2022年2月定例会 古堅茂治 一般質問 未定稿

古堅 茂治

2022/05/31

主な質問項目
1.文化芸術行政について
(琉球歴史文化の日、那覇市文化芸術基本条例・文化芸術基本計画、うちなーぐち・しまくとぅばの保存継承、県内随一「都市型芸術劇場」なはーとの可能性)
2.復帰50周年について
 (50周年記念事業、「沖縄返せ」歌碑建立)
3.平和行政について
 (2019・20年に質問・提案した沖縄戦体験者証言記録映像制作)
4.玉城県政について
(玉城知事の「復帰措置に関する建議書」を踏まえた県政方針への見解、「建議書」・復帰50年の市長見解)
5.通学路・学校等の安全対策について
6.ハラスメントについて

◆古堅茂治 議員
 ハイサイ グスーヨーチューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。オール沖縄・日本共産党の古堅茂治です。
 一問一答方式で一般質問を行います。
 文化芸術行政について。
 文化芸術は人々に生きる力を与え、心豊かな暮らしに欠かすことができないものです。
モニター資料 ① を御覧ください。
(モニター使用) 
 オール沖縄・玉城県知事が11月1日を琉球歴史文化の日と定めた条例です。
制定の目的と本市の取組を伺います。

○久高友弘 議長
 比嘉世顕市民文化部長。

◎比嘉世顕 市民文化部長
 琉球歴史文化の日は、令和3年3月31日に制定されました沖縄県条例「琉球歴史文化の日条例」により11月1日と定められたものであります。
 同条例は、琉球歴史文化の日を設けることなどを定め、沖縄の歴史及び文化への理解を深めるための施策を効果的に推進することにより、沖縄の文化の継承と発展を図り、もって心豊かな県民生活及び文化的で活力ある社会の実現に寄与することを目的としております。同条例において、県は、琉球歴史文化の日を中心として、その趣旨にふさわしい事業を行い、また県は市町村及び関係団体に対し、琉球歴史文化の日を中心としてその趣旨にふさわしい事業が行われるよう協力を求めるとされております。
 琉球歴史文化の日についての本市の取組といたしましては、11月3日文化の日に実施しております、文化財課所管の施設の無料開放による沖縄の歴史・文化に係る普及啓発の促進や、琉球王朝祭り首里など地域の関係団体などが主催する伝統文化の継承に資する事業への支援などを引き続き継続することにより、沖縄の文化の継承と発展が図られるよう取り組んでまいりたいと考えております。

○久高友弘 議長
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 ウチナーンチュの誇りと尊厳にかなった制定と市の取組、高く評価いたします。
 次に城間市長の大きな実績です。
 県内市町村で初めて制定した那覇市文化芸術基本条例、那覇市文化芸術基本計画の役割と効果を伺います。

○久高友弘 議長
 比嘉世顕市民文化部長。

◎比嘉世顕 市民文化部長
 那覇市文化芸術基本条例におきましては、本市の文化芸術に関する施策の推進のために、基本理念を定め、市の責務並びに市民、事業者及び文化芸術に関する活動を行う者の役割を明らかにするとともに、文化芸術施策の基本となる事項を定めることにより、文化芸術施策を総合的かつ計画的に推進することを定めております。
 那覇文化芸術基本計画におきましては、文化芸術の基本的な方針と施策を定めることで、より具体的に文化芸術施策を推し進めることを定めるものでございます。
 その効果といたしましては、文化芸術の振興にとどまらず、様々な分野と連携した施策を展開し、文化芸術活動が広く展開することで、那覇の街が刺激的で魅力ある街となることを目指しております。

○久高友弘 議長
 古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
 本市の文化芸術に係る教室などの事業所、団体の状況を伺います。

○久高友弘 議長
 比嘉世顕市民文化部長。

◎比嘉世顕 市民文化部長
 那覇市文化芸術基本計画策定に向けた平成30年3月、電話帳による文化活動状況調査によると、芸能、工芸、芸術、園芸、武道といった事業所は市内291事業所ございます。
 また、那覇市文化協会においては28部会あり、約2,000人余の市民が活動する文化芸術団体がございます。公民館におきましては、515団体、約7,100人が活動しております。

○久高友弘 議長
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 文化芸術の現状と主な課題を伺います。

