2024年2月定例会 前田千尋 一般質問

前田 千尋

2024/09/03

◆前田千尋 議員 
 グスーヨー チューウガナビラ。こんにちは。日本共産党の前田千尋です。
 初めに、ジェンダー政策について質問いたします。
 男性はハイサイ、女性はハイタイの使用を求める市役所の会議や朝礼の在り方をトランスジェンダーなどの職員に配慮した方法に改善すべきです。
 見解を問います。

○野原嘉孝 議長 
 堀川恭俊企画財務部長。

◎堀川恭俊 企画財務部長 
 お答えいたします。
 本市では、ウチナーグチの普及啓発を目的とする運動に賛同する職員が、会議や朝礼の場でハイサイ・ハイタイから始まる挨拶を行っているところございます。一方で、ハイサイやハイタイは、性別に基づく使い分けを前提としていることから、心の性と体の性が一致しない方が不快に感じる可能性もございます。
 ウチナーグチでの挨拶を強制するものであってはならないことから、お互いがそれぞれの気持ちや考え方を尊重し合っていくことが肝要だと考えております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 苦しんでいる職員の方からの声が届いております。
 那覇市は、ハイサイ運動推進計画が2012年にスタートしました。その後、2015年7月19日に性の多様性を尊重する都市・なは宣言(レインボーなは宣言)を行っています。そして今年度の施政方針にある誰一人取り残さず安心して暮らせるまちづくりを進める立場から、いま一度立ち止まって検討することが必要です。政策統括調整監の答弁を求めます。

○野原嘉孝 議長 
 仲本達彦政策統括調整監。

◎仲本達彦 政策統括調整官監 
 ハイサイ・ハイタイ運動は、ウチナーグチの継承そして文化の継承という点で意義がございます。
 他方、そこに男性名詞、女性名詞があるがゆえに人によっては生きづらさを感じるということであれば、この運動の本意とするものではございません。
 多様性を尊重する、これを重要視しておりますので、私の立場からも問題が解決されるよう、改善されるよう、関係部局とともに状況を整理してまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 あくまでもハイサイ運動を否定しているわけではありません。一人一人の職員が、安心して働ける職場となりますように、どうぞよろしくお願いいたします。
 1月1日に発生した石川県能登半島地震により、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早く安全安心に過ごせる生活に戻れることを心から願っております。
 いつ起こるか分からない災害が起きたときのために、平常時のうちに万全に備える重要性を改めて実感しています。
 次に、防災行政について質問します。
 避難所の環境整備について。
 スフィア基準になっているのか、または内閣府のガイドラインについて見解と取組を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 當間順子総務部長。

◎當間順子 総務部長 
 本市の避難所運営マニュアルは、スフィア基準や内閣府のガイドラインに基づいて策定されており、本市で開設される避難所はこのマニュアルに基づいて設置されております。そのため、本市で開設される避難所は、スフィア基準や内閣府のガイドラインの内容が反映され、満たされるよう避難所運営が実施されております。
 スフィア基準は、被災者の尊厳ある生活を営む権利を守ることを目標としており、内閣府のガイドラインについても同様の目標を掲げているため、今後も避難者が快適な避難所生活を送ることができるよう、スフィア基準と内閣府のガイドラインに基づいた避難所運営を進めてまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 頑張っていただきたいと思いますが、次にジェンダー政策の立場から、授乳室の確保、女性・妊産婦用品の備蓄では、生理用ナプキン、サニタリーショーツ、おりものシート、防犯ブザー・ホイッスル、女性用・女児用の下着、妊産婦用下着と衣類、母乳パットなど、また乳幼児用品の粉・液体ミルク、乳幼児用紙おむつとお尻拭き、授乳用のケープやバスタオル、乳児用飲料水や消毒剤、洗剤・洗浄剤などブラシなどの器具、湯沸かし器具、離乳食、皿・スプーン、哺乳瓶やコップなどの備蓄が必要です。
 見解と取組を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 當間順子総務部長。

