2022年11月定例会 前田千尋 一般質問

前田 千尋

2023/04/07

◆前田千尋 議員 
 ハイタイ、グスーヨー チューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。日本共産党の前田千尋です。よろしくお願いいたします。
 性的少数者の人たちなどに対し差別的言動を繰り返してきた杉田水脈総務政務官が、今月2日の参院予算委員会で、過去の発言の一部について「謝罪し、取り消す」と述べました。しかし、取消し対象はごく限られ、真摯な反省とはかけ離れた態度です。
 杉田氏が取り消すとしたのは、2016年の女性差別撤廃についての国連の会議に参加したアイヌや在日コリアンについて、「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題」と書き込んだ自身のブログ、そしてLGBTの人たちを「彼ら彼女らは子どもを作らない、つまり「生産性」がない」などと記述した2018年の月刊誌「新潮45」の寄稿での表現です。いずれも特定の民族や少数者を蔑視し、多様な生き方や個人の尊厳を否定する悪意に満ちた差別的な言説です。
 杉田氏の差別的言動は、取り消した2件だけではありません。性暴力被害をめぐって「女性はいくらでも嘘をつけますから」と女性をおとしめ、尊厳を踏みにじる発言をしたことへの反省はありません。ジャーナリストの伊藤詩織さんを中傷するツイートの投稿に「いいね」を押したことには東京高裁が杉田氏に賠償を命じました。今回の謝罪、取消しでは済まされません。
 杉田氏の政治姿勢そのものが政務官の資格を欠き、罷免に値することは明らかです。厳しく問われるのは、杉田氏の過去の問題を知りながら政務官にし、いまだに擁護する岸田首相の責任です。到底許されません。このことを申し上げ、質問に入ります。
 1.ジェンダー行政について。
 (1)同性同士の結婚(同性婚)が認められないのは憲法に違反するとして、東京都などに住む同性カップルら8人が国を相手に起こした訴訟(東京1次訴訟)の判決が11月30日、東京地裁でありました。池原桃子裁判長は、「同性愛者がパートナーと家族になるための法制度が存在しないことは、同性愛者の人格的存在に対する重大な脅威、障害であり、個人の尊厳に照らして合理的な理由があるとはいえず、憲法第24条2項に違反する状態にある」と判断しました。
 那覇市の見解を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 当該判決につきましては、憲法第24条第2項の適合性について、婚姻と家族に関する事項の立法に当たり、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚すべきであると示されたものと承知をしております。これを受け、有識者からは国会の立法措置を促す指摘もございます。
 現状が当事者の人格的存在に対する重大な脅威、障害となっているとされた今回の判決を踏まえ、国においては法整備を含め同性婚に関する環境の整備に向けた広範な議論・検討が進むことを期待するものでございます。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 次に、コロナ禍で困窮する女性たちが、悩みを心置きなく相談できる場をつくろうと集まった、女性による女性の相談会実行委員会は11月7日に、昨年からこれまで5回取り組んできた相談会を基に政策提言を発表しました。困難な問題を抱える女性支援法の成立を生かし、行政の責任による全国の女性相談支援員の人員の強化・充実などを求めています。
 本市の女性相談員の体制を強化すべきです。見解を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 総務部所管分についてお答えをいたします。
 なは女性センターの相談室ダイヤルうないでは、3人の相談員が電話により相談内容を傾聴し、気持ちに寄り添い、より適切な支援機関やサービスにつなげるよう努めております。
 令和4年度の相談件数につきましては、4月から10月までで1,176件となっております。近年の相談件数を踏まえ、基本的には現行体制を維持したいと考えておりますが、他方、女性は性差に起因して社会的に様々な問題に直面する場面が多いことから、引き続き周知体制を強化しながら、相談の在り方について十分留意してまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
 宮城寿満子福祉部長。

