2022年6月定例会 前田千尋 一般質問

前田 千尋

2022/11/09

◆前田千尋 議員 
 ハイタイ、グスーヨーチューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。日本共産党の前田千尋です。
 初めに、防災・ジェンダー行政について質問いたします。
 地球規模の気候変動によって災害の激甚化が進む中、さらにコロナ禍において避難所での感染リスクを最小化しながらどう命を守り抜くのか、政治と行政に鋭く問われています。
 那覇市でも先月から度重なる豪雨、土砂崩れ、浸水被害のおそれなど、市民の命や財産を脅かす状況があります。災害時には危険な場所にいる人は避難することが原則です。
 そこで、(1)避難所について、最近の豪雨災害の際の対応についてお伺いします。

○野原嘉孝 副議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 去る5月31日の豪雨災害については、12時37分に土砂災害警戒情報が発表されたため、同時刻をもって市内全域に避難指示を発令、避難所を4か所開設し総計28人の市民の皆様の避難がありました。
 また、6月3日の豪雨災害につきましては、12時55分に土砂災害警戒情報が発表されたため、同時刻をもって市内2か所に避難指示を発令、避難所4か所を開設し総計13人の市民の皆様の避難がございました。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 避難所開設の際には、簡易テントや簡易ベッドの設営はどうだったのでしょうか。開設と同時に提供できたのか、特に畳間のない本庁避難所はどうだったのかお伺いいたします。

○野原嘉孝 副議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 5月31日の豪雨災害では、日中の業務時間中でもあり、指示が不徹底でございました。このためテント等の活用がなされていなかったことから、改めて確実な資器材の活用を周知したところでございます。
 その後発生いたしました6月3日の豪雨災害では、前回の反省を踏まえ、各避難所においてテント等が展開され、十分な対応ができたものと考えております。本庁舎においても同様でございました。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 これまで避難所開設の際には、プライバシーを守るための簡易テントもベッドも組み立てられている状態にするなど、担当者の意思統一を行うことを求めてまいりました。そして私も本庁の避難所が開設された現場で、しっかりと部長がおっしゃっていたようにテントもベッドも活用されている状況を確認し、大変安心いたしました。ありがとうございます。
 引き続き避難者が安全で安心して過ごせるよう、職員の日頃からの意識の啓発とともに周知の徹底、そして実践できるように引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
 次に、災害防災における性的マイノリティーへの配慮等について質問いたします。
 災害時などの対応を定めた那覇市の地域防災計画や避難所運営マニュアルなどに、LGBTQを含む性的マイノリティーへの配慮や対応を盛り込んでいるのかお伺いいたします。

○野原嘉孝 副議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 那覇市地域防災計画における災害時の避難所運営については、多様な立場の人々の意見が反映されるよう努めることが記載をされております。
 しかしながら、避難所運営マニュアルにおいては具体的な対応手法等について明確化されているものではございません。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 九州地域では、福岡市や北九州市、熊本、大分、宮崎市などの自治体では、性的マイノリティーの方への支援と配慮がもっと明確に盛り込まれております。災害時には的確に不安や困り事に対応するためにも、地域防災計画と避難所運営マニュアルにLGBTQ、性的マイノリティーの方々への配慮と対応をしっかりと明記すべきです。対応をお伺いします。