○久高友弘 議長
 比嘉世顕市民文化部長。

◎比嘉世顕 市民文化部長
 文化芸術行政の現状と課題につきましては、地域に伝わる伝統文化を継承する担い手が少ないこと、文化芸術に携わる芸術家や実演家が、持続的に創作活動に取り組める環境づくりなど、また、新型コロナウイルス感染症拡大により、継承に関する課題や文化芸術活動の停滞などさらに厳しい状況となっております。

○久高友弘 議長
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 モニター資料 ② を御覧ください。
(モニター使用)
 私が48年前に務めていたウチナー芝居劇場沖映(1977年閉館)での本市や県などの後援を受けた那覇大綱挽基金大募集、大公演のチラシです。ウチナー芝居、組踊など、沖縄文化におけるシマクトゥバ、ウチナーグチの重要性、普及継承の必要性を伺います。

○久高友弘 議長
 比嘉世顕市民文化部長。

◎比嘉世顕 市民文化部長
 ウチナーグチは、地域の伝統行事など使用される大切な言葉であるとともに、組踊や琉球舞踊、沖縄芝居などを通して継承されてきました。
 ウチナーグチは、沖縄文化の基層であることから、沖縄文化を継承する上で欠かせないものと考えております。

○久高友弘 議長
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 普及、継承への取組を伺います。

○久高友弘 議長
 比嘉世顕市民文化部長。

◎比嘉世顕 市民文化部長
 沖縄文化の基層であるシマクトゥバは、消滅の危機に瀕する言葉として2009年ユネスコにより指定されました。
 市民がウチナーグチに触れる場を増やし、その魅力と価値を再認識することで、ウチナーグチの普及啓発と市民文化活動の活性化を図る目的に、うちなーぐち講座・成果公演を平成17年度より実施し、平成25年度から毎年開催をしているところでございます。
 ウチナーグチのさらなる普及啓発のための効果的な取組について調査・研究し、持続して実施できるよう推進してまいります。

○久高友弘 議長
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 翁長前市長の先駆けた頑張りを思い出します。
 本日は、2015年に翁長知事と訪米直訴したときのネクタイを締めて質問させていただきます。
 ウマレジマヌ クトゥバワシンネー クニンワシンのことわざもあります。改めて普及継承への担当副市長の決意を伺います。

○久高友弘 議長
 久場健護副市長。

◎久場健護 副市長
 社会がますます多様性を増している今日、個性豊かな沖縄文化は市民の文化的アイデンティティーのよりどころであり、また唯一無二なものとして世界に誇れる魅力がある文化として重要なものと思っております。
 沖縄文化を守り継承していくためにも、その基層、言い換えれば沖縄文化の根底に横たわるように存在するウチナーグチの伝統文化としての重要性を再認識し、より一層市民の郷土愛を高めていけるようウチナーグチの普及・継承に取り組んでまいります。

○久高友弘 議長
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 高く評価いたします。
ウチナーンチュヌ タマシ クトゥバ
マムイルタミニ マジュンサーニ 
チバラナヤーサイ。
 次に、翁長前市長と城間市長の歴史に残る大きな実績、那覇文化芸術劇場なはーとの文化芸術へ及ぼす影響と果たすべき役割について伺います。

○久高友弘 議長
 比嘉世顕市民文化部長。

◎比嘉世顕 市民文化部長
 那覇文化芸術劇場なは―とは、本市の新たな文化芸術振興の拠点として、また、まちづくりの中核施設として人や町が元気になり、これまで以上に魅力的な那覇市が創造されることを目指して令和3年10月31日に開館いたしました。
 市民や様々なジャンルのアーティストがなはーとを活用することで、創造性が喚起される場としての機能する環境をつくりながら、近隣の劇場ホールや小規模な演劇空間、ライブハウスなどの文化施設と連携した取組へと発展させることで、暮らしの中に文化を感じる魅力的な都市へと進化させることを目指しております。

○久高友弘 議長
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 日本共産党も、この問題では進化をいたしました。この冊子は、(資料提示) 琉球・沖縄の時代と世代をつなぐ知的好奇心マガジン、モモトです。
 「カルチャーもアートも、旅の目的になる」とのタイトルで、なはーとの可能性について取り上げています。現代美術作家塩田千春さんの展示、狂言師の野村万作さん、萬斎さんと琉球芸能実演家の嘉数道彦さんとの共演、市民参加型の唐人相撲なはーと編など、アイデンティティーを重視した作品は地元の人に誇りをもたらし、外の人にとっては他にない魅力になり得ると高く評価しています。
 さらに、文化芸術、芸能などを資源としたツーリズムの活用事例となはーと事業をプロデュースする崎山敦彦さんの作品作りへの熱い決意も紹介されています。
 そこで、文化ツーリズム、経済振興との連携、なはーとの可能性について伺います。

