2025年9月定例会 古堅茂治 一般質問

古堅 茂治

2025/12/24

◆古堅茂治 議員 
 ハイサイ、グスーヨー チューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。日本共産党・オール沖縄の古堅茂治です。差別を助長し、人権を侵害する発言に対し、市民から発言の撤回と謝罪を求める要望が昨日、議長に提出されています。議会でも、行政でも、社会でも、差別や分断に苦しめられている人たちの、声なき声に耳を傾け、心を寄せ、様々な差別意識や偏見を克服する努力をしていくことが求められています。差別や分断をなくし、誰もが自分らしく生きられる社会、性差による差別のない、ジェンダー平等社会、一人一人が大切にされ、誰もが自分らしく生きられる社会を目指して、御一緒に力を合わせていこうではありませんか。
 それでは、一般質問を一問一答方式で行います。
 1.図書館の充実について。
 モニターを御覧ください。
       (モニター使用)
 日本図書館協会の総会で採択された、図書館の自由に関する宣言です。基本的権利をうたった日本国憲法が図書館に求める様々な役割を明らかにしています。
 モニターを御覧ください。
       (モニター使用)
 市立図書館の概要です。最初に、市民1人当たりの蔵書冊数、貸出し冊数とその比較を問います。

○坂井浩二 議長 
 稲福喜久二教育委員会生涯学習部長。

◎稲福喜久二 教育委員会生涯学習部長 
 お答えいたします。
 日本の図書館統計と名簿2024から算出いたしました沖縄県と全国平均と本市を比較したところ1人当たりの蔵書冊数は本市が2.1冊、沖縄県が3.67冊、全国は3.72冊となっております。
 1人当たりの貸出し冊数は本市が2.77冊、沖縄県が2.86冊、全国が4.84冊となっております。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 本市の1人当たり蔵書冊数が、沖縄県、全国平均より少ない理由を伺います。

○坂井浩二 議長 
 稲福喜久二教育委員会生涯学習部長。

◎稲福喜久二 教育委員会生涯学習部長 
 お答えいたします。
 那覇市立図書館資料収集方針に基づき選書を行い、蔵書の充実に努めておりますが、図書館のスペース・収容能力及び予算等の課題があると考えております。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 全国平均の半分以下の蔵書です。図書館の重要な役割に鑑み、資料購入費を増やし蔵書を増やすべきです。対応を伺います。

○坂井浩二 議長 
 稲福喜久二教育委員会生涯学習部長。

◎稲福喜久二 教育委員会生涯学習部長 
 図書館において蔵書冊数は重要であります。予算の確保に努め、蔵書の増加に努めてまいりたいと考えております。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 頑張ってください。
 市民からの寄贈や、CD・DVDなどの利用状況と、著作権問題など課題を伺います。

○坂井浩二 議長 
 稲福喜久二教育委員会生涯学習部長。

◎稲福喜久二 教育委員会生涯学習部長 
 那覇市立図書館寄贈申出資料の受付等に関する要綱に基づき寄贈の受付を行っております。
 著作権処理のされていないDVDは著作権法に抵触するため、また、開封されたCDにつきましても寄贈の受入れは実施しておりません。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 DX、ICT時代、電子図書館の活用状況及び課題を伺います。

○坂井浩二 議長 
 稲福喜久二教育委員会生涯学習部長。

◎稲福喜久二 教育委員会生涯学習部長 
 令和6年度の電子図書館のログイン回数が4万3,669回となっております。
 課題といたしましては、コンテンツの充実と電子図書館の利用の少ない年齢層に向けて利用促進を図ることが必要だと考えております。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 電子書籍の拡大も頑張ってください。
 次に、誰もが読書をできる社会が求められています。視覚障がい者などの読書環境の整備の取組と課題を伺います。

○坂井浩二 議長 
 稲福喜久二教育委員会生涯学習部長。

◎稲福喜久二 教育委員会生涯学習部長 
 視覚障がい者などの読書を支援するためのデイジー図書や大活字本、電子書籍などの資料を提供しております。
 デイジー図書などの貸出し数が少ないなどの課題もあり、障がいの有無にかかわらず読書を楽しむことができるよう、デイジー図書などの周知及び活用に努めてまいります。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 バリアフリーへの取組を評価します。充実へさらなる頑張りを期待します。
 モニターを御覧ください。
       (モニター使用)
 市立図書館の2025年度の各種事業計画です。その特徴と方針を伺います。