◎宮城寿満子 福祉部長 
 福祉部所管分についてお答えいたします。
 保護管理課では、離婚やDVなどの問題を抱える女性に対し、より細やかな対応が行えるよう令和2年度から専任の女性相談員を4人から5人へ増員し、面談または電話による相談業務を担っております。
 女性相談員は、相談者の抱える問題の解決に向けて、相談者の悩みを丁寧に聞き取った上で、相談者自身のペースで必要な選択をすることができるよう、問題を整理し、各種支援制度の案内や一時保護施設、自立相談支援事業所など関係機関へつなぎ、必要に応じて警察、弁護士事務所等への同行支援を行うなど信頼関係の構築に努めながら、寄り添った支援を行っております。
 今年度における相談延べ件数は、4月から10月までで686件となっており、前年度同月と比べ約5%の増加となっています。
 女性の抱える課題は、多様化・複雑化・複合化しており、支援ニーズの多様化に対応するため、女性相談員は相談者に対して必要な情報提供や助言ができるよう、研修の受講やOJTにより、業務知識の習得に加え、相談スキルの向上を図っております。また、課題の支援には様々な関係機関との連携も重要となってくるため、さらなる相談体制の強化に努めてまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 相談体制の強化、全力で頑張っていただきたいと思います。
 続きまして2番目に、母子保健行政について質問いたします。
 政府は、2024年秋に健康保険証を廃止し、マイナンバーカードへ一本化する方針です。この方針に医療現場や全国各地で反対の声が上がっています。こうした中、親子健康手帳のアプリの導入とともに、将来は現在の紙媒体がなくなり、さらにはマイナンバーカードへのひもづけも懸念されます。
 現在の親子健康手帳の概要、目的、役割などについて伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 根間秀夫健康部長。

◎根間秀夫 健康部長 
 親子健康手帳は、母子保健法に基づき、妊娠の届出をした者に対して交付しております。
 手帳の意義は、厚生労働省の資料によりますと、妊娠、出産及び育児に関する健康記録であるとともに、乳幼児の保護者に対する育児に関する指導書であるとされており、妊産婦・乳幼児の健康診査、保健指導に関する記録のほか、乳幼児の養育に当たり必要な情報なども記載されております。
 手帳の交付数は、令和3年度は2,610件、令和4年度は10月末現在で1,434件となっております。
 本市では、親子健康手帳交付時に保健師や助産師による面接相談を行っておりますが、コロナウイルス感染症の影響により令和2年度からは郵送による交付も行っております。郵送交付の際にも、妊娠届出と併せて問診票を活用して妊婦の状況把握を行い、必要に応じ電話相談で詳細な聞き取りや確認なども行っております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 今後の親子健康手帳交付の取組を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 根間秀夫健康部長。

◎根間秀夫 健康部長 
 親子健康手帳の窓口交付は、妊婦と保健師が出会う最初の機会で、問診票により支援を要する妊婦を早期に把握、支援ができることから重要であり、今後も継続してまいります。
 また、親子健康手帳アプリは、本年10月より試行的に提供が開始されております。このアプリでは、予防接種の最適な時期をお知らせする機能や、お子さんの年齢に合わせた子育てに役立つ情報を提供しております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 現在の紙媒体での親子健康手帳の交付、また、対面での交付は大変重要です。市の見解を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 根間秀夫健康部長。

◎根間秀夫 健康部長 
 現行の親子健康手帳の内容がアプリに全て掲載されているものではないため、アプリ導入後も親子健康手帳は併用し継続して活用してまいります。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 コロナ禍でも現場の保健師や助産師の皆さんが市民に寄り添い、奮闘していることに敬意を表します。今後も母子保健行政をしっかりと支えていただきますようによろしくお願いいたします。
 続きまして、生理の貧困対策について質問します。
 市内小中学校などへの生理用品の配置が実現して1年がたちました。現在の配置・配布状況を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 名嘉原安志教育委員会学校教育部長。