○久高友弘 議長
 比嘉世顕市民文化部長。

◎比嘉世顕 市民文化部長
 本市では、那覇市文化芸術基本条例において、文化芸術が市民などの創造性を高め、活力ある地域づくりに資することに鑑み、国際交流、観光、産業その他の関連する分野と連携を図ることを掲げております。
 なはーとでは、近隣文化施設や商業施設と連携することで、ナイトアミューズメントの創出を図り、観光産業への寄与と本市の活性化を目指しております。例えば令和4年度においては、久茂地地域や国際通り全体を、アート、音楽、パフォーマンスの鑑賞できる場所にする都市移動型展覧会事業を予定し、市民と観光客が共に楽しむことのできるコンテンツ作りに取り組んでまいります。

○久高友弘 議長
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 なはーとは、文化芸術基本法の真髄を生かし、文化芸術の継承と新しい創造、経済活性化、潤いある街の形成、平和づくりにもつながる宝の施設です。可能性と夢は膨らみます。市民、県民、関係者の評価も高まっています。なはーとの職員、担当の文化振興課の皆さんの頑張り、高く評価いたします。
 心一つに、文化芸術を人間が生きる糧として大切に守り、発展させようではありませんか。
 次に、
本土復帰50周年について。
モニター資料 ③ を御覧ください。
(モニター使用)
 復帰前、私の生まれ島国頭村では、祖国復帰要求大行進、22キロ離れた与論島と呼応した4・27たき火大会、本土と分断された27度線上での4・28海上大会が行われ、辺戸岬には祖国復帰闘争碑があります。
 国頭村の復帰50周年記念事業の取組を伺います。

○久高友弘 議長 
 金城康也企画財務部長。

◎金城康也 企画財務部長
 お答えいたします。
 国頭村によりますと、復帰までの歴史を再確認し、50年の歩みを顧みるとともに、与論町との交流を深め、恒久平和で村民が夢と希望を持つことができる村づくりを目的に、祖国復帰50周年事業を計画しているとのことです。
 復帰運動のゆかりの地、辺戸岬において記念式典や記念懇談会の開催をはじめ、両町村でかがり火の同時点火、北緯27度線での沖縄返還要求運動海上集会の再現、村内の記念行進、両町村の児童ふれあい交流などを実施するとのことです。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 他市での取組状況を伺います。

○久高友弘 議長 
 金城康也企画財務部長。

◎金城康也 企画財務部長
 お答えいたします。
 県内他市の独自の取組状況について、現時点で詳細な確認はできておりませんが、復帰50周年を記念して行われる美ら島おきなわ文化祭2022においては、浦添市で合唱とオーケストラの祭典、沖縄市でフラダンスフェスティバル、南城市で太陽の門(てぃだぬじょう)コンサートなど、様々なイベントが予定されているとのことであります。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 県の復帰50周年記念事業、予算額を伺います。

○久高友弘 議長 
 金城康也企画財務部長。

◎金城康也 企画財務部長
 お答えいたします。
 報道等によりますと、県においては1,400人規模の復帰50周年記念式典や、第32軍司令部豪保存・公開事業、沖縄鉄軌道導入に向けた機運醸成事業、産業振興記念事業など、合計42事業、予算額約59億8,000万円を計上しているとのことであります。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 モニター資料 ④ を御覧ください。
(モニター使用)
 国頭村は、復帰50周年の記念事業を、知花靖村長、宮城明正副村長、金城利光議会議長を先頭に村内各種団体と実行委員会を結成し、歴史を振り返り、沖縄の心で恒久平和の願いを次代につなぐ取組を進めています。この企画力、実行力、国頭村出身者の私としても大きな誇りです。
 復帰前、那覇市では、祖国復帰要求大会、デモ行進が行われ、政治の中枢、琉球政府と立法院などもあり、復帰運動の中心地でした。
 復帰の日、1972年5月15日には、復帰記念式典が那覇市民会館で開催され、隣の与儀公園では、県民の要望に反する返還だとして、「沖縄処分抗議、佐藤内閣打倒5.15県民総決起大会」が行われ、19歳の私も大雨の中で参加し、悔しさで涙しました。私の政治家としての原点です。
 現在、本市の人口は、国頭村4,500人の70倍です。本市の復帰50周年記念事業と予算を伺います。

