2025年6月定例会 上原安夫 一般質問
◆上原安夫 議員
ハイサイ、チューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。日本共産党の上原安夫です。発言通告に基づき一般質問を行います。
初めに、住宅行政について質問します。
物価高騰が暮らしに襲いかかっています。お米をはじめ食費や日用品などを節約している多くの市民にとって節約のやりようがないのが家賃です。
日本共産党那覇市議団は、今、市民アンケートに取り組んでいますが、60代の方から、家を探して10年ぐらいになるのに貸してもらえません。若者にしか家を貸さない不条理にいら立たしさを感じますという声が寄せられました。また、市営住宅に申し込んで10年になるのに入れない、もうあきらめようかと思う。生活保護を受給しているが、なかなか引っ越し先が見つからない。このような相談を多く受けてきました。
住宅というのはみんなが人間らしく生きる上で不可欠の基盤でありながら、日本における住宅政策は、長年の持ち家政策により、住宅確保を自己責任として公的責任を後退させる新自由主義的施策がとられてきました。誰もが安心して質のよい住宅と住環境を享受できる状態にはなっていません。改めて市民の住まいの権利に基づいて公的住宅の量と質を考え直す必要があると思います。那覇市の住生活基本計画の概要について伺います。
○野原嘉孝 議長
浦崎宮人まちなみ共創部長。
◎浦崎宮人 まちなみ共創部長
お答えします。
那覇市住生活基本計画は、市民の住生活の安定と向上を図るため、住生活基本法に基づき策定され、令和元年度に策定した同計画が、令和6年度に中間年度を迎えたことから、上位関連計画や国の動向との整合を図りつつ、那覇市マンション管理適正化推進計画を包含した計画として見直しを行いました。
今回の改定は、誰もが安心して快適に住み続けられる笑顔広がる元気なまちNAHAの基本理念のもと、誰もが安全安心に暮らし続けることができる住生活の実現、多様な居住ニーズを支える良質な住宅ストックの形成、那覇の自然環境・歴史文化等に配慮した、安全安心な住宅・住環境の形成の3つの基本目標に沿って、本市の住宅政策を展開することとしております。
また、具体施策としましては、関係団体等と連携した住宅確保要配慮者への相談体制の構築や民間賃貸住宅の賃貸人等に対する支援・情報提供など居住支援に関することや、マンション管理の適正化の推進、老朽化マンションの再生への支援など、マンションに関連すること、管理不全な空き家への対策などについて、追加や見直しを行っております。
○野原嘉孝 議長
上原安夫議員。
◆上原安夫 議員
誰もが安心して快適に住み続けられる笑顔広がる元気なまちNAHAという基本理念の下、誰もが安全安心に暮らし続けることができる住生活の実現という目標は大変崇高な目標だと思います。住生活基本計画における課題について伺います。
○野原嘉孝 議長
浦崎宮人まちなみ共創部長。
◎浦崎宮人 まちなみ共創部長
お答えします。
住宅セーフティネットの視点から課題を答えたいと思います。
本市では65歳以上の高齢者人口の割合及び高齢者世帯が増加しており、特に高齢単身世帯の増加が顕著で、今後も増加が見込まれております。また、生活保護世帯も増加傾向にあります。
その一方で、民間賃貸住宅の家賃は上昇傾向にあり、本市の生活保護の住宅扶助における単身世帯の上限額以内の借家が少なくなっている現状があります。
これらの状況から、住宅確保要配慮者に対する安定的な居住確保に向けた取組が重要であると認識しているところでございます。
○野原嘉孝 議長
上原安夫議員。
◆上原安夫 議員
次に、安心して子育てができるまちづくり、若年世帯や子育て世帯向けの住宅確保に向けた支援について伺います。
○野原嘉孝 議長
浦崎宮人まちなみ共創部長。
◎浦崎宮人 まちなみ共創部長
