2025年6月定例会 前田千尋 一般質問
◆前田千尋 議員
グスーヨー チューウガナビラ。おはようございます。日本共産党の前田千尋です。
5月3日、自民党の西田参議院議員によるひめゆりの塔の歴史の書き換えなどの発言は、歴史の真実をゆがめる発言であり、絶対に容認できません。いまだ自らの発言を撤回しない西田氏の姿勢は、悲惨な沖縄戦を生き残り、私たちに命を引き継いでくれた祖父や祖母、戦争を体験した全ての人々の平和の思いを愚弄することであり、許せません。
私の小学校の理科の先生は、ひめゆり学徒隊の生存者、宮良ルリ先生です。ひめゆり平和祈念資料館の館長も務められました。
宮良ルリ先生は、4年前に94歳でお亡くなりになりましたが、一貫して戦争の悲惨さ、平和の尊さを訴えられました。私が小学校の頃、毎年6月23日の慰霊の日が近づくと、自らの戦争体験を暑い体育館の中でお話ししてくださったことを今も覚えています。
「命どう宝」、二度と戦争は繰り返してはならないと、戦争を体験した皆さんは、何度も何度もつらい思いを、体験を思い出しながら、私たち戦争を知らない世代に戦争の恐ろしさ、平和の尊さを伝えています。それを真実ではないと、歴史の塗り替えだと言うなんて絶対に許せません。歴史の真実を伝えるために必死に最後まで頑張り抜いた皆さんの思いを踏みにじるものです。
そこで、平和行政について質問いたします。
戦後80年、平和教育がとても重要です。慰霊の日を前に、小中学校での平和教育について伺います。
○野原嘉孝 議長
比嘉真一郎教育委員会学校教育部長。
◎比嘉真一郎 教育委員会学校教育部長
お答えいたします。
本市立小中学校では、平和講演会や平和祈念資料館見学、地域の戦跡めぐりをはじめ、映像の視聴を通して、当時の人々が経験した苦難や平和の重要性を児童生徒が自分事として捉えられるよう働きかけ、平和の尊さを理解することに努めております。
また、本市独自の取組としましては、毎年、対馬丸記念館を利用して小・中学校の平和教育担当者研修会を開催し、学校現場における平和教育の充実に向けて取り組んでおります。
教育委員会としましては、引き続き平和教育の推進に努め、主体的に行動することができる児童生徒の育成に取り組むことが肝要だと考えております。
○野原嘉孝 議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
もっと教育行政の中でも対馬丸記念館を利用するべきではないでしょうか。
お聞きします。
○野原嘉孝 議長
比嘉真一郎教育委員会学校教育部長。
◎比嘉真一郎 教育委員会学校教育部長
教育委員会としましては、引き続き対馬丸記念館を利用した平和教育担当者研修会や校長研修会などを通して、平和学習での利活用について学校へ周知してまいります。
○野原嘉孝 議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
本市にある対馬丸記念館の果たしてきた役割を改めてお伺いします。
○野原嘉孝 議長
大城敦子総務部長。
◎大城敦子 総務部長
今年で開館21年を迎える対馬丸記念館は、平和の尊さを学び、沖縄戦の実相を次の世代へ継承するための平和教育や平和学習において、重要な施設であるとともに、御遺族の心のよりどころにもなっているものと認識しております。
また、記念館の平良館長は、先日の天皇陛下訪問時に「記念館は、体験者の苦悩や戦争の苦しみ、悲しみを突き詰めていく場所だと思っています」と述べられています。
戦後80年を迎え戦争体験者の証言などをじかに聞くことが困難になりつつあることから、対馬丸記念館の果たす役割は、今後ますます重要になると考えております。
○野原嘉孝 議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
私が対馬丸事件を認識したのは、小学校のときに見たアニメ映画対馬丸でした。生存者の平良啓子先生からは何度も戦争体験をお伺いしました。
対馬丸について箝口令がしかれていたために、生き残った方々はその後の人生も本当に多くの苦しみがあったことを知りました。陸でも海でも多くの県民が犠牲になったことの歴史の真実を伝えることが、戦争を防ぐことにつながります。