○久高友弘 議長 
 金城康也企画財務部長。

◎金城康也 企画財務部長
 お答えいたします。
 本市の復帰50周年記念の事業につきましては、美ら島おきなわ文化祭2022の関連事業を含む、合計7事業、予算額約1,600万円でございます。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 なはーとの復帰50年事業を伺います。

○久高友弘 議長 
 比嘉世顕市民文化部長。

◎比嘉世顕 市民文化部長
 復帰50周年に関連して、なはーとでは4つの企画を予定しております。
 まず、復帰の翌年に生まれた県内出身の世界的アーティスト照屋勇賢氏がなはーとのロビーと小スタジオを使って制作するインスタレーション(空間展示)作品。2つ目に、県内の3つの劇団が復帰についての現代演劇作品を連続上演し、観客と復帰について話合う場を設ける「沖縄・復帰50年現代演劇集inなはーと」、3つ目に、復帰前後の時期に県内の一般家庭で撮影された8ミリフィルムのホームムービーをデジタル化して新しい映像作品としてよみがえらせるアーカイブフィルムプロジェクト、最後に、沖縄俳優協会による史劇「首里城明け渡し」を上演し、復帰50周年をより広い視野で考える場を設ける予定でございます。
 なはーとでは、現代美術、演劇、映像、芸能という多様な文化を通じて、復帰50周年を学び、考える場となるよう取り組んでまいります。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 「首里城明け渡し」など高く評価いたします。
 教職員会、復帰協の会長も務めた琉球政府の屋良朝苗主席は、復帰について、「軍事占領支配からの脱却、憲法で保障される日本国民としての諸権利の回復、そして沖縄県民としての自主主体性の確立、これらが私たち県民にとって、全面復帰のもっている内容です。もっと簡単明瞭に言いますと、”人間性の回復”を願望しているのです。きわめて当然な願望であり要求です」と、著書で熱い思いを述べています。
 この復帰にかけた県民の当然の願望、要望は、いまだに実現していません。 
平和憲法のもとへの復帰を求め、県民大会を行ってきた与儀公園には、那覇市が国内で初めて行政として建立した憲法9条の記念碑があります。
 そこで、復帰50周年を記念し、憲法9条の碑の隣に、復帰への原点、「沖縄返せ」の歌碑を建立されるよう提案いたします。担当副市長の見解を伺います。

○久高友弘 議長 
 知念覚副市長。

◎知念覚 副市長
 お答えいたします。
 復帰当時、私も小学校の低学年でございました。その幼い記憶の中にも与儀公園、それから隣接する旧那覇市民会館、そこで復帰に関する様々な行事が行われたと。そのバックに「沖縄を返せ」という歌が、BGMが流れていたという、こういうのを肌感覚で覚えています。
 議員御提案の歌碑の建立につきまして、様々な課題等を整理する必要がございますので、議員の熱い思いを受け止めさせてもらって、少し研究させていただきたいと思います。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 「沖縄返せ」の歌は、市民、県民、国民が心ひとつに力を合わせて復帰を求めたシンボルです。ぜひ沖縄の心で、県都那覇の企画力、実行力を発揮されてください。
 「過去の歴史に盲目なものは、現在においても盲目である」、ワイツゼッカー・元ドイツ首相の言葉です。
 私は、米軍支配と復帰運動を体験した最後の世代だと思います。そして、野蛮な米軍支配に県民とともに抗った、不屈の政治家・瀬長亀次郎衆院議員の最後の秘書を、1980年から10年間勤めました。そこで、復帰50周年の節目に、凄惨な沖縄戦、過酷な米軍支配、県民の闘い、復帰と沖縄の歴史を再認識したいと思いから、代表質問、一般質問で取り上げました。
 (資料掲示)現在、「週刊ポスト」では、人気作家・柳広司さんが、沖縄の戦後史を描いた小説「南風(まぜ)に乗る」が連載中です。本市出身の詩人・山之口獏氏、第16代市長だった瀬長亀次郎氏らも登場します。
 米軍弾圧、瀬長氏らの逮捕・投獄、刑務所暴動、出獄と瀬長那覇市長の誕生、議会の解散、米民政府の復興資金と銀行の融資凍結、水道水の供給停止、布令での瀬長市長追放、米軍の野蛮極まる支配の実態と、県民の闘いがリアルに描かれていて、読み応えがあります。ぜひ多くの皆さんにお読みいただきたいと思います。
 次に、
平和行政について。
 私も、2019年6月、2020年2月定例会で提案をしました。沖縄戦体験者証言の記録映像の制作がスタートします。目的と概要を伺います。

