2021年9月定例会 前田千尋 一般質問 議事録

前田 千尋

2021/12/02

◆前田千尋 議員 
 ハイタイ、グスーヨー チューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。日本共産党の前田千尋です。
 7月の市議会議員選挙では、市民の皆さんの負託を受けて、引き続き市議会へ送り出していただきました。
 市民の切実な願いを実現し、苦難を軽減すること、誰もが安心して暮らせる当たり前の社会の実現のために、力を合わせて全力で頑張ってまいります。どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。
 それでは、質問に移ります。
 初めに、コロナ禍における防災行政について質問いたします。
 全国でも緊急事態宣言が続く中で、コロナ感染拡大への対策を講じることと合わせ、災害から国民の命と財産を守る政治にしていくことが重要になっています。見解を伺います。

○久高友弘 議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 今年度は6月29日からの大雨や台風第6号の襲来により、適宜、市内に避難指示等を発令し、コロナ対策を講じた自主避難所を開設いたしました。
 災害発生時においては、新型コロナウイルス感染症拡大防止の対策を踏まえた避難所を開設・運営するなど、円滑かつ迅速に災害応急対策を実施することが大変重要であると認識しております。

○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 今年の2月定例会で、私は防災の中でもジェンダー平等の視点が重要であり、プライバシー保護の確保や簡易トイレ、ベッドやテントなどの資器材の準備や計画について質問しました。また、生理用品の確保も重要です。
 2月定例会後の避難所における準備や計画の進捗状況をお伺いいたします。

○久高友弘 議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 今年3月までに、避難所における新型コロナウイルス感染症対策の資器材としましては、簡易間仕切り1,303張、簡易ベッド1,303台、折りたたみアルミマット2,392枚を整備し、自主避難所9か所及び指定避難者のうち、市内小・中学校53校へそれぞれ配備が完了しております。
 今年度につきましては、災害用自動ラップ式トイレ58式、災害用自動ラップ式トイレの車椅子用で29式、生理用品1万2,435枚を整備するなど、災害用備蓄品の整備に努めているところでございます。
 なお、生理用品につきましては、3年計画で合計3万7,415枚を整備し、今年度で完了予定となっております。

○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 安全・安心な避難所づくりのための資器材の準備が確実に進んでいることを、大変高く評価いたします。
 この間、大雨や台風がありました。その際の本市のコロナ禍における避難所運営について、お伺いいたします。

○久高友弘 議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 今年度は6月17日、大雨警報等で2か所、6月29日、大雨警報等で4か所、6月30日、大雨警報等で4か所、7月20日、台風第6号で9か所、7月23日、台風6号に伴う高潮警報等で1か所の自主避難所を開設し、合計26人の方が避難をしておりました。

○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 避難所のうち、畳間のない避難所の対応をお伺いいたします。

○久高友弘 議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 自主避難所9か所のうち、畳間がない施設は3か所となっております。
 具体的には、那覇市役所本庁舎、中央公民館、市民協働プラザでございます。
 さきの台風6号の際には、中央公民館及び市民協働プラザへの避難はございませんでしたが、市本庁舎へは10人の皆様が避難をし、うち9人が一夜を明かしております。

○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 市役所本庁で一夜を避難所として過ごした方がいたとのことですが、対応を伺っていきます。
 2月定例会で私はこれまで那覇市本庁舎1階に台風などで自主避難された経験のある市民の方から、座る椅子はあったけれど、一晩中、足を伸ばすことも横になることもできなくてつらかったと切実な声があったこと、簡易ベッドを活用するなど早急の改善を求めてきました。
 その際の総務部長は整備を進めていくと答えています。
 避難所でのプライバシーの確保のための簡易テントや簡易ベッドの提供は行われたのか、お伺いいたします。

○久高友弘 議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 台風6号の際には、簡易間仕切りや簡易ベッドの提供はしておらず、ベンチや折り畳みアルミマット等を使用して、お休みをいただいたところでございます。

○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 簡易テントも簡易ベッドも資器材の準備はあるのに、なぜ活用できなかったのでしょうか。
 市役所の多くの人が行き交う場所の床に、直接、薄いマットを敷いて眠ることが、安全・安心の避難所だとは思えません。
 特に、新型コロナウイルス感染下での避難所設営では、避難所がクラスター化することを防ぐために、避難スペースでの感染リスクを下げる工夫が必要となります。避難所設営時には、1~2メートル幅の通路の設営を行うこと、個人や世帯ごとのパーティションや簡易テントの設置で飛沫拡散防止すること、簡易ベッドを設置することで、床に落ちた飛沫を含む粉塵吸入防止などを行い、感染に関する多重防御を図ることが必要です。不衛生な床から体を離すことが先決です。
 今回、資器材はそろっているのに、活用されていないという実態を早急に改善してください。
 避難者が安心・安全に、快適に避難所生活が送れるよう、プライバシーに配慮し、簡易テントや簡易ベッドを使用すべきです。今後の対応を伺います。

