2020年11月議会古堅一般質問議事録

古堅 茂治

2021/06/09

2020年那覇市議会11月定例会
12月9日(水)
一般質問 
日本共産党
古 堅 茂 治

○古堅茂治 議員
 ハイサイ グスーヨー チューウガナビラ(皆様、こんにちは)。オール沖縄・日本共産党の古堅茂治です。一問一答方式で一般質問を行います。最初に、
首里城再建と市制100周年との連携について
 首里城跡をはじめ5つのグスクと4つの関連する文化遺産が、琉球王国のグスク及び関連遺産群として、世界遺産に登録されて20年です。
 今、首里城の焼損をきっかけに、沖縄では、世界遺産としての普遍的価値の大きさを改めて認識し、琉球の歴史と文化を見つめ直して、ウチーナーンチュの誇りと尊厳を再確認する機運が高まっています。
 焼損した首里城は、県民の粘り強い運動で、1992年に本土復帰20周年を記念して復元しました。そして、琉球王国の歴史と文化の象徴、戦災復興のシンボルとして蘇り、沖縄のアイデンティティの形成、伝統文化や芸能の保存継承、平和交流と交易、アジアや世界への架け橋となる万国津梁を推進する要として、県民の心の拠り所となっています。
 そこで、首里城を大正、平成と救い、琉球文化・芸術の保存と復興に果たした、染色家で沖縄文化研究家の鎌倉芳太郎氏の功績を伺います。 

○久高友弘 議長 
 比嘉世顕市民文化部長。
○比嘉世顕 市民文化部長
 お答えいたします。
 故鎌倉芳太郎氏が沖縄県立芸術大学に寄贈した資料は、鎌倉氏の専門の染色を中心とした美術工芸領域から建築、文学、民族、芸能、歴史分野まで多岐にわたりノートにまとめられ、数多くの写真が残されております。
 この「鎌倉ノート」と呼ばれる資料81点と「ガラス乾板」1,229点、台紙付紙焼き写真851点は、2005年に国の重要文化財に指定されております。そのほかの資料といたしまして、文書や陶磁器、紅型などの資料がございます。鎌倉氏が残した資料は、平成の首里城復元の際に大いに活用されております。
 また、大正13年3月に首里市議会が財政難を理由に、首里城正殿の取壊しを決議した報に接した鎌倉氏は、東京帝国大学工学部教授の伊藤忠太氏に相談し、取壊し工事を中止させたという逸話は、首里城再建を考える上で特筆すべきことであり、これら鎌倉芳太郎氏が残された功績は非常に大きいものと認識しております。 

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。
○古堅茂治 議員
 すごい功績です。
モニターを御覧ください。(資料 1)
型絵染の人間国宝・鎌倉芳太郎氏の出身地、香川県三木町が作成したリーフレットです。
 沖縄とのつながりと功績が一目で分かります。
 地元のテレビ局KSB瀬戸内海放送は、「首里城を救った男 鎌倉芳太郎 琉球調査の軌跡」を制作し、4月25日に放送しています。同番組は、11月3日・文化の日にQAB琉球朝日放送でも放送しています。
モニターを御覧ください。(資料 1-1)
 番組の最後では、鎌倉氏の言葉、「わんにん うちなーんちゅーどー(私も沖縄人です)」の文字をアップして終えています。目頭が熱くなります。
モニター御覧ください。(資料 2.3.4)
 高松南ロータリークラブホームページにある鎌倉芳太郎顕彰碑の碑文と、2009年、当時の宮城篤正沖縄県立芸術大学学長との対談、2018年、波照間栄吉同大学名誉教授の講演要旨です。
 地元香川県の皆様は、佃昌道高松大学学長を会長とする鎌倉芳太郎顕彰会を結成し、2010年10月に鎌倉芳太郎顕彰碑を建立しています。
 郷土の偉人・鎌倉氏の功績をより多くの人々に知らせ、共有する活動、沖縄での調査、交流など、現在も持続されています。
 地元香川県民の人間国宝・染色家・沖縄文化研究家の鎌倉芳太郎氏への尊敬の深さ、沖縄に対する思いの深さには、本当に頭が下がります。
 見解を伺います。