○野原嘉孝 副議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 本市は、性の多様性を尊重する都市・なはを宣言しており、これは防災行政においても同様でございます。性的マイノリティーの方々が災害時に安心して避難していただける環境の構築が重要であるため、その配慮について避難所運営マニュアルの改定を進めてまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 改定すること、高く評価いたします。
 モニターお願いいたします。
       (モニター使用)
 これは岩手レインボーネットワークが作成した、災害があっても誰もが尊厳を持って生き延びられるように、にじいろ防災ガイドです。この防災ガイドは、東日本大震災をきっかけに多様な性を生きる人たちと防災について考え、当事者だけでなく多くの方に活用してほしいと作成されています。困り事に対する対応策も提案されています。
 モニター、次お願いします。
       (モニター使用)
 英語版のガイドもあります。モニターありがとうございました。
 避難所で記入を求められた名簿に性別を選択する欄があり、戸籍の性別を書くべきか、性別自認を書いてよいのか考えてしまう。選択欄は精神的に苦痛だとの声には、避難した順に一覧に記入するのではなく、個別に記入できるように用意すること。また、性別欄は任意欄や自由記述欄にするなどの対応策も提案されていますので、ぜひ参考にされてください。
 また、生理用品、下着、ひげそりなど男女別の物資を受け取りにくいことや、男女別に設置されたトイレ、更衣室、入浴施設は使えない。性別自認や性別表現、見た目にとって利用しようとしたら不安がられたなどが挙げられています。那覇市でも細かな対応が必要となっています。
 また、現行の那覇市のマニュアルでは、トイレや入浴施設などについては男女別の設置しかありません。誰でも使える多目的トイレ、ユニバーサルトイレの設置や、更衣室、入浴施設は1人ずつ使える時間帯を設けるようにすべきです。対応を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 今後、全ての避難者の生活環境に配慮し、マニュアル改定時には種々の視点が反映できるよう対応を見直してまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 ぜひよろしくお願いいたします。
 防災ガイドの困り事では、性別自認だけではなく体の性や戸籍の名前で呼ばれることが苦痛であること、相談したいけど自分のセクシャルマイノリティーであることを理解した上で相談に乗ってもらえるのか不安だとの声もありました。
 カミングアウトしていない方も多くいらっしゃいます。そうした中、防災行政においてLGBTQを含む性的マイノリティーの方も安心できる環境づくりをどのように考えていくのか。防災行政や避難所運営に関わる方々が理解することがまず重要だと考えます。日頃からの研修や訓練など、様々な機会に理解を深めることが求められています。見解と対応を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 性的マイノリティーの方々が被災者となった際に、安心して避難生活を送り行政サービスを受けることができるよう十分な配慮が求められると考えております。被災者対応職員や避難所対応職員等への研修や訓練の機会に周知徹底を図ってまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 頑張ってください。今後もジェンダーの視点を忘れずにどうぞ取り組んでください。よろしくお願いします。
 次に、教育・防災行政についてです。
 小中学校体育館のクーラー・空調設備の設置について、私は2018年12月の定例会における日本共産党の代表質問において、猛暑日の体育の授業や災害時の避難所に使用される体育館にクーラーの設置が必要と訴えてまいりました。その後の対応についてお伺いいたします。

○野原嘉孝 副議長 
 小嶺理教育委員会生涯学習部長。

◎小嶺理 教育委員会生涯学習部長 
 お答えいたします。
 県内の小中学校体育館等の空調設備設置につきましては、文部科学省の報道発表によると、令和2年9月時点で設置率が約3.2%となっております。小中学校体育館の空調設備設置に関する文部科学省の補助につきましては、沖縄振興公共投資交付金の大規模改造(空調(冷暖房設備)整備)事業があり、補助率は3分の1であります。
 補助の要件としまして、空調設備設置と併せて、当該建物に断熱性があることが求められております。
 空調設備設置につきましては、施設整備費や維持管理費などコスト面の課題が大きいため、現在、引き続き他市町村の動向や研究を行っているところでございます。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 体育館へのクーラー・空調設備を設置することによって、猛暑日でも子供たちの体調、健康管理を安心して行うことができるのではないでしょうか。改めて見解を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 小嶺理教育委員会生涯学習部長。

◎小嶺理 教育委員会生涯学習部長 
 今後は、国や他市町村の動向等を注視し、財政上の課題などを整理しながら、中長期的な視点で慎重に検討していく必要があると考えております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 防災行政の立場から今度は質問いたします。
 小中学校の体育館は災害時の避難所として使用されます。体育館へクーラー・空調設備の設置は必要ではありませんか。見解を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 指定避難所となる小中学校体育館に空調設備があれば、災害時に有効活用する可能性があるものと考えております。
 基本的には体育館への避難としておりますが、体育館の被害状況や気候状況等によっては、空調が整備されている教室等への避難についても選択肢になるものと考えております。
 そのほかにも沖縄県冷凍空調設備協会と災害時応援協定を締結しており、避難所への空調機器の貸与等について支援体制を整備しております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 子供たちの学びを支える体育館機能、そして災害時の地域の拠点となる重要な施設です。小中学校の体育館へのクーラー・空調設備の設置の実現に向けてぜひとも取り組んでいただきたいと思います。
 次に、こども発達支援センターについて、センターの概要をお伺いいたします。