対馬丸記念館では、対馬丸以外の戦時遭難、撃沈船舶について情報収集し、このたび、これまでの26隻に加えて、新たに5隻の情報が公開されます。この対馬丸記念館があったからこそ連携し、できたことだと思います。多くの方々が訪れてもらえるよう、本市の取組が必要です。情報発信にも努めてください。
取組を伺います。
○野原嘉孝 議長
大城敦子総務部長。
◎大城敦子 総務部長
対馬丸記念館については、青少年ピースフォーラムにおける事前学習などに活用しているところです。
また、毎年慰霊の日に合わせて実施している平和に関するパネル展において、対馬丸記念館のリーフレットやワークブックを掲示しているほか、パンフレットの配布を行っております。
先日開催いたしました日本非核宣言自治体協議会研修会においても、会員自治体へパンフレット配布を行ったところでございます。
今後も、機会を捉え、対馬丸記念館の情報発信に取り組んでまいります。
○野原嘉孝 議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
引き続き、ぜひともこの対馬丸記念館、活用していただきたいと思います。歴史の真実を私たちが知ることこそ大事だと思います。
次に、対馬丸記念館のそばにあります旭ヶ丘公園について質問します。
今年も、6月23日慰霊の日に、旭ヶ丘公園の海鳴りの像では、太平洋戦争の際に攻撃されて沈んだ対馬丸以外の戦時遭難・撃沈船舶の犠牲者を追悼する式典が遺族会主催で行われます。これまで、海鳴りの像周辺の足場の安全対策などを求め改善をしてきましたが、手すりの設置も要求してきました。
その後の対応、現状を伺います。
○野原嘉孝 議長
花城保都市みらい部長。
◎花城保 都市みらい部長
お答えいたします。
海鳴りの像の周辺の整備につきましては、地表に大きく張り出した樹木の根の除去や広場の整地、段差の解消、階段の補修を行っております。
また、手すりの設置につきましても今年1月に完了しております。
○野原嘉孝 議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
慰霊の日を前に、公園内の大規模な清掃をぜひ行っていただきたいと思います。
また、足場の改善から1年がたちます。11年前にもお願いして、10年後にまたやってもらった経緯もあるので、現状の確認を行っていただき、安全の確保をお願いいたします。
対応を伺います。
○野原嘉孝 議長
花城保都市みらい部長。
◎花城保 都市みらい部長
式典に向けて、会場周辺の樹木剪定や草刈り、地表に大きく張り出した樹木の根の除去や清掃を行いたいと考えております。
○野原嘉孝 議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
お願いします。
次に、生理の貧困についてです。
コロナ禍で、生理用品を購入することができない女性たちの生理の貧困が明らかになりました。
日本共産党は、2021年から一貫して生理の貧困を解決するために、本市小中学校のトイレに生理用ナプキンの設置を求めてきました。
現状を伺います。
○野原嘉孝 議長
比嘉真一郎教育委員会学校教育部長。
◎比嘉真一郎 教育委員会学校教育部長
本市におきましては、小中学校生理用品支援事業として、市立小中学校に生理用品を配置しております。
昨年7月に行ったアンケートによりますと、女子トイレに常備しているのは、小学校では36校のうち29校、中学校では若夏分校も含めた18校のうち16校となっております。
○野原嘉孝 議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
まだ、トイレに生理用ナプキンが設置されていない学校があることが分かりました。生理用ナプキンをトイレ以外の場所へ取りにいくことは、余裕がないとできませんし、恥ずかしくて言えない場合も多いです。だからこそ、トイレへの設置を早急に行ってください。さらに、トイレの個室に置いてください。
現状はどうなっていますか。設置のための本市の対応について伺います。
○野原嘉孝 議長
比嘉真一郎教育委員会学校教育部長。
◎比嘉真一郎 教育委員会学校教育部長
同アンケートによりますと、児童生徒用女子トイレの個室に常備しているのは、小学校では36校のうち25校、中学校では10校となっております。
常備していない理由については、以前にいたずらなどがあったためという回答を受けております。