○坂井浩二 議長 
 稲福喜久二教育委員会生涯学習部長。

◎稲福喜久二 教育委員会生涯学習部長 
 図書館では情報・知識を提供する地域の窓口として、多様な年齢層の幅広いニーズに応え魅力ある図書館づくりに取り組んでおります。
 その方針のもとに、各館では地域特性を生かした展示やおはなし会、夏休みの工作教室、バリアフリー展示及び医療健康特集など様々な事業を実施しております。
 今年度は、戦後80年の企画展示を全館において取り組んでおります。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 多彩な取組、職員の頑張り、高く評価いたします。
 図書館の仕事を具体的に担う司書の役割と配置状況を問います。

○坂井浩二 議長 
 稲福喜久二教育委員会生涯学習部長。

◎稲福喜久二 教育委員会生涯学習部長 
 図書館司書は、図書館を利用する市民が必要な本や情報を入手できるよう、資料の管理や情報提供を行っております。
 図書館に配置されている職員82人のうち、司書資格を有する職員は46人で、各館に配置されております。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 図書館長は、図書館事業を長期的視野に立って進める責任者です。司書資格のある館長・分館長の配置状況を問います。

○坂井浩二 議長 
 稲福喜久二教育委員会生涯学習部長。

◎稲福喜久二 教育委員会生涯学習部長 
 市立図書館の7館で司書資格を有する館長・分館長は3人となっております。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 図書館は職員によって支えられています。職員の雇用状況と運営の状況を伺います。

○坂井浩二 議長 
 稲福喜久二教育委員会生涯学習部長。

◎稲福喜久二 教育委員会生涯学習部長 
 直営6館の職員は24人、一部業務委託をしている繁多川図書館の委託職員数は11人、会計年度任用職員は47人で運営をしております。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 図書館は職員の専門性の蓄積が不可欠です。非正規雇用、会計年度任用職員の雇用安定、継続雇用を旨とする労働条件の抜本的改善も求められています。見解を伺います。

○坂井浩二 議長 
 稲福喜久二教育委員会生涯学習部長。

◎稲福喜久二 教育委員会生涯学習部長 
 図書館の会計年度任用職員の労働条件等につきましては、本市の規則に基づき、各会計年度任用職員就労要綱を定めて実施しております。
 就労条件につきましては、全庁的な対応を踏まえ、検討してまいります。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 館長を先頭に、図書館の職員は一生懸命頑張っています。大事な図書館の役割、機能をさらに発揮するためにも、予算を増額し、資料費などを増やして充実を図ることが求められています。教育長と市長の決意を伺います。

○坂井浩二 議長 
 稲福喜久二教育委員会生涯学習部長。

◎稲福喜久二 教育委員会生涯学習部長 
 予算につきましては関係部局と調整の上、予算の確保に努め、資料の充実等を図ってまいりたいと考えております。

○坂井浩二 議長 
 宮里寿子教育長。

◎宮里寿子 教育長 
 お答えします。
 第5次総合計画にもありますように、「どこでも誰でも生涯学習ができるまちをつくる」を推進するにあたり、図書館資料の充実については必要と考えております。
 予算については先ほど部長の答弁にもありましたとおり、関係部局と調整の上予算確保に努めてまいります。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 市長、予算をつけてください。予算がないがゆえに全国平均の2分の1です。
 次は学校図書館について。学校図書館図書標準の達成状況を問います。

○坂井浩二 議長 
 比嘉真一郎教育委員会学校教育部長。

◎比嘉真一郎 教育委員会学校教育部長 
 お答えいたします。
 学校図書館図書標準は、学校図書館の充実を図るために文部科学省によって制定され、学校の規模に応じて必要とされる蔵書数が定められていると認識しております。
 本市の学校図書館におきましては、令和6年度に実施した調査において、小・中学校ともに学校図書館図書標準で定められた蔵書数を達成していることを確認しております。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 評価します。
 学校図書館法で規定のある司書教諭及び学校司書の配置状況を問います。

