2024年9月定例会 古堅茂治 一般質問

古堅 茂治

2024/11/27

◆古堅茂治 議員 
 ハイサイ、グスーヨーチューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。日本共産党・オール沖縄、古堅茂治でございます。一般質問を行います。
 市職員の法令遵守について。6月定例会で取り上げた市幹部職員による市長の政治資金パーティー券販売に関しては、その後も様々な情報が寄せられています。市職員のコンプライアンスが厳しく問われています。
 そこで、公務員が市長などの政治資金パーティー券を販売し、政治資金規正法違反で逮捕や起訴された事例を明らかにしてください。

○上里ただし 副議長 
 島袋久枝総務部長。

◎島袋久枝 総務部長 
 小樽市において、平成23年、パーティー券の販売に関わったとして、政治資金規正法違反で当時の総務部長が逮捕された事例がございます。
 その後、同部長は、罰金30万円、選挙権及び被選挙権を有しない期間5年、同じく販売に関わったほかの部長職10人は、罰金15万円、選挙権及び被選挙権を有しない期間4年の略式命令を受けております。

○上里ただし 副議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 モニターを御覧ください。
       (モニター使用)
 答弁のあった小樽市の報告書の一部です。市の総務部長が元市職員で上司だった市長後援会の事務局長から政治資金パーティー券販売の依頼を受け、他の部長にも協力を求め、それを受けてパーティー券を販売した部長らは11人が有罪となっています。
 同様のパターンが本市でも起きているとの通報が寄せられています。幹部、部長、職員にもチムアタイ(心当たり)をする方がいるのではないでしょうか。
 ぜひ、小樽市の事例を学び、自らを律して法令を遵守すべきです。そして、公務員による政治資金パーティー券販売が法に触れる行為であることを職員に徹底すべきです。
 また、議員による職員への政治資金パーティー券販売も違法です。豊島区や各地でも議員が起訴される事例が発生しています。議員も襟をただすことが求められています
 次に、公益通報制度の活用状況を伺います。

○上里ただし 副議長 
 島袋久枝総務部長。

◎島袋久枝 総務部長 
 職員による内部通報件数は、令和4年度以前の5年間は0件、令和5年度は11件、今年度は現時点で5件となっております。

○上里ただし 副議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 兵庫県知事と鹿児島県警の問題などで、公益通報制度の問題点が明らかとなっています。通報者が制度利用をためらうことがないよう、通報者保護を徹底することが不可欠です。
 そこで、法令違反はもとよりハラスメント相談・内規違反・倫理違反・メンタル相談までを広くカバーできるよう第三者による公益通報相談窓口を設置すべきです。公益通報制度を安全・安心、有効な制度とするための本市の取組の強化と改善を強く求めます。
 次に、土地区画整理事業、建築基準法、宅地擁壁について質問します。
 本市の真嘉比古島第一地区土地区画整理事業では、三十数年も地権者の砂川さんと争いが続いています。那覇市は、県と国での行政不服審査で2回、司法での第一審、第二審、第三審の最高裁と5回連続して負けています。
 ②モニターを御覧ください。
       (モニター使用)
 司法の下した結論は、著しく不利益、不公平で、必要な造成工事を完了していない那覇市の換地処分は、土地区画整理法第89条、第103条違反と、疑う余地のない那覇市の違法が最高裁で確定しています。
 それなのに、今なお、地権者の砂川さんの財産権と人権を侵害し、苦しみを与え続けています。那覇市の明白な法令違反、法解釈ミス、モラルハザード、行政で絶対あってはならないことです。中核市、県都・那覇市の歴史的な大失態です。
 なぜ、このような恥ずべき行政行為、対応が起きたのか、法令遵守、内部統制などあらゆる面から徹底した検証が必要です。第三者委員会を立ち上げて、あらゆる角度から徹底した検証を行い、再発防止策を確立すべきです。対応を問います。

