2023年2月定例会 古堅茂治 一般質問
◆古堅茂治 議員
ハイサイ、グスーヨー チューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。オール沖縄、日本共産党の古堅茂治です。
冒頭に所感を述べさせていただきます。
昨日、日本共産党小池書記局長は、北朝鮮が連日、弾道ミサイルの発射を強行していることについて、東アジアと世界の平和と安全を脅かし、航空機や船舶、地域住民を危険にさらすものであるとして厳しく批判し、断固抗議することを表明しました。
また、岸田政権が狙っている敵基地攻撃能力の保有をはじめ、軍事対応を強化することは核ミサイル問題の解決にはつながらないと強調し、軍事対軍事ではなく、国際社会が協調して本腰を入れた外交的対応を強めるよう求めました。北朝鮮は軍事的挑発は直ちに中止すべきです。
それでは一般質問を行います。
スポーツ振興と観光経済発展について。
スポーツを通じて、幸福で幸せな生活を営むことは全ての人々の権利です。本市は那覇市スポーツ推進計画を策定し、施策を展開しています。取組を伺います。
○野原嘉孝 副議長
小嶺理教育委員会生涯学習部長。
◎小嶺理 教育委員会生涯学習部長
お答えいたします。
那覇市スポーツ推進計画では、目指す将来像に「どこでも誰でも生涯スポーツができるまちNAHA」の実現を掲げ、市民のライフステージに合わせたスポーツの推進、スポーツコンベンション拠点地としての魅力向上等を施策の柱としております。
令和4年度においては、スポーツ活動推進の取組として、地域自治会等が主催するスポーツ活動への指導者派遣の実施、ひやみかちなはウォーク等のイベントを開催しております。また、スポーツコンベンション誘致施設としての魅力向上につきましては、一括交付金を活用し、奥武山体育施設、漫湖公園市民庭球場の機能強化に取り組んでいるところでございます。
○野原嘉孝 副議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
スポーツの多面的な発展と誰もがスポーツを楽しめる社会づくりを進めてください。
スポーツツーリズムは、スポーツ振興、施設整備、観光経済発展につながります。本市でもジャイアンツキャンプ、NAHAマラソン、空手、マリンスポーツなどの特徴を生かした持続可能なスポーツツーリズムの推進を目的とするスポーツツーリズム推進戦略を策定して積極的に推進すべきです。施政方針とも合致する提案です。
市長の見解を伺います。
○野原嘉孝 副議長
末吉正幸経済観光部長。
◎末吉正幸 経済観光部長
先週16日から13回目となる読売ジャイアンツ那覇キャンプが始まりました。
本市においては、12月のNAHAマラソンとともに大きなスポーツイベントとして県外から多くの方々が訪れ、観光閑散期において大きな経済効果を生み出しております。
スポーツツーリズムとは、スポーツ資源とツーリズムを融合する取組であり、体験型コンテンツとしての多様な楽しみ方の提供のほか、大型イベントともなれば選手やスタッフ、その家族や観客など県外からの誘客が見込めることから、観光振興の観点から取り組むべき施策であると考えております。また、既存のスポーツ資源のほかにも地域資源がスポーツの力で観光資源となる可能性も秘めております。
スポーツと観光を融合させるスポーツツーリズムは、都市型MICE開催時のアフターMICEとしての活用などにも資することから、次期観光基本計画策定の中で検討してまいりたいと思います。
○野原嘉孝 副議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
推進戦略、ぜひ策定してください。
私の名前は、ミスタージャイアンツ長島茂雄の茂、世界のホームランバッター王貞治の治を合わせた茂治です。本日は名前を頂いた両親に感謝し、親父の形見のネクタイを締めて質問をいたします。
ジャイアンツに石田中学校出身の大城元選手が育成選手で入団しました。18歳、あっぱれです。大城元選手のジャイアンツ入団への市長の見解を伺います。
○野原嘉孝 副議長
知念覚市長。
◎知念覚 市長
お答えいたします。
もう本当にうれしい報告でございました。12月20日、本人がいらしておりました。古堅議員がおじいちゃんと同級生というのが事前に教えていただければ、話ももっと花咲いたと思うんですけれども、そのときに私はたまたま高校野球を見ておりました、KBCで。打球の伸びだとか、本人のもともと持っている体力すごいなという話をしまして、本人もこれから必死に頑張りますという話をしておりました。非常に目がきらきらして私もうれしかったです。
それと先日、原監督と小宴したときに、実はジャイアンツは育成から、いわゆる試合化登録に上がる枠がまだ13も残ってますよという話をしておりました。ですから、その期待が本人の努力次第によってはすぐ上れる可能性もありますので、みんなで応援していきたいと思っております。
