2024年6月定例会 前田千尋 一般質問

前田 千尋

2024/09/04

◆前田千尋 議員 
 グスーヨー チューウガナビラ。こんにちは。日本共産党の前田千尋です。よろしくお願いします。
 初めに、ジェンダー政策について質問いたします。
 今年2月定例会において、男性は「ハイサイ」、女性は「ハイタイ」の使用を求める市役所の会議や朝礼の在り方を、トランスジェンダー等の職員に配慮した方法に改善すべきだと求めました。その後の本市の対応を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 堀川恭俊企画財務部長。

◎堀川恭俊 企画財務部長 
 お答えいたします。
 ハイサイ・ハイタイ運動への配慮につきましては、「多様な性があることを認識し、形式にとらわれず、柔軟に対応すること」、「同調圧力によりウチナーグチでの挨拶を選択せざるを得ない状況になっている可能性があることに留意すること」などを記載した全職員宛ての文書を、3月11日付けで通知をしてきたところでございます。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 早速の対応、本当にありがとうございました。では、この通知を本市が出してから、各部署ではどのような改善とか変化が見られたでしょうか。

○野原嘉孝 議長 
 堀川恭俊企画財務部長。

◎堀川恭俊 企画財務部長 
 お答えいたします。
 通知を受け、各部署においては改善が図られたものと考えております。そのような中で、実際に朝礼の進め方を変更した課があるということも伺っているところです。
 本市としましては、引き続き、ウチナーグチの普及啓発に努めていくとともに、多様な人材が自分らしく安心して働ける職場環境の構築にも努めてまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 今回は職員からの声をこちらに届けていただいて、議会で届けて、そしてすぐに対応していただいて、やはり時代が変わればこうしたこともあるんだなという質問をさせていただきまして、改善されたことを本当によかったと思います。
 引き続き、アンテナを高めながらお互いに誰もが職員の皆さんもみんなが安心して働けるような職場になっていきますように、引き続き、よろしくお願いいたします。
 続きまして、同性カップルの事実婚表記について質問いたします。
 長崎県大村市が、男性の同性カップルに対し、続柄欄に事実婚関係を示す「夫(未届)」と記載した住民票を交付しました。
 住民票男女間の事実婚と同様の表記が認められたことは、性的少数者の権利擁護につながります。本市の現状を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 加冶屋理華市民文化部長。

◎加冶屋理華 市民文化部長 
 本市においては、那覇市パートナーシップ・ファミリーシップ登録をしている世帯員の住民登録について、申出により住民票の続柄を「同居人」から「縁故者」にできるよう、内部規定を作成し、令和6年3月11日より運用開始しております。
 総務省が通知する住民基本台帳事務処理要領によりますと、「縁故者」とは、「親族で世帯主との続柄を具体的に記載することが困難な者」とされており、「同居人」より強い関係性を表しております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 同居人よりも強い続柄を表したということで職員の皆さんが検討し、「同居人」から「縁故者」へ前進していることを評価いたします。
 さらにここから、レインボー宣言、パートナーシップ・ファミリーシップ制度を実施している本市においても、長崎県大村市のように「内縁の夫婦に準ずる」との判断で、事実婚と同様の表記、「夫(未届)」、「妻(未届)」を認めるべきです。
 見解を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 加冶屋理華市民文化部長。

◎加冶屋理華 市民文化部長 
 同性カップルの続柄表記における長崎県大村市の取組については、報道等において承知しております。
 本市といたしましては、所管省である総務省の見解を今後とも注視するとともに、引き続きパートナーシップ・ファミリーシップ制度の趣旨である「誰もが差別や偏見にさらされることなく、安心して暮らすことのできるまち」の実現を目指し、今後とも調査研究してまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 ぜひ、他自治体では行っていますので、検討、また実現をよろしくお願いいたします。
 続きまして、福祉行政について質問いたします。
 那覇市加齢性難聴者補聴器購入費助成について、概要を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 當山忠彦福祉部長。