◎名嘉原安志 教育委員会学校教育部長 
 お答えいたします。
 生理用品の設置・配布の現状といたしましては、市立小中学校全53校におきまして、保健室、校舎内女子トイレ、体育館内女子トイレなどに各学校の判断において設置されております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 学校現場から、予算が足りなくて、現在はトイレに配置していた生理用品を回収し、保健室でしか配布できない状況の学校があるとの声が届きました。現状はどうなっていますか。アンケートなどを実施して、現状を把握する必要があるのではないでしょうか。対応を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 名嘉原安志教育委員会学校教育部長。

◎名嘉原安志 教育委員会学校教育部長 
 先月11月に実施状況調査を行っております。その結果によりますと、令和4年度に学校へ割り当てした予算について、年度末の3月までの見通しで不足していると回答した学校が、小学校で1校ございました。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 先月11月に問い合せた後に、すぐに学校へのアンケートで状況を把握する実施をしていただきましてありがとうございました。
 予算が不足している学校が小学校で1校ですが、あることが分かりました。早急な対応が必要ではないでしょうか。伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 名嘉原安志教育委員会学校教育部長。

◎名嘉原安志 教育委員会学校教育部長 
 お答えいたします。
 割当て予算が不足していると回答した学校につきましては、必要分を再度割り振るなど、今年度中で適切に対応してまいります。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 どうぞよろしくお願いいたします。
 先ほどのアンケートの結果から、学校現場よりどのような声が上がっているのか教えてください。

○野原嘉孝 副議長 
 名嘉原安志教育委員会学校教育部長。

◎名嘉原安志 教育委員会学校教育部長 
 お答えいたします。
 先月11月に行った実施状況調査により、工夫点としまして、自分からはなかなか訴え出ない生徒に対し、保健室に来室したときに声かけをして配布をしていること、また、トイレだけではなく各階の学年室にも配置し、女性職員が誰でも対応できるようにしていることなどが報告されております。
 よかった点としましては、人目を気にする思春期の生徒には、トイレの個室に設置することは好評であること、また、父子世帯の子が保健室を頼って利用してくれていることなどが報告されております。
 課題としましては、トイレの個室で衛生的に保管することが難しいこと、また、学校のトイレに設置されているのが当たり前になり、自ら準備するという意識が薄れていることなどが報告されております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 学校で様々な工夫がされていること、必要とする生徒が活用でき本当によかったと先生方も実感しているとのことでした。この事業の高い効果が分かりました。
 しかし、課題に先生方が、設置されているのが当たり前になったので準備して持ってくることの意識が薄れたことを挙げたことに、私は大変驚きました。
 学校現場で、生理用品を必要とする全ての子供たちが、安心して設置された生理用品を自由に使えるようにすべきではないでしょうか。先生方が生徒へ、学校へ生理用品は持ってこなくてもいいんだよと伝えることが必要ではないでしょうか。また、教育委員会はそれを実現するためのさらなる予算措置が必要ではないでしょうか。トイレットペーパーと同じように、今以上の生理用品の設置を求めます。
 そのためにも、今後も学校現場へのアンケートを定期的に実施するなど、現場の現状を把握するために努めてください。
 また、生理用品を必要な子が安心して利用できるようにすることが重要ではないでしょうか。生理用品を配布していることを生徒にもっと適切に周知することも大切な課題であると思いますが、いかがでしょうか。

○野原嘉孝 副議長 
 名嘉原安志教育委員会学校教育部長。

◎名嘉原安志 教育委員会学校教育部長 
 お答えいたします。
 現状を把握するための実施状況調査は、今後も必要に応じて行ってまいります。
 児童生徒への周知に関しましては、保健だよりなどの文書配布、また保健室やトイレにおけるポスター掲示などを通して、継続的かつ効果的に周知が図れるよう各学校に依頼してまいります。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 引き続きよろしくお願いいたします。今後もまた状況把握のために質問させていただきたいと思っております。
 次に4番目に、真和志複合施設について質問いたします。
 こども発達支援センターについて、6月定例会では「移転後もセンターの機能が十分に発揮できるような施設にしていくために現在関係部署と調整を行っているところ」と答弁しています。準備されている要求水準書に、現在の那覇市こども発達支援センターの機能と役割が十分に維持されていることを盛り込めたのかをお伺いいたします。

