2023年6月定例会 前田千尋 一般質問
◆前田千尋 議員
ハイタイ、グスーヨー チューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。日本共産党の前田千尋です。
初めに、1.首里城正殿龍頭棟飾について質問いたします。
那覇市議会は6月定例会の冒頭に、首里城正殿龍頭棟飾の復元・製作に壺屋焼の陶工が主体的に携われるよう求める意見書を全会一致で可決しました。日本共産党那覇市議団として、私が2021年11月定例会、また今年の2月定例会においても、龍頭棟飾(りゅうとうむなかざり)は県内の壺屋焼陶工が参加し、主体的に関われることを市へ求めてきました。本市の見解と対応をお伺いいたします。
○上里直司 副議長
赤嶺文哉経済観光部副部長。
◎赤嶺文哉 経済観光部副部長
龍頭棟飾の復元・製作に壺屋焼の陶工が主体的に携われるよう議員等の御要望を受け、本市は県に対し壺屋陶器事業協同組合が主体となって参画できるよう調整を進めてきたところです。そのような中、本議会の総意として、壺屋焼の陶工を主体とする意見書が採択されたことは意義深いことであり、代表質問において、市長からは大変心強いとの答弁がございました。
また、先日の新聞報道においては、当該組合と県との話合いが前向きに進展しているとのことですので、本市といたしましても、支援を継続するとともに、復元に壺屋焼の技術が生かされ、新たな技術の獲得及び将来への継承、さらなる発展が期待されるものと考えております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
那覇市指定無形文化財である壺屋焼は350年にわたる歴史があります。壺屋焼の技術で作られる龍頭棟飾が首里城とともに完成することを心から楽しみにしております。本市では、今後も伝統文化・技術の継承と発展、後継者の育成、地域の活性化など、陶工の皆さんと市民の願いを実現できるよう、施策の充実にぜひとも努めてください。
次に2.蛍が息づく壺屋のまちづくりについて質問いたします。
壺屋は蛍が生息している地域であります。スライドをお願いします。
(モニター使用)
◆前田千尋 議員
小学生の手に乗ったクロイワボタルです。とても小さな蛍なんですが、明るい光を発します。壺屋でも蛍を見る機会が減っていますが、壺屋じんじんクラブが主催したホタル観察会で久しぶりに蛍を見ることができ、大変感動いたしました。
スライド、次、お願いいたします。
(モニター使用)
これは新垣国指定重要文化財、新垣家住宅の古い岩垣となっています。
次、お願いします。
(モニター使用)
こちらも同じようになっています。
次、お願いします。
(モニター使用)
これは、スージグヮーの民家の石垣となっています。
スライドありがとうございました。
蛍は、国指定重要文化財新垣家などの戦前からある石垣、そして民家の古い石垣などに生息しており、昔ながらの景観を守ることは、蛍を守ることにつながっています。壺屋や本市に生息する蛍を守る本市の環境政策についてお伺いいたします。
○上里直司 副議長
儀間規予子環境部長。
◎儀間規予子 環境部長
お答えいたします。
都市化が進む本市においては、蛍が生息する場所も少なくなってきておりますが、自然環境が残る末吉公園と、議員から御紹介のありました壺屋地域において、蛍の生息を確認しております。また、本市においては自然環境啓発事業の1つとして、毎年5月に末吉公園にて蛍の生態を学習するホタル観察会を開催し、市民の皆様に自然環境の大切さを考える機会を提供しております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
壺屋は那覇市景観形成地域です。その意義をお伺いいたします。
○上里直司 副議長
幸地貴都市みらい部長。
◎幸地貴 都市みらい部長
お答えいたします。
本市では、平成14年に壺屋地区まちづくり協議会より要請を受け、壺屋地区を都市景観形成地域に指定いたしました。当該地区の指定は、歴史的・伝統的集落景観の保全・育成や、緑豊かな潤いのある景観形成に寄与しているものと考えております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
景観を守るためにも古い石垣の修繕を市が支援すべきです。見解をお伺いいたします。
○上里直司 副議長
幸地貴都市みらい部長。
◎幸地貴 都市みらい部長
お答えいたします。