○上里ただし 副議長 
 浦崎宮人まちなみ共創部長。

◎浦崎宮人 まちなみ共創部長 
 お答えします。
 本市といたしましては、今後もより緊張感を持って、法令遵守や適正な行政執行、内部統制を図ることで再発防止に努めてまいりたいと考えております。
 なお、第三者委員会を設置する考えはございません。

○上里ただし 副議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 法令に従って適正に行われていない本市の土地区画整理事業、最高裁で確定した那覇市の明白な違法行為です。都市建設環境常任委員会での参考人質疑で、区画整理の元担当職員も、本市の法に則っていない不適正な行政行為を厳しく指摘していました。本市の不適正な土地区画整理事業、担当部署の業務を行政監査、外部監査の対象にすべきです。その検討、実施を強く求めます。
 違法行為を行った担当部署、那覇市の不適正な行政執行の真剣な自己検証と再発防止策の確立が第三者機関でやられていません。それゆえに法令違反、法解釈ミス、行政実務の過失、怠慢が次々と露呈しています。
 そこでこれらの問題点を指摘し質問いたします。
 最初に、土地区画整理事業で設置する宅地擁壁は、建築基準法と無関係なのか。それとも建築基準法が適用されるのか問います。

○上里ただし 副議長 
 浦崎宮人まちなみ共創部長。

◎浦崎宮人 まちなみ共創部長 
 お答えします。
 土地区画整理事業における擁壁の取扱いにつきましては、各特定行政庁により運用に違いがあるものと認識しております。
 国土交通省住宅局が監修している建築基準法の解説書においては、運用上、一定の土木工事等で設置される擁壁については、同法の手続きが省略される例があることが記載されております。
 本市の土地区画整理事業においては、一般の道路や橋梁、河川等の他の土木工事による場合と同様、当該事業で築造された擁壁については当初から運用上、建築基準法の手続を要しないものとして扱っていたものと認識しております。
 また、令和4年3月の沖縄県土木環境委員会の中でも、県土木建築部長より、県と那覇市ほか4市は特定行政庁として対等な立場にあり、法の運用や解釈は各特定行政庁の判断によるものとの考えが示されているところでございます。

○上里ただし 副議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 詭弁です。
 モニターを御覧ください。
       (モニター使用)
 H鋼材を主要部材とする自立型擁壁は、土地区画整理事業で宅地擁壁としては、建築基準法違反の擁壁になりますね。

○上里ただし 副議長 
 浦崎宮人まちなみ共創部長。

◎浦崎宮人 まちなみ共創部長 
 お答えします。
 繰り返しになりますが、本市の土地区画整理事業で築造した擁壁は、都市計画事業として区域内の道路や公園の整備、宅地造成などを一体的に行う都市基盤の整備という観点から土木基準によって築造されており、当初から運用上、建築基準法の手続を要しないものとして取り扱っていたものと認識しております。
 なお、本市が把握する限りにおいては、宅地擁壁で自立型擁壁の使用を禁じる旨が明確に記載された建築基準法の規定及び技術基準は確認できておりません。

○上里ただし 副議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 法理解が間違っています。
 H鋼材を主要部材とする自立型擁壁、民間の宅地擁壁に、那覇市は過ちに気が付くまで何件もの建築確認済証を発行しましたか。

○上里ただし 副議長 
 浦崎宮人まちなみ共創部長。

◎浦崎宮人 まちなみ共創部長 
 お答えします。
 過去の建築確認台帳を調査したところ、自立型擁壁と思われるものは、46件ありました。

○上里ただし 副議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 46件あってそして今はそれをH鋼材を使わせていません。ここにも那覇市の詭弁があります。
 H鋼材を主要部材とする自立型擁壁は道路では使用できるが、建物を建てる宅地擁壁としては、建築基準法の技術基準を満たさない違法擁壁です。
 モニターを御覧ください。
       (モニター使用)
 2009年5月17日付の沖縄県土木建築部都市計画・モノレール課区画整理班長発の「土地区画整理事業で設置する擁壁の建築基準法適用について」の通知文書です。その効力について問います。