○野原嘉孝 副議長 
 新垣淑博こどもみらい部長。

◎新垣淑博 こどもみらい部長 
 真和志複合施設移転後のこども発達支援センターの要求水準書の内容につきまして、関係部署と調整を重ねてまいりました。
 調整の結果、専用園庭の設置及びセンター機能が発揮されるために重要な遊戯室、相談室、訓練室などの各居室の仕様等についても要求水準書に盛り込まれていることを確認しております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 大変よかったです。新たな施設へ移転後も、今の機能と役割が維持されることを大変高く評価いたします。
 次に、相談体制について質問いたします。
 現在、相談の申込みから面談まではどのぐらい待つのでしょうか。センターに通っている方からは1か月以上待った、それ以上に待ったなどと聞きました。発達支援センターの複合施設への移転は、機能の維持だけではなく、相談の待機もすぐに改善すべきです。現状はどうなっていますか。また、その原因についてお伺いいたします。

○野原嘉孝 副議長 
 新垣淑博こどもみらい部長。

◎新垣淑博 こどもみらい部長 
 センターの心理職による相談は、二、三か月待ちの状況となっております。その原因といたしましては、巡回相談専門員の欠員に加え、巡回相談対象児童の増加により、センターの心理職が巡回相談業務を担う件数が増加していることが挙げられます。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 この相談待機の解消を図るべきです。どのような取組を行っていくのか伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 新垣淑博こどもみらい部長。

◎新垣淑博 こどもみらい部長 
 相談待機者の解消を図るため、今年度から心理職1人の正規化を行い、正規職員3人とする体制強化を図っております。
 今後は、巡回相談専門員の欠員解消に向けて、業務内容や勤務条件等の見直しを図り、安定的な人材確保に取り組んでまいります。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 少しでも早めに軽減されますように、よろしくお願いいたします。相談をしてから面談をするまでの時間、本当にお父さん、お母さん、家族の皆さんは心配だと思います。どうぞ皆さん、頑張ってください。
 次に、コロナ禍の保健行政について質問いたします。
 本市保健所におけるHIV、梅毒などの検査の概要を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 根間秀夫健康部長。

◎根間秀夫 健康部長 
 保健所では、HIV、梅毒、肝炎ウイルス等の検査を実施しております。
 コロナ禍前は、月当たり12日、夜間検査枠10人を含め検査枠130人で検査を実施しておりました。検査件数は、平成29年度はHIV1,191件、梅毒1,141件、平成30年度はHIV966件、梅毒929件、令和元年度は令和2年2月より新型コロナウイルス感染症の対応を行うため保健所での検査を休止したことから、HIV670件、梅毒656件となっております。
 また、令和2年度は、コロナ感染拡大の状況に応じて規模を縮小した再開や休止する対応であったため、HIVは119件、梅毒は117件の検査件数となっております。
 令和3年度は、11月より検査を再開し、月当たり1日、検査枠5人で実施しており、検査件数はHIV・梅毒ともに31件となっております。
 令和4年度は、月当たり4日、検査枠16人で実施しており、11月末時点でHIV・梅毒とも99件となっております。また、12月1日が世界エイズデーのため、12月は検査枠を32人に増やして実施しております。
 なお、検査の予約方法としましては、前月の最終月曜日を予約開始日とし、電話またはLINEにて予約受付を行っておりますが、予約開始日当日で検査枠が定員に達している状況でございます。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 コロナ禍以前の検査数は月130人、現在は月16人です。これまでの検査実績から見ても、検査の要望に応えることができていません。HIVなどの検査が遅れることが命に関わります。コロナ禍前の検査対応数にすべきです。当時の体制と現在の体制に違いはあるのか、課題を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 根間秀夫健康部長。