◎當間順子 総務部長 
 本市の避難所運営マニュアルは、令和4年度末に女性や子供、LGBTQの方を含めたマイノリティーにも配慮した内容を盛り込むマニュアルとして改訂いたしました。具体的には、性別を問わずミルクをつくことができる調乳室や授乳室の設置、妊産婦を含む母親だけのスペースの確保、マイノリティーの方に配慮した入浴やトイレ及び防災備蓄品の配布などを盛り込んでおります。
 備蓄については、女性用の生理用品や成人用と乳幼児用の紙おむつとお尻拭きにも使えるウェットティッシュ、高齢者や子供向けの柔らかい備蓄食など多様な避難者へ対応できるよう取り組んでまいります。
 なお、粉ミルクや液体ミルクについては、消費期限が短いため備蓄ができていない状況です。他の関係部署と調整し、段階的に備蓄できるよう調査研究してまいりたいと考えております。
 その他の取り組みとしては、多様なニーズに対応できるよう災害時応援協定を締結することで、災害時に対応できるよう備えております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 災害時のトイレ事情に詳しいNPO法人日本トイレ研究所の加藤代表理事は、トイレが不衛生だったり使い勝手が悪かったりすると、①ノロウイルスなど集団感染のおそれがある、②排せつを我慢するために水分や食事を制限し、エコノミークラス症候群などになる災害関連死のリスクが高まる、③一人になれる場所がなくなり、心理的影響が出るといった問題が起こると懸念しています。
 また内閣府のガイドラインによると、トイレの1人平均的な使用回数は1日5回です。
 そこで、那覇市内の避難所のトイレ確保の状況について問います。

○野原嘉孝 議長 
 當間順子総務部長。

◎當間順子 総務部長 
 スフィア基準や内閣府のガイドラインなどでは、避難所のトイレは避難者20人に対してトイレ1基の確保に努めることが記載されていることは承知しております。
 本市の指定避難所はその多くが市内の小中学校であり、大規模な災害の発生時には体育館が避難所として使用されるため、トイレの数は避難者に比べ基準より少ない場合が多くなると考えられます。
 今後も災害発生時にトイレ基準が満たせるよう、非常用トイレの備蓄や民間事業者の簡易トイレの活用など、多方面からトイレ確保の方法を検討してまいります。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 次に、停電・断水時を想定したトイレの確保について伺います。

○野原嘉孝 議長 
 當間順子総務部長。

◎當間順子 総務部長 
 災害発生時におけるトイレ対策としては、停電や断水時でも使用可能な携帯トイレやラップポンと呼ばれる衛生的な非常用トイレの備蓄を進めており、能登半島地震発生を教訓に令和6年度から段階的に携帯トイレの備蓄を増強する予定となっております。その他のトイレ対策として、新都心公園に30基、那覇市津波避難ビルに3基のマンホールトイレが災害発生時に活用できるよう設置されております。
 災害時のトイレ対策は、非常に重要な課題であるため、今後も備えを強化してまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 災害用トイレで大事なのは、快適に使い続けられる環境整備です。夜間用照明のほか、便座を清潔に保つ除菌シートや清掃用具、消臭剤、トイレットペーパーをセットで備えていただけると効果的だと指摘をされています。よろしくお願いいたします。
 次に、簡易ベッドとテントの確保について、見解を問います。

○野原嘉孝 議長 
 當間順子総務部長。

◎當間順子 総務部長 
 本市においては、これまで発生した災害の際に開設された避難所において、簡易ベッドやテントを使用した避難者受入れを実施しております。
 昨年の令和5年台風第6号で開設した自主避難所では、200人を超える避難者に対し、簡易ベッドやテントなどを提供したことで快適に過ごせたという避難者からの御意見もいただいております。
 他方、大規模な災害発生時には、備蓄を超える避難者が発生する可能性もあることから、今後も備蓄の強化に努めてまいります。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 次に、避難所となる体育館のクーラー設置はぜひとも必要です。見解を問います

○野原嘉孝 議長 
 稲福喜久二教育委員会生涯学習部長。

◎稲福喜久二 教育委員会生涯学習部長 
 お答えいたします。
 現在、指定避難所となる本市の小中学校体育館には空調設備は設置されておりません。
 空調設備の設置につきましては、施設整備費や維持理費などのコスト面の課題が大きく、その他の課題も含め、国や他市町村の動向も注視し、併せて防災危機管理課や関係課と連携を図り、引き続き調査研究してまいります。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 避難所となる小中学校体育館への空調設備については、防災上、急ぎ必要です。コスト面の課題が大きいとのことですが、施設整備や維持費について国へ拡充を求めるべきです。国の責任において設備すべきです。対応を問います。