○上里ただし 副議長 
 浦崎宮人まちなみ共創部長。

◎浦崎宮人 まちなみ共創部長 
 お答えします。
 平成21年5月17日付の文書は、沖縄県都市計画・モノレール課の区画整理班長名で発出されており、土地区画整理事業で設置する擁壁の取扱いについて調査したところ各町村でばらつきがあったことから、建築基準法の適用について、その考えを示した通知文書であると考えております。

○上里ただし 副議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 建物を建てる宅地擁壁の技術的基準、建物を建てない道路、河川の土木基準、それぞれの適用法令が異なるのではありませんか。

○上里ただし 副議長 
 浦崎宮人まちなみ共創部長。

◎浦崎宮人 まちなみ共創部長 
 お答えします。
 建築基準法では、一定規模以上の擁壁については、同法の適用が定められておりますが、道路や公園、港湾または宅地造成などといった擁壁の設置される目的によって、同法が適用される、あるいは適用が除外されるといった、明確な規定はございません。
 一般的には、擁壁は建築基準法で定める技術基準に基づいて築造されますが、土木事業においては道路土工擁壁工指針などの技術基準により築造されていると認識しております。

○上里ただし 副議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 モニターを御覧ください。
       (モニター使用)
 砂川さんが、都市建設環境常任委員会に提出した那覇市の第3準備書面、2024年1月31日裁判所提出、2月7日裁判での弁論です。建築基準法と土地区画整理法は無関係であるなどと主張するものではない。当該通知は、土地区画整理事業で擁壁を新たに築造する場合の取扱いに関するものと那覇市は認めています。間違いないですね。

○上里ただし 副議長 
 浦崎宮人まちなみ共創部長。

◎浦崎宮人 まちなみ共創部長 
 お答えします。
 御質問の内容につきましては、現在、那覇市を被告とした損害賠償請求事件に関係する裁判所へ提出した資料に関する内容であることから、答弁を差し控えさせていただきます。御理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。

○上里ただし 副議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 本会議や委員会での当局の答弁と裁判における那覇市の主張が違うのはなぜですか。議員はだませても、司法・法律の専門家はだませないということですか。

○上里ただし 副議長 
 浦崎宮人まちなみ共創部長。

◎浦崎宮人 まちなみ共創部長 
 お答えします。
 土地区画整理事業で築造される擁壁についての建築基準法上の取り扱いについては、これまでも繰り返し述べてきましたとおり、各特定行政庁においてばらつきがあるものと認識しております。
 本市としても、他自治体の土地区画整理事業において、建築基準法の手続を経て築造された宅地擁壁があることは承知しているところでございます。
 本市は、過去の議会において、近年、土地区画整理事業における擁壁については、建築確認が必要との考えが主流になっていると認識しており、今後、本市が土地区画整理事業を行う場合は、県や他の特定行政庁と整合性のある取り扱いを行う旨の答弁を行っております。
 そのようなことから、本市は土地区画整理事業について、建築基準法が全く適用されないと主張しているわけではなく、当該事業で築造される擁壁については、運用上、これまで建築基準法の手続きを要しないものとして取り扱ってきたものでございます。
 御質問の件については、現在行われている裁判に関わることであることから、詳細を述べることは控えさせていただきますが、これまで議会に行ってきた説明と裁判での本市の主張に矛盾があるとは考えておりません。

○上里ただし 副議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 大いなる矛盾は裁判記録で明らかになります。
 那覇市の不適切な対応は、議会、議員を侮辱するものであり看過できません。議会全体としても正していきたいと思います。
 モニターを御覧ください。
       (モニター使用)
 山田マドカ議員に続いて質問します。
 興南学園の既存石積み擁壁は、建築基準法のがけ地条例が適用されるのか伺います。

