2021年2月定例会 マエダちひろ一般質問

前田 千尋

2021/06/09

○前田千尋 議員 
 ハイタイ。おはようございます。日本共産党の前田千尋です。13日に発生した福岡沖を震源とする地震により、多くの皆様が被災されています。心よりお見舞い申し上げます。一日でも早く安全・安心に過ごせる生活に戻れることを心から願います。いつ起こるか分からない災害が起きたときのために、平常時のうちに万全に備える重要性をあらためて実感しています。また、防災にはジェンダーの視点が重要です。
 初めに、防災・ジェンダー行政について伺います。
 那覇市には台風や大雨、洪水などの災害から安全を確保するために自主的に避難し、一時的に開設する自主避難所が9か所あります。それぞれの収容人数は幾らでしょうか。また、スフィア基準を満たしているのかを伺います。
○久高友弘 議長 
 屋比久猛義総務部長。
○屋比久猛義 総務部長
 自主避難所9か所の収容人数につきましては、那覇市避難所運営マニュアルにおいて、1人当たり面積を4平方メートルを確保することとし、中央公民館75人、小禄南公民館123人、首里公民館329人、若狭公民館96人、石嶺公民館175人、繁多川公民館172人、津波避難ビル386人、市民協働プラザ314人、那覇市役所本庁舎1階が210人となっております。
 なお、スフィア基準では、1人当たりの居住スペースが最低3.5平方メートルとなっていることから、スフィア基準を満たした収容人数となっております。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 次に、避難所におけるプライバシー確保のための取組をお伺いいたします。
○久高友弘 議長 
 屋比久猛義総務部長。
○屋比久猛義 総務部長
 避難所では、女性や子ども、高齢者など配慮が必要な方々が狭い空間で共同生活を送ることとなることから、要配慮者に対する支援体制など、プライバシーに配慮した避難所運営は重要であると考えております。
 そのため、本市では交付金などを活用して、コロナ感染症防止対策用の資器材として、プライバシー保護の観点から、1家族4名に対し1張りで算出したパーテーション簡易テント1,303張りの整備を進めており、避難者一人一人がプライバシーを確保しつつ、安全・安心に避難所生活が送れるよう質の向上に努めているところでございます。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 ちょっと休憩していいですか。
○久高友弘 議長 
 休憩いたします。
(午前 時 分 休憩)
(午前 時 分 再開)
○久高友弘 議長 
 再開いたします。
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 自主避難所が新型コロナウイルス対応基準になっているのかを伺います。
○久高友弘 議長 
 屋比久猛義総務部長。
○屋比久猛義 総務部長
 那覇市避難所運営マニュアルにおける避難所の収容人数は、避難所面積に対し、1人当たりの面積を4平方メートルとして算出しておりますが、新型コロナ対策による収容人数の積算については、避難者ごとの間隔を四方2メートル以上空けるように配慮し、1家族の区間を9平方メートルとして人数に応じて区画の広さを調整するなど、これまでの収容人数に比べ約3分の1の収容人数となります。
 コロナ対策での避難所においては、限られた収容人数となることから、収容人数を超えた場合においては、スペースに余裕のある直近の避難所へ移送するなどの対応を考えております。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 対応できていることが確認できました。
 続きまして、避難所でのプライバシー確保は男女の違いや多様性に対応する必要があります。確実にできるようにお願いいたします。
 日本共産党市議団はこれまでにも、災害時に増えるエコノミークラス症候群は命に関わることであり、早い対策が重要であること、体を動かしやすい段ボールベッドなどの簡易ベッドが有効であり、本市でも全ての避難所に準備することが必要だと求めてきました。
 次に、簡易ベッドの確保について取組をお伺いいたします。
○久高友弘 議長 
 屋比久猛義総務部長。
○屋比久猛義 総務部長