都市景観形成地域では、赤瓦屋根や琉球石灰岩の石積み・石張り工事や、それらの大規模な修繕工事などを対象に、工事に係る費用の3分の2以内かつ100万円を上限額とし、助成を行っております。今後も、壺屋らしい景観形成について、地域の皆様と取り組んでまいりたいと考えております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
ありがとうございます。
助成金の対象が大規模・全面的な修繕だけですと、これまであった石垣などが全てなくなり、景観の変化、また蛍がいなくなってしまいます。地元の住民に寄り添い、一部分の修繕についても適用すべきです。見解をお伺いします。
○上里直司 副議長
幸地貴都市みらい部長。
◎幸地貴 都市みらい部長
現在実施している助成は、交付金を活用した事業であり、交付対象経費が大規模な修繕に係るものと定められていることから、部分的な修繕については、助成の対象とはなりません。部分的な修繕は所有者において行うこととなりますが、維持管理を見据えた、長期的な景観形成が肝要であることから、他都市の事例等について調査してまいりたいと考えております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
ぜひよろしくお願いいたします。
壺屋には文化財指定はされていない窯の跡などもあります。歴史文化を守り景観を守るためにも、文化財などを保護する施策をもっと充実すべきです。見解を伺います。
○上里直司 副議長
渡慶次一司市民文化部長。
◎渡慶次一司 市民文化部長
壺屋地域には国指定重要文化財の新垣家住宅や県指定文化財の南ヌ窯がございます。また、戦前からの路地には石垣も残り、そこに蛍が生息しているものと承知しております。一方、壺屋地域に残る石垣等の文化財的保存や指定にかかる調査はこれまで行ったことがございません。
御質問の石垣等が文化財指定に相当するかは、歴史的・学術的資料に基づく調査等が必要になるものと考えております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
ありがとうございます。
次に、街灯は防犯対策として大変重要でありますが、蛍のいる場所では、明かりに工夫が必要だと専門家からの意見があります。見解と対応を伺います。
○上里直司 副議長
儀間規予子環境部長。
◎儀間規予子 環境部長
ホタル観察会を開催している末吉公園においては、蛍の繁殖期間とされる4月から9月にかけて、公園内の一部の街灯を消灯して、蛍の生育環境の保全に協力をいただいております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
壺屋じんじんクラブなど、地域で活動する団体をもっと支援すべきです。見解をお伺いします。
○上里直司 副議長
儀間規予子環境部長。
◎儀間規予子 環境部長
お答えいたします。
本市では自然環境啓発事業の1つとして、自然環境に関心を持つ子供たちを対象とした、こどもエコクラブ活性化事業を実施しております。壺屋地域の壼屋じんじんクラブについては、本事業を活用して、令和5年1月から講師を派遣し、蛍の生息環境を見守る取組やじんじんロード生き物マップ作りのための散策講座を開催するなど、支援を行ってまいりました。
今後も出前講座や課外活動など、未来を担う子供たちに対して自然環境の保全活動をサポートしてまいります。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
引き続きよろしくお願いいたします。
壺屋じんじんクラブでは、久米島ほたる館で蛍を守る取組を学び、交流したいとの声もあります。環境を守る大切な取組です。エコクラブへのさらなる支援の拡充をぜひともお願いいたします。那覇市環境基本計画は見直しが始まっていますが、地域でのこうした蛍を守る取組にもぜひとも注力することを求めてまいります。よろしくお願いいたします。
次に3.収入認定についてお伺いいたします。
市営住宅の家賃決定におけるコロナ禍の支援金については、収入認定すべきではありません。見解と対応をお伺いいたします。
○上里直司 副議長
浦崎宮人まちなみ共創部長。
◎浦崎宮人 まちなみ共創部長
お答えいたします。
市営住宅の家賃額算定につきましては、公営住宅法施行令第1条第1項第3号により「継続的収入とすることが著しく不当である場合」は収入として認定しないこととなっております。本市市営住宅の家賃額算定に当たっては、新型コロナウイルス感染拡大防止のための国等からの給付金などにつきましては、これに該当するものと判断しております。