○野原嘉孝 副議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
激励ありがとうございます。
大城元選手は、私の故郷・国頭村安田での同級生・名嘉山勝さんの孫になります。オリックスに2019年入団した宜保翔選手も同じ安田出身者の孫です。2人とも遠戚にあたります。人口が現在150人足らずの安田集落をルーツとする大城選手と宜保選手は、シマンチュ・安田の誇りです。体力と技を鍛えて、プロ野球界を背負う選手へ大きく羽ばたいてほしいと思います。
次、障がい者行政について。
第21回那覇市障がい者美術展が県立博物館・美術館で開催され好評でした。現在、那覇市身体障害者福祉協会ホームページで美術展の全作品が鑑賞できます。
障がい者美術展の役割について、開会式、表彰式、閉会式に出席された古謝副市長に伺います。
○野原嘉孝 副議長
古謝玄太副市長。
◎古謝玄太 副市長
お答えいたします。
第21回那覇市障がい者美術展につきましては、去る1月27日の開会式、そして29日の表彰式及び閉会式に市長代理で出席をいたしました。
今回の美術展は3歳から99歳まで本当に幅広い年齢層から応募がありまして、絵画、書道、工芸、写真、陶芸など375点の作品を拝見をいたしました。どの作品も個性あふれる独創的な素晴らしい力作であり、那覇市長賞、那覇市議会議長賞など、95人の方が受賞をされております。
なお、議員御紹介のとおり、那覇市身体障害者福祉協会のホームページに、令和2年度から令和4年度の素晴らしい作品が掲載されておりますので、ぜひ御覧いただければと思います。
本美術展は、障がいのある方々の多彩で独創的な才能や、障がいに対する理解を深める機会の場の提供として、社会参加の促進に大きく寄与する重要な役割を果たしていると認識をしております。
今後も、障がいのある方の社会参加の機会創出に努めてまいります。
○野原嘉孝 副議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
モニターを御覧ください。
(モニター使用)
工芸の部で私の子供も表彰を受けて、本人も家族も大きな励みとなっています。関係者の皆さん、障がい者の社会参加の促進のために一層力を尽くしてください。
次にバリアフリー推進について。
高齢者、障がい者、妊産婦などを含めた誰もが移動しやすいまちづくりへ、モノレールの駅でもバリアフリー化の推進が求められています。特に乗降客が多い那覇空港駅、県庁前駅での下りエスカレーター設置が急がれています。対応を伺います。
○野原嘉孝 副議長
幸地貴都市みらい部長。
◎幸地貴 都市みらい部長
お答えいたします。
沖縄都市モノレール株式会社に確認したところ、モノレールの駅舎は道路上に設置されるため、空間的な制約がある中で、通路、階段、エレベーター、エスカレーターなどを効率的に配置する必要があることから、駅舎内においては上りエスカレーターのみの設置となっているとのことであります。また、エレベーターは全駅舎に設置されており、階段での移動が困難な方においては、エレベーターを御利用いただいているとのことでありました。
那覇空港駅や県庁前駅においては、今後、駅舎の増築を予定しており、必要な施設規模についても検討を行っていくとのことでございます。
○野原嘉孝 副議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
下りエスカレーター設置へ力を尽くしてください。
次、都市計画行政について。モニターを御覧ください。
(モニター使用)
矢印の先です。真地交差点の近接地で、用途地域が周辺と整合性の取れない場所があります。都市計画法の趣旨にも反します。迅速に見直すべきです。対応を伺います。
○野原嘉孝 副議長
幸地貴都市みらい部長。
◎幸地貴 都市みらい部長
お答えいたします。
当該地域における用途地域の見直しにつきましては、都市計画の基本的な考え方である適切かつ合理的な土地利用の実現に資するよう、道路などの基盤施設の整備状況や隣接市町村の用途地域の指定状況、また、周辺環境などを踏まえ検討してまいります。
○野原嘉孝 副議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
早めに見直してください。
次、那覇市の法律違反について。
議会でこの問題を質された担当部長の牽強付会の答弁は、市民と議会への挑戦と考えています。法令根拠と正しい解釈で答弁してください。
そこで伺います。モニターを御覧ください。
(モニター使用)
那覇市が真嘉比古島第一地区土地区画整理事業で犯した法律違反です。司法では、著しく不利益、不公平で、必要な造成工事を完了していない換地処分は、土地区画整理法第89条、第103条違反と確定しました。那覇市の信頼は大きく失墜しています。那覇軍港の地権者からは、財産、土地の跡地利用を法律も守れない那覇市に任せて大丈夫なのかと懸念の声も上がっています。