○久高友弘 議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 さきの台風6号の際の対応は、大変反省すべき点があったものと認識をしております。
 既に整備済みの簡易間仕切りや簡易ベッド等の活用について改めて周知を図り、避難者のプライバシーに配慮しながら、安全・安心、そして快適に避難所での時間が過ごせるよう、十分に留意してまいりたいと考えております。

○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 市民が避難をちゅうちょすることなく行うためには、安全で安心して、そして、快適に過ごせることが重要です。
 今週は台風も近づいてくるとの予報もあります。今後の避難所開設の際には、簡易テントも簡易ベッドも既に組み立てられている状態にするなど、担当者の意思統一を行い、誰もが安心して過ごせるよう、ぜひとも努めてください。どうぞ、よろしくお願いいたします。
 次に、コロナ禍における健康行政、母子保健行政について質問いたします。
 子供の成長に応じた健診を受けることで、早期に健康や発達を確認し、また、必要な支援へつなぐことができる大変重要な事業です。
 コロナ禍で健診を受ける時期が延びてしまうことへの不安の声も聞いてきました。
 本市のコロナ禍における乳幼児健康診査の実施状況をお伺いいたします。

○久高友弘 議長 
 長嶺達也健康部長。

◎長嶺達也 健康部長 
 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、緊急事態宣言発令後の5月23日から6月20日まで、感染者数が急拡大した8月10日から9月5日までの期間は、集団健診である1歳6か月健診、2歳児歯科健診、3歳児健診は休止をいたしました。
 ただし、乳児健診につきましては、小児科医療機関にて個別健診として実施をしております。
 昨年度のコロナ禍における受診率は、乳児健診が9.5%減の80.7%、1歳6か月児健診が1.6%減の86.6%、2歳児歯科健診が0.7%微増の60.5%、3歳児健診が6.4%減の81.8%となっております。
 乳幼児健診の目的は、成長著しい乳幼児に対し、適切な時期に子供の発育・発達を確認し、必要な相談助言を行い、子供の健康の保持増進を図ることとなっております。
 したがって、長期間休止してしまいますと、発育・発達を確認するのに最も適した時期を大きく超えてしまうため、緊急事態宣言期間中ではありますが、小中学校の再開に合わせ9月7日から再開をしているところでございます。

○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 再開できてよかったなと思うのですが、健診の再開に当たって本市の取組をお伺いいたします。

○久高友弘 議長 
 長嶺達也健康部長。

◎長嶺達也 健康部長 
 健診を再開するに当たりまして、受診機会の確保のため、通常70人の対象者数を90ないし100人に増やして案内をしております。
 感染予防対策としては、受付時間を分けて入場者数を分散、入場者全員に体温測定と体調確認、新型コロナウイルス感染症に関する注意事項の説明、小まめな換気とアルコール消毒等に努めております。
 また、待ち時間を減らし、滞在時間を短くするために、保健師の数を1歳6か月児健診では8人を10人に、3歳児健診では7人を9人に、通常より増やして対応をしているところでございます。

○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 コロナ禍での健診実施を1日の対象者を広げ、さらに保健師を増員しての対応での奮闘、本当に高く評価いたします。よろしくお願いいたします。
 次に、こうした中でも仕事の都合などの理由で平日ではどうしても健診を受けることができない場合もあります。日曜日など平日以外での健診の実施はどうなっていますか。

○久高友弘 議長 
 長嶺達也健康部長。

◎長嶺達也 健康部長 
 3歳児休日健診は、保護者の平日は仕事があり受診できない、あるいは兄弟児を預ける人がいないなどの声を受け、受診機会を増やす目的で年に2回、日曜日に開催をしております。
 3歳児健診は就学前に実施する最後の健診で、子供の発育・発達を確認する重要な目的がございますが、他の健診に比べ受診率が低いという課題がございます。今年度は8月に予定をしておりましたが、他の集団健診と同じく休止いたしました。改めて11月に日程を設定し、開催予定であり、年2回の実施ができるよう努めてまいります。