○野原嘉孝 議長 
 稲福喜久二教育委員会生涯学習部長。

◎稲福喜久二 教育委員会生涯学習部長 
 今後、様々な機会を通じ国や県に対し財政支援の拡充をしてまいります。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 頑張ってください。
 次に、第一牧志公設市場について質問いたします。
 昨年6月定例会で、第一牧志公設市場内の各店舗で防災のためにもポータブルラジオが活用できることを求めてきました。その後の進捗を問います。

○野原嘉孝 議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 お答えいたします。
 昨年5月末に、第一牧志公設市場店舗内において、一部の事業者からラジオ電波が受信できないとの相談があり、本市において現地調査を実施いたしました。調査において、ラジオ受信についての不具合が確認されたため、6月に改めて新市場設備施工業者との現地調査を実施し、公設市場屋上にラジオ受信用アンテナを設置する施工提案について提案を受け、見積書を徴取いたしました。
 しかしながら、同施工提案では受信状況については改善が見込めるものの、エリアによってはポータブルラジオでの電波受信が不確定とのことでございました。そのため検討を重ね、店舗内にテレビ電波とラジオ電波を分ける機器である分配機を設置することにより、端子のないポータブルラジオでも電波受信が可能であることを確認いたしました。その後、施工に向け再度見積り依頼などの手続を進めておりましたが、最終的に見積書を徴取した時期が11月末になったこともあり、財源確保の調整が整わず年度内の施工が厳しい状況となっております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 この修繕工事に係る費用は幾らでしょうか。

○野原嘉孝 議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 施工業者より徴取した見積額は、85万8,000円となっております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 ぜひとも防災の観点からも、ポータブルラジオは緊急災害時において有効な情報源であることから、早急の改善がどうしても必要です。今後の対応を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 本市といたしましても、元日に発生した能登半島地震などの災害を鑑みて、ポータブルラジオが情報収集のための有効な情報源であることは確認しております。防災の観点からも、できるだけ早急に対応できるよう調整して継続してまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 よろしくお願いいたします。
 次に、教育行政について質問します。
 小中学校のクーラーについて、修繕状況について概要を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 稲福喜久二教育委員会生涯学習部長。

◎稲福喜久二 教育委員会生涯学習部長 
 今年度の小中学校のクーラーの修繕につきましては、令和5年9月7日時点で小中学校合わせて458か所、そのうち修繕を完了しているのが、205か所、また現場調査を含む修繕対応中などは、253か所でその室別内訳は普通教室88か所、それ以外の部屋が165か所ございました。
 令和6年2月14日時点では、普通教室88か所のうち、69か所が完了しております。9月7日以降の修繕依頼の追加分を含めますと、小中学校のクーラーの修繕依頼につきましては528か所あり、そのうち336か所の修繕が完了しております。
 また、現場調査を含む修繕対応中などにつきましては、小中学校合わせて192か所あり、室別内訳といたしまして、普通教室28か所、それ以外の部屋が164か所となっております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 現在、普通教室で28台がまだ稼働できずにいます。今年の稼働時期までに、全ての普通教室のクーラーが稼働できるように対応すべきです。見解と取組を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 稲福喜久二教育委員会生涯学習部長。

◎稲福喜久二 教育委員会生涯学習部長 
 現在、クーラーの稼働に支障のある不具合が発生し、修繕対応中の普通教室28か所につきましては、今年度中に修繕を完了する予定でございます。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 ぜひとも頑張ってください。
 次に、学校給食の無償化について。
 2023年度に実施している無償化の概要を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 名嘉原安志教育委員会学校教育部長。