そのため、令和5年度の家賃額算定に際し、国等からの持続化給付金などの給付を受けられ、一時的に所得が上がった世帯につきましては、その給付金などを除いた所得金額で市営住宅の家賃額を更正できる場合があるとの案内を約5,000世帯に配布しております。また、併せて本市ホームページや自治会の掲示板での周知を行っております。
令和5年度の家賃額に関する更正申立手続は83件で、そのうち30件が給付金などで一時的に所得が上がったとの理由でありました。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
市営住宅課の対応を高く評価いたします。
次に、就学援助制度もこうしたコロナ禍の支援金を収入認定に認めない対応をすべきです。見解を伺います。
○上里直司 副議長
名嘉原安志教育委員会学校教育部長。
◎名嘉原安志 教育委員会学校教育部長
令和5年度就学援助の収入算定につきましては、所得税法上の合算額から社会保険料、生命保険料、地震保険料を控除し、収入算定しております。ただし給与及び公的年金等については、収入額で算定しております。飲食店などの一部の職種によって収入算定の方法を変えることは、現行システムでは困難であり、市営住宅課と同様の対応につきましては、難しいと考えております。
なお、倒産や廃業などの特別事情に該当する場合には、申立てにより、就学援助の認定基準を通常、生活保護基準の1.3倍とするところを1.8倍として、緩やかな基準で審査を行っております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
コロナ禍の支援金を収入認定しないことは、制度の活用をためらっている家庭が安心して申込みをすることにつながります。引き続き検討をお願いいたします。
次に4.中心商店街の活性化について質問いたします。
(1)公設市場などの周辺の環境整備についてです。公設市場内において、ラジオの電波が入らない店舗があります。緊急災害時の情報収集のためにも常に電波が入る環境が必要です。見解を問います。
○上里直司 副議長
赤嶺文哉経済観光部副部長。
◎赤嶺文哉 経済観光部副部長
公設市場内において、ラジオ電波が受信できない場所があることは承知しており、市場事業者から相談を受けております。一般的に、鉄筋鉄骨構造の建物内部においては、建物の構造上、ラジオ電波の受信に影響を及ぼす場合があり、今回のラジオ電波の受信障害につきましては、公設市場が鉄骨構造であることが原因と考えられます。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
次に、消防局長への見解をお伺いしたいと思います。防災危機管理・緊急災害時において、ラジオの電波が入ることは重要だと思います。いかがでしょうか。
○上里直司 副議長
照屋雅浩消防局長兼総務部参事監。
◎照屋雅浩 消防局長兼総務部参事監
お答えします。
近年、地震や大雨などの自然災害が頻繁に起こっています。災害時におけるさまざまな情報を住民に向けて発信することは必要とされています。その中でも災害情報以外に避難所の情報などを知るための重要な情報源でもあるラジオは、必要な情報収集手段の1つであると考えております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
公共施設である公設市場において、ラジオの電波が入るよう早急に整備を進めるべきです。対応を伺います。
○上里直司 副議長
赤嶺文哉経済観光部副部長。
◎赤嶺文哉 経済観光部副部長
ラジオが緊急災害時等の情報収集のために必要な情報収集源であることは認識しております。公設市場内で常にラジオ電波が受信できる方策について検討してまいりたいと考えております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
早めの対応をぜひともよろしくお願いいたします。
次に、中心商店街にある進入禁止や規制が行われている市道を整備すべきです。見解と対応を伺います。
○上里直司 副議長
幸地貴都市みらい部長。
◎幸地貴 都市みらい部長
中心商店街においては、市場中央通りや平和通り、サンライズ通りなどにアーケードが設置されていることなどから、市道13路線が歩行者専用道路などとして交通規制されております。そのうち第一牧志公設市場までの道路に、レンタカーなどが誤って進入していることを確認しており、関係部署や警察などと連携し、対策を検討しております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
3月にオープンした第一牧志公設市場に、浮島通りから右折したレンタカーなどが公設市場まで侵入しています。