 簡易ベッドの整備につきましては、パーテーション簡易テント1張りに対し、シングルタイプの簡易ベッド1台を配置できるよう整備しているところでございます。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 簡易ベッドが確保されていることを評価いたします。これまでに那覇市本庁舎1階に台風などで自主避難された経験のある市民の方からは、座る椅子はあったけれど、一晩中足を伸ばすことも横になることもできなくてつらかったと聞いております。簡易ベッドを活用するなど、早急の改善を求めます。
 また、確保されているベッドは家族4人のテント1張りにベッド1台。まだまだ足りません。スフィア基準ではベッドは1人1台です。見解を伺います。
○久高友弘 議長 
 屋比久猛義総務部長。
○屋比久猛義 総務部長
 今年度、整備したコロナ対策資器材の簡易ベッドの整備数につきましては、保管スペースの確保の観点などから簡易テント1張りに対し1台の簡易ベッドの配置となっております。
 避難所生活における簡易ベッドの活用については、床に付着した飛沫に触れるリスクの回避やエコノミー症候群を防止するなど有効性が高いことから、引き続き関係部局と調整を図りながら整備を進めてまいりたいと考えております。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 頑張っていただきたいのですが、スフィア基準を満たすための計画をつくるべきです。見解を伺います。
○久高友弘 議長 
 屋比久猛義総務部長。
○屋比久猛義 総務部長
 国のガイドラインやスフィア基準に沿った避難所資器材の整備につきましては、公民館など各施設における保管スペースの確保の課題などもございますので、避難所以外の施設への分散備蓄や、財源などを検討してまいりたいと考えております。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 保管確保のための予算の検討をしてください。早急にスフィア基準を満たすように努めてください。
 次に、避難所のトイレについてです。スフィア基準においてトイレは20人に1基の割合で設置し、女性用トイレ3に対し男性用トイレ1の割合です。本市の自主避難所のトイレがスフィア基準の3対1で確保されているのか伺います。
○久高友弘 議長 
 屋比久猛義総務部長。
○屋比久猛義 総務部長
 自主避難所のトイレ数については、全施設において国・スフィア基準を満たした整備数となってございます。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 次に、避難者が一定時期滞在する指定避難所について質問いたします。スフィア基準で各施設のトイレは幾つ必要でしょうか。また、現在の配置について伺います。
○久高友弘 議長 
 屋比久猛義総務部長。
○屋比久猛義 総務部長
 指定避難所につきましては、小中学校の体育館が主な避難場所となり、1校当たり200人の避難者が避難してくることを想定した場合、10基のトイレが必要となります。ただし、スフィア基準における男女比で積算した場合は、女性用9基、男性用3基、計12基のトイレ配置が必要となります。
 現在の小中学校のトイレ配置数につきましては、多くの体育館において女性用3基に対し男性用2基の配置割合というところでございます。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 男女合わせて12基のトイレが必要ですけれども、5基しかない。女性トイレにおいては3分の1の配置でしかなく、足りない状態となっています。この足りないトイレをどのように確保するのか伺います。
○久高友弘 議長 
 屋比久猛義総務部長。
○屋比久猛義 総務部長
 指定避難所のトイレの整備につきましては、災害用自動ラップ式トイレを各避難所ごとに男性用・女性用各1台及び車椅子用1台の合計3台配置できるよう整備を進めているところでございます。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 2018年9月議会において、私は災害用自動ラップ式トイレの購入を求めてきました。今、整備が進められていることを大変評価いたします。しかし、男女1台ずつ合わせても、女性トイレの9基のうちまだ4基となっています。まだまだ足りません。トイレを配備することは人間の命と尊厳を守ることです。少ないトイレの配備のため、トイレに行くことをちゅうちょし我慢することが、エコノミークラス症候群の発症につながる原因となります。2016年の熊本地震では、命に関わるような重症のこの症候群で緊急入院した54人のうち、42人が女性でした。トイレを増やし、スフィア基準を満たすために計画をつくるべきです。見解を伺います。
○久高友弘 議長 