教育委員会では、これまでも生理用品を必要とする全ての児童生徒が安心・快適に学校生活を送れる環境づくりを目指し、生理用品を女子トイレの個室に設置することを各小中学校長宛て依頼しております。
全小中学校の女子トイレの個室に生理用品を設置できるよう、毎年度、事業趣旨の周知を図ってまいります。
○野原嘉孝 議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
頑張ってほしいです。
常備していない理由が、いたずらがあったからとありますが、生理がどうして起こるのか、ナプキンがどうして必要なのかももっと早い年齢から男女の身体の違いなどを教えていく包括的性教育の在り方が問われていると思います。
また、以前に委員会などでは、設置するとすぐになくなるなどの答弁がありましたが、必要な人が必要だから使うのであって、それでいいのではないでしょうか。自分自身の体を考えて、自分でナプキンを準備してほしいという先生の意見もお聞きしました。準備できる人は自分で持ってくることもあるでしょう。しかし、問題は、経済的な理由などで購入できない。また、急な生理で準備できなかったときに、個室トイレに常備されていれば誰でも安心に使うことができる。これが大切なことではないでしょうか。
今以上にナプキンの設置が必要であれば、予算の拡充も必要だと思います。いかがですか。
○野原嘉孝 議長
比嘉真一郎教育委員会学校教育部長。
◎比嘉真一郎 教育委員会学校教育部長
生理用品にかかる予算につきましては、現状の把握を行い、不足が生じているようであれば、予算の拡充に努めてまいります。
○野原嘉孝 議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
よろしくお願いします。
私たち女性は、一生の中で生理用品などにかかるお金は80万円から200万円もかかるとの報道があります。トイレットペーパーと同じように生理用品が無料で安心して利用できる環境が求められています。
本市の公共施設の女性トイレ、誰でもトイレに生理用ナプキンの設置を求めてきました。
本市の対応を伺います。
○野原嘉孝 議長
大城敦子総務部長。
◎大城敦子 総務部長
現在、本庁舎においては生理用品ディスペンサーの設置に向けて取扱業者と調整を行っており、本年度内を目標に導入をする予定となっております。
なお、設置場所については、市民の利用が多い1階から3階を想定し、利用方法については、スマートフォンでアプリを起動した状態でディスペンサーに近づけると、取り出し口から生理用ナプキンが1枚出てくる仕様となっております。
本庁舎以外の設置状況については、なは市民協働プラザ、各支所、保健所、公民館、図書館に確認したところ、いずれの施設も設置はしていないとの回答でした。
○野原嘉孝 議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
本庁舎への設置することを評価しています。早い時期での設置を求めます。
本庁舎4階以上への生理用ナプキンの設置予定はどうなっていますか。
○野原嘉孝 議長
大城敦子総務部長。
◎大城敦子 総務部長
まずは市民の利用が多い1階から3階のトイレに設置し、その利用実績や課題などを踏まえ、4階以上への設置について検討してまいります。
○野原嘉孝 議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
よろしくお願いします。
今世界では、生理用品の無償化も始まっています。市役所を訪れる市民だけでなく、女性職員も多くいます。突然の生理でもナプキンの設置があれば、安心して過ごすことができます。ディスペンサーに頼らずに設置することも検討してください。
また、本庁だけでなく、全ての公共施設のトイレに生理用ナプキンの設置を求めます。
見解を伺います。
○野原嘉孝 議長
大城敦子総務部長。
◎大城敦子 総務部長
生理の貧困をめぐる課題については、適切に対応すべき社会的課題であると認識しております。
まずは本庁舎にて先行導入を行い、運用上の課題などについて整理し、各施設へ情報提供してまいります。
◆前田千尋 議員
情報提供よろしくお願いします。
次に、母子及び父子家庭等医療費助成制度について質問します。