スライドをお願いします。
(モニター使用)
◆前田千尋 議員
浮島通り、これを右折します。
(モニター使用)
次、お願いします。
(モニター使用)
さらにここを進みます。
(モニター使用)
次、お願いします。
(モニター使用)
公設市場にたどり着きます。
次、お願いします。
(モニター使用)
正面のここまで来て車がUターンしている。
スライドありがとうございます。
大変危険だとの声があります。現状を伺います。
○上里直司 副議長
渡慶次一司市民文化部長。
◎渡慶次一司 市民文化部長
御質問の場所につきましては、周辺店舗への商品の納入等のため業務車両が通行することは必要であり、車両の進入を物理的に抑止することは難しい状況であります。この地域への進入には、許可を受ける必要がございますが、一部には許可を得ていない車両も見られます。このような車両が進入する状況から、レンタカー等の進入を誘引している可能性があるものと思われます。どのような対策が取り得るか道路管理者や警察等関係機関を含めて検討している現状であります。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
スライドをお願いします。
(モニター使用)
公設市場や通り会関係者がポールを置いて、今進入対策をせざるを得ない状況となっています。
もう1つお願いします。
(モニター使用)
スライドありがとうございました。
許可のない車が進入できないよう対策を取るべきです。そのための1つとして、ナビ会社へ、規制された市道へ車が入れないよう行政指導を行うべきです。対応を伺います。
○上里直司 副議長
幸地貴都市みらい部長。
◎幸地貴 都市みらい部長
去る5月9日に、一般財団法人日本デジタル道路地図協会に対して、第一牧志公設市場周辺の道路は歩行者専用道路などに交通規制されていることから、カーナビにルートを案内しないなど、対策を講じるよう文書による依頼を行ったところでございます。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
規制された市道であると目視でも分かりやすくする取組が重要だと思います。路面のカラー舗装が必要です。見解を伺います。
○上里直司 副議長
幸地貴都市みらい部長。
◎幸地貴 都市みらい部長
現在、浮島通りから第一牧志公設市場側の市道松尾東線へ入る箇所において、カラー舗装による注意喚起の設置などを含め、どのような対応ができるのか検討を行っている状況でございます。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
周辺業者には、搬入時間の設定など確認が必要ではないでしょうか。見解と取組についてお伺いいたします。
○上里直司 副議長
赤嶺文哉経済観光部副部長。
◎赤嶺文哉 経済観光部副部長
商品の搬入等については、通行許可の取得の周知及び搬入時間を設定するなどの商店街のルールづくりが必要だと考えております。各商店街が実態を把握した上で、ルールづくりに取り組むよう、中心商店街事務連絡会において提案したいと考えております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
ぜひよろしくお願いいたします。
次に、サンライズ通りの自転車・バイクについて質問いたします。
スライドをお願いいたします。
(モニター使用)
今3か所いろいろあるのですが、ここがこういったふうにいつも置かれています。
スライドありがとうございました。
通り会などからも対応の要望の強い禁止区域での駐輪は早急に排除すべきです。現状と安全な環境を実現するための取組をお伺いいたします。
○上里直司 副議長
幸地貴都市みらい部長。
◎幸地貴 都市みらい部長
放置車両につきましては、巡回時に指導を行っておりますが、対応に苦慮している状況であります。現在、通り会の自主事業として提案のある児童絵画の路面標示による駐輪しづらい環境づくりについて、占用の許可を検討しているところであります。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
中心商店街、公設市場周辺の道路整備については、早急に改良計画を策定すべきです。見解を伺います。
○上里直司 副議長
幸地貴都市みらい部長。
◎幸地貴 都市みらい部長