お答えいたします。
那覇市住生活基本計画では、若年世帯や子育て世帯の住宅確保に向けた支援の実施施策として、市営住宅の多子世帯向け住戸の拡充、若年世帯や子育て世帯のための定期入居制度の検討、子育て世帯など居住の用に供する良質な賃貸住宅の供給を促進する地域優良賃貸住宅制度の活用に関する調査研究、国が行う若年世帯や子育て世帯のためのリフォーム工事の補助金やリフォーム後の減税措置に関する情報提供などを盛り込んでおります。
○野原嘉孝 議長
上原安夫議員。
◆上原安夫 議員
若年世帯や子育て世帯が安心して暮らしていける那覇、市営住宅の多子世帯向け住戸の拡充など、安心して子育てができるよう、これらの世帯に適した住まいや環境づくり、支援の充実に各課と連携し頑張ってください。
次に増加する高齢者世帯、障がい者世帯などのニーズに対応した住まいの確保、支援について伺います。
○野原嘉孝 議長
浦崎宮人まちなみ共創部長。
◎浦崎宮人 まちなみ共創部長
お答えいたします。
那覇市住生活基本計画では、高齢者や障がい者の住まいの確保の実施施策として、サービス付き高齢者向け住宅の供給促進のための情報提供、有料老人ホームなどの管理適正化、認知症高齢者や知的・精神障がい者が必要な支援を受けられるグループホームの確保などを掲げております。
高齢者や障がい者に対応した住宅の整備、拡充についての実施施策として、市営住宅建替え時のバリアフリー化推進、介護保険の要支援または要介護認定を持つ高齢者のためのバリアフリー改修費の給付、居宅生活動作補助用具の購入費及び改修工事費の給付、IOT機器等を活用した見守りなどの支援サービスの普及促進などを盛り込んでおります。
○野原嘉孝 議長
上原安夫議員。
◆上原安夫 議員
高齢者や障がい者が必要な支援を受けながら地域で自分らしく暮らしていくことができるよう、また、民間賃貸住宅への入居困難な方に寄り添った住まいの確保など居住支援に頑張ってください。
次に那覇市の住宅政策の課題にもある、住宅確保要配慮者の居住の安定確保のためのセーフティネットの構築について伺います。
○野原嘉孝 議長
浦崎宮人まちなみ共創部長。
◎浦崎宮人 まちなみ共創部長
お答えいたします。
那覇市住生活基本計画では、住宅確保要配慮者の入居を拒まない住宅登録の促進のための実施施策として、セーフティネット住宅の登録制度の周知及び登録促進、専用住宅に対する改修費補助及びその他経済的支援策の検討、などを盛り込んでおります。
また、関係団体等と連携した住宅確保要配慮者への相談体制の構築に関する実施施策として、居住支援協議会の設立に向けた取り組み、などを盛り込んでおります。
さらに、民間賃貸住宅の賃貸人等に対する支援、情報提供に関する実施施策として、賃貸人の不安解消を図るための必要な情報提供、居住支援法人等の情報収集と賃貸人等への周知、連携体制の構築に向けた取り組みなどを盛り込んでおります。
○野原嘉孝 議長
上原安夫議員。
◆上原安夫 議員
セーフティネット住宅の専用住宅は、現在市内に何件あるのか伺います。
○野原嘉孝 議長
浦崎宮人まちなみ共創部長。
◎浦崎宮人 まちなみ共創部長
お答えいたします。
令和7年5月末現在、市内の専用住宅は8棟41戸となっております。
○野原嘉孝 議長
上原安夫議員。
◆上原安夫 議員
専用住宅の利用状況と今後の取組について伺います。
○野原嘉孝 議長
浦崎宮人まちなみ共創部長。
◎浦崎宮人 まちなみ共創部長
お答えいたします。
市内の専用住宅については、現在ほとんどの住宅が入居中であると伺っております。
本市としても引き続き専用住宅に対する改修補助を実施するとともに、大家・不動産業者等への周知・啓発に取り組んでまいりたいと考えております。
○野原嘉孝 議長
上原安夫議員。
◆上原安夫 議員
専用住宅もニーズが高いのに満室で新たに入居ができなければ困ります。ぜひ専用住宅も今後、増やしていくよう頑張ってください。