 屋比久猛義総務部長。
○屋比久猛義 総務部長
 指定避難所のトイレの整備につきましても、備蓄スペースの確保などの課題もあることから、今後も関係部署と調整を図るとともに、災害時の応援協定締結の充実を図るなど、今後もスフィア基準を目安とした避難所生活における質の向上を図ってまいりたいと考えております。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 早急の実現のために頑張ってください。
 次に、全ての避難所での課題についてお伺いいたします。水洗トイレの使用については、水道や電気が止まった場合はどうなるのか伺います。
○久高友弘 議長 
 屋比久猛義総務部長。
○屋比久猛義 総務部長
 避難所において水道や電気が止まった場合のトイレの使用につきましては、既存の水洗トイレに専用の袋を使用し、抗菌性凝固剤で固める簡易トイレ23万4,100個のほか、水を使わず小型のバッテリーで使用可能な災害用自動ラップ式トイレ252式を令和3年度までに整備することとしているところです。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 トイレ使用の回数は、1人1日平均5回だそうです。これで計算すると凝固剤で固める簡易トイレは、全ての避難所分の3日分となります。また、ラップ式トイレは各避難所へ3個を整備してもまだまだ足りません。引き続きトイレの心配がない、命と尊厳が守られる安全・安心の避難所機能、早急に実現させてください。
 次に、災害時でも携帯電話は安否確認や情報を共有するためにも必要です。電源を確保することは精神的にも安心できます。避難所での携帯電話の電源確保について、どうなっていますか。
○久高友弘 議長 
 屋比久猛義総務部長。
○屋比久猛義 総務部長
 避難所の電源の確保につきましては、各避難所へ発電機一式を配置するとともに、電気施設等の応急復旧作業、電気器具の設置作業について、那覇電気工事業協同組合及び一般社団法人沖縄電気保安協会との間において、「災害時における応急対策等の災害支援に関する協定書」を締結するなど、電源の確保に努めてまいりたいと考えております。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 電源の確保ができていること、安心しました。評価いたします。災害に備え、プライバシーの確保などをはじめ、女性の目線から安心して過ごせる避難所の実現を目指すことは、子どもや若者、高齢者の方、障がいのある方、LGBTプラスなどの方、全ての多様な方々への配慮にも資するものになります。引き続きスフィア基準を満たした安全・安心な避難所づくりに向けて頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 次に、農連市場防災街区における市街地のまちづくりについて質問いたします。
 農連市場防災街区にできた樋川市営住宅については、日本共産党は2010年2月定例会の私の一般質問において、同地域は人口の減少が起きている地域で、市営住宅を人口誘導政策として活用すべきであること、目の前に神原小学校、中学校、幼稚園があり保育所もある。子育て支援センターもできる。特色ある地域として多子世帯などの子育て真っ最中の世帯が入居できるよう検討を行ってほしいと提案し、実現してきました。この樋川市営住宅について、入居状況についてお伺いいたします。
○久高友弘 議長 
 城間悟まちなみ共創部長。
○城間悟 まちなみ共創部長
 お答えします。
 現在、樋川市営住宅は全70戸が入居済みとなっております。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 次に、入居者の世帯構成についてお伺いいたします。
○久高友弘 議長 
 城間悟まちなみ共創部長。
○城間悟 まちなみ共創部長
 18歳未満が3人以上いる多子世帯が入居しておりまして、そのうち30世帯は独り親世帯となっております。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 次に、入居者世帯の所得状況、平均所得をお伺いいたします。
○久高友弘 議長 
 城間悟まちなみ共創部長。
○城間悟 まちなみ共創部長
 世帯所得が200万円以下の世帯が最も多く59世帯で、200万円を超え500万円以下が11世帯あります。世帯の平均所得は約105万円となっております。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 入居されている家賃について伺います。