◎當山忠彦 福祉部長 
 本事業は、住民税非課税世帯に属する65歳以上の那覇市民のうち、身体障害者手帳に該当しない中程度の難聴があり、医師が補聴器の使用が必要であると判断した方を対象に、1人当たり2万5,000円を上限として、補聴器購入費を助成するものでございます。
 実績としましては、令和3年度は24人に59万4,800円、令和4年度は35人に86万9,800円、令和5年度は38人に95万円と、年々予算の増額をしながら対応しております。
 令和6年度は、現時点で、定員50人の申込みがあり、34人の方に対し支払い決定の通知を行っております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 毎年、増えていまして、要望の多い事業であることが分かりました。
 さらに、補聴器が経年劣化により買換えや修繕が必要な場合の本市の対応を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 當山忠彦福祉部長。

◎當山忠彦 福祉部長 
 補聴器購入費の助成につきましては、多くの市民の方に制度を利用していただけるよう、一人1回限りとしており、購入後の修理費等は対象外とさせていただいております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 高齢者の人数がどんどん増えていく中で、難聴者、補聴器を使用する皆さんが大変多くなっています。
 また、こうした購入費助成があることによって、使用しやすくなっていると思いますが、その中でやはり古くなってどうしても買い換えないといけない、修繕が必要なんだけれどもお金の工面が大変だ。こうした中ではそうしたことも補助すべきではないでしょうか。加齢性難聴のための補聴器の買換えや修繕費を補助している自治体はないでしょうか。

○野原嘉孝 議長 
 當山忠彦福祉部長。

◎當山忠彦 福祉部長 
 令和5年の中核市調査によりますと、回答のあった60市のうち、加齢性難聴者への補聴器購入費の助成を実施していると回答したのは本市を含む8市で、そのうち宇都宮市と越谷市の2市では、購入から4年または5年経過した後に再申請を認めているとのことでした。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 ぜひとも、この2市のように、本市でも補聴器の買換え費用、修繕費を支援して、高齢者の皆さんが安心して聞こえる生活が送れることを支援すべきです。見解を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 當山忠彦福祉部長。

◎當山忠彦 福祉部長 
 本事業の申請者数が年々増加傾向にあることから、補聴器が必要な高齢者の多くのニーズがあると思われます。
 そのため現時点では、できる限り多くの市民の方に制度を利用して、補聴器を購入していただきたいと考えております。
 買換えや修理費等に対する助成につきましても、引き続き、他市の取組状況を含め調査研究してまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 ぜひ、前向きに実現できますように、検討をよろしくお願いいたします。
 続きまして、防災行政について質問いたします。
 今日も先ほど大雨が降ってこれから満潮になるということで、本当に命の危険が迫らないように被害がないようにと願うばかりですが、市民一人一人の皆さんにとっては安全な行動をお願いしたいと思います。
 私はいつもこうしたときに、浸水常襲地域の皆さんがどうしたのかなということでいつも確認するんですけれども、今、本当に心配だなと思って心の中がざわざわしますが、後で確認を取りながら力を合わせていきたいと思います。
 4月3日に起きました津波警報が発令された際の対応と課題を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 島袋久枝総務部長。

◎島袋久枝 総務部長 
 津波警報の発表後、本市では防災行政無線やLINE、那覇市災害情報ポータルサイトなどで避難に関する情報を発信いたしました。
 また、直ちに災害対策本部を設置し、各部局間の情報共有を行い、市民、職員を3階以上へ避難するよう指示をいたしました。
 市民への避難指示については、津波警報発表と同時に発令し、津波注意報解除に伴い避難指示を解除、本庁舎においても通常業務を再開いたしました。
 課題については、本庁舎内の市民への避難誘導について、職員間の連携や任務分担の調整に時間を要したこと、防災行政無線の放送において、外国人観光客を中心に、津波警報に関する情報が理解できない事例があったこと、各部局における業務継続と避難について、職員間で認識が違う部分が見られ、連携に支障が生じた事例があったことが確認されております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 誘導することが本当に大変だと思うんですけれども、今議会では、多くの皆さんが外国人に対しての避難誘導について質問していますが、私のほうからもさせていただきます。
 中心商店街の第一牧志公設市場周辺では、外国人に対しての避難誘導を急遽、英語が話せる平和通りの店舗の職員の力を借りて、観光案内所ゆっくるから放送を行ったとのことでした。
 本市で外国人への避難誘導は、やはり多言語での発信が必要であり、改善が必要です。対応を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 島袋久枝総務部長。