○久高友弘 議長 
 比嘉世顕市民文化部長。
○比嘉世顕 市民文化部長
 お答えいたします。
 ただいま議員からも御紹介ございましたが、香川県三木町が町を挙げて人間国宝鎌倉芳太郎氏を取り上げ、テレビ番組などで本市にある首里城と関連させるなど、香川県民が鎌倉氏を顕彰する姿勢には頭が下がる思いでございます。
 本県におきましても、戦後における紅型工芸の復興への取組に際して、鎌倉氏が収集・保管していた型紙などが残されていたことが大きな原動力になったと聞いております。
 今日、紅型が沖縄県の無形文化財、また国の伝統工芸品として発展を遂げるに当たり、沖縄のことを愛した香川県民の鎌倉芳太郎氏が果たした功績は、改めて大きいものと認識しております。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。
○古堅茂治 議員
 沖縄県民も、香川県民の熱い思いに応え、連帯していこうではありませんか。
 首里城には、沖縄の苦難の歩み、県民の熱い思いと英知、沖縄に魅せられた人々の熱い思いと英知がつながっています。
 その中でも、鎌倉芳太郎氏は、首里城と琉球文化・芸術の特別の大恩人です。たくさんの宝物を沖縄に残しています。
 大恩人鎌倉芳太郎氏を敬うのが、守礼の邦、沖縄の心ではないでしょうか。
水を飲むときには、その井戸を掘ってくれた人を忘れない「飲水思源」という中国のことわざがあります。鎌倉芳太郎氏への恩義を決して忘れてはなりません。
 モニターを御覧ください。(資料 5)
 沖縄県立芸術大学附属研究所の鎌倉芳太郎資料画像データベースホームページです。国指定重要文化財の鎌倉ノートや写真を見ることができます。
 同大学で、30年にわたって鎌倉芳太郎研究に身を捧げてきた波照間永吉名誉教授は、「鎌倉先生は、日本と中国の優れた面を取り入れた琉球芸術への造詣を深め、大正期に首里城の文化的価値を最初に見い出した研究者です。大正末期の首里城取壊しの危機を救っただけでなく、今回の火災で焼失した正殿などの戦後の復元に多大な貢献を果たした、首里城を語る上で欠かせない人物です」と、その情熱、緻密な研究を高く評価されています。
 (資料掲示)この本、「首里城への坂道 鎌倉芳太郎と近代沖縄の群像」を書かれたノンフィクション作家の与那原恵さんは、「『琉球文化』全般のフィールドワーカー。鎌倉氏以上に琉球と対話し、観察し、記録した人間はいない」と絶賛しています。 
 鎌倉氏は、1982年、「沖縄文化の遺宝」を発刊し大きな反響を呼ぶなど、沖縄の文化芸術に関する著書を幾つも発刊しています。
 そこで、首里城のある那覇市として、市政100周年記念の節目に、今は亡き鎌倉芳太郎氏の多大な功績をたたえ、那覇市名誉市民として顕彰すべきと考えます。32万市民、145万県民の感謝の心を示し、首里城再建へ、熱い思いを寄せている人々への大きなメッセージとなります。
 琉球王国の尚円王と、同じ伊是名村の出身で、首里城へ特別の熱い思いを持っておられる城間幹子市長の見解を伺います。  

○久高友弘 議長 
 城間幹子市長。
○城間幹子 市長
 お答えいたします。古堅茂治議員の熱い思いはしっかりと胸に響きました。
 御紹介の鎌倉芳太郎のビデオ、私も実はビデオに撮っておりまして、いつでも、何回でも見られるようにということで保存をしてあります。今日帰ったら、また改めて見てみたいなと思っております。
 この鎌倉芳太郎氏につきましては、御紹介ありましたように、沖縄文化研究家として戦前より関わられた琉球芸術調査において、後に国指定重要文化財となる琉球芸術調査写真をまとめられたことにより、1992年の首里城復元に大きく貢献されたと承知をいたしております。 
 さらに、鎌倉氏による資料については、国からも琉球文化財を後世に長く伝える意味や、文化財の復元的な研究を試みる上でも、氏の残した資料なしには不可能であるとの評価を受けております。
 そのようなことから、今後の首里城再建に向けて取組が進められていく中で、氏の残した資料はさらに重要な価値を持つものと思っております。その評価はますます高くなってくるだろうとの認識でございます。
 本市といたしましては、首里城の存続や復元に多大な貢献を果たした氏の功績をたたえるに、最もふさわしい顕彰方法、そして機会、チャンス、それを首里城再建の時期を背景にしながら、検討してまいりたいと思っております。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。
○古堅茂治 議員
 市長答弁、うれしいかぎりです。高く評価いたします。
 ウチーナーンチュの熱い思いを込めた鎌倉芳太郎氏への那覇市名誉市民の顕彰を期待しています。コロナ禍の中の明るいニュースとなります。ぜひ市制100周年記念の目玉としても顕彰をお願いいたします。
 モニターをご覧ください。(資料 6)
 生誕地の香川県三木町にある鎌倉芳太郎氏の顕彰碑です。鎌倉芳太郎顕彰会は、本市のゆかりの地、首里にも顕彰碑を建立するプロジェクトを進めています。候補地も視察されています。
 そこで、那覇市としても、詩人・佐藤惣之助の詩碑の首里城公園内への移設を交渉した経験を生かし、顕彰碑が首里城公園内に建立できるよう、鎌倉芳太郎顕彰会、波照間永吉県立芸術大学名誉教授らとも連携して、県や国、関係機関への働きかけと支援を行うべきです。
 政策統括調整官に答弁をお願いします。