中心商店街周辺の道路につきましては、舗装材として主にインターロッキングブロックが使用され、経年劣化や荷さばき車両などにより、部分的に破損やがたつきが発生していることを確認しております。現在、歩行者の通行に支障を来している箇所を優先し、修繕を行っております。周辺道路の全面的な改修につきましては、多額の費用と地域住民などとの合意形成が必要となります。今後、優先度などを考慮しながら、どのような対応ができるのか関係部署と調整してまいります。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
お願いいたします。
政策統括調整監へ質問いたします。こうしたさまざまな中心商店街での現状について、プロジェクトチームでの情報共有と解決に向けた取組を強化すべきです。見解をお伺いいたします。
○上里直司 副議長
仲本達彦政策統括調整監。
◎仲本達彦 政策統括調整監
中心商店街にかかるさまざまな課題につきましては、現在、定期的にプロジェクトチームにおいて協議を重ねているところでございます。これらの課題に対しましては、全庁横断的な取組が強く求められることから、引き続き確実な情報共有を図りつつ、対応策を模索してまいりたいと考えております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
よろしくお願いいたします。
次に、通告した5番は取り下げさせていただきます。
6番と7番の前に、8番を先に質問いたします。
8.防災・避難所運営についてです。
災害対策基本法の目的は何でしょうか。見解を伺います。
○上里直司 副議長
當間順子総務部長。
◎當間順子 総務部長
災害対策基本法は、国民の生命、身体及び財産を災害から保護し、もって、社会の秩序の維持と公共の福祉の確保に資することを目的として制定されております。内容につきましては、防災に関する責任の所在の明確化や計画的防災対策の整備・推進、災害対策の推進など、さまざまな規定が設けられております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
それでは、警戒レベル3の対応をお伺いいたします。
○上里直司 副議長
當間順子総務部長。
◎當間順子 総務部長
警戒レベル3高齢者等避難は、避難を完了させるのに時間を要する高齢者や障がいのある人々、及びその人の避難を支援する方が、安全に避難できるよう、早めの避難を促すために発令される情報となっております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
では、警戒レベル3の避難は、誰が発令いたしますか。
○上里直司 副議長
當間順子総務部長。
◎當間順子 総務部長
避難情報の発令につきましては、市長が行うこととなっております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
それでは、2022年度の警戒レベル3の避難の概要をお伺いいたします。
○上里直司 副議長
當間順子総務部長。
◎當間順子 総務部長
2022年度において、警戒レベル3高齢者等避難を発令した回数につきましては、2回ございます。これは、台風第11号によるもので、1回目の発令は、8月31日の午後3時で、自主避難所を9か所開設し、避難者総数は19人でございました。
次に2回目については、9月3日の午後10時に発令し、4か所の自主避難所を開設、避難者総数は6人となっております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
避難の際、本庁などの駐車場を利用した方には、料金を全額免除すべきです。見解を伺います。
○上里直司 副議長
當間順子総務部長。
◎當間順子 総務部長
避難した場合における本庁舎の駐車場料金は、全額免除となっております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
高齢者がやっとの思いで避難所へ移動する際には、タクシーを使っているということが現状です。交通弱者等の避難に、タクシーチケットなど、交通費の補助を行うべきです。見解をお伺いします。
○上里直司 副議長
宮城寿満子福祉部長。
◎宮城寿満子 福祉部長
お答えいたします。
高齢者等災害弱者が被災するリスクを軽減するためには、早期避難は大変重要だと考えております。高齢者など、移動が困難な交通弱者が、台風接近時等に避難をためらう要因の1つとして、自宅から避難所までの移動に係る交通費の負担が大きいことも挙げられます。移動に係る負担軽減のため、議員御提案のタクシーチケット等、交通費の補助の実施につきましては、財源確保や実施方法等の課題がございますので、他市町村の取組事例などについて、情報取集してまいりたいと考えております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