○野原嘉孝 副議長 
 新垣淑博こどもみらい部長。

◎新垣淑博 こどもみらい部長 
 お答えします。
 那覇市こども発達支援センターでは、本市在住の発達に援助を要する児童・保護者及び関係機関に対して、発達相談、訓練、障害児通所支援事業及び地域支援事業を実施しています。
 本センターへの初回相談の内容としては、主に児童の言葉の遅れや気になる行動などであり、本センターの利用状況については、延べ人数として令和元年度4,798人、令和2年度4,158人、令和3年度は3,907人と減少していますが、これは主に新型コロナウイルス感染症の影響と考えられます。
 次に、令和4年度の本センターの職員定数については27人であり、内訳は正規職員15人、会計年度職員が12人となっております。正規職員は主に専門職であり、社会福祉士、臨床心理士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士及び保育士、会計年度職員は、保育士、保健師、発達保育巡回相談専門員及び用務員となっております。
 最後に、本センターの施設機能は、遊戯室、相談室、訓練室等を有し、面積は屋内施設が約680 平米、屋外施設の園庭が約200平米となっております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 こども発達支援センターが障がいや発達の遅れなど、気になる子どもたちの成長を育むために大変重要な場所であること、家族にとっても大きな支えとなっています。
 そこで、新真和志複合施設への移転についてお伺いいたします。

○野原嘉孝 副議長 
 新垣淑博こどもみらい部長。

◎新垣淑博 こどもみらい部長 
 本センターは、築約40年と老朽化しており、利用者に安全安心な支援を行うため、新真和志複合施設への移転が決定しております。
 移転後も本センターの機能が十分に発揮できるような施設にしていくために現在関係部署と調整を行っているところでございます。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 ぜひとも頑張ってください。
 今ある機能と利用実績は拡充すべきです。見解を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 新垣淑博こどもみらい部長。

◎新垣淑博 こどもみらい部長 
 これまで本センターにおいては、機能充実の取組として、令和2年度に作業療法士2人を新規に配置するとともに、令和4年度に臨床心理士の正規化を行い、組織体制の強化をしたところでございます。また、センター職員が保育園や認定こども園等を訪問し巡回相談等を行う地域支援事業を拡充していく予定となっております。
 今後とも、センター機能や利用者受入体制の充実に努めてまいります。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 組織の体制強化を大変評価いたします。センターへの相談は待つことなくできるように、これからもぜひ機能と体制強化に向けてしっかりと取組をお願いいたします。頑張ってください。
 続いて、壺屋焼物博物館についてです。
 壺屋町民会自治会より壺屋焼物博物館の専用駐車場の整備等を求める要請書が出ています。これまでの経緯と訴えについて見解をお伺いいたします。