○坂井浩二 議長 
 比嘉真一郎教育委員会学校教育部長。

◎比嘉真一郎 教育委員会学校教育部長 
 現在、本市立全ての小・中学校に司書教諭及び学校司書の配置がされていることを確認しております。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 高く評価します。
 学校図書館の電子書籍サービス及び市立図書館との連携協力について問います。

○坂井浩二 議長 
 比嘉真一郎教育委員会学校教育部長。

◎比嘉真一郎 教育委員会学校教育部長 
 本市立小中学校におきましては、那覇市立図書館と連携し、児童生徒に、なはし電子図書館のIDが配布され、一人一台端末を活用した電子書籍の閲覧が可能となっております。
 また、図書搬送システムを運用し、那覇市立図書館、教育研究所図書館、市内学校図書館との間で、図書の貸借を行うなど、図書館間の連携を図っております。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 頑張ってください。
 学校図書館のさらなる充実に向けての教育長の決意を伺います。

○坂井浩二 議長 
 宮里寿子教育長。

◎宮里寿子 教育長 
 お答えします。
 私としましては、学校図書館が児童生徒にとって興味を持ち、魅力的な学びの場になることを目指しております。
 子供たちが本と親しみ、読書の楽しさや喜びを実感できる環境を整備し、学びと成長を支える場として、今後も一層充実に努めてまいります。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 評価いたします。頑張ってください。
 琉球文化の取組と文化の継承・創造・振興について質問します。
 モニターを御覧ください。
       (モニター使用)
 琉球歴史文化の日条例です。沖縄県は11月1日を琉球歴史文化の日と制定しています。その取組について、県都の那覇市と浦添市との比較を問います。

○坂井浩二 議長 
 加治屋理華市民文化部長。

◎加治屋理華 市民文化部長 
 お答えいたします。
 琉球歴史文化の日に関して県と自治体が連携する事業数を比較いたしますと、昨年度は浦添市が7件、本市が1件、今年度は浦添市が4件、本市が2件となっております。
 本市の今年度の取組といたしましては、大城立裕生誕百年記念の沖縄芝居公演と、戦後80年記念の美術展覧会を、いずれも11月になはーとで予定しております。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 沖縄芝居に携わった一人としてうれしく思います。
 本市は第5次総合計画で、「郷土の歴史、伝統文化・芸能にふれあい、新たな文化を創造するまちづくり」を掲げ、文化芸術基本条例、文化芸術基本計画を制定しています。この方針にのっとって、琉球歴史文化の日、取組を積極的に推進すべきです。答弁を求めます。

○坂井浩二 議長 
 加治屋理華市民文化部長。

◎加治屋理華 市民文化部長 
 お答えいたします。
 本市の文化芸術基本計画においては、多様な伝統文化の継承と創造に取り組むものとしております。
 今後は、なはーと自主事業を中心に、琉球歴史文化の日とのさらなる連携強化に向けて検討してまいります。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 評価します。
 琉球の歴史と文化は、私たち、ウチナーンチュのアイデンティティを形成する大切な礎です。文化の継承と創造・振興に力を尽くしてください。
 次に、子供の習い事とまなびクーポンの拡大について。
 まなびクーポンの活用状況及び効果を問います。

○坂井浩二 議長 
 座安まり子こどもみらい部長。

◎座安まり子 こどもみらい部長 
 お答えします。
 那覇市まなびクーポン事業の8月末時点の利用登録者数は1,799人となっております。
 事業効果といたしましては、令和6年度の利用者アンケートにおいて、成績がよくなったと回答した小学生は73%、中学生は81%となっております。
 また、当該事業の本年度当初予算額は2億4,874万1,000円で、本定例会で上程している補正予算額は3,781万8,000円増となっており、補正後の予算額は2億8,655万9,000円となります。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 NPO法人、放課後NPOアフタースクールが実施した小学生の放課後の過ごし方調査の特徴を伺います。