実現のためにぜひお願いいたします。
山形県酒田市では、要配慮者のホテル及び旅館への自主避難・早期避難支援制度を実施し、宿泊費と交通費を補助しています。本市も実施すべきです。見解をお伺いします。
○上里直司 副議長
宮城寿満子福祉部長。
◎宮城寿満子 福祉部長
近年の災害においては、多くの高齢者等が犠牲となっており、避難については大きな課題となっております。重ねての答弁とはなりますが、宿泊費、交通費補助につきましては、予算を伴う事業でもございますので、他市町村の取組、財源の課題等も踏まえ、調査研究してまいりたいと考えております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
実現のためにぜひ頑張ってください。
6.後期高齢者医療制度について質問いたします。
75歳以上の医療保険料を引き上げる健康保険法等改定法が5月12日の参議院本会議で可決されました。今回の改悪は、年収が153万円を超える75歳以上の後期高齢者を対象に、医療保険料を大幅に引き上げるものです。高齢者いじめであり、撤回すべきです。見解を伺います。
○上里直司 副議長
根間秀夫健康部長。
◎根間秀夫 健康部長
制度改正に伴う保険料引上げは、令和6年度から2年間かけて段階的に引き上げるものとなっております。なお、令和5年4月末現在では、本市の後期高齢者の被保険者3万4,600人のうち、約4割の方が対象となっております。後期高齢者医療制度では、県内統一の保険料として沖縄県後期高齢者医療広域連合の条例により保険料率が定められているため、本市においては制度改正の目的やその影響を見定めながら、今後も被保険者に寄り添った対応を行ってまいります。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
昨年10月に改悪された医療費の窓口負担割合が2割になった方は、本市でどのくらいいらっしゃいますか。
○上里直司 副議長
根間秀夫健康部長。
◎根間秀夫 健康部長
医療費の窓口負担割合が2割となった人数は、令和5年4月末で6,673人、対象者の割合は19.3%となっております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
所得が幾らの人が対象となっていますか。
○上里直司 副議長
根間秀夫健康部長。
◎根間秀夫 健康部長
住民税課税世帯で、課税所得28万円以上かつ年金収入とその他の合計所得が単身世帯の場合は、200万円以上、複数世帯の場合は合計320万円以上がある方となっております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
2割負担はどのくらい保険料が増えていますか。
○上里直司 副議長
根間秀夫健康部長。
◎根間秀夫 健康部長
厚生労働省によりますと、年間1人当たり平均窓口負担額は、1割負担であった場合と比較して、外来、入院合わせて3万4,000円の増加となりますが、当該引上げに伴う負担を抑える配慮措置により増加額は2万6,000円に抑えられるとされております。なお、配慮措置については、施行後3年間の経過措置となっております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
医療費負担の増額で、既に受診を控える実態もあります。命と健康を守る政治を実現すべきです。
次に7.保健行政について質問します。
はしかについて、現状と課題を伺います。
○上里直司 副議長
根間秀夫健康部長。
◎根間秀夫 健康部長
報道等によりますと、国立感染症研究所は、今月6日、今年に入って5月28日までに報告されたはしかの感染者数が計10人になったとの発表を行っております。出入国の制限の緩和で、海外から入ったウイルスが各地に広がったと見られます。沖縄県内での報告はまだありませんが、はしかは感染力が非常に強く、空気感染もするため、手洗い、マスクのみでは予防はできません。そのため、ワクチン接種が有効な予防策とされております。
なお、定期接種の対象は、1期は1歳以上2歳未満、2期は5歳以上7歳未満の小学校入学前の1年間となっており、合計2回の接種が必要ですが、未接種者となる方がいるのが課題となっております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
予防接種の現状を伺います。
○上里直司 副議長