○野原嘉孝 副議長 
 渡慶次一司市民文化部長。

◎渡慶次一司 市民文化部長 
 壺屋焼物博物館におきましては、平成29年度まで壺屋町民会自治会が所有する壺屋陶芸センターの車両3台分の敷地を借用し、活用してまいりました。平成30年4月以降は、公共交通の利用促進による歩いて中心市街地を周遊していただく観点と、近隣に民間駐車場の利用が可能であるこなどとから、当館に駐車場が確保されていない状況となっております。
 令和4年3月7日、壺屋町民会自治会より、那覇市立壺屋焼物博物館の駐車場確保についての要請書を受けております。内容としましては、博物館の運営上、作品の搬入用の駐車場や、障がい者や老人、子供が容易に入館できるように入り口のスロープの改善や駐車場の一部を改築し、活用を図ってほしいなどの要請となっております。
 施設管理者としましては、お年寄りや障がいのある方をはじめ、全ての人が安心して利用できる施設の整備が必要であると考えており、令和4年4月20日、博物館の機能を強化する整備と併せ、障がい者等に配慮した駐車場の確保等について課題を整理し、関係部署との協議、調整を今後とも進めてまいりたいと回答いたしました。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 モニターお願いいたします。
       (モニター使用)
 焼物博物館の入り口となっています。入り口左には隣接する駐車場の入り口があります。
 次のモニターお願いします。
       (モニター使用)
 ここに3台分の駐車スペースがありました。
 モニターありがとうございました。
 駐車場はこれまで1か月1台1万円、合計月3万円です。年間36万円の費用となっています。担当課では毎年予算に上げているが通らないということもお伺いしました。現場の皆さんからも求められています。そして、自治会長や博物館関係者からも私は相談を受けています。
 要請書の中には、ほかの博物館は駐車場を完備しているのに、壺屋博物館にないのは博物館利用者の利便性に問題があると考えますとあります。
 那覇市福祉のまちづくりに照らし合わせても、高齢者、障がい者などが安心かつ快適に利用できる施設として駐車場は必要です。駐車場から博物館に入るには、新たなスロープの設置も必要となります。対応をお伺いいたします。

○野原嘉孝 副議長 
 渡慶次一司市民文化部長。

◎渡慶次一司 市民文化部長 
 お答えいたします。
 沖縄県博物館協会に所属する沖縄本島内の他の博物館等について確認したところ、36の博物館等のうち、34か所が専用または共用の駐車場を有しておりました。
 高齢者や障がいのある方をはじめ、安心して利用できる施設の整備は必要であると考えております。駐車場の確保については、改めて課題を整理し、関係部署との協議、調整を進めてまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 この壺屋焼物博物館は、壺屋町民会自治会が土地を寄贈し造られました。戦後の那覇市の始まりは、ここ壺屋から始まったこと、壺屋焼の伝統と文化、歴史をこの場所から発信し、発展することを願い造られました。博物館は地域と交流し、教育の場にもなりながら、地域にとって、那覇市にとってなくてはならない場所となっています。
 こうした中、自治会が駐車場配備を求める要請書を出さざるを得なかった状況が本当に残念でなりません。壺屋地域の歴史と焼物博物館が那覇市にとってどのような位置づけなのかお伺いいたします。

○野原嘉孝 副議長 
 渡慶次一司市民文化部長。

◎渡慶次一司 市民文化部長 
 壺屋は、琉球王国時代から続く本市の伝統的工芸品壺屋焼の産地であり、また戦後の那覇市復興の拠点ともなった本市にとって重要な地域であります。壺屋焼物博物館は、地域に根差し、地域とともに歩む博物館を目指しており、壺屋地域の活性化及び観光の拠点施設としての役割も期待されていると考えております。
 現在、壺屋町民会自治会には、当博物館協議会の委員として御参加いただき、博物館運営についての意見交換を行うほか、お祭りなどの実行委員会メンバーとして共に協働によるまちづくりに取り組んでおります。今後も自治会をはじめとする、壺屋地域の方々と意見交換を丁寧に重ねてまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 ぜひ丁寧な対応をよろしくお願いいたします。年間36万円の予算です。壺屋焼物博物館へ駐車場の配備、ぜひとも強く求めて終わります。
 中心商店街・市街地の活性化と安全対策について質問いたします。
 現在、中心商店街では、夜間の騒音、飲食店のトイレ、放尿や嘔吐物による被害、店からの道路へのはみ出し、自動車やバイクの乗り入れをするための安全対策など、多くの課題があります。解決のために通り会・商店街が奮闘しています。しかし、通り会・商店街だけでは規制することが難しいとの相談の声があります。本市は、庁内で連携をしてこのような課題の解決を図るべきです。本市の対応をお伺いいたします。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 中心商店街では、一部店舗による夜間営業に伴う騒音をはじめ、酔客による嘔吐物など、各種の治安関連事案が発生しております。
 そのようなことから、本市としては治安に関する情報提供書により状況を把握するとともに、随時関係部局等で情報を共有し、対応に当たっているところでございます。また、那覇市中心商店街事務連絡会を通じて情報共有等にも努めております。
 なお、頑張るマチグヮー支援事業においても、防犯カメラや街灯設置に対する補助を実施しており、今年度からは、防犯パトロール活動等に係る資機材についても補助対象に加えております。
 去る5月25日には、久場副市長をはじめとする関係部局の副部長において中心商店街の視察を行うとともに、商店街・通り会関係者、住民の方々を交えての意見交換会に参加いたしました。
 中心市街地の諸課題につきましては、那覇市中心市街地の活性化に関する基本計画を基に全庁的に取り組んでいるところであり、御質問の治安関連の課題についても引き続き関係部局で連携して取り組んでまいりたいと思います。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 部長、引き続きよろしくお願いします。職員の皆さんがこれまで課題解決に商店街・通り会の皆さんと一緒に奮闘していることを高く評価しています。
 次に、久場副市長に御質問させていただきます。
 商店街・通り会の皆さんとの視察、直接お話を聞いてどうでしたでしょうか。様々な課題を解決するためにプロジェクトチームをつくって対応してほしいと思います。副市長の見解と解決に向けた決意をぜひお聞かせください。