◎島袋久枝 総務部長 
 本市が行った防災行政無線の避難の呼びかけにおいても、日本語による情報発信のみであったため、多くの外国人の方へ避難情報が伝達できなかったという課題がございました。
 この反省から、5月27日の北朝鮮の人工衛星発射に伴う防災行政無線放送において、日本語に中国語、英語、ネパール語を加えた4か国語による情報発信を実施いたしました。
 今後もあらゆる手法を用いた、取りこぼしのない防災情報の発信を実施していきたいと考えております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 早速、今日もこうした警報がありますので、どのようになっているのか、しっかりと対応していただきたいと思っております。
 続きまして、市民から、津波警報がありましたので海抜表記がなかなか見当たらず、自分自身がどこにいるか、どのぐらいのところにいるのか分からなかった、不安だったとの声がありました。海抜表記を示してほしいとの声がありました。
 2011年の東日本大震災後、海抜表記が市内でも多く掲示されておりました。11年がたち、表記がなくなったり、見かけることが少なくなっています。改めて、海抜表記の掲示を進めてください。対応を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 島袋久枝総務部長。

◎島袋久枝 総務部長 
 市内の津波避難に関する海抜表示の看板の一部が読み取りにくい状況になっていることは確認しており、本市が実施したアンケート調査でも、海抜表示を増やしてほしいとの要望が挙げられていました。
 今後の対応といたしましては、地域の店舗や民間施設のドアやガラス窓、掲示板などを活用したステッカーによる海抜表示が有効であると考えており、先進自治体などを参考に調査研究していきたいと考えております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 次に、第一牧志公設市場についてですけれども、4月3日の津波警報を受けて、那覇市が指定している避難場所以外の活用もあることが分かりました。第一牧志公設市場の避難場所としての活用について伺います。

○野原嘉孝 議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 お答えいたします。
 去る4月3日の地震により発生した、本市全域への津波警報及び避難指示の発令を受け、第一牧志公設市場事業者及び来場者に対しては、場内放送にて津波警報が発令されたことによる避難を呼びかけ、市場3階多目的室を避難所として開放し、多くの方が避難されました。
 第一牧志公設市場は、本市の指定緊急避難場所としては指定されておりませんが、今回の津波警報及び避難指示を受け、今後、避難が必要な災害等が発生した際には、市場3階多目的室を開放するなど、臨機応変に対応してまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 公設市場の3階には那覇市の職員の方が配置されていますよね。やはり、そうした連携も取って、急遽でしたけれども3階を避難場所としてできたことがとてもよかったんだと多くの皆さんが言っていました。
 そうした対応を本当に評価したいと思いますし、今後必要なときは、対応したいと言っていただきましたので、大変周辺の皆さんも安心したと思います。ぜひ、引き続き、よろしくお願いいたします。
 次に、昨年6月定例会と今年2月定例会におきまして、防災の観点からも第一牧志公設市場内の各店舗でポータブルラジオが活用できることを求めてきました。ポータブルラジオは緊急災害時において有効な情報源です。
 4月3日の津波警報が出た際には、市場内の皆さんからラジオが使えないため情報収集が不安だった、本当に不安だったんだよとの声が届きました。早急の改善がどうしても必要です。見解を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 お答えいたします。
 緊急災害時において、ポータブルラジオが情報収集のための有効な情報源の一つであることは認識しております。
 第一牧志公設市場内のラジオ電波受信障害につきましては、公設市場の一部の事業者からの相談を受け、原因究明及び対応策の検討を重ね、修繕に向けての準備を進めてきたところですが、今年度に入り、調整した専門業者からこれまで想定してきた施工方法についての懸念点が示されたため、有効性について再確認するとともに、別の手法についても検討し、その有効性を含め、確認をしているところでございます。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 議会で取り上げて1年たつんですけれども、市民の方からの相談はそれ以前からあって、職員の皆さんとも調整していました。
 新たな原因があるかもしれないとのことで、ちょっと時間がかかり過ぎているんじゃないかなと思っているんです。ここでは大変強く言いますけれども、本当にラジオが情報源だというならば、早急にやるべきだと思いますので、よろしくお願いいたします。
 次に、第一牧志公設市場でWi-Fiがつながらずに困っているとの声がありました。公設市場のWi-Fi環境の現状を問います。