次に沖縄県居住支援協議会の取組について伺います。
○野原嘉孝 議長
浦崎宮人まちなみ共創部長。
◎浦崎宮人 まちなみ共創部長
お答えいたします。
沖縄県では平成25年3月に沖縄県居住支援協議会を設立しております。
当該協議会の取組としましては、住宅確保要配慮者の入居をサポートする事業として、沖縄県あんしん賃貸支援事業を実施しており、入居を受け入れる民間賃貸住宅の登録に加え、不動産店及び居住支援を行う団体の登録を行い、住宅確保要配慮者及び賃貸人双方の不安を解消するための居住支援を行っております。
○野原嘉孝 議長
上原安夫議員。
◆上原安夫 議員
那覇市における居住支援協議会の設立について伺います。
○野原嘉孝 議長
浦崎宮人まちなみ共創部長。
◎浦崎宮人 まちなみ共創部長
お答えいたします。
那覇市住生活基本計画では、成果指標の一つに、那覇市居住支援協議会の5年以内の早期設立を目標として掲げており、今年度より、庁内関係課や庁外関係団体などとも調整を進め、目標達成に向けて取り組んでいるところでございます。
○野原嘉孝 議長
上原安夫議員。
◆上原安夫 議員
今後、少子高齢化や人口減少などを背景に住宅と福祉、地域との連携による居住支援の取組がますます求められています。那覇市の居住支援協議会の設立も5年を待たずに、急がれていると思います。今後、那覇市に設立される協議会の取組や支援が住宅、居住に困窮する多くの市民に行き届き、地域での安定的な居住につながるよう頑張ってください。
住宅というのは、みんなが人間らしく生きる上で不可欠の基盤であり、住まいは人権であり、誰もが人間らしく生きる上で非常に重要です。就労、就学、そして社会保障を受けるときの基礎になります。住まいを失うとこれらが全部崩れてしまいます。人間が社会の中で生きる土台というのが住まいです
その確保のために、国の責任による恒久的な家賃補助制度の創設が急務です。ところが、現在、日本には、国の責任による家賃補助制度がありません。アメリカやイギリス、フランスをはじめOECD諸国の大半が家賃補助制度を整備しているにもかかわらず、自民・公明政権は家賃補助制度の創設を拒み続けています。その結果、家賃が高過ぎて、これでは生活を維持できないと高齢者から悲鳴が上がるなど、収入が年金のみの世帯、低所得の単身世帯、シングル子育て世帯等々の賃貸住宅に暮らす世帯の多くで、高過ぎる家賃が家計を圧迫しています。加えて、引き続く物価高騰が幾重にも暮らしの危機的状況を招いており、住宅困窮者の生活はより深刻さを増しています。
民間賃貸住宅に暮らす低所得者を対象にした家賃補助制度の創設が切実に求められています。見解を伺います。
○野原嘉孝 議長
浦崎宮人まちなみ共創部長。
◎浦崎宮人 まちなみ共創部長
お答えいたします。
家賃低廉化につきましては、国の制度に基づき、令和6年10月から沖縄県が県内市町村への間接補助を実施しておりますが、大家等に対する専用住宅への登録が必須となっております。
本市の制度導入については、市内における同制度の需要等について、不動産業者等からのヒアリングなどを進めるとともに、実施自治体の状況や費用対効果など様々な視点から、調査研究を進めてまいりたいと考えております。
○野原嘉孝 議長
上原安夫議員。
◆上原安夫 議員
家賃補助制度を実施している他自治体の状況について伺います。
○野原嘉孝 議長
浦崎宮人まちなみ共創部長。
◎浦崎宮人 まちなみ共創部長
お答えいたします。
国の新たな住宅セーフティネット制度を活用し、家賃低廉化補助を実施している自治体は、令和6年8月時点で57自治体ございます。
自治体独自で行っている事例としましては、東京都新宿区では子育てファミリー世帯、目黒区では高齢者世帯や障がい者世帯を対象に家賃補助を実施しているところでございます。