○久高友弘 議長 
 渡口勇人政策統括調整監。
○渡口勇人 政策統括調整監
 鎌倉芳太郎氏の顕彰碑を那覇市首里に建立すべく、波照間永吉県立芸術大学名誉教授や鎌倉芳太郎顕彰会の皆さんが既に関係機関に働きかけていることは承知をしております。
 首里公園内、あるいは隣接する県立芸術大学などの候補地の交渉等々に当たっては、まずは波照間先生、それと顕彰会の方のお考えをお聞きして、那覇市はどのような形で支援できるのか、共に考えていきたいと考えております。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。
○古堅茂治 議員
 香川県民の皆様と心ひとつに力を合わせて、首里城公園内の顕彰碑を実現させようではありませんか。 次に、
郵便局との市民サービスの連携について質問します。
 本市の地域課題の解決に向けて、郵便局との連携した取組を伺います。

○久高友弘 議長 
 宮城寿満子福祉部長。
○宮城寿満子 福祉部長
 本市では、平成29年8月31日に、那覇中央郵便局、那覇東郵便局及び首里北郵便局との間に、地域における協力に関する協定を締結いたしました。
 本協定は、住民が安心して暮らせる地域社会づくりに資することを目的に、住民等の何らかの異変に気づいた場合、本市へ情報提供に御協力いただくものでございます。 
 具体的な取組内容といたしましては、地域見守り活動への協力、道路損傷や不法投棄、地滑り、土砂崩れなどの情報を提供いただくものでございます。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。
○古堅茂治 議員
 日本郵便沖縄支社は、食品寄附箱を郵便局に設置し、市民から寄附された食品を、子ども食堂や生活困窮者などに配布するフードドライブを自治体と協定を結んで実施しています。市民から募る食品は米や乾麺、レトルト、缶詰、調味料などです。
 そこで、本市でもフードドライブを実施すべきです。取組を伺います。

○久高友弘 議長 
 宮城寿満子福祉部長。
○宮城寿満子 福祉部長
 お答えします。
 日本郵便沖縄支社と協定を締結し、フードドライブを実施している自治体は、うるま市、沖縄市及び宮古島市の3団体となっております。
 当該フードドライブの実施スキームは、郵便局に食品寄附箱を設置して市民から食品の寄附を受け、近くの子ども食堂や社会福祉協議会が、これら食品を寄附箱から受け取る仕組みとなっております。
 本市における子どもの居場所への食品の寄附につきましては、那覇市社会福祉協議会に委託している子どもと地域をつなぐサポートセンター糸が寄附者から直接受け取り、子どもの居場所へ提供する仕組みとなっております。
 議員御提案の郵便局との連携によるフードドライブの実施につきましては、糸との連携手法や課題等を整理し、検討してまいりたいと考えております。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。
○古堅茂治 議員
 本市には、38郵便局と1,342人の郵便局職員がいます。様々な情報提供、子供育成、女性活躍、地域活性化など、これまで以上の相互の連携強化を図るために、包括連携協定の締結を目指すべきです。見解を伺います。

○久高友弘 議長 
 仲本達彦企画財務部長。
○仲本達彦 企画財務部長
 郵便局はマンパワー、機動性、ネットワーク等で優位性があると認識をしております。
 包括連携協定につきましては、現行協定の運用実績等を踏まえ、今後の在り方を模索してまいります。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。
○古堅茂治 議員
 市民サービス向上のために、包括連携協定を結んで、相互の連携強化を進めてください。次に、
 認知症対策について質問します。
 本市の高齢者人口、高齢化率、前期高齢者・後期高齢者数と割合を伺います。

○久高友弘 議長 
 宮城寿満子福祉部長。
○宮城寿満子 福祉部長
 本市の高齢者人口は令和2年10月1日現在、7万5,029人で、高齢化率は23.4%となっております。そのうち65歳から74歳の前期高齢者数は3万8,016人で50.7%、75歳以上の後期高齢者は3万7,013人、49.3%となっております。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。
○古堅茂治 議員
 本市の高齢者のいる世帯、高齢者単身世帯数と割合を伺います。