○野原嘉孝 副議長 
 久場健護副市長。

◎久場健護 副市長 
 こんにちは。お答えをします。
 せんだっての糸数議員の御質問にもお答えさせていただきましたけれども、今回の視察、現場視察が一番の要でした。どういう状況なのかは行ってみないと分からない。特にスージグヮーの中にあるごみ、たばこのポイ捨てとかの状況、それから前回中村圭介議員がおっしゃっていたパラソル通り、そこも見させていただきました。パラソルは全部撤廃されていましたけれども、その状況も見せていただきました。
 やはり一番驚いたのは、皆さんもぜひ経験してもらいたいのは、アーケードというところがあんなに音を反響させるんだというところです。普通の声でもけんかしているように聞こえます。騒いでいるように聞こえるんですね。だからまずそのパラソル通りの特質性というところも我々は見させていただきました。
 それから夜の意見交換会、約20人の方々の御意見を聞かせていただきました。本当に痛切な御意見がたくさんありました。もう自分たちでは精いっぱいなんだという疲弊感もあって、これはぜひ我々行政ができるところをできるように考えていかなければならない。もちろん行政だけでできるわけではありませんので、そこには所轄の警察官もおりましたので、警察官の力も借りないといけない。それから何よりもそこで営業されている方、あるいは営業している方に建物を貸している大家さん、そういう協力もぜひ必要になるだろうというふうに考えております。
 それでまず私たち行政としてやることは、プロジェクトチームを立ち上げる。関係する課の副部長級が私は一番フットワークが軽いのではないかと思って、今回も視察には部長ではなくて副部長が参加してくれというお願いをしたところでありますので、この定例会が終わりましたら早速まとめた課題を持って、通り会の方々ともう一度膝を突き合わせて話合いをしたいなというふうに思っています。
 以上です。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 副市長、ありがとうございました。
 私も現場を見ながら多くの声を聞いてまいりました。やはり今おっしゃっているように現場を見ることが本当に重要だと思います。プロジェクトチームで解決に向けて連携すること、関係者の皆さんも心強いと思います。引き続き中心商店街の活性化、誰でも安心して訪れることができるマチグヮー、安心して住める那覇市を実現するために共に力を合わせてまいりたいと思います。ありがとうございます。
 次に、水産業の振興について。
 水産物利活用調査事業の概要をお伺いいたします。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 水産物利活用調査事業の概要としましては、大量に漁獲されて安値で競り落とされている魚種等について、付加価値向上のための加工等の利活用方法を調査する事業です。そこで得られた利活用方法等の調査結果については、漁協を通じて広く漁業者へ周知することで、漁業の高付加価値化を図り、漁業関係者の所得向上に資することを期待しており、沖縄振興特別推進交付金を活用して実施する事業です。
 今年度の実施内容としましては、那覇市近隣での加工施設の有無、加工品の販売先の調査、加工から販売までの採算性、他漁協等での加工事例を調査し、得られた結果を市内漁協へ提供することとしております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 これまで安価だった魚を活用することで所得収入を上げることは、後継者づくりに苦慮する漁業をなりわいとする市民へ大きな支援になると思います。職員の知恵と現場の声を反映した事業を高く評価いたします。
 現在の事業の進捗をお伺いいたします。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 事業のスケジュールとしましては、7月中に調査を受託する事業者を決定し、8月から各種調査を開始、来年2月末までに調査結果を報告書として取りまとめる予定でございます。
 その後は、同報告書を市内漁業関係者に提供し、活用していただく予定となっております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 調査結果をどのように活用するのかも漁業者の皆さんと一緒になって取り組んでください。頑張ってください。
 次に、那覇市流通組合支援補助金(クーポン事業)の概要をお伺いいたします。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 本定例会で補正予算として上程しております那覇市流通組合支援補助金は、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して実施するものでございます。
 目的としては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、水産物消費低迷の影響を受けた市内の流通組合が実施する消費促進のための取組を支援し、水産物流通の安定化を図ることとしております。補助対象事業者は本市に所在する水産物の流通を行う組合で、想定される団体としましては沖縄鮮魚卸流通組合と泊魚市場買受人協同組合となっております。
 そのうち、沖縄鮮魚卸流通組合からは、令和2年度に市の補助金を活用し実施した泊いゆまち内で利用できるクーポン事業がコロナ禍での売上げ増につながったことから、今年度も同様の事業を実施したい旨の要望を受けているところでございます。また、泊魚市場買受人協同組合に対しては、意向の確認を現在行っているところでございます。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 クーポン事業も検討されているとのことですが、いつ頃から実施できるのでしょうか。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 事業実施には、数か月ぐらいの準備期間、これは周知期間も含めてなんですが、それが必要となることが想定されますので、本定例会での予算議決後は速やかに事業が実施できるよう関係機関とも調整を図っていきたいと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 コロナ禍において大切な支援事業です。実施に向けて頑張ってください。
 次に、市内事業者事業刷新支援事業について、事業の概要をお伺いいたします。