○野原嘉孝 議長
上原安夫議員。
◆上原安夫 議員
東京都の幾つかの自治体で独自に家賃補助を行っているところがあります。その中でも、東京都杉並区は、区営住宅の入居抽選に落選した、ひとり親世帯と子供が3人以上の世帯を対象に、年間30万円の助成が最大2年まで受けられる家賃補助の新制度を創設しました。全国初めての制度と報道されています。
杉並区の区長は、「命と暮らしを守る最前線にある自治体にできることはあります。選挙公約では、住まいを失った人や失いかけている人に対して、安定した住まいの確保を最優先とする「ハウジングファースト」の理念の下支援をおこない、民間賃貸住宅に暮らす低所得者を対象にした家賃補助制度を創設することを掲げました。「住むことは権利だ」という視点に立つと、住宅政策は大きく変わってきます。」と語っています。
日本共産党那覇市議団は、4月1日、那覇市に物価対策の緊急申入れを行いました。その中で市独自の物価対策として低所得者への家賃補助を行うことを求めています。当市議団が実施している市民アンケートにも7割の方から生活が苦しい、助けてほしいとの声が寄せられています。市独自の家賃補助が求められています。見解を伺います。
○野原嘉孝 議長
浦崎宮人まちなみ共創部長。
◎浦崎宮人 まちなみ共創部長
お答えします。
繰り返しになりますが、本市での制度導入については、不動産業者などからのヒアリング、実施自治体の状況や費用対効果など、様々な視点から、調査研究を進めてまいりたいと考えております。
○野原嘉孝 議長
上原安夫議員。
◆上原安夫 議員
家賃を払えるかどうかが生活不安の中で一番大きいと困難を抱える市民や高齢者の声に応えるために、何より住宅確保は、自己責任ではなく、住まいは人権の立場で、そして住まいに関わる、住民の福祉の増進を念頭に、家賃補助制度の実施に向けて取り組んでいただきますよう強く要望します。
次に、那覇市市営住宅ストック総合活用計画の概要について伺います。
○野原嘉孝 議長
浦崎宮人まちなみ共創部長。
◎浦崎宮人 まちなみ共創部長
お答えします
那覇市市営住宅ストック総合活用計画につきましては、市営住宅の有効活用の方針を定め、円滑な事業推進を図ることを目的に策定され、上位計画となる、那覇市住生活基本計画と同様に中間年度を迎えたことから、社会情勢や事業進捗に応じ、計画の見直しを行ったところでございます。
本市が現在管理している市営住宅は5,871戸であり、その中には旧耐震基準の市営住宅も含まれております。また、平成30年度から令和4年度の入居募集に対する過去5年の平均の応募倍率は12.5倍であり、入居者のうち60歳以上の方が占めている割合が51.7%となっております。
○野原嘉孝 議長
上原安夫議員。
◆上原安夫 議員
那覇市の全世帯に占める市営住宅戸数の比率について伺います。
○野原嘉孝 議長
浦崎宮人まちなみ共創部長。
◎浦崎宮人 まちなみ共創部長
お答えします。
那覇市の全世帯数に対する市営住宅戸数の割合は、令和7年3月時点において、約3.6%となっております。
○野原嘉孝 議長
上原安夫議員。
◆上原安夫 議員
過去5年間の応募倍率の推移について伺います。
○野原嘉孝 議長
浦崎宮人まちなみ共創部長。
◎浦崎宮人 まちなみ共創部長
お答えします。
直近の過去5年間の応募倍率は、令和2年度は11.7倍、令和3年度は13.8倍、令和4年度は10.6倍、令和5年度は10.4倍、令和6年度は15.0倍となっております。
○野原嘉孝 議長
上原安夫議員。
◆上原安夫 議員
今年1月に行った市営住宅募集における申込者の応募回数について、平均及び最多の回数について伺います。
○野原嘉孝 議長
浦崎宮人まちなみ共創部長。
◎浦崎宮人 まちなみ共創部長
お答えします。