○野原嘉孝 議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 お答えいたします。
 第一牧志公設市場では、本市の公衆無線LANサービスであるNAHA CITY FREE Wi-Fiを提供しておりましたが、当該サービスが去る3月末をもって運用を終了したことから、現在、公設市場内で利用できる公衆無線LANサービスの提供はない状況となっております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 特に、今おっしゃっていましたNAHA CITY FREE Wi-Fiがなくなってから、公設市場でお店の検索ができず、行きたかったお店にたどり着けなかった、決済ができなかったなど、訪れる方々から公設市場にWi-Fiがつながらないことへの不満の声が届いているそうです。
 公共施設である公設市場には公共としてWi-Fiの設置が必要です。そして、Wi-Fiがあることによって、今日のような緊急災害時の情報も得ることができると思うんです。
 早急な対応・改善を求めます。見解を問います。

○野原嘉孝 議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 お答えいたします。
 第一牧志公設市場は、国内外から多くの観光客が訪れる県内有数の人気観光スポットとなっております。電子決済サービスの普及に伴い、来場者から、Wi-Fi環境の整備を求める声があることから、その必要性を認識しております。
 本市の公衆無線LANサービス、NAHA CITY FREE Wi-Fiが終了することから、昨年度より、代替となる公衆無線LANサービスの提供に向け調整を進めておりましたが、現在設置には至っておりません。
 今後も、サービスの提供手法や財源確保等を含め検討してまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 今、携帯だとかいろんなものでWi-Fiがつながっていないとどうしようもないんですよね。Wi-Fiがない公設市場に人がたどり着けるでしょうか。Wi-Fiってとても大切だと思います。早急な対応を本当にお願いいたします。
 続きまして、教育行政について質問いたします。
 小中学校のクーラーの修繕について質問します。
 2月定例会において、普通教室で28か所がまだ稼働しておらず、今年の稼働時期までに修繕の対応をするべきだと訴えました。その際、「完了する予定」との答弁でした。稼働する前までに修理はできたのか、確認をします。

○野原嘉孝 議長 
 稲福喜久二教育委員会生涯学習部長。

◎稲福喜久二 教育委員会生涯学習部長 
 2月定例会での普通教室のクーラー修繕28か所のうち、27か所につきましては稼働する前に完了しております。残り1か所につきましては、部品供給停止のため取替えとなり、時間を要しているため、6月中旬に完了予定となっております。
 なお、この教室につきましては空調機が2台あり、現在、1台は稼働中でございます。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 28台中1台はもう少しかかるということでしたけれども、完了できるようによろしくお願いいたします。
 これで終わったのか、全ての普通教室でクーラーの稼働は今できているのかを確認いたします。
 また、新たに修繕が必要なクーラーはあるのでしょうか、伺います。