根間秀夫健康部長。
◎根間秀夫 健康部長
麻しん、風疹の混合ワクチンであるMRワクチンの接種状況としましては、令和3年度は、1期の接種率が94.35%、2期の接種率は92.2%となっております。令和4年度は、1期が、対象者2,555人のうち、被接種者2,367人、未接種者188人で、接種率92.64%、2期は、対象者2,883人のうち、被接種者2,643人、未接種者240人で、接種率91.68%となっております。
未接種者につきましては、定期接種対象の期間中に個別で勧奨はがきを送付しております。1期の未接種者に対しては2回、2期の未接種者に対しては3回接種勧奨を実施しており、こども園や就学前健診において案内チラシの配布も行っております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
就学後の接種を終えていない児童生徒への対応をお伺いいたします。
○上里直司 副議長
根間秀夫健康部長。
◎根間秀夫 健康部長
小学校1年生から小学校6年生までに、定期接種の回数が2回に満たない方に対しては、行政措置として、無料でMRワクチンを接種することができます。任意接種となるため、個別の周知は行っておりません。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
就学後の未接種者への個別の周知をすべきです。接種の重要性やどちらの病院で接種できるのかなど丁寧な周知をすべきです。対応を伺います。
○上里直司 副議長
根間秀夫健康部長。
◎根間秀夫 健康部長
就学後の児童で、定期接種の回数が2回に満たない方に対する行政措置につきましては、現在は、ホームページにのみ案内を掲載しておりますが、今後は市民の友などへの掲載などの周知を図ってまいりたいと考えております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
次に、HIV・エイズについて、現状と課題を伺います。
○上里直司 副議長
根間秀夫健康部長。
◎根間秀夫 健康部長
HIV・エイズの現状としましては、令和4年の那覇市での発生届出件数は5件、そのうちHIV2件、エイズ3件となっており、沖縄県全体では19件、そのうちHIV9件、エイズ10件となっております。診断時に既にエイズを発症している患者の割合は、沖縄県は52.6%となっており、全国平均の約30%と比べて高い値を示しております。また、人口10万人当たりのエイズ患者報告数も全国で最も多い状況となっております。
HIV検査にて早期発見できれば、治療によりエイズの発症を抑えることができることから、コロナ禍で縮小した保健所でのHIV検査の拡充、感染予防・防止への普及啓発等が課題と考えております。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
重症化し、救急搬送されて初めてエイズだと分かったケースもあります。コロナ禍で保健所がHIV検査を休止したことが1つの要因と思われます。見解を伺います。
○上里直司 副議長
根間秀夫健康部長。
◎根間秀夫 健康部長
保健所検査の機会が減った影響は少なからずあるかと考えておりますが、本市保健所においては、令和3年11月より縮小しながらも検査を再開しておりました。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
県によりますと、6月1日から7日まで県内各保健所では、HIV即日検査の日程を増やし、夜間・休日にも拡充するとの報道がありました。本市の対応・取組を伺います。
○上里直司 副議長
根間秀夫健康部長。
◎根間秀夫 健康部長
厚生労働省は、毎年6月1日から7日までをHIV検査普及週間と定めており、それに合わせて本市では、平日5日間に検査枠を1日6枠として予約を行いました。しかし、6月1日・2日は台風接近に伴い検査を中止し、両日に予約していた方へは、6月中に振替対応する検査日を案内しております。なお、5日から7日は、中止となった振替分を含めて、検査実績は20件となっております。
また、保健所ロビーにてHIV・エイズに係る正しい知識の普及啓発として、パネル展示を実施いたしました。
○上里直司 副議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
もう時間がありませんので最後に申し上げますが、ぜひとも検査の体制の強化をよろしくお願いいたします。引き続き、この点については求めていきたいと思います。
質問を終わります。ありがとうございました。