○久高友弘 議長 
 城間悟まちなみ共創部長。
○城間悟 まちなみ共創部長
 家賃は世帯の人数、所得等によって変動があります。令和2年度は3万7,200円から9万9,500円の8段階となっております。入居されている世帯の家賃については67世帯が3万7,200円、3世帯が4万9,100円となっております。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 それでは、周辺の同規模の家賃についてお伺いいたします。
○久高友弘 議長 
 城間悟まちなみ共創部長。
○城間悟 まちなみ共創部長
 樋川市営住宅と同規模、これは3LDKから4LDKで、専有面積が約70平方メートル程度の周辺賃貸住宅の状況について、これはインターネット等で確認したところ、築年数や立地条件等によりばらつきはありますが、面積70平方メートルで月額の平均の家賃は約11万円でありました。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 本市の中心市街地である農連地域で子育て世帯を支え、独り親世帯など多子世帯を支える市営住宅ができたこと、高く評価いたします。
 次に、本市の進める人口誘導政策としての評価をお伺いいたします。
○久高友弘 議長 
 城間悟まちなみ共創部長。
○城間悟 まちなみ共創部長
 お答えします。
 農連市場地区防災街区整備事業の事業目的は密集市街地における防災機能の確保と商業拠点施設や都市型住宅の導入により、商業活動拠点の再生及びまちなか居住の推進でございます。施行者である那覇市農連市場地区防災街区整備事業組合は、平成26年、事業に着手し、令和2年5月には全ての施設整備が完了して供用開始をしております。
 本事業の効果といたしましては、従前、老朽化が著しく、地震時に倒壊の危険性や火災による災害に懸念のあった地区内建築物が、全て耐震化・耐火性を有する建築物に更新されました。また、地区内の交通環境は、火災発生時に延焼防止の役割を果たす道路がないことや、違法駐車が多くて緊急車両の通行に懸念がありましたが、都市計画道路牧志壺屋線をはじめ、ほか6路線が整備されたことによりまして、避難路の確保や延焼防止機能が備えられております。これらの施設整備によりまして、農連市場地区の防災機能が強化され、安全で安心な地区となっております。
 次に、のうれんプラザは、これまで地区内で個別に営業していた店舗が一堂に集い、一体となって営業を行うことで、マチグヮー文化の継承と商業の活性化が図られ、商業活動拠点が再生されております。
 最後に、本事業により樋川市営住宅や分譲マンション、権利者住宅が整備されたことにより、減少傾向にあった地区内人口は、事業前の平成26年1月の約370人から今年1月時点では約700人と、300人、人口が増加し、地区内人口は約1.9倍となっております。そのため、本事業の目的であるまちなか居住も推進され、人口誘導が図られているものと考えております。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 人口誘導政策が成功していることを高く評価いたします。
 次に、この農連地域で子どもたちが増えました。保育園と放課後児童クラブ、学童について待機者はいるのかお伺いいたします。
○久高友弘 議長
 末吉正幸こどもみらい部長。
○末吉正幸 こどもみらい部長
 御質問の農連市場防止街区に限定したデータ等は持ち合わせておりませんので、それぞれ把握できる数字でお答えいたします。
 まず、保育所待機児童数につきましては、多子世帯向けの樋川市営住宅内に、昨年仮設施設から移転しました樋川みらいこども園に関してお答えいたします。
 樋川みらいこども園は、定員を93人から110人へと17人増員しており、開設当初は、市営住宅の多子世帯のうち入所を希望する児童を全て受け入れております。
 なお、次年度に向けましては、現在入所調整中となっております。
 次に、放課後児童クラブについては、対象となる神原小学校区に関する数字でお答えいたします。
 市営住宅の入居が始まった昨年5月の時点において、対象となる2か所の児童クラブの受入人数は104人となっております。募集に当たっては、クラブ間で情報共有等を行い、調整を図った結果、全員入所できております。
 なお、次年度に向けた申込み状況につきましては、クラブに確認したところ「現状では、定員以内の申込みとなっている」と伺っております。