○上里ただし 副議長 
 浦崎宮人まちなみ共創部長。

◎浦崎宮人 まちなみ共創部長 
 お答えします。
 隣接地の建築物を建替える際には、建築基準法第19条(敷地の安全性)の適合性を確認するため、設計者等により興南高校の石積み擁壁について、その安全性を確認して頂く必要があります。
 安全性が確認できない場合は、沖縄県建築基準法施行条例第5条の規定、いわゆるがけ条例が適用されます。
 なお、同条例第5条第3項においては、建築物の用途、規模、構造、擁壁、崖等の状況により建築物の安全上支障がない場合には、適用しないとされ、建築物の設計上の工夫により当該石積み擁壁に近接して建築することは可能となる場合もあります。

○上里ただし 副議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 モニターを御覧ください。
       (モニター使用)
 沖縄県の建築基準法施行条例の解説です。安全・安心なまちをつくる那覇市の土地区画整理事業において、地権者に崩落の危険と土地利用に甚大な損失を与える不適格な既存石積み擁壁を、建築基準法にのっとって適格擁壁に造り替えずに放置したのは本市の大きな過失、怠慢です。見解を問います。

○上里ただし 副議長 
 浦崎宮人まちなみ共創部長。

◎浦崎宮人 まちなみ共創部長 
 お答えします。
 興南高校裏側に築造されております石積み擁壁については、真嘉比古島第一地区土地区画整理事業において、事業計画及び換地計画に基づき整備がなされ事業に支障がないものとして存置したものであり、平成11年1月に換地処分がなされております。
 一般的に擁壁の維持管理については、その所有者や管理者が適切に行う必要があり、残された擁壁についても、引き続き所有者である興南高校において適切に維持管理すべきものと考えております。
 現時点で当該地区において本市が工事を行う必要はないと考えております。

○上里ただし 副議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 土地区画整理事業の、本来の目的を逸した答弁です。
 土地区画整理事業で、不適格な既存石積み擁壁を放置したのは、重大な過失であり、恥ずべき行為です。
 最高裁では違法と断罪された那覇市の換地処分の行政行為と同様に、該当の地権者・市民に著しく不利益、不公平を与えるものではありませんか。

○上里ただし 副議長 
 浦崎宮人まちなみ共創部長。

◎浦崎宮人 まちなみ共創部長 
 お答えします。
 御指摘の石積み擁壁箇所については、繰り返しにはなりますが、真嘉比古島第一地区土地区画整理事業において、事業に支障がないものとして存置したものであります。
 当該箇所につきましては、当事業において、事業計画及び換地計画に基づき整備がなされ、那覇市土地区画整理事業土地評価基準に基づき、適切に従前地及び換地後の土地評価がなされ、不公平な取り扱いがなされたものとは考えておりません。

○上里ただし 副議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 区画整理事業の目的に反した、本市の過失、怠慢、不適正な行政行為で、著しく不利益と不公平、損失を与えている地権者・市民に対しては、清算金を免除すべきです。対応を伺います。

○上里ただし 副議長 
 浦崎宮人まちなみ共創部長。

◎浦崎宮人 まちなみ共創部長 
 お答えします。
 清算金につきましては、土地区画整理法第110条において、その徴収の規定が定められております。
 同法においては清算金を免除や減免する規定は定められておりません。
 なお、清算金の支払いが困難な方については、諸事情を勘案の上、分割納付に応じているところでございます。

○上里ただし 副議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 私は、那覇市の過失、怠慢、法令違反、解釈ミス、不適正な行政行為をいくつか明らかにしました。恐ろしくなります。そして、情けなくなります。私は、与党時代も、そして野党時代も、この問題を正すよう質問し続けています。
 那覇市の法令違反は、市民の財産権、人権を侵害する重大行為です。法令遵守、内部統制などあらゆる面から徹底した検証が必要です。
 第三者委員会を直ちに立ち上げ、徹底した検証を行い、再発防止策を確立すべきです。改めて対応を問います。