◎根間秀夫 健康部長 
 新型コロナ対応が始まった令和元年度におけるHIV・梅毒などの検査は、結核以外の感染症を担当する医師2人、保健師1人、臨床検査技師2人が、検査以外の対応業務も行いながら実施する体制が取られておりました。
 令和4年度の検査は、医師1人、臨床検査技師1人の体制で実施しておりますが、新型コロナ以外の感染症対応業務全般も行う必要があることから、検査対応が物理的に限られているため、コロナ禍前より検査数は縮小している状況でございます。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 臨床検査技士などの増員を行うなど体制強化を行い、保健所の機能強化をすべきです。見解を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 根間秀夫健康部長。

◎根間秀夫 健康部長 
 令和4年度は前年度より検査枠を広げており、今後も新型コロナの感染状況を見ながら、検査枠拡充及び検査体制について検討してまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 ぜひ頑張ってください。
 続いて、6.防災・ジェンダー行政について質問します。
 避難所で、誰でも使えるトイレ、ユニバーサルトイレの確保はどうなっているのか、現状を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 大規模災害時等における指定避難所は市内に83か所あり、そのうち多目的トイレをはじめとした性別を問わず誰でも利用できるトイレが整備されている指定避難所は77か所、未整備は6か所となっております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 全ての避難所で誰でも使えるトイレ、ユニバーサルトイレの設置が必要です。未整備の避難所ではどのような対応を考えていますか。