○野原嘉孝 議長 
 稲福喜久二教育委員会生涯学習部長。

◎稲福喜久二 教育委員会生涯学習部長 
 今年度におきましても、新たに小中学校からクーラーの修繕依頼があり、令和6年6月12日時点で、小中学校の普通教室、合わせて81か所の依頼があります。そのうち49か所は修繕が完了しており、残りの32か所は、現在、現場調査や修繕の対応中でございます。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 28か所の対応はやったんだけれども、また新たに81か所あって、49は終わって、32が残っているということで、どんどん修理が必要なことだなと思いました。この32か所のクーラーが早急に稼働できるように対応をお願いいたしたいと思います。
 そして、こうしたクーラーが停止中の普通教室について質問したいんですけれども、子どもたちの体調など教育環境が本当に心配です。
 昨年のことですが、私の小学生のおいのクラスのクーラーが修理中の中、体育の授業が終わった後は、教室が暑くて、体から流れる汗が止まらず、水筒の水も飲み干してしまうくらい本当に暑くて大変だったと聞きました。授業どころではなかったようでした。安心して授業ができる教育環境が必要です。どう対応していくのか伺います。

○野原嘉孝 議長 
 稲福喜久二教育委員会生涯学習部長。

◎稲福喜久二 教育委員会生涯学習部長 
 修繕が完了するまでの間、クーラーが故障している教室につきましては、学校との調整の上、スポットクーラー、扇風機などの使用、またはクーラーのある教室に一時移動するなどの対応をしております。
 今後も空調機の不具合につきましては、順次、改善が図れるよう取り組んでまいります。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 スポットクーラーが活用できることをこうしたところにお知らせをして、教育環境の整備に引き続き、努めてください。クーラーの修繕を急いで完了していただきますように、引き続きよろしくお願いします。頑張ってください。
 次に、公園行政について質問いたします。
 これも2月定例会で質問したんですが、旭ヶ丘公園にある海鳴りの像の周りの整備について、高齢者も安心して訪れることのできる公園になるよう修繕・整備が必要であり、6月23日の慰霊の日は式典も行われるので、その前に行ってほしいと訴えました。その後の対応をお伺いいたします。

○野原嘉孝 議長 
 幸地貴都市みらい部長。

◎幸地貴 都市みらい部長 
 お答えいたします。
 旭ヶ丘公園にある海鳴りの像の周辺の整備につきましては、6月の慰霊の日に向けて、地表に突出した樹木の根の除去や広場の整地、段差の解消、階段の補修を行っております。
 手すりの設置につきましては、現在、発注準備を行っているところであり、今年度中に設置を予定しております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 ありがとうございました。
 今年も6月23日慰霊の日に、海鳴りの像のある旭ヶ丘公園では、太平洋戦争の際に攻撃され沈んだ戦時遭難船舶の犠牲者を追悼する式典が行われます。
 昨年は雨も降り、足場が悪くて、高齢の皆さんが転ばないかと本当に不安でした。
 今回の整備で、安心して訪れることができることに安心しました。ありがとうございます。手すりについても、引き続き、どうぞ早急の設置をよろしくお願いいたします。本当にありがとうございます。
 続きまして、こども誰でも通園制度について質問いたします。
 親の就労に関わらず全てのこどもの育ちを応援する、こんな看板を掲げて、政府はこども誰でも通園制度を創設しようとしています。
 5日、国会で子ども・子育て支援法の改定案が成立し、2026年度から全国で実施されます。
 しかし、市町村が事業所を認可しますが、認可基準は緩く、必要な保育従事者のうち保育士は半分でよいとされています。乳幼児を事前の面談なしに保育士資格のない人が見ることが可能な仕組みとなっています。
 子どもの安全が保てるのか強く危惧されます。本市の実施概要を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 座安まり子こどもみらい部長。