そこで、那覇市の法律違反、本市と全国での行政の法律違反事案に照らしてどれだけの重大ミスを犯したのか、この問題で誰がどのような責任を取ったのか、明らかにしてください。
○野原嘉孝 副議長
比嘉世顕まちなみ共創部長。
◎比嘉世顕 まちなみ共創部長
お答えいたします。
本件は、土地区画整理法第89条第1項、及び同法第103条第2項において違法とされております。
本市が行った換地処分が違法と確定され、行政の信頼を損いかねない事態となったことを大変重く受け止めております。
担当部長といたしましては、このような事態となった責任を痛感しており、当該事件の解決に向けて取り組むことで責任を果たしてまいりたいと考えております。
○野原嘉孝 副議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
那覇市の法令解釈能力のなさを全国にさらけ出した恥ずべき事件、誰も責任を取っていません。三役、担当部長の処分があって然るべき重大事件です。
再発防止に向けて、この違法事件を市全体ではどのような文書で共有していますか。綱紀粛正、内部統制の担当部長の答弁を求めます。
○野原嘉孝 副議長
金城康也企画財務部長。
◎金城康也 企画財務部長
お答えいたします。
本件については令和3年5月19日付、総務部長、企画財務部長、まちなみ共創部長の連名で、陳情「那覇市行政執行における法令遵守の尊重と法令解釈、検証体制の整備についてに関する情報の庁内共有について」の文書を各部局長宛て通知して、各職員への周知を図っております。
内容につきましては、「本件に対する市の対応の考え方、方向性などについて等」となっております。
○野原嘉孝 副議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
市長の被害者への直接謝罪は、最終的解決がまだなのでやっていないと開き直っています。あり得ません。人の道にも反します。那覇市の倫理観と贖罪の気持ちの欠如、どう正していくのですか。
○野原嘉孝 副議長
比嘉世顕まちなみ共創部長。
◎比嘉世顕 まちなみ共創部長
お答えいたします。
本市は、これまで市議会において、複数回、前市長より当事者に対するおわびを申し上げたところでございます。また、令和3年1月には、市長名の文書においても謝罪申し上げているところでございます。
なお、当事者の方への直接謝罪については、判決の確定後、当時の担当部長が当事者の方へ面会した際に行っております。
今後も、より緊張感を持って適正な行政執行、内部統制を図ってまいります。
○野原嘉孝 副議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
組織は頭から腐ります。倫理観、贖罪の気持ちの欠如は腐敗、堕落につながります。那覇市は重大な法律違反を犯して被害者を苦しめていながら、加害者意識が希薄です。それは、市のトップが被害者に頭を下げて直接謝罪していないことからも如実に示されています。
今からでも、那覇市は、知念市長が被害者に直接謝罪すべきです。明確な答弁を求めます。
○野原嘉孝 副議長
比嘉世顕まちなみ共創部長。
◎比嘉世顕 まちなみ共創部長
お答えいたします。
先ほど答弁しましたとおり、議会の場や文書において、前市長や担当部長より謝罪申し上げてきたところでございます。
本件につきましては、最終的な解決に至ってないことから、現時点においては原告の方と市長との直接の面会は実現していない状況でございます。
○野原嘉孝 副議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
情けない答弁です。加害者ですよ、皆さんは。
法律違反を犯した原因、30年余も是正できなかった原因などについて、内部統制を担当する部長は文書で報告を受けていますか。
○野原嘉孝 副議長
仲本達彦総務部長。
◎仲本達彦 総務部長
当該事案につきましては、担当部において最高裁の判決内容を精査するとともに、本市が違法とされた原因等について検証が行われているところでございます。最終解決に向けた調整等が継続しているため、取りまとめの段階ではございませんが、内容については適宜、市長、副市長をはじめ、関係部局長間で共有されているところでございます。
○野原嘉孝 副議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
担当部任せ、報告は市長と副市長だけ。報告文書も、客観的検証も、市民への公表もありません。
那覇市の綱紀粛正、内部統制は機能していません。不祥事の再発防止へ、直ちに改善、強化を図るべきです。担当副市長の答弁を求めます。
○野原嘉孝 副議長
久場健護副市長。