支給方法は、償還及び自動償還方式から病院窓口で支払いの要らない現物給付方式へ変更すべきです。
現状を伺います。
○野原嘉孝 議長
座安まり子こどもみらい部長。
◎座安まり子 こどもみらい部長
お答えします。
母子及び父子家庭等医療費助成制度は、沖縄県の制度を活用し、医療機関窓口で一旦支払いを要する償還及び自動償還方式で給付を行っており、給付額は、療養に要する費用の額から1人1か月につき、1保険医療機関ごとに1,000円を控除して助成しております。
現在、沖縄県において事業実施市町村に対し、同医療費助成事業の給付方法について、現物給付方式を導入すること等に関する意向調査が実施されております。
本市としましては、現物給付方式について利用者の負担軽減を図る観点から意義深いものと考えております。
他方、実施に向けては、変動の多い資格内容の確認方法や医療機関での一部自己負担金の事務の取扱いなど、整理すべき課題があるものと考えており、県に対し課題解決等を要望してまいります。
○野原嘉孝 議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
助成制度の対象年齢を現在の18歳から20歳までに拡充してほしいとの声があります。
見解を伺います。
○野原嘉孝 議長
座安まり子こどもみらい部長。
◎座安まり子 こどもみらい部長
現在の対象者は、18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある児童となっております。
対象年齢の拡大に当たっては、県内統一的な実施が望ましいと考えており、沖縄県や他自治体の動向を把握しつつ、検討を続けてまいりたいと考えております。
○野原嘉孝 議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
制度拡充、現物給付制度の実現には県との連携が不可欠ですが、ぜひとも本市からの要望をお願いいたします。日本共産党県議団も県議会の中で取り上げています。この助成制度でも、県内外どこで受診しても現物給付を実現するには、国の制度として行うことが重要です。県と連携して、国へ要望をお願いたします。
次に、ジェンダー行政について質問いたします。
誰もが自分の名前を選択することができる選択的夫婦別姓の実現が強く求められています。
1997年以来28年ぶりに、制度の導入に向けた民法改正案が、5月30日の衆院法務委員会で審議入りしました。6月10日には、婚姻時に別姓を選べるようにする2法案と、旧姓の通称使用を法的に位置づける1法案の参考人質疑を行いました。
参考人からは、通称使用ではアイデンティティーの喪失など根本的な不利益の解消はできないとして、人権尊重の立場から選択的夫婦別姓制度の実現を求める意見が出されました。経団連審議員会副議長の次原悦子氏は、ビジネス上の名前と戸籍名が違うことで不利益を被ってきた経験を語り、通称使用では「姓が変わることによるアイデンティティー(自己同一性)の喪失感を拭うことはできない」と強調されました。「私たちが求めているのは選択の自由。全ての人の価値観が等しく尊重される社会のための制度を」と訴えました。
日本共産党の本村伸子議員は、婚姻に際する改姓をめぐり、アイデンティティーの意義について質問しました。
家族心理学を専門とする文教大学の布柴靖枝教授は、「アイデンティティーは、自分が何者であるかという感覚、自分らしさを自分で感じられる心だ」と発言しました。「自身のアイデンティティーを明白にするためにも「選択できる」ことが大事だと強調しました。2万人を対象に行った実証研究で、学歴や所得よりも自己決定権のほうが、幸福感に大きく影響を与えるとの結果が出た」とも紹介しています。
今、求められているのは、自分の名前を自ら選べることです。国民大多数の声は、早急の制度の実現です。
本市の見解を伺います。
○野原嘉孝 議長
大城敦子総務部長。
◎大城敦子 総務部長
選択的夫婦別姓につきましては、各個人が自分自身の名前を保持することで生き方の幅を広げるほか、互いの価値観を尊重し合うことにつながるものと考えております。
本市としましては、引き続き国民の理解が得られるよう議論が進むことを期待しています。
○野原嘉孝 議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