 また、神原小学校敷地内においては、本年4月1日から児童クラブ専用施設が新たに供用開始される予定となっております。当該施設は、定員を2名程度増加するほか、併設する地域学校連携施設との間仕切りの壁を可動式とし、フレキシブルに活用できることから、コロナ禍における3密対策にも寄与できるものと考えております。
 そのほか、農連市場防災街区については、樋川みらいこども園内に地域子育て支援センター「てぃーら」を新たに設置しており、当該地域の子育て環境の充実が図られているものと考えております。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 次に、小中学校についてです。児童生徒数と学級数の推移、学級数に対して教室の不足がないかを伺います。
○久高友弘 議長 
 山内健教育委員会生涯学習部長。
○山内健 教育委員会生涯学習部長
 お答えいたします。
 当該街区につきましては、神原小学校及び神原中学校が学校区となっております。
 両校の平成30年度から今年度までの3か年の児童生徒数は、神原小学校が321名、336名、375名、神原中学校が273名、286名、310名と増加してきております。通常学級及び特別支援学級を合わせた学級数は、神原小学校が18学級、17学級、18学級、神原中学校が11学級、14学級、15学級となってきております。
 両校の教室につきましては、学校内の普通教室及び特別教室などを活用するなどして、現時点では学級数に対して教室の不足はございません。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 保育園や学童、小中学校でもしっかりと対応していることが分かりまして安心いたしました。引き続き安心して子育てができる環境の充実に向けて頑張ってください。
 次に、特別支援学級について、特別支援学級の意義と役割について伺います。
○久高友弘 議長 
 武富剛教育委員会学校教育部長。
○武富剛 教育委員会学校教育部長
 特別支援学級は、障がいのために通常の学級では力が発揮し切れない児童生徒が、その個性や能力が発揮できる特別な教育の場としての意義がございます。
 また、特別支援学級は、児童生徒の障がいを正しく理解するとともに、個別の教育的ニーズを把握し、少人数による適切な指導や必要な支援を行う場としての役割を担っております。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 県内の特別支援学級は2019年までの10年間で、小学校では2.9倍、中学校では2.7倍に増加しています。市内の小中学校の特別支援学級の現状について伺います。
○久高友弘 議長 
 武富剛教育委員会学校教育部長。
○武富剛 教育委員会学校教育部長
 令和2年度の特別支援学級に在籍している児童生徒数は1,385人で、学級数は、知的障がい学級88,自閉症・情緒障がい学級128、肢体不自由学級8、言語障がい学級1、難聴学級5、弱視学級3、病弱学級は3学級となっております。
 また、現在、教室数や担任の不足はございません。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 全国的にも特別支援学級が増加傾向になり、担当する教員のうち特別支援学校教員免許を持っていない割合が県内でも6割で、免許保持者を上回る状況が続いています。本市の小中学校の特別支援学校教員免許の取得状況について伺います。
○久高友弘 議長 
 武富剛教育委員会学校教育部長。
○武富剛 教育委員会学校教育部長
 特別支援学級担任の特別支援学校教諭免許の保有率は、小学校が41.7%、中学校が55.6%、全体で45.8%となっております。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 文科省は障がいのある児童生徒を担当するため、特別支援学校の教員免許を取得することが望ましいとしています。本市においていつまでに100%の免許所得にするのか、お伺いいたします。
○久高友弘 議長 
 武富剛教育委員会学校教育部長。
○武富剛 教育委員会学校教育部長
 免許取得の方法ですが、特別支援学校教諭二種免許については、県教育委員会が免許法認定講習の受講料を負担し、希望する教員は長期休業期間等を利用して、数年かけて免許を取得しているところでございます。
 引き続き、特別支援学校教諭免許取得を積極的に推奨するとともに、全ての教員が基礎的な知識や技能を身につけられるよう研修等の充実を図り、特別支援教育のさらなる推進に努めていきたいと考えております。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 先生方もお忙しい中、御苦労されていると聞いております。しかし、これは国全体で制度や政策的な改善が必要です。引き続き専門性の向上に向けて、100%の免許取得になるよう頑張ってください。