○上里ただし 副議長 
 浦崎宮人まちなみ共創部長。

◎浦崎宮人 まちなみ共創部長 
 お答えします。
 今後もより緊張感を持って、法令遵守や適正な行政執行、内部統制を図ることで再発防止に努めてまいりたいと考えております。

○上里ただし 副議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 砂川氏との争い、那覇市は5連敗です。市長と担当部局は恥を知るべきです。那覇市は誤りを指摘されても直そうとしない。負け惜しみでひどいこじつけを繰り返す、漱石枕流に終始しています。
 進行中の損害賠償訴訟裁判でも、那覇市は負けて、6連敗となるでしょう。その裁判での那覇市の稚拙な弁論によって、那覇市の法律解釈の力量、行政の過失が周知のものとなるでしょう。那覇市は恥を知るべきです。
 次に、10・10空襲80周年について。沖繩では、住民を巻き込んだ地上戦で二十数万人の尊い人命が奪われています。
 モニターを御覧ください。
       (モニター使用)
 沖縄で最初に住民の戦争犠牲者が出たのは、1944年10月10日、南西諸島を襲った米軍の無差別空襲攻撃です。延べ1,396機の艦載機から爆弾が投下され、死者668人、那覇市民255人を含む約1,500人が死傷し、旧那覇市域の約9割を焼失しています。10・10空襲80周年記念事業の取組を問います。

○上里ただし 副議長 
 加冶屋理華市民文化部長。

◎加冶屋理華 市民文化部長 
 今年は、10・10空襲から80年の節目の年に当たり、歴史博物館では「那覇の空が赤く染まった日」と題した企画展を今月6日から10月28日まで開催しております。
 本企画展は、1981年に刊行された「那覇市史市民の戦時・戦後体験記」の10・10空襲に関する証言をもとに、空襲の状況をドキュメンタリー的な手法を用いて紹介しております。
 また、10月5日には当時14歳だった空襲体験者のギャラリートークもございます。多くの市民・県民の皆様に御来場いただき、戦争の悲惨さに触れ、平和について改めて考える機会としていただきたいと思います。

○上里ただし 副議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 那覇市歴史博物館の企画展、10・10空襲で展示されている証言には、私が50年前に音響効果担当として勤めていたウチナー芝居劇場沖映の社長だった宮城嗣吉さんや、私が秘書を務めていた不屈の政治家瀬長亀次郎衆議院議員の後援会副会長だった喜久山勲正さんなど、多くの証言もあり感激しました。新たな発見もあります。多くの皆さんに10・10空襲企画展を御覧いただきたいと思います。
 次に、那覇市恒久平和モニュメントなぐやけについて、モニターを御覧ください。
       (モニター使用)
 2024年那覇市戦没者追悼式(第29回なぐやけの碑慰霊祭)が来月10月5日に那覇市議会の主催で開催されます。
 私は、2019年の慰霊祭で、那覇市議連合遺族会瑞慶山会長の、なぐやけに那覇市戦没者の追悼の碑でもあることが分かるような表記を新たに設置してほしいとの挨拶での要望を踏まえ、幾度も取り上げてきました。来年は戦後80周年、対応を伺います。

○上里ただし 副議長 
 島袋久枝総務部長。

◎島袋久枝 総務部長 
 今年6月に那覇市連合会遺族会の方々とお会いし、意見交換会を行いました。その中で、那覇市戦没者慰霊の碑であることを明記してほしいこと、構成員が高齢化していることから早期の実現を求めるとの要望がございました。
 要望を踏まえ、戦後80年となる令和7年度に、恒久平和のモニュメントなぐやけが県内外の方に広く認知されるよう、周辺整備を含め関係部署を含めて検討しております。

○上里ただし 副議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 高く評価いたします。
 次に、那覇大綱挽について。
 モニターを御覧ください。
       (モニター使用)
 那覇大綱挽は本土復帰前年の1971年、平良良松市長の肝煎りで市制施行50周年記念事業として復活しました。1995年にはギネスブックによって、世界一のわら綱と認定されています。
 復活して53年、那覇大綱挽復活に込められている強い思いを伺います。