望む人が姓を変えずに法律婚できる選択的夫婦別姓が導入されれば、事実婚している約60万人が法律婚に替える。こうした推計結果を、制度の実現を目指す一般社団法人あすにはが発表しました。
代表理事の井田奈穂さんは、「(制度の導入を)選挙を前にした政争の具とせず、人権問題だということを認識してほしい」と訴えています。
あすにはが先月発表した20代から50代の事実婚当事者の意識を分析した調査結果で、現在、推計58万7,000人が婚姻届を出せない別姓婚待ちです。税の控除が受けられない、配偶者として医療行為への同意ができない可能性がある、相続権がない、遺言書があっても相続税がかかるなどの困り事があり、命とお金の不安だとの声があります。
また、現在は法律婚をしている人の事実婚当時の困り事として「子どもを持つことにちゅうちょがある」が37.1%と圧倒的多数であり、子供と改姓を天秤にかけざるを得ず「望まない改姓でアイデンティティーを毀損されている」「少子化の一因になっている」と指摘しています。
選択的夫婦別姓に反対する自民党や日本維新の会などが主張する旧姓の通称使用の法制化について、井田氏は、通称使用ではさまざまな不利益や不都合が生じていることを指摘。法制審議会が1996年に選択的夫婦別姓制度を答申した際、通称使用を提案しなかったことなどを挙げ、通称使用は終わった話だと断じました。
選択的夫婦別姓は、人権の問題です。日本共産党は、制度の実現に引き続き、力を合わせていきます。
次に、商店街活性化、商店街の治安問題について質問いたします。
中心商店街などで中学生らしき集団による自転車での暴走行為や歩行者との接触事故などが起こっています。
先日、商店街や地元自治会の皆さんから相談があり、教育委員会を通して、幾つかの学校へ皆さんから実態を伝えています。
子供たちを守るためにも、商店街で事故が起こらないためにも、どのように対応したらいいのかとの不安の声があります。地域や商店街、学校教育現場などの連携が必要です。
本市の対応を伺います。
○野原嘉孝 議長
比嘉真一郎教育委員会学校教育部長。
◎比嘉真一郎 教育委員会学校教育部長
教育委員会といたしましては、中心市街地などでの迷惑行為等の情報があった際には、各学校、関係各課、警察署等の関係機関と連携し、情報共有を図り、安全指導の徹底に向けて取り組んでまいります。
○野原嘉孝 議長
休憩します。
(午前10時21分 休憩)
(午前10時21分 再開)
○野原嘉孝 議長
再開いたします。
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
次に、はみ出し営業、バイクや自転車の違法駐輪、落書きについてです。
モニターお願いします。しゃべりながらやりますね。
(モニター使用)
夜間のサンライズ通りの写真が出てきます。車が道路を塞いでいます。
次お願いします。
(モニター使用)
同じくサンライズ通り。夜、ごみ収集車が入れず、はみ出し営業の椅子をごみ収集車の職員が移動させています。バイクや自転車も昼間よりも違法駐輪が多く、なかなか改善できません。
先日は、サンライズ通りで緊急車両が入ることができない事態もありました。
次に写真お願いします。どんどん写真をやってください。
(モニター使用)
これはサンライズ通りなど、周辺です。平和通りなど周辺で新たな落書きも増えています。警察へ被害届を出したところもあります。那覇市道への落書きもあります。
こうした困り事の解決に向けた本市の対応を伺います。
モニターありがとうございました。
○野原嘉孝 議長
花城保都市みらい部長。
◎花城保 都市みらい部長
中心商店街における道路へのはみ出し営業に対しましては、月に1、2回の巡回を行い、注意喚起のチラシを店舗に配布し、指導を行っております。
バイクや自転車の違法駐輪に対しましては、条例等に基づき、放置自転車等の撤去、保管を行っております。
なお、サンライズなは商店街におきましては、4月の巡回時に61台の違法駐輪を確認し、うち3台の放置自転車を撤去しております。
また、道路への落書きにつきましては、警察に届けるとともに、落書きを行った者を特定できない場合には、本市で除去を行っております。
引き続き、道路の適切な維持管理に努めてまいります。