○坂井浩二 議長 
 座安まり子こどもみらい部長。

◎座安まり子 こどもみらい部長 
 お答えします。
 当該調査は、全国の小学生の子供がいる就労家庭を対象に実施し、1,200人から回答が得られたもので2025年3月に公表されております。
 調査結果によりますと、年収300万円未満の家庭の子供の69.2%が、習い事をしていない、52.3%が、放課後に友達と全く遊んでいないとの回答となっております。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 答弁からも、低所得や生活困窮世帯の子供たちの習い事への支援の必要性が分かります。
 そこで、まなびクーポンの県内、全国での習い事と学習塾への助成の状況を伺います。

○坂井浩二 議長 
 座安まり子こどもみらい部長。

◎座安まり子 こどもみらい部長 
 お答えします。
 県内で、習い事や学習塾等の助成に係る事業を実施している自治体は確認できませんでしたが、全国において複数自治体で事業の実施を確認しております。
 実施自治体では、対象年齢や科目、世帯の所得要件、助成限度額など、目的や実情に応じて事業が実施されており、文化芸術やスポーツを対象としている事例も確認できております。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 先進自治体に学び、まなびクーポンは、琉球舞踊、空手などをはじめ、芸術、スポーツなどの習い事にも活用を拡大すべきです。対応を伺います。

○坂井浩二 議長 
 座安まり子こどもみらい部長。

◎座安まり子 こどもみらい部長 
 お答えします。
 本事業は、貧困を背景とする学力格差が進学率の格差となっている特殊事情を解消するために、沖縄振興特別推進交付金の交付決定を受けております。
 現時点では、習い事を対象とした際の、直接的な実施効果を国に示すことができないため本事業での拡大は難しいと考えております。
 今後は、その他の手法も含め調査研究してまいりたいと考えております。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 芸術、文化、スポーツなどの習い事は、子供たちの生き抜く力、自己肯定感や肯定的世界観が根づく人間形成づくりに役立ちます。習い事へのまなびクーポン拡大を強く求めます。
 次に、本市議会の元議長が絡む贈収賄事件、政治と金の問題について質問します。
 モニターを御覧ください。
       (モニター使用)
 7月12日付の、しんぶん赤旗です。那覇市有地の所有権争いをめぐり、所有権を一方的に主張する関係者から、知念市長の政治団体の会長及び選対本部長を務めた自民党籍の元議長が現金5,000万円を議長室で受け取って逮捕、起訴されている贈収賄事件の問題です。
 元議長に賄賂を渡した贈賄側は、市有地の所有権移転が実現すれば土地の転売で100億円の利益を見込み、議会工作を依頼したことが贈賄側の公判で判明しています。
 元議長が議長室で多額の現金を受け取ったのが2021年2月8日です。その9日後の2月17日に自民党を代表して市議会で質問し、事実上、元議長や収賄の関係者側に立った主張を展開し追及した一人が、当時の奥間亮市議です。2023年10月14日付の沖縄タイムスは、元議長が議会で追及してもらう見返りとして市議3人に100万円単位の現金を渡したと実名を挙げて証言したと報道しています。市有地の所有権争いをめぐり、元議長や贈賄側の立場で質問した奥間前市議を含む3人は、市民への説明責任を果たすべきです。
 そこで、去る参議院選挙で、私が一番信頼しているのが奥間亮だと公言した知念市長の見解を問います。

○坂井浩二 議長 
 大城敦子総務部長。

◎大城敦子 総務部長 
 お答えいたします。
 本贈収賄問題については市民からも厳しい視線が注がれており、しっかりと真相解明がなされるべきと考えております。また市長からは、政治に携わる者は、自らを律し、常に襟を正す必要があるものと述べられております。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 モニターを御覧ください。
       (モニター使用)
 私が、昨年2月定例会の質問で政治資金の不記載問題を指摘したことをきっかけに、自民党のおくま亮後援会は2021年政治資金収支報告書に記載した大部分、40か所に及ぶ訂正や追記を行っています。
 モニターを御覧ください。
       (モニター使用)
 2025年7月3日付、しんぶん赤旗は、元議長が代表を務める自民党那覇支部に対して、おくま亮後援会と、奥間亮の領収書が二重に発行されていて、県選挙管理委員会に提出された事実を領収書の写しを示して報道しています。そこで、このようなずさん極まる政治資金の管理状況についての見解を問います。