◎座安まり子 こどもみらい部長 
 本事業は、国の新たな施策として、令和8年度から全国全ての自治体において本格実施が予定される通園給付事業です。
 0歳~2歳までの未就園児が同世代と関わりながら通園することで、成長できる機会を保障するとともに、理由を問わず利用できることで、保護者の育児負担や孤立感を解消することを目的としております。
 モデル事業につきましては、本定例会において補正予算案を上程しており、議会の承認が得られましたら、公立久場川みらいこども園にて保育教諭2人を配置し、8月からの事業を実施する予定となっております。
 利用方法としては、1人当たりひと月10時間を限度として、年齢ごとに曜日や時間をあらかじめ設定する定期利用を想定しております。
 本市としましては、本格実施に向けての課題も少なくないものと考えており、モデル事業において課題整理を図りながら体制を整えてまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 質問ですけれども、那覇市の待機児童について質問いたします。現在何人いますか。
 そして、いつ、待機児童はゼロになりますか。また、本市の保育士不足についても一緒に伺います。

○野原嘉孝 議長 
 座安まり子こどもみらい部長。

◎座安まり子 こどもみらい部長 
 お答えします。
 今年度の保育所等利用待機児童数は、4月1日現在18人となっております。
 毎年度、待機児童解消に努めておりますが、地域ごとの保育の需要の変化や保育士確保など様々な課題があり、解消時期を明確に申し上げるのは難しいと考えております。
 また、今年度は集計結果が出ていないため、昨年度の結果になりますが、認可園の保育士不足数については47人となっており、そのために生じている定員割れ児童数は191人となります。
 引き続き、保育士の確保及び処遇改善等、待機児童解消に向け、尽力してまいります。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 待機児童がいる中、今度配置する2人の保育士はベテランだとお聞きしておりますが、この事業に配置するわけです。那覇市には保育園に入りたくても入れない待機児童が現在でも18人います。児童福祉法の「保育を必要とする」児童と、この事業との整合性について、当局の見解と対応を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 座安まり子こどもみらい部長。

◎座安まり子 こどもみらい部長 
 お答えします。
 「保育を必要とする」児童とは、児童福祉法では、家庭において必要な保育を受けることが困難である乳幼児と規定されており、保育施設にて保育を行い、その健全な心身の発達を図ることとしております。
 一方、本事業においても、保育施設にて保育を行うこととなりますが、「保育を必要とする」児童である必要はなく、理由を問わず利用できることで、在宅で育児を行う家庭への支援を行うことを目的としており、本市としてはどちらの支援も重要であると考えております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 日本の保育士の配置基準は諸外国と比べて大変低く、保育士1人が見る子供の数が多過ぎるのが現状です。そこに新たな子どもが短時間、日替わりで来るとなれば現場の負担はさらに増えます。アレルギーや発達状況など必要な情報が把握されず命に関わる事故が起きかねません。慣れない環境に置かれる子どものストレスが懸念されます。
 政府の検討会でも、「子どもを理解するには一定の時間がかかる」、「今通っている子どもたちの保育に支障があってはならない」と指摘されています。
 見解を伺います。

○野原嘉孝 議長 
 座安まり子こどもみらい部長。

◎座安まり子 こどもみらい部長 
 お答えいたします。
 議員御指摘のとおり、慣れない環境の中での子どもたちへの影響や、保育現場への負担の増加など、多くの課題が懸念されますが、モデル事業の実施を通して、課題等を整理し、本格実施へ向け準備を進めてまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 政府が今やるべきことは、保育を必要としている待機児童をなくすことであり、保育士の待遇をもっと改善して保育士を確保すること。また、保育士1人当たりの受け持つ子供の人数を減らす、保育士配置基準を抜本的に改善して保育の質をさらに高めていくことです。
 保育を必要とする子供たちが安心して保育が受けられる那覇市を前進させるために、これからも御一緒に力を合わせてまいります。
 以上で私の質問は終わります。ありがとうございました。

市議別記事表示

下記をクリックすると
その市議だけの記事一覧が
表示されます。

記事検索

記事のタイトルや本文から
特定の記事を検索します。

タグ