○久高友弘 議長 
 前田千尋議員

◆前田千尋 議員 
 コロナ禍で保健所は本当に大変ですが、保健師の皆さんや職員の皆さんの奮闘が子供の健康と発達の見守り、子育てをする家族を支える大きな力になっています。乳幼児健診も全ての子供たちが受診できるように引き続き頑張ってください。
 次に、ジェンダー平等と生理の貧困について質問いたします。
 日本共産党は4月臨時会、そして6月定例会においても、そして今度の代表質問におきましてもトイレットペーパーと同じように学校と公衆トイレに自由に使える生理用品を当たり前に置き、生理の貧困をなくす取組の実現を求めてきました。今議会で一般会計補正予算に計上されている生理の貧困対策事業での小中学校への生理用品を配置することを高く評価しています。学校のどこにどのようにあれば必要とする多くの子たちが安心して使えるのか。
 先日、中学校と高校生のめいたちと生理用品について、彼女たちや周りの友人たちのこれまでの経験や思いを聞いてまいりました。生理用品がいつでも誰でも使えると学校生活を安心して過ごせること、生理用品が保健室でもらえることを知らない子たちもいること、急な生理になったときや生理用品を忘れてしまったときには、今、友人と貸し借りをする場合もある。でもそれは返すことができる子供たちだけで、返すことができないと友達には言いづらいだろうな。でも保健室に行くことは、とてもハードルが高くちゅうちょする子供たちが多いこと、やっぱり一番に助かるのはいつも使うトイレにいつでも誰でも使っていい、返さなくてもいい、清潔な生理用品があること、こうした声は切実です。引き続き生理用品を必要とする、全ての女性へ届けるためには保健室だけでなくトイレへの整備が重要です。今後の対応をお伺いいたします。

○久高友弘 議長 
 武富剛教育委員会学校教育部長。

◎武富剛 教育委員会学校教育部長 
 各学校に配布する生理用品の設置場所につきましては、養護教諭と児童生徒とのコミュニケーションが図れる保健室や、保健室近くのトイレ等が考えられます。限られた予算の中で、経済的に困っている児童生徒がより利用しやすいように、学校の状況に応じて設置場所を決めるよう呼びかけてまいります。

○久高友弘 議長 
 前田千尋議員

◆前田千尋 議員 
 教育現場の先生方からも予算がもっとあれば保健室にもトイレにも置くことができるのにとの声もお聞きしております。小学校低学年生がトイレを掃除するので扱いが心配だとの声も現場から聞きましたが、これは、性教育と理解によって解決することができるのではないでしょうか。
 他県の小中学校トイレに設置している自治体では、洗面スペースにプラスチックケースに入れての設置や個室内に巾着袋に入れてフックにつり下げるなど衛生面もクリアされています。管理の問題は工夫でクリアし、優先すべきは子供の気持ちに寄り添った設置がどうしても必要となります。今後も建設的な事業として続くこと、各学校への予算要求も求めてまいります。教育長、部長、ぜひとも頑張ってください。よろしくお願いいたします。
 次に、屋比久猛義政策統括調整監へお伺いいたします。
 生理用品を購入することができない生理の貧困は、女性だけでの問題ではありません。コロナ禍だけの問題でもありません。今後も継続的な事業として小中学校だけでなく、市役所本庁舎や公共施設などのトイレへ生理用品の設置を本市が全庁を上げて実現すべきです。対応をお伺いいたします。

○久高友弘 議長 
 屋比久猛義政策統括調整監。

◎屋比久猛義 政策統括調整監 
 お答えいたします。
 事業の継続、さらなる拡充については、財源などの課題も出てこようとは思いますが、まずは本市として初めて事業化をする小中学校における生理用品の配備に注力をし、運用などを工夫改善していく中で市としての方向性も見えてくるというふうに考えております。
 生理の貧困は、コロナ禍において顕在化しましたが、多くの地方公共団体において支援の取組が行われているところでございます。長年にわたり女性にとっては潜在的に存在していたけれども、声を上げられなかった皆さんがようやく声を上げることができるようになったこの生理の貧困の問題、今後ますます市民の意識、関心も高まってくるものと認識しております。本市は、今回初めて事業化するわけですが、これまで事業化に至らずとも福祉の窓口や女性相談の窓口など、それぞれの部署において判断し、対応してきたところでございます。幅広い部署にまたがり生理の貧困に苦しむ多くの女性に関わるこの生理の貧困という課題、那覇市としてどのように向き合い、取り組んでいかなければならないかしっかり考えてまいりたいと思っております。