○久高友弘 議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長
 当該事業は、令和4年度の平和事業として、戦争体験者の証言を30分程度にまとめた映像を作成するものでございます。
戦争体験者の高齢化も進む中、戦禍の記憶を風化させることなく、沖縄戦の実相や平和の尊さを次の世代へ継承していくことを目的としております。
 これらの映像は、市内小中学校の平和学習での活用を予定しており、併せて、市ホームページにおいても公開することとしております。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 評価いたします。
 平和行政の課題を伺います。

○久高友弘 議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長
 戦後76年が経過し、戦禍の記憶とともに平和を希求する想いの風化が危惧されていることと、戦争体験者の高齢化が進む中、沖縄戦の実相や平和の尊さを次の世代へどのように伝えていくかが課題であると認識しております。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 頑張ってください。
 次に、
玉城デニー県政について。
 「復帰措置に関する建議書」を踏まえた、新時代沖縄の構築への決意を表明した、玉城県知事の2022年度県政運営方針への見解を伺います。

○久高友弘 議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長
 今般の県政運営方針では、幅広い分野への意気込みのほか、子どもの貧困対策を県政の最重要政策に掲げ、誰一人取り残さない社会の実現に向け、大変力強い決意が語られていると認識をしております。
 また、本土復帰に当たり作成された「建議書」を踏まえ、現状との比較や建議や宣言の在り方について検討することは大変意義深いものと感じております。
 さらに、本土復帰50周年の節目にスタートする新たな沖縄振興計画の推進、変化する社会経済情勢や県民ニーズを捉え、過去最高の当初予算を計上するなど、県政発展への熱い思いが表れていると感じているところでございます。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 「復帰措置に関する建議書」と復帰50周年に対する城間市長の見解を伺います。

○久高友弘 議長 
 城間幹子市長。

◎城間幹子 市長
 先日の県議会において、玉城知事が「復帰措置に関する建議書」という項目で、先達が思い描いた新生沖縄と現状とを比較し、新たな建議や宣言を行うことを、所信表明で述べられたことは承知しております。
 私といたしましては、今なお続く基地の過重負担や基地から派生する事件・事故、道半ばである自立型経済の構築などの現状を踏まえますと、同建議書に込めた県民の願いはいまだ成就されていないと考えております。
 こうして迎える復帰50周年は、これまでの歩みを振り返る大きな節目になるとともに、先達が同建議書に込めた思いを改めて胸に刻み、決意を新たに、未来に向けた一歩を踏み出す年にしてまいりたいと考えております。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 市長の所見、高く評価いたします。
 次に、
通学路・学校などの安全対策
について
本市の危険個所を伺います。

○久高友弘 議長 
 武富剛教育委員会学校教育部長。

◎武富剛 教育委員会学校教育部長
 令和4年1月の最終報告時点において、各小学校から、危険箇所として224か所挙がっており、そのうち、対策済や私道のため対応できないなどの11か所を除き、対策必要箇所は213か所となっております。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 登下校中の事故発生件数を伺います。

○久高友弘 議長 
 武富剛教育委員会学校教育部長。

◎武富剛 教育委員会学校教育部長
 登下校中の事故等にかかる学校の災害共済給付件数は、令和2年度小学校31件、中学校9件。今年度は1月時点で小学校30件、中学校6件でございます。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 危険個所解消への取組と課題を伺います。