○上里ただし 副議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 お答えいたします。
 那覇大綱挽は、当時の平良良松市長の発案で、市制50周年記念行事の一つとして、昭和46年10月10日に復活再現されました。
 当時の新聞記事には、「綱引きをやると決めたらこの日が浮かんだ。那覇のまちが瓦礫となり、戦前のゆかしい町並みが一瞬のうちに消えた。市民にとっては苦しい思い出の日であり、忘れることはできない。しかしまた、この日は那覇再建の日にしてもおかしくない。そう思った。36年ぶりの大綱挽は、この日をおいてほかにないと決め込んだのです」との平良市長の熱い思いが掲載されております。

○上里ただし 副議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 市長に答弁をお願いしたいと思います。
 10・10空襲と同じ10月10日に、平和と復興の象徴として復活したのが那覇大綱挽です。戦争体験者も年々減少しています。来年は戦後80周年です。来年の那覇大綱挽まつりでは、那覇大綱挽復活に込めた平和への思いが伝わるよう様々な企画をすべきだと考えます。
 市長の決意を伺います。

○上里ただし 副議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 お答えいたします。
 那覇大綱挽が10・10空襲と同じ日に開催された意義について、市民をはじめ多くの方に発信し、伝えることは重要であると考えております。
 本市といたしましては、大綱挽に込められた平和への思いを、市民をはじめ世界に発信して共有できるよう、那覇大綱挽保存会と意見交換を図りながら、その方法について検討を進めてまいりたいと考えております。

○上里ただし 副議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 那覇大綱挽保存会相談役の真栄里泰山さんは、イベントの一面だけでなく、廃墟からの復興を祝い、平和都市那覇をつくろうと決意を込めた本来の趣旨を忘れないでと強調しています。ヌチドゥ宝、反戦平和の沖縄の心を発信する、戦後80周年事業の中でしっかり続けてください。
 次に、伝統工芸の振興について。
 琉球王国時代より先人が磨き継承してきた伝統技術を学び、つなぐ場所として、紅型、首里織など染物、織物を普及し、体験・発信する拠点となる首里染織館suikaraが2022年5月にオープンしてから2年余が経過しました。
 設置目的と現状、課題について伺います。

○上里ただし 副議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 お答えいたします。
 首里染織館suikaraは、琉球びんがたや首里織の琉球王国時代から相伝する技の継承、染織物ゆかりの地や琉球王国のグスク及び関連遺産群のPR、伝統工芸産業の普及発展、首里地域にふさわしい魅力的な観光情報の発信機能を備えた拠点施設として設置されております。
 現状といたしましては、店舗での販売に加えて、琉球びんがた自由研究、首里織夏まつり・夏休みこどもワークショップなど、琉球びんがた及び首里織のPRやイベントを行っており、独自の取組を通してsuikaraが首里の地域に根差しつつあると感じております。
 課題についてsuikaraに確認したところ、施設の外観や内装等のたたずまいに気品のよさが感じられるとの声が寄せられる一方で、看板やのぼり等が少なく何の施設か分かりにくい、敷居が高く気軽に入りにくい、集客力が弱いといったことなどが挙げられております。

○上里ただし 副議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 今後も積極的に連携して支援すべきです。取組を伺います。

○上里ただし 副議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 お答えします。
 本市においては、首里染織館suikaraのオープン以降、適宜意見交換等を行っております。
 先ほども答弁させていただきましたとおり、幾つかの課題も確認しておりますので、今後市としてどのような支援ができるか、意見交換等を通して確認しながら検討してまいりたいと考えております。

○上里ただし 副議長 
 古堅茂治議員。

◆古堅茂治 議員 
 伝統工芸の振興発展に共に頑張りましょう。
 終わります。

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