○坂井浩二 議長 
 大城敦子総務部長。

◎大城敦子 総務部長 
 市長は、日頃から、政治に携わる者は、自らを律し、常に襟を正す必要があると述べられていることから、本案件についても、そのように対応する必要があると考えております。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 裏金、不記載、政治と金の問題が争点となった参議院選挙に、政治と金の問題で疑念のある人物を擁立した自民党と推薦した公明党は、自らの選挙総括にあるように裏金、不記載問題、政治と金の不祥事への反省が求められています。
 さらに、私が一番信頼しているのが奥間亮だとはばからず明言した知念市長も同じです。9月24日には、元議長の初公判が行われます。議会工作をはじめ、市当局や関係者への様々な働きかけが検察の冒頭陳述で明らかになるのではないでしょうか。
 次に、那覇市の土地区画整理事業の違法行為の是正等について質問します。
 私は、与党のときも、野党のときもこの問題を忖度なく追及し続けてきました。市当局、行政の活動を監視・チェックし、その過ちを是正していくことは議員の大事な務めです。
 モニターを御覧ください。
       (モニター使用)
 土地区画整理事業を考える会代表の砂川敦氏から2021年12月に市議会に提出された陳情第42号です。もう一つは、陳情第42号の審査を所管の都市建設環境常任委員会は4年もかけて行い、7月25日に同陳情を採択すべきものと全会一致で決定し、議長に提出した陳情審査報告書です。
 モニターを御覧ください。
       (モニター使用)
 議会会議規則第143条の規定、「委員会は、必要があると認めるときは、請願の審査結果に意見を付けることができる」に基づいた、陳情第42号に係る土地区画整理事業の所管事務調査結果報告で、7月25日に採択しています。調査結果は、1.調査方法、2.判断基準、3.各争点の調査結果、4.おわりに、との項目になっています。
 そして、那覇市当局の不適正・不適切な対応を具体的に明らかにし、結論として、行政法の大学教授、弁護士など専門的知見を有する第三者検証委員会を設置し検証することを強く求めるとなっています。市長や当局への忖度のない見事なチェック機能の発揮です。これぞまともな議会の見本ではないでしょうか。
 そこで、都市建設環境常任委員会が採択し決定した、100条委員会設置を求めた、陳情第42号と、第三者検証委員会を設置しての検証を求めた、土地区画整理事業の所管事務調査結果報告について、市長の見解を伺います。

○坂井浩二 議長 
 浦崎宮人まちなみ共創部長。

◎浦崎宮人 まちなみ共創部長 
 お答えいたします。
 当該陳情について、都市建設環境常任委員会で採択されたことについては承知しておりますが、市議会ホームページを確認したところ、陳情第42号は審議未了となっており、当該陳情が市議会として採択されたものとは認識しておりません。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 委員会と採択している事実さえ否定しようとする許せない答弁です。
 所管事務調査結果報告にある11の争点でも明らかにされた市当局の不適正な内容は、あまりにもひど過ぎます。
 知念市長、トップとして恥ずかしくはありませんか。都市建設環境常任委員会が採択した調査結果報告を一読すれば、市当局の犯した様々な問題点がよく分かります。議員も、職員も、多くの市民もお読みいただきたいと思います。
 那覇市は、指摘された問題点を検証するために、中立・公正な立場の専門家が事実調査と原因究明、再発防止策の提言を行うための独立した第三者委員会を設置すべきです。市長の答弁を求めます。