○久高友弘 議長 
 武富剛教育委員会学校教育部長。

◎武富剛 教育委員会学校教育部長
 各学校においては、危険箇所の周知等の安全指導とPTAや地域のボランティアによる立哨や見守りを行っております。
 小学校では、交通安全教室を開き注意喚起を促す等、交通安全に関する指導を行うとともに、保護者に対しても安全管理について周知しております。
 課題として、通学途中の事故は毎年起こっているため、継続した安全指導が必要と考えます。
 教育委員会としましては、今後とも、各学校の安全指導の取組を充実させ、児童生徒の危険回避能力の育成や安全安心な学校づくりを支援してまいります。

○久高友弘 議長 
 幸地貴都市みらい部長。

◎幸地貴 都市みらい部長
 道路管理者としての立場でお答えいたします。
 対策必要箇所213か所のうち、本市が管理する道路において対策が必要な箇所は120か所となっております。
 120か所のうち一部は今年度で実施済みであり、令和4年度以降については、交通反則金を原資とする交通安全対策特別交付金や令和4年度から創設される通学路緊急対策に係る補助制度などを活用し、早期に交通安全対策に取り組むこととしております。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 私道の危険個所解消への取組を伺います。

○久高友弘 議長 
 幸地貴都市みらい部長。

◎幸地貴 都市みらい部長
 私道における危険箇所は2か所あり、その対策としては市民への舗装材などの資材贈与や」や一定要件はございますが、申請者が行う私道整備補助制度の活用などが考えられます。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 全国で学校災害給付件数は、年間100万件以上です。本市の小中校での状況を伺います。

○久高友弘 議長 
 武富剛教育委員会学校教育部長。

◎武富剛 教育委員会学校教育部長
 令和2年度小学校での災害共済給付件数は1,013件、中学校853件となっております。また、今年度は1月時点で小学校780件、中学校658件となっており、コロナ禍の影響から件数は減少しております。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 事故防止対策に力を尽くしてください。
 次に
ハラスメントについて。
モニター資料 ⑤ を御覧ください。
(モニター使用)
 ハラスメントと厚労省の調査概要です。ハラスメントは被害者の心身に重大な打撃を与える人権侵害であり、ただちに是正されるべきです。
 本市と学校職場でのハラスメントの状況を伺います。

○久高友弘 議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長
 市長事務部局では、令和2年度は2件、今年度は現時点で4件となっています。

○久高友弘 議長 
 武富剛教育委員会学校教育部長。

◎武富剛 教育委員会学校教育部長
 教育委員会の相談員が、教職員からハラスメント事案として相談を受けた件数は、令和2年度5件、今年度は現時点で12件ありました。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 この数字の背景には、厚労省の調査にもあるように、告発できない、しない、潜在したハラスメントが数多くあります。
 被害者が気軽に相談できる窓口の設置状況を伺います。

○久高友弘 議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長
 市長部局におきましては、各部に2人程度配置するなど、全部局を網羅する形で総計34人の相談員を配置しております。また、相談に当たっては、直接本人からだけではなく、身近な信頼できる人を通じての相談も対応しているところでございます。

○久高友弘 議長 
 武富剛教育委員会学校教育部長。

◎武富剛 教育委員会学校教育部長
 各学校には、教職員の相談窓口として、校長が選任した相談員が男女1人ずつおります。また、教育委員会には、総務課と学校教育課に合計6人の相談員がおり、所属や氏名、連絡先などを一覧表にして、相談者が相談員を選べるよう配慮しております。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 第三者の苦情処理委員会の設置が求められています。取組を伺います。

○久高友弘 議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長
 現状といたしましては、各任命権者の人事担当者や職員団体代表など9人で構成される庁内の委員会を設置してございます。加えまして、第三者による苦情処理委員会の設置につきましては、先進都市の事例などを参考にしてまいりたいと思います。

○久高友弘 議長 
 武富剛教育委員会学校教育部長。

◎武富剛 教育委員会学校教育部長
 今年度は、ハラスメントの定義等について、管理職を中心に研修を実施し、注意喚起を促しております。
 第三者の苦情処理委員会の設置については、関係部局と調整しながら検討してまいります。

○久高友弘 議長
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員
 モニター資料 ⑥ を御覧ください。
(モニター使用)
 川越市議会ハラスメント根絶条例です。全国各地では、議員による職員へのハラスメントが問題となり、条例制定が進んでいます。
 本市議会でも、ハラスメント根絶条例の制定を進めていこうではありませんか。そのことを呼びかけて終わります。
イッペー ニフェーデービル(ありがとうございました)。
                以上

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