○野原嘉孝 副議長 
 休憩します。
           (午後4時18分 休憩)
           (午後4時18分 再開)

○野原嘉孝 副議長 
 再開します
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 失礼いたしました。
 市内事業者事業刷新支援事業は、市内に事業所を有する法人または個人事業主が雇用を守ること等を目指しながら、業態の転換や新事業への挑戦など、新たな取組に要する経費の一部を支援する事業となっております。
 令和3年度の実績としましては、交付件数20件、交付総額は約1,400万円となっております。
 前年度は想定15件に対し40件の申請があったことから、今年度はそのニーズの高さを踏まえ、前年度の3倍、4,500万円を補正において予算化しております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 事業の今後のスケジュールと広報についてお伺いいたします。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 今後のスケジュールといたしましては、6月中に募集ができるよう準備を進めているところでございます。なお、募集につきましては、複数回にわたって行うことを想定しております。
 事業の周知に関しましては、本市のSNSやホームページの広報媒体を活用いたしますが、本事業につきましては、那覇商工会議所等の経済団体、金融機関、その他関係団体等からの事業者に対しパンフレット等を送付する等の周知が最も効果的だったことから、今年度も実施することを予定しております。また、複数回の募集を行うことで、周知期間も確保できると考えており、事業者の皆様に広く情報が届くよう努めてまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 モニターお願いいたします。
       (モニター使用)
 部長は紹介していなかったのであれですけど、これは市民の友5月号と6月号に掲載されている記事となっています。市内事業者事業刷新支援事業の活用で、どのような新しい取組、チャレンジをしたのかが分かりやすく掲載されていましたので、あえて紹介させていただきます。
 モニターありがとうございました。
 コロナ禍において本市が事業者を応援する非常に大切な事業であることが分かりました。引き続き那覇市の経済活性化のためにも頑張っていただきたいと思います。
 以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。

市議別記事表示

下記をクリックすると
その市議だけの記事一覧が
表示されます。

記事検索

記事のタイトルや本文から
特定の記事を検索します。

タグ