◎名嘉原安志 教育委員会学校教育部長 
 お答えします。
 本市では、市立小中学校に通う児童生徒のうち、生活保護等の制度により既に学校給食の支援を受けている者を除く2万704人の学校給食費について、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、所得制限を設けることなく、令和5年9月から令和6年3月の7か月分の学校給食費無償化を実施しております。なお、予算額は6億6,955万1,000円となっております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 それでは、私立小学校・中学校に通う本市の児童生徒の人数は何人でしょうか。

○野原嘉孝 議長 
 名嘉原安志教育委員会学校教育部長。

◎名嘉原安志 教育委員会学校教育部長 
 お答えします。
 私立小中学校に通学している児童生徒は、令和5年5月1日現在、小学校3校で164人、中学校6校で945人、合計1,109人となっております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 那覇市立でも私立でも、那覇市に住んでいる全ての子供たちです。子供たちは、学校給食無償化の対象にすべきです。見解を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 名嘉原安志教育委員会学校教育部長。

◎名嘉原安志 教育委員会学校教育部長 
 お答えします。
 私立については、校区が全県であることから、児童生徒の住所地によって格差が生じることのないよう、私立学校を所管する県において対応するものと考えております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 そもそも義務教育は国の責任において無償化すべきであります。公立・私立に関係なく、那覇市の子供たち誰一人取り残さないように学校給食費の無償化を国へ求めるべきです。対応を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 名嘉原安志教育委員会学校教育部長。

◎名嘉原安志 教育委員会学校教育部長 
 お答えします。
 学校給食費無償化について、自治体間の格差が生じることなく、国の責任において必要な財政措置を講ずるよう、引き続き市長会等を通して国に要望してまいります。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 よろしくお願いします。
 次に、教職員の負担軽減についてです。
 施政方針にもある教員の負担軽減を図る立場から質問いたします。
 特別支援学級の現状について、そして特別支援学級の目的、効果、在籍児童生徒数、対応している特別支援学級担任数を問います。

○野原嘉孝 議長 
 名嘉原安志教育委員会学校教育部長。

◎名嘉原安志 教育委員会学校教育部長 
 お答えします。
 特別支援学級の目的は、障害による学習上または生活上の困難を克服・改善するために設置される学級となっております。
 よい点としましては、個の障害特性に応じた支援が行われることです。令和5年5月1日時点では、特別支援学級に在籍する児童生徒の数は1,452人で、担任となる教員の数は247人となっております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 本年度2023年度の教員配置の現状と、そして新年度2024年度の特別支援学級の教員配置の予定状況をお伺いします。

○野原嘉孝 議長 
 名嘉原安志教育委員会学校教育部長。

◎名嘉原安志 教育委員会学校教育部長 
 お答えします。
 令和5年度開始時には、全ての特別支援学級に担任が配置されておりました。しかし現在、小学校4校、中学校2校において配置のできていない状況がございます。令和5年12月の時点で、令和6年度における特別支援学級在籍予定の児童生徒数は1,453人、配置が必要な教員の予定数は247人となっております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 配置ができずにいるということです。
 子供たちが安心して学校生活を過ごせるように、また現場で働く教員の負担を軽減するためにも、大至急、体制確保に取り組むべきです。ぜひとも教育長の決意をお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

○野原嘉孝 議長 
 名嘉原安志教育委員会学校教育部長。
 休憩いたします。
           (午後1時54分 休憩)
           (午後1時54分 再開)

○野原嘉孝 議長 
 再開いたします。
 名嘉原安志教育委員会学校教育部長。

◎名嘉原安志 教育委員会学校教育部長 
 お答えします。
 令和6年度において、全ての特別支援学級に教員が配置されることは、児童生徒が安心して学ぶためには重要なことであると認識しております。
 全学級に教員が配置されるよう、県と連携して取り組んでまいります。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 教育長の決意をお伺いしたかったのですが、残念でした。引き続き、頑張っていただきたいと思います。
 次にスクール・サポート・スタッフの概要と配置の現状を問います。