◎久場健護 副市長
お答えをします。
当該事件については、先ほど来、部長からの答弁にありますとおり、最高裁の判決確定後、その判決内容を精査し、本市が違法とされた原因等について検証を行っているところでございます。検証結果についての公表は行っておりませんが、これまで原告からの照会に対する回答や本市議会に対する説明などにおいて本市の考えを整理し、示してきたところでございます。
今後は、より緊張感を持って適正な行政執行、内部統制を図ることで再発防止に努めてまいりたいと考えております。以上です。
○野原嘉孝 副議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
議会への説明も法解釈を誤った説明となっています。
モニターを御覧ください。
(モニター使用)
日本弁護士会の企業等不祥事における第三者委員会ガイドラインです。不祥事を起こした多くの企業がこのガイドラインに沿って検証し、結果を公表しています。
那覇市は重大な法律違反を犯し、30年余市民を苦しめ続けてきながら、損害があると主張するなら、さらに国家賠償裁判で争いましょうと居直り、被害者をまたも裁判に追い込もうと仕向けています。被害者の精神的圧迫、経済的負担は大変です。那覇市の対応は、居直り強盗、血も涙もない超極悪人と言われても仕方がありません。
魚は頭から腐ると言われています。過去に事業を担当した市職員が違法の是正を再三進言しても、担当部長、課長らは無視してきています。法令遵守、内部統制に大きな課題があります。腐りきったうみは一掃すべきです。法律違反を犯しながら牽強付会の答弁、都合のいいように無理に理屈をこじつける居直りと保身だけに明け暮れる担当部にはできません。
本気の再発防止へ、那覇市は日本弁護士会のガイドラインに沿って第三者委員会を立ち上げて、客観的に徹底検証を行い、原因を分析し、再発の防止策を含めて市民に公表すべきです。
内部統制担当の副市長の答弁を求めます。
○野原嘉孝 副議長
久場健護副市長。
◎久場健護 副市長
お答えいたします。
先ほども申し上げたとおり、本当該事件については、本市が違法とされた原因等について、現在検証を行っているところでございます。
現在は、研修の実施や法科大学院出身者を専門職員として採用し、さらにセカンドオピニオン制度の導入により、職員の意識の向上や法令解釈能力を高めることで、適正な行政執行、内部統制の強化を図り、再発防止に努めているところでございます。
○野原嘉孝 副議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
自浄能力のない組織は腐敗し、不正の温床ともなります。綱紀粛正へ第三者委員会の立上げを強く求めます。
モニターを御覧ください。
(モニター使用)
那覇市から、著しい不利益と不公平を受けている被害者の住宅写真です。隣の住宅は区画整理事業で換地線に合わせて擁壁も造られています。本件以外の全ての宅地は換地線に合わせて造成工事が行われ、擁壁が造られています。
そこで、当該地で法律を守り、他の地権者と同様に換地線から造成工事を行う適正な行政執行であれば、不適格擁壁である石積み擁壁を取り壊して、建築基準法に適合した擁壁を造ることになるのか、明らかにしてください。
○野原嘉孝 副議長
比嘉世顕まちなみ共創部長。
◎比嘉世顕 まちなみ共創部長
お答えいたします。
仮に当時、当該地で換地線から造成工事を行う場合においては、既存擁壁を撤去し、他の宅地と同様の基準により擁壁を築造することになったと考えております。
○野原嘉孝 副議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
モニターを御覧ください。
(モニター使用)
唯一、換地線から造成工事がされてない被害者の敷地いっぱいに建てられている住宅と擁壁の位置の写真です。擁壁と建物までは1メートル足らず、擁壁の高さは3メートルを超えています。
この土地で、適正な行政執行によって造成工事を行う場合の適法な具体的擁壁工法を明らかにしてください。併せて、その擁壁工法では建物が除却されることになるのか、明らかにしてください。
○野原嘉孝 副議長
比嘉世顕まちなみ共創部長。
◎比嘉世顕 まちなみ共創部長
お答えいたします。
当該地において造成工事を行う場合は、調査を行い、その結果に基づいて適切な工法を検討し、併せて、建物等の支障の有無について判断されるものと認識しております。
なお、真嘉比古島第一地区土地区画整理事業当時は間知積擁壁が標準的に使用されていたことから、この工法による場合は現場の状況を勘案すると、建物等は除却されることが想定されます。
○久高友弘 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
建築基準法を守れば、撤去せざるを得ません。