○野原嘉孝 副議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 未整備の避難所につきましては、学校等の避難所であれば他のトイレを活用して対応してまいりたいと考えております。
 また、備蓄をしております組立て式トイレを活用し、災害時に性別を問わず誰でも使えるトイレの確保に努めてまいります。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 6月と9月定例会でも取り上げ、性的マイノリティーの方も安心して避難できるよう細やかな対応について、避難所の環境整備に向けた那覇市避難所運営マニュアルへの改定を求めてきました。その後の進捗を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 那覇市避難所運営マニュアルにつきましては、現在、改定内容の最終確認をしているところでございます。
 なお、令和4年11月5日に実施しました那覇市総合防災訓練のフィードバックとして、市職員で構成する那覇市防災対策検討女性チームや関係機関等の意見を盛り込んだところでございます。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 防災訓練から得た多くの改善点を一緒に盛り込むことを高く評価いたします。また、改定マニュアルについては、性的マイノリティー当事者の声を直接聞いていただきたいと思います。そして反映させてください。対応を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 ただいま御提案をいただきました性的マイノリティーの当事者の方々の意見につきましても、この後に改定内容に反映させてまいりたいと考えております。
 今後も性的マイノリティーの方を含めたあらゆる立場の方が安心して避難できる避難所運営の実現に向け、引き続き努めてまいります。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 引き続き頑張ってください。
 7.第一牧志公設市場整備事業について質問します。
 (1)新しい公設市場のオープニングについては、周辺商店街など中心市街地を活性化するための計画が必要です。対応を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 新しい公設市場の供用開始につきましては、来年3月19日を予定しており、市場事業者や利用客のみならず、周辺商店街の皆様も心待ちにしていることと考えております。
 オープニングイベントとしましては、供用開始のセレモニーと合わせて、中心市街地の活性化や回遊性の向上に寄与するイベンドなどを、周辺商店街や関係団体等と連携して取り組み、周知広報のために報道機関の協力を仰ぐなどの検討を行ってまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 ぜひ頑張っていただきたいと思います。
 次に、観光案内所ゆっくるについて、これまでの議会では、現在の旧公設市場雑貨部の一部で引き続きその機能を維持していくと答弁していました。今回の新たな公設市場への移転について、機能の維持とさらなる拡大、新公設市場での効果についてお伺いいたします。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 マチグヮー総合案内所ゆっくるにつきましては、新牧志公設市場の1階外小間への機能移転を予定しております。
 新市場は、沖縄の食の魅力発信拠点施設と位置づけられ、中心商店街の回遊性の向上及び集客力を高めることを目的としており、案内所の機能をプラスすることで相乗効果も期待できるものと考えております。
 具体的には、マチグヮー総合案内所の機能を新市場に設置することで集客力の高い新市場から、平和通り等の周辺地域への案内機能を高めることが可能になるものと考えており、新設される多目的室や調理体験室等の施設と相まって、これまで以上に中心商店街の回遊性及び集客力の向上が期待できるものと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 ぜひ頑張っていただきたいと思います。
 次に、仮設市場の今後と土地の活用については、地域住民や周辺商店街などの意見を聞いて活用すべきです。今後の計画を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 新第一牧志公設市場は、来年3月19日の供用開始を予定しており、仮設市場につきましては、7月末までには撤去等を終える予定となっております。
 仮設市場跡地の利活用につきましては、那覇市中心市街地活性化推進本部において、中長期的な利活用及び短期的な利活用の考え方について方針案を取りまとめたところでございます。中長期的な利活用としては、時間をかけてより丁寧に地域との対話が必要となり、密集住宅の解消等の中心市街地が抱える課題等に対応するための活用が想定されております。それらに柔軟に対応するため、行政財産として保有することとしております。
 抱える課題等への対応としては、例えば再開発時の仮移転地としての利用などが想定されるところですが、これらの事業においては、計画、事業着手に一定程度の期間を要することから、具体的な活用については、関係部局において引き続き検討を行うこととしております。
 短期的な利活用としては、中長期的な利活用計画を策定し、実施するまでの間について暫定的な利活用を行うこととしております。その場合においては、にぎわい創出などを目的とした活用を行うこととしており、民間事業者からの提案を求めることとしております。
 今後のスケジュールにつきましては、年明けの令和5年1月頃に、通り会等の地域の方々に対し、短期的な利活用についての説明会を予定しております。短期的な利活用の方針については、通り会等の地域や審議会からの意見を聴取した後、年度内には庁議での承認を得て決定する予定です。決定後は、速やかに民間事業者からの提案等の公募を実施する予定となっております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 第一牧志公設市場再整備事業については、これまで何度予算の変更があったのか、総額は幾らになったのか伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 第一牧志公設市場建設工事の変更契約につきましては、建築工事が7回、電気工事が1回、機械工事が2回となっており、昇降機工事は変更しておりません。
 附帯工事としてのオーニングを除く本体工事費の総額は36億6,646万3,000円となっております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 代表質問でも幾つかの事業についてお伺いしましたけれども、ここでも質問させていただきます。
 今度の市長選挙において、知念市長は、第一牧志公設市場再整備事業に関わる業者や関係者からの支援を受けたのか伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 市長選挙で支援を受けたのかにつきましては、先日の代表質問での御質問に対し、市長からは、個別の支援の状況についてお答えするのは適切ではない旨の答弁がなされているところでございます。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 最後に、観光行政について質問いたします。
 本市の観光を支えている街角ガイドについて伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 NPO法人那覇市街角ガイドについては、本市を訪れる修学旅行の団体等に首里城、玉陵などの史跡・名所の観光案内及び観光案内所窓口で観光情報を提供し、本市の観光振興に寄与しております。
 また、市内中学校生徒を対象に学校近隣の史跡などを案内するなどの業務を行っており、児童生徒の健全育成にも貢献しております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 那覇市街角ガイドは、今年で20周年だそうです。今年10月から12月までに既に4,900人の受入れと来年1月から3月は既に2,000人の受入予約が入っているとのことでした。本市の観光に大きく貢献しています。
 その街角ガイドの事務所は、今後てんぶす那覇のリニューアルに伴う工事のため退去しますが、移転先の確保が難しい。また、今後も観光案内所と連携するために一緒に入居できないかとの声が寄せられています。那覇市としての支援について伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 街角ガイドの事務所につきましては、てんぶす那覇マネジメント事業により事務所移転が決まっており、先月末、同団体から移転先などの相談を受けております。
 本市としましては、観光面において街角ガイドの果たしてきた役割を評価しており、同団体の活動が継続できるよう、必要な支援等について検討してまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 ぜひともどうぞよろしくお願いいたします。
 これで質問を終わります。ありがとうございました。

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