○坂井浩二 議長 
 浦崎宮人まちなみ共創部長。

◎浦崎宮人 まちなみ共創部長 
 お答えします。
 本市としましては、第三者委員会を設置する考えはございません。
 今後もより緊張感を持って、法令遵守や適正な行政執行、内部統制を図ることで再発防止に努めてまいりたいと考えております。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 議会の委員会の意思を平気で否定する恐るべき答弁です。
 調査結果報告での厳しい指摘への市長の責任を明確にすべきです。担当部局は土地区画整理事業をめぐる問題は市長に逐次報告を上げていると議会で答弁しています。調査結果報告で指摘している数々の不適正な対応は、知念市長の指示を受けたゆえでしょうか。
 市長は清水マオ議員の代表質問に、私も常に職員とコミュニケーションを図ることを大事にしております。一方、組織を運営するに当たっては、トップにものを言うことができる組織づくりというのも必要な側面であるものと考えておりますと答弁しています。
 調査結果報告で厳しく指摘されている内容は、担当部局の不適切な業務遂行ゆえに発生したのか。市長と担当部局とのコミュニケーションを図る中で発生したのか、市長に意見が言えない、担当部局の忖度の中で発生したのか、答弁を求めます。

○坂井浩二 議長 
 休憩いたします。
           (午前11時26分 休憩)
           (午前11時26分 再開)

○坂井浩二 議長 
 再開いたします。
 浦崎宮人まちなみ共創部長。

◎浦崎宮人 まちなみ共創部長 
 本件については担当部局から副市長、市長のほうにも随時情報を共有しながら対応を考えてやっておりますので、そういうことでやっております。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 副市長、市長と協議して対応を決めてきたと明確な答弁です。恐るべき行政ではないでしょうか。
 都市建設環境常任委員会が指摘した驚くべき不適正な対応の数々です。
 組織は頭から腐ると言われています。那覇市は、土地区画整理事業をめぐる砂川氏との争いでは、不服審査で2回、司法3回と5連敗し、最高裁での違法が確定しています。現在係争中の損害賠償事件でも、那覇市は負けて6連敗となるでしょう。その裁判費用には、市民の血税が使われています。今こそ、監査委員の役割発揮が求められています。都市建設環境常任委員会の、調査結果報告で明らかとなった那覇市の不法・不当・不適正・不適切な対応や措置は、行政として断じて許されない行為です。監査委員が監査すべき重大事案だと考えます。
 監査委員の見解と対応を伺います。

○坂井浩二 議長 
 新垣淑博代表監査委員。

◎新垣淑博 代表監査委員 
 お答えします。
 監査の対象にすべきかすべきではないかとの御質問につきましては、監査委員4人の合議により決められていくものでございますので、私の答弁は差し控えさせていただきたいと存じます。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 公務員の魂に従って頑張ってほしいと思います。
 モニターを御覧ください。
       (モニター使用)
 土地区画整理事業地内、興南学園の石積み擁壁の不適格擁壁のある地権者が建て替えのために更地にした現場写真です。
 この地権者は、石積み擁壁の不適格擁壁があるために、建て替えに当たって建築基準法上どのような規制・対応・措置が求められるかについて、建築主事の見解を問います。
 併せて、他の地権者と比較してどのような不利益があるかについても伺います。

○坂井浩二 議長 
 浦崎宮人まちなみ共創部長。

◎浦崎宮人 まちなみ共創部長 
 お答えします。
 一般的に、建築基準法上の不適格擁壁に近接して建築物を建築する際は、同法第19条に基づき敷地の安全性を確認する必要があります。
 また、安全性が確認できない場合は、沖縄県建築基準法施行条例第5条第1項に基づき、当該擁壁との間に一定の離隔距離を確保する必要があります。
 ただし、同条例第5条第3項において、建築物の用途、規模、構造、擁壁、崖等の状況により建築物の安全上支障がない場合には、第1項の規定は適用しないとされ、建築物の設計上の工夫により擁壁に近接して建築することが可能となる場合もあります。
 なお、特定の民間建築物に対する建築基準法の具体的な取扱いについて、見解を述べることは差し控えさせていただきます。

○坂井浩二 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 モニターを御覧ください。
       (モニター使用)
 最高裁で確定した那覇市の違法行為です。那覇市は違法行為を是正すべきです。不利益、不公平を与える那覇市の行政、その是正を求めて質問を終わります。

市議別記事表示

下記をクリックすると
その市議だけの記事一覧が
表示されます。

記事検索

記事のタイトルや本文から
特定の記事を検索します。

タグ