那覇市は、裁判で造成工事を行うには建物を取り壊さなければならず、補償費が増えるので造成工事の必要性はないと主張し争っていました。司法で那覇市の主張は採用されず、造成工事を完了してない換地処分は違法と確定しています。
モニターを御覧ください。
(モニター使用)
那覇市が、唯一造成工事を完了していない不適格擁壁である石積み擁壁です。
知念市長は、市民の皆様が困ったとき、苦しいときには、市役所がその心にしっかりと寄り添い、声に耳を傾け、最善な支援を行ってまいります。さらに法令遵守、適正な行政執行、内部統制を図ることで再発防止に努めてまいりたいと本議場で述べています。
「まず隗より始めよ」との諺があります。言い出した者から率先して実践すべきであるとの意味合いです。那覇市は、法律違反で損害を与え、30年余も苦しめてきた被害者の心にしっかり寄り添い、声に耳を傾けるべきです。
那覇市の法律違反がなければ、当然行われていた適正な行政執行・造成工事を完了させることで、最善な解決を図るべきです。
知念市長、自らの言葉をこの事案で実践すべきです。答弁を求めます。
○久高友弘 議長
比嘉世顕まちなみ共創部長。
◎比嘉世顕 まちなみ共創部長
お答えいたします。
先ほど答弁したとおり、判決においては本市が行った換地処分は違法とされましたが、「本件換地処分が取り消されないことによって、原告に不利益が実際に生じているとは認められない」、「造成工事の実施が唯一の解決方法であることを前提とするものであるところ、かかる前提を認めるに足りる的確な証拠はなく、いずれも採用することができない」とも判示しております。
また、判決文では、解決方法として造成工事以外の方法が例示されております。そのため、本市は原告が求めている造成工事の実施については司法の判断を超えるものと考えております。
また、本市はセカンドオピニオンの弁護士にも助言を求めておりますが、これまでの方針を見直すのものではございませんでした。本市といたしましては、判決に基づき適切に対応してまいりたいと考えております。
○久高友弘 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
モニターを御覧ください。
(モニター使用)
司法で確定した那覇市の法律違反の主な内容です。判決書では、主文には既判力はあるが、理由書には既判力はありません。那覇市は、「造成工事は唯一の解決方法であるとする証拠が見当たらない」という理由書の一部を錦の御旗に、那覇市が造成工事すると違法支出にあたるとの恣意的解釈にしがみついています。正当な補償をしたくないからです。これは、再び過ちを犯し、違法解釈を重ねることになります。
なお、証拠とは、既存石積み擁壁は法令上の不適格擁壁で、適格擁壁として流用はできません。擁壁・造成工事が唯一の解決方法です。
司法では、那覇市が土地区画整理法の第89条と103条に違反し、造成工事など必要なことを行っていないことが違法と確定しています。那覇市には、法令違反を是正して被害者を救済する責任があります。唯一の解決方法は、那覇市が行う必要のあった擁壁・造成工事を那覇市の責任で完了させることです。本件以外の全ての換地処分では、全て擁壁・造成工事が行われています。
「過ちては改むるにはばかること勿れ」過ちを犯したと気づいたら、自分の面目や他人の目など気にせず、ためらうことなく改めるべきです。那覇市は、自ら犯した法律違反で被害を与え、苦しめてきた被害者に寄り添い、最善な解決を図るべきです。明解な答弁を求めます。
○久高友弘 議長
比嘉世顕まちなみ共創部長。
◎比嘉世顕 まちなみ共創部長
繰り返しになりますけれども、先ほど答弁したとおり、判決書において述べたようなことが記載されております。
我々といたしましては、先ほど述べておりますが、原告が求める造成工事の実施については司法の判断を超えるものと考えております。本市といたしましては、判決に基づき適切に対応してまいりたいと考えております。
○久高友弘 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
あきれる答弁ばかりです。
自浄能力のない組織は腐り、不正の温床になり、市民にも、市政にも被害が及びます。那覇市は、法律違反で著しい不利益と不公平、差別を30年余も押しつけているこの問題、被害者の市民に寄り添い、被害者の立場で解決を急ぐべきです。
那覇市は、造成工事を完了させて問題解決を図るべきです。非道な血も涙もない対応でこれ以上、被害者をいじめ、苦しめてはなりません。与野党超えて、オール議会で被害者を守っていこうではありませんか。必ず正義と道理は勝ちます。引き続き追及してまいります。
最後に、本議会をもって退職される職員の皆さん、長い間那覇市の発展に尽くされたことを、心から敬意と感謝を申し上げ、私の一般質問を終わります。イッペー ニフェーデービル(ありがとうございました)。