○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 ありがとうございます。
 他の自治体では生理用品の配布や学校や公共施設への設置が広がっております。生理の貧困は女性だけの問題ではないこと、ジェンダー平等の実現の大きな取組として本市の早急な実現をお願いしてまいります。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
 次に、コロナ禍における中小業者、商店街支援についてお伺いいたします。
 コロナ禍が長引き中小業者や商店街は疲弊しております。現在、行われている月次支援金の活用と沖縄県が行っている観光関連事業者等応援プロジェクト支援金の周知の取組をお伺いいたします。

○久高友弘 議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 現在、国が中小法人、個人事業者等に対し給付を行っている月次支援金の受給者を対象に、県が独自に上乗せ支援として観光関連事業者等応援プロジェクト支援金の給付を行っております。
 制度の概要としましては、対象は月次支援金の上限額を受給する事業者で、給付額は、個人事業者の場合上限10万円、法人事業者の場合、売上げ規模に応じ20万円または30万円を上限とし、支給回数は1回限りとなっております。
 本市においては、市公式ホームページへの掲載や公設市場や中心商店街へのチラシの配布を行い、広報周知を図っております。
 応援プロジェクト支援金は観光関連事業者のほか、小売店や美容院といった日常的に訪れる店舗や映像、音楽等の制作を行う事業者等も対象となっておりますので、広く活用されるよう引き続き周知に努めてまいりたいと考えております。

○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 こうしたチラシを早速、公設市場や商店街のほうで職員の皆さんが配っていたということで、大変多くの皆さんが喜んでおりました。
 ありがとうございます。
 玉城デニー県政が県民の事業者を本当に応援するためにつくっているこの支援策、ぜひとも城間市政と一緒になって多くの皆さんが対象となっている皆さんが必ず使えるようにぜひとも引き続きの周知、お願いいたします。
 昨年4月に本市が行った公設市場使用料減免を再度実施してほしいとの要望の声も届いております。見解を伺います。

○久高友弘 議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 本市の観光スポットとして人気の高い公設市場の使用料の減免については、コロナ禍の影響を受け来街者が減少し経営的に厳しい状況に置かれたことから、昨年度4月に実施しております。
 コロナ禍の影響が長引く中、去る8月31日付で那覇市第一牧志公設市場組合から、使用料の減免についての陳情が市長及び議長宛てに提出されております。
 減免の実施につきましては、本市としましては陳情の内容を改めて確認するとともに、議会における陳情審査の採択状況や近隣で賃貸で営業を行っております事業者との均衡も考慮する必要があるものと考えております。

○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 昨年の4月には大変助かったとの多くの皆さんからの声も寄せられていました。私たち市会議員の中でも一緒になって頑張って多くの皆さんの願い実現のために力を合わせていきたいと思います。国が一度きりの持続化給付金、家賃支援給付金を打ち切ってから使える制度はなかなかありません。
 国民の命と暮らし、営業を守るためにもしっかりと国が責任を持って行っていくこと、引き続き要請してください。
 コロナ禍における中心商店街の防犯対策が必要であること、騒音やトイレ問題の声も私のもとにも届いております。こうした解決に向けた本市の取組をお伺いいたします。

○久高友弘 議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 本市には、長引くコロナ禍によって、中心商店街で発生した様々な苦情が多く寄せられております。具体的には、時短営業店舗等への窃盗被害、緊急事態措置の中で深夜営業による騒音、またトイレの未設置の店舗での酒類の提供に起因すると思われる不適切な排せつによる異臭など、様々な内容となっております。そのようなことを踏まえまして、今年度より商店街等が安全・安心対策のため、防犯カメラ及び保安灯を設置する場合の補助を実施しております。既に3件の事業が採択されております。また、治安等に関する苦情等の状況を把握するため、各商店街等から連絡票による情報提供を受けており、収集した情報は、警察署や本市の関係各課において必要な支援や対処ができるよう、共有を図っているところでございます。

○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 ぜひとも引き続き力を合わせて解決のために頑張ってまいりましょう。よろしくお願いいたします。
 次に、福祉行政についてお伺いいたします。
 市民の多くの皆さんから本当に助かっていると喜ばれています、福祉バスふくちゃん号の概要をお伺いいたします。

○久高友弘 議長 
 宮城寿満子福祉部長。

◎宮城寿満子 福祉部長 
 お答えいたします。
 福祉バスふくちゃん号は、老人福祉センター、老人憩いの家、地域包括支援センターなど福祉施設を拠点に巡回し、高齢者や障がい者の積極的な社会参加を支援するとともに健康づくりや生きがいづくりのため福祉施設の利用を促進することを目的としております。那覇市民であり、60歳以上の方か障がいのある方が無料で利用できます。本市所有の車両2台により、月、水、金は本庁地区と首里地区、火、木、土は小禄地区と真和志地区を1日それぞれ3便運行しております。令和2年度の利用人数は、延べ5,095人となっております。