○野原嘉孝 議長 
 名嘉原安志教育委員会学校教育部長。

◎名嘉原安志 教育委員会学校教育部長 
 お答えします。
 スクール・サポート・スタッフは、教員の事務作業等の業務負担軽減を図り、児童生徒への指導や教材研究等に注力できる体制を整備することを目的に、各小中学校に配置しております。
 本事業については、令和5年度当初、各小中学校53校に4時間勤務の職員1人の配置となっておりましたが、9月補正予算で拡充を行いました。令和6年1月末時点の配置状況につきましては、53校中52校に職員を配置しており、1校が未配置となっております。
 また、事業拡充の状況については、勤務時間を7時間に延長した学校が23校、4時間勤務の職員を追加配置した学校が17校で、計40校で拡充が行われており、勤務時間延長または追加配置ができていない学校が12校となっております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 聞き取りでは、1校が途中でいらっしゃらないということが分かりましたので、ぜひ配置できるように頑張っていただきたいのですが、未配置の人員確保を急ぐべきです。見解と取組を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 名嘉原安志教育委員会学校教育部長。

◎名嘉原安志 教育委員会学校教育部長 
 お答えします。
 引き続き、市ホームページやハローワーク等で募集広告を行い、人員確保に努めてまいります。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 頑張ってください。
 次に、保育行政についてです。
 新年度に予定されている、こども家庭庁の保育士の配置基準の変更について、見解と対応を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 座安まり子こどもみらい部長。

◎座安まり子 こどもみらい部長 
 お答えします。
 保育士の配置基準につきましては、こども家庭庁事務連絡で示された府令案等によりますと、保育士の配置につきまして3歳児20人につき1人から、15人につき1人へ、4・5歳児30人につき1人から、25人につき1人に改正され、令和6年4月1日付施行予定となっております。また、経過措置として最大1年間は現在の基準となる運用を可能とされております。
 本市といたしましては、改正されることによって保育士の負担軽減につながり、児童に対してもよりよい教育保育の提供が可能になるものと期待しております。
 なお、私立認可園では、給付費の加算等を活用し、現在においても改正後の職員配置による保育を実施している園も多数ございますが、未配置の園に対する保育士確保の支援、受入児童数の減少などの課題もございますので、しっかり対応していきたいと存じます。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 速やかに配置基準の変更に対応できるように保育士確保を行うべきです。見解と取組を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 座安まり子こどもみらい部長。

◎座安まり子 こどもみらい部長 
 お答えします。
 私立認可園等における保育士確保の取組といたしましては、保育士等就職活動渡航費等支援事業、県外保育士移住費等支援事業、保育士試験受験者支援事業及び保育士合同就職説明会への参加支援などを実施しております。また、離職防止対策としては、保育体制強化事業、保育士休憩取得支援事業、障がい児保育支援員配置支援事業、保育士負担軽減等加配事業、保育士継続応援給付事業を実施しております。また、保育業務のICT化により、公立認定こども園及び私立認可園等における業務負担軽減や処遇改善などに取り組んでおります。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 保育士確保を頑張ってください。
 続いて保健行政について質問いたします。
 私はこれまで、女性特有のがん対策、子宮がん、乳がん検診などの取組強化について質問を行ってまいりました。医療用ウィッグなどの購入補助について概要を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 根間秀夫健康部長。

◎根間秀夫 健康部長 
 本市では、医療用ウィッグ等の購入補助につきましては、令和6年度からがん患者アピアランスケア事業として実施予定でございます。
 同事業は、がん患者が、がん治療による副作用で変化した外見を補うため、医療用ウィッグや補整具を購入した費用の一部を助成することで、がん患者の経済的負担を軽減するとともに、日常生活及び社会生活の質の向上を図ることを目的としております。
 助成の対象としましては、医療用ウィッグと胸部補整具を予定しております。ウィッグには装着時に必要なネットや、胸部補整具には補整下着や胸部補整パッド、人工乳房などを想定しております。申請を希望する場合は、県内にあるがん相談支援センターに、事前相談していただくことが条件となりますが、アピアランスや療養生活全般に関する相談ができることで、少しでも不安の解消につなげるものと考えております。
 助成額につきましては、ウィッグが上限2万円、胸部補整具が上限3万円を想定しております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 続きまして、ウィッグや胸部補監具などの購入金額は幾らかかるのでしょうか。

○野原嘉孝 議長 
 根間秀夫健康部長。

◎根間秀夫 健康部長 
 ウィッグや胸部補整具には様々な種類があり、数千円から数十万円するものもあると承知しております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 購入金額の半額や上限2万円までではなく、補助金額を増額すべきです。見解を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 根間秀夫健康部長。