令和7年1月の空き家待ち募集における申込受付数は2,275件となり、申込者の応募回数の平均値は2.65回となります。また、一番多い応募回数は19回で1世帯となっております。
○野原嘉孝 議長
上原安夫議員。
◆上原安夫 議員
市営住宅の新規建設を含めた供給増を主な柱とすべきです。見解を伺います。
○野原嘉孝 議長
浦崎宮人まちなみ共創部長。
◎浦崎宮人 まちなみ共創部長
お答えします。
本市では、現在ある市営住宅ストックの安定的な確保と、長期的な活用を目的とした計画的な建て替えを優先的に進めており、那覇市ファシリティマネジメント推進方針の観点などから、建て替え事業完了後の管理戸数については、これまでと同様、6,392戸を維持するものとしております。
○野原嘉孝 議長
上原安夫議員。
◆上原安夫 議員
国及び地方公共団体が協力して、健康で文化的な生活を営むに足りる住宅として公営住宅は、ニーズが一貫して高いのに、全国的にも2005年度の210万戸をピークに減少しており、那覇市でも全住宅に占める比率は僅か3.6%にすぎません。
公営住宅の新規建設を含む供給の増加を進めるとともに、民間賃貸住宅を借り上げて公営住宅にするなど、多様な供給方式の活用により、公営住宅の供給を大幅に増やすべきです。
国連は世界人権宣言に基づく、適切な住まいの権利を上げています。最低限度の住まいから、適切な住まいの保障へ、那覇市の住宅政策が基本理念や目標達成へ前進していくよう頑張ってください。
次に平和行政について質問します。モニターを御覧ください。
(モニター使用)
那覇市では、毎年5月3日の憲法記念日を前に市民有志の皆さんが、与儀公園にある憲法9条が刻まれた恒久平和の碑を清掃しています。参加された皆さんは、ウクライナやガザの惨状、日本の軍拡、より憲法の碑を大事にしていかなければならないと決意を新たにしています。
モニターありがとうございます。
その中で、9条の碑の文字が読みづらくなっている。整備できないかという要望がありました。また、与儀公園のこれからの整備計画の中で9条の碑がどうなるのか心配との声も寄せられました。
1985年、全国で初めて設立された与儀公園にある憲法9条の碑の整備について伺います。
○野原嘉孝 議長
大城敦子総務部長。
◎大城敦子 総務部長
お答えいたします。
与儀公園にある憲法9条の碑は、憲法の目指す恒久平和が名実ともに定着し、再び悲惨な戦争が起こることのないよう祈念して、戦後40年の節目に当たる昭和60年に建立されました。
憲法9条の碑は全国各地に建立されておりますが、行政が関わって建立した碑としましては、本市が初とされております。
当時の親泊市長からは、非戦の誓いを新たにし、平和都市建設のシンボルとして、この記念碑の建立を計画したと述べられております。
建立時の平和を願う強い思いを絶やさず、平和の尊さを次の世代へ継承していくために、憲法9条の碑の整備等については、関係部署と調整を行ってまいります。
○野原嘉孝 議長
上原安夫議員。
◆上原安夫 議員
今後の整備計画の中で、那覇市の与儀公園にある憲法9条の碑が1985年、全国で初めて設立されたことが分かるような説明等も検討されてはいかがかと要望します。
全国で59基ある憲法9条の碑は、県別に見ると沖縄県には8基と全国でも一番多く建てられています。米軍の圧政下で平和憲法への復帰を願った沖縄県民の平和への思いを表していると思います。
ジャーナリストの伊藤千尋氏は、「記念碑というものは過去を記憶するものだが、9条の碑は違う。将来に向けて、現在の日本がおかしかったらまっとうなものに変え、平和に生きられるような世界をつくっていこう、と目に見えるかたちで発信するものだ」と9条の碑の意義を語っています。
憲法を生かし、平和で誰もが安全安心に暮らし続けることができる那覇・沖縄へ、そのためにオール沖縄で力を合わせ、政治を変える共同を大きく広げていこうではありませんか。その決意を述べて私の質問を終わります。