 次に、特別支援教育補助員について、配置目的と意義について伺います。
○久高友弘 議長 
 武富剛教育委員会学校教育部長。
○武富剛 教育委員会学校教育部長
 特別支援教育補助員の配置目的は、主に安全面や生活面で補助を必要とする児童生徒の支援に当たるためにあります。
 その意義は、安全面や生活面の支援を行うことで、児童生徒が安全に学校生活を送る環境を整え、学校生活への適応度を高め、自立に向けた教育の充実を図ることにあります。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 補助員の定数88名に対し、9月時点では80名の配置でした。実績について伺います。
○久高友弘 議長 
 武富剛教育委員会学校教育部長。
○武富剛 教育委員会学校教育部長
 令和2年度は、88人の定員に対し、2月17日時点で86人を配置しており、3月5日には88人の定員を満たす予定となっております。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 3月になってやっと定員を満たすめどがついたとのことですが、本来ならば年度初めから必要とする定員を確保しなければなりません。定数が満たされたなかった要因は何か伺います。
○久高友弘 議長 
 武富剛教育委員会学校教育部長。
○武富剛 教育委員会学校教育部長
 主な要因としては、社会情勢、経済情勢の影響による人手不足だと考えております。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 年度当初から必要な定員を満たせなかった理由は賃金、待遇が低かったからではないでしょうか。新年度の4月当初から定数を充足してスタートさせるべきです。そのためには賃金を上げて処遇改善を図るべきです。新年度の取組を伺います。
○久高友弘 議長 
 武富剛教育委員会学校教育部長。
○武富剛 教育委員会学校教育部長
 令和3年度も特別支援教育補助員の充足率向上を目指して、募集の広報の仕方を工夫し、待遇面については、近隣市町村の状況も踏まえながら環境部署と調整してまいります。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 しっかり頑張ってください。
 最後に、中心商店街の活性化についてお伺いいたします。第一牧志公設市場のWi-Fi設置と活用について、最近はお客さんが会計する際に、現金ではなくネット決済も多く、Wi-Fiが途中で切れてしまうと何度もやり直しをするので苦労しているなど、来訪者や事業者の皆さんからつながりにくいとの声があります。改善すべきです。対応を伺います。
○久高友弘 議長 
 名嘉元裕経済観光部長。
○名嘉元裕 経済観光部長
 第一牧志公設市場は、現在NAHA_CITY_FREE Wi-Fiが利用できる環境になっており、機器の設置場所は2階に1か所、1階に2か所、計3か所ございます。実際に状況を確認したところ、一部でつながりにくい状況もございましたので、機器の増設や設置場所の見直しができないか現在検討しているところであります。
 なお、新市場においても来場者がWi-Fiの利用に不便が生じないよう、できるだけ安定してつながる環境を整備したいと考えております。
○久高友弘 議長 
 前田千尋議員。
○前田千尋 議員
 今ありましたように、建設中の新しい公設市場でもスムーズなWi-Fi環境になるように確認をお願いいたします。事業者からは、コロナ禍になり買物客も激変したので、ネット販売も活用したい。そのためには公設市場のネット環境を引き続き整えてほしいとの声もあります。検討されるように要望いたします。
 最後になりましたが、本日2月22日はニャンニャンニャン、猫の日です。かわいい猫も犬も、飼い主が責任を持ってその命を守らなくてはなりません。また、地域では糞尿被害でも悩まされている相談もあります。今議会には那覇市動物の愛護及び管理に関する条例も提案されています。動物の命が守られ、市民が被害に悩まされることのない、人と動物が共生する社会の推進に那覇市がなれるように、私も一緒に取り組んでいきたいと思います。
 これで一般質問を終わります。ありがとうございました。

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