◎根間秀夫 健康部長 
 助成額につきましては、他自治体の実施状況を参考に検討しております。
 助成額の増額につきましては、今後、事業を進めながら必要に応じて検討してまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 ぜひとも利用者、患者の皆さんに寄り添った支援を引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
 続いて公園行政について質問いたします。
 旭ヶ丘公園にある海鳴りの像の周りの整備については、2014年6月定例会でも取り上げ、修繕が実現しています。あれから約10年もたち、階段の補修、樹木の根が張っている、アスファルトをしいてほしい、車椅子やつえをつく高齢者も安心して訪れることのできる公園にしてほしいとの要望が利用者や地域の市民から寄せられています。早急に修繕すべきです。見解と取組を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 幸地貴都市みらい部長。

◎幸地貴 都市みらい部長 
 旭ヶ丘公園には海鳴りの像を含め多数の記念碑があり、慰霊祭など記念式典への参加のため、高齢者も含め多くの皆様が来訪することを承知しております。
 議員御指摘のとおり、海鳴りの像の前は樹木の成長で根により段差が生じるなど、足場が悪いことから、公園利用者の安全面を考慮して木の根の除去や整地を進めていきたいと考えております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 よろしくお願いしたいと思います。
 手すりをつけてほしいとの要望もあります。対応を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 幸地貴都市みらい部長。

◎幸地貴 都市みらい部長 
 旭ヶ丘公園は、階段が多い公園となっております。そのため、令和6年度に公園利用者が安全に通行できるよう階段に手すりの設置を予定しております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 多くの方が公園を訪れる6月23日慰霊の日までには修繕を完了していただきたいと思います。計画を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 幸地貴都市みらい部長。

◎幸地貴 都市みらい部長 
 木の根の除去や整地につきましては、6月23日の慰霊の日までに対応したいと考えております

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
 最後に、道路行政について質問いたします。
 真地久茂地線の道路拡張に伴い、那覇高校から開南十字路の間にある市道が削られる計画があります。車道については、迂回路の設置が予定されていますが、歩行者等に関しては階段の設置となっています。しかし、地域住民は、高齢者の歩行や車椅子、子育て中のベビーカー、自転車などにとっては階段では利用が厳しく、スロープへの変更を求めています。本市は、地域住民が安心して暮らせるためにスロープの設置を実現すべきです。
 対応を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 幸地貴都市みらい部長。

◎幸地貴 都市みらい部長 
 都市計画道路真地久茂地線は、那覇高校交差点を起点に那覇市中心市街地を東西に横断し、県道82号線に連結する広域的幹線街路であり、現在、沖縄県において拡幅事業が行われております。
 事業を所管する沖縄県に確認したところ、開南バス停付近の取付道路の市道樋川3号につきましては、県道拡幅に伴う高低差を処理するため、交差点近くに歩行者のための階段設置を計画していたとのことであります。しかしながら、高齢者が利用する手押し車や自転車利用などは、取付道路が交差点から遠くなることで、現状より不便になるなどの理由から、交差点側へ歩行者用のスロープの設置を要望する陳情を令和5年11月20日に地域から受け取ったとのことであります。そのため、去る1月30日に陳情者の方々と現場確認を行った際には、今年度中に委託業務を発注し、スロープ設置の可否について検討を行う旨の説明をしたとのことであります。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 ぜひ那覇市からも沖縄県へ皆さんの声を伝えていただきたいと思います。
 今説明いただきました1月30日の現場調査におきましては、私も参加しました。比嘉瑞己県議会議員と平日の午前中だったんですが、20人以上の地域の高齢者の皆さんが特にお集まりいただいて、本当にこの道がなくなったら大変なんだという声を切々と述べていました。
 地域の皆さんが安心して暮らすことができる那覇市を実現するためにも、こうしたスロープなどの設置は、本当に生活が変わってしまいます。ぜひとも守っていただきますように、那覇市も沖縄県と連携して地域の皆さんの声を届けていただきたいと思います。
 私の質問は終わります。ありがとうございました。

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