○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 これまでの取組と改善をお伺いいたします。

○久高友弘 議長 
 宮城寿満子福祉部長。

◎宮城寿満子 福祉部長 
 お答えいたします。
 高齢者の生活支援と充実を図り、問題解決に取り組む生活支援体制整備事業において、高齢者の移動支援に対する意見があったことから、令和2年度には、福祉バス運行事業の見直しについて検討を行うこととしました。地域包括支援センターや那覇市社協を通して拾い上げた地域の方々の意見と事業予算、各コースの運行時間なども踏まえ、検討した結果、小禄、首里、真和志地区についてルートを一部変更することとし、令和3年度よりそれらを反映した運行をしております。

○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 市民の友に挟まれたちゃーがんじゅうだよりの後ろを見て、コースが大変増えたんだなと、細やかな対応をされているなということで本当にうれしく思いました。必要とする市民の皆さんへのさらなる周知が必要だと思います。周知方法についてお伺いいたします。

○久高友弘 議長 
 宮城寿満子福祉部長。

◎宮城寿満子 福祉部長 
 福祉バスについて知らないといった意見やどこで止まるか分からないなどの御意見があったことも踏まえ、令和3年度のルート変更の際に、それぞれの地区ごとの停留所の位置や運行時間等を分かりやすく表示したパンフレットを作成し、地域包括支援センターや老人福祉センター、公民館等で配布しております。また、今、議員からの御紹介にもありましたように、今月号の市民の友とともに配布された、ちゃーがんじゅうだよりにおいても周知を図っているところでございます。

○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 こうした取組、本当に高く評価いたします。
 今後とも引き続きちゃーかんじゅう課や社会福祉協議会、市内18か所の地域包括支援センターに寄せられた意見や要望などを参考にして運行の改善、充実、常に図ってください。見解をお伺いいたします。

○久高友弘 議長 
 宮城寿満子福祉部長。

◎宮城寿満子 福祉部長 
 お答えいたします。
 高齢者の移動の支援において福祉バス運行事業は重要なものだと認識しております。様々な意見、考えも踏まえ、より多くの方が福祉バスを利用し、積極的に社会参加できるよう、福祉バス委託業者や関係部局とも連携しながら事業展開を図りたいと考えております。

○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 継続もそうですけれども、コースの充実、多くの皆さんが本当にこのバスが無料で助かっているという声をたくさん聞いています。頑張ってください。
 次に質問いたします。
 那覇市文化芸術劇場なはーとについて質問いたします。
 感動を共有する文化の薫り高い新文化芸術発信拠点施設那覇文化芸術劇場なはーとがいよいよ来月10月31日に開館いたします。多くの市民から期待が寄せられています。今後の計画をお伺いいたします。

○久高友弘 議長 
 比嘉世顕市民文化部長。

◎比嘉世顕 市民文化部長 
 お答えいたします。
 なはーとが開館いたします10月31日は、那覇市市制100周年及び開館式典を開催し、戦前戦後、琉球古典芸能を支えていただいた那覇にゆかりのある諸流会派40団体、総勢100人による舞台公演で幕を開けます。
 12月から来年3月まではこけら落としシリーズと題し、那覇市指定民俗文化財をはじめとした民俗芸能を一堂に会した舞台、地域文化芸能公演を皮切りに、狂言師野村萬斎氏による三番叟と嘉数道彦氏の共同演出による唐人相撲~なはーと編~の舞台公演などのほか、小スタジオとロビーでは、世界的アーティストである塩田千春氏の首里城の瓦礫を糸でつなぎ絡めた作品展示を行います。年明けには、国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわりっかりっかフェスタや、ロームシアター京都との共同企画宮古・八重山・琉球の芸能など、沖縄の豊かな文化芸術をなはーとから発信できるよう多彩な企画を予定しているところでございます。

○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 聞いただけでもわくわくするようなたくさんの計画、本当になはーとの開館が待ち遠しいです。コロナ禍で久茂地地域の皆さんとのイベントもなかなか実現できないと職員の皆さんからもお聞きしておりますが、時期を見ながらまた引き続き取り組んでいただきたいと思います。多くの皆さんからの期待に応えて、ぜひともこれからもなはーとの成功を祈っております。心を込めて応援しております。頑張ってください。
 質問、以上で終わります。ありがとうございました。

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