○野原嘉孝 議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
道路管理課へ夜に営業する飲食店の道路のはみ出し営業などの迷惑行為があり、地域から夜間巡回の要望が多くあります。
見解を伺います。
○野原嘉孝 議長
花城保都市みらい部長。
◎花城保 都市みらい部長
夜から営業する飲食店の迷惑行為につきましては、昼間同様に巡回と指導が必要であると認識しております。
他方、店舗ごとで営業時間も異なることから、道路管理者としての指導は限定的であり、また、巡回人員の配置やトラブル時の対応などの課題もあることから、関係機関と連携した取組が重要であると考えております。
○野原嘉孝 議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
一つ一つの問題が商店街全体の治安悪化につながっています。
商店街の活性化には、課題解決が重要ですが、夜の見回りも含め、本市のみでの対応も限界があるのかなと感じています。今後のプロジェクトチームとしての対応、警察による見回りの強化も必要です。
見解を伺います。
○野原嘉孝 議長
高宮修一経済観光部長。
◎高宮修一 経済観光部長
お答えいたします。
中心商店街におけるはみ出し営業や迷惑駐車・駐輪、落書き、酔客による迷惑行為など、関連する事案が商店街や地域の皆様から寄せられております。その都度、関係課や中心市街地環境健全化プロジェクトチームにおいて情報を共有し、解決に向けて取り組んでいるところでございます。
去る2月の沖縄県議会においては、警察本部長から、「本市のプロジェクトチームなどと連携し、防犯パトロールの重点箇所を定め、合同パトロール等の活動を行っていく。」といった発言があったほか、本市が毎月開催している中心商店街事務連絡会に、地域の交番から警察官が参加するなど、警察も本市の中心商店街の環境健全化に取り組んでいただいております。
本市としましては、警察等の関係機関や商店街、地域の皆様と連携を強化しながら、引き続き課題の解決に向けて取り組んでまいります。
○野原嘉孝 議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
違法駐輪や落書きなど、商店街地域では、治安が本当に悪くなったと言われています。それぞれのことが、商店街全体の治安悪化につながっています。商店街の活性化、安心して過ごせる場所として早急の課題解決が必要です。
こちらも地域からの夜間巡回の要望もたくさんありますので、ぜひ頑張ってください。
最後に、道路行政について質問いたします。
壺屋のスージグヮーと言われる道路周辺は、蛍が生息する場所です。
今年もこどもエコクラブの壺屋じんじんクラブは、蛍の生態を学び、毎日の蛍パトロール、観察会や保全活動を行っています。壺屋の蛍は古い石垣などに卵を産むため、道路の側溝近くを歩きます。また夜、蛍に影響がある地域の明るい外灯を消して、暗い中で楽しみに蛍を探しています。しかしその際、参加している小学生が側溝の蓋の間に足が挟まりけがをしてしまいました。
周辺でも子供の足が入るような側溝の蓋がまだあります。日頃から安全な道路環境にしなければなりません。また、工事の際には蛍に配慮が必要ですとお願いしました。
本市のその後の対応についてお伺いいたします。
○野原嘉孝 議長
花城保都市みらい部長。
◎花城保 都市みらい部長
壺屋やちむん通り周辺の里道につきましては、側溝蓋の間に隙間が生じている箇所が複数確認されたことから、隙間を埋める処理を実施しております。
また、一部の蓋が老朽化していることから、今後修繕を進めていく予定であり、工事の際には、蛍に配慮しながら実施してまいります。
○野原嘉孝 議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
壺屋の蛍は、沖縄の童謡にも登場する、じんじんじんじんの歌ですね。沖縄の自然の中で大切な存在でもあり、観察記録や保全活動の様子は、地元新聞やテレビなどでも取り上げられています。
今後も安心して活動できるように、今後も引き続き安全で安心な道路環境の整備を、どうぞよろしくお願いいたします。
これで、今期、私最後の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。