○久高友弘 議長 
 宮城寿満子福祉部長。
○宮城寿満子 福祉部長
 国勢調査によりますと、平成27年10月1日現在で、高齢者のいる世帯及び総世帯に占める割合は、4万3,494世帯で32.2%、高齢者単身世帯は1万3,864世帯で10.2%となっております。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。
○古堅茂治 議員
 3世帯に1世帯が高齢者のいる世帯です。
 本市の高齢化社会への見通しを伺います。

○久高友弘 議長 
 宮城寿満子福祉部長。
○宮城寿満子 福祉部長
 令和2年10月1日現在の住民基本台帳人口を基に推計しますと、総人口は減少傾向にある一方で高齢者人口は増加が続き、令和5年度には24.6%と約4人に1人が高齢者となり、団塊ジュニア世代が65歳以上となる令和22年には、32%で、約3人に1人が高齢者となると予測しております。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。
○古堅茂治 議員
 モニターを御覧ください。(資料 7)
 本市の認知症ケアパスです。取組みがよく分かります。
 そこで、認知症者数の状況を伺います。

○久高友弘 議長 
 宮城寿満子福祉部長。
○宮城寿満子 福祉部長
 国が提供する「地域包括ケア見える化システム」によりますと、認知症高齢者数は令和元年10月現在、全国で442万4,968人。沖縄県が4万3,964人。本市が1万412人となっております。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。
○古堅茂治 議員
 モニターを御覧ください。(資料 8)
 一般社団法人日本認知症本人ワーキンググループが表明した「認知症とともに生きる希望宣言」です。2025年には5人に1人は認知症になると言われています。
 そこで、認知症と共に希望を持って生きられる、共生できる社会づくりが一層重要になっています。同趣旨での認知症対策の条例を策定した自治体の状況を伺います。

○久高友弘 議長 
 宮城寿満子福祉部長。
○宮城寿満子 福祉部長
 認知症の人や家族を地域で支え、優しいまちづくりを目指す趣旨の条例の全国の策定状況につきましては、地方自治研究機構によりますと、令和2年9月末現在、全国で11の市区町村が条例を制定している状況でございます。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。
○古堅茂治 議員
 10月に施行した東京都世田谷区の「認知症とともに生きる希望条例」の特徴を伺います。

○久高友弘 議長 
 宮城寿満子福祉部長。
○宮城寿満子 福祉部長
 当該条例は、検討委員会やワークショップでの認知症の本人や御家族から、その思いや意見を直接聞き、議論を重ね、制定に至ったとのことでございます。
 基本理念として、「本人が自らの力を発揮しながら安心して暮らし続けることができる社会」、また、「社会全体が認知症と共によりよく生きていくことができる地域共生社会の実現を目指すこと」の2つを掲げております。
 この基本理念を視野に区の責務、区民の参加、地域団体、関係機関、事業者の役割が定められております。
 さらに、本人の意思決定を支援する「私の希望ファイル」というものを作成して、それを通して本人の希望を知り、そのことを実現できるよう関係機関等が連携して取り組むこととしているようです。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。
○古堅茂治 議員
 本市でも認知症対策に関する条例策定を進めるべきです。見解を伺います。

○久高友弘 議長 
 宮城寿満子福祉部長。
○宮城寿満子 福祉部長
 条例策定につきましては、先進地の事例も参考にしながら調査研究してまいりたいと考えております。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。
○古堅茂治 議員
 認知症の方が、外出先でトラブルや事故を起こした場合に、認知症保険を使った事故救済制度と、認知症診断助成制度を導入している自治体の状況を伺います。

○久高友弘 議長 
 宮城寿満子福祉部長。
○宮城寿満子 福祉部長
 両制度とも全国で実施している自治体の総数につきましては把握しておりませんが、認知症の人がトラブルや事故を起こした場合の認知症事故救済制度は、神戸市、久留米市、延岡市などが導入しているとのことでございます。
 また、認知症機能健診を無料で受けられる認知症診断助成制度は神戸市で実施されております。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。
○古堅茂治 議員
 認知症保険を使った自治体独自の事故救済制度、朝日新聞と週間朝日の調査では、2019年11月39自治体、今年の11月は少なくとも54自治体が導入と広がっています。
 国会では、よりよい認知症基本法案を目指し、与野党や関係団体が意見を出し合って調整が行われています。認知症対策は政治の重要課題です。誰一人も取り残さない沖縄らしい優しい社会づくりへ、認知症対策の拡充、強化が求められています。ちゃーがんじゅう課の皆さん、頑張ってください。次に、
 道路行政について
 2018年6月にも質問しました。市道鳥堀12号と県道29号線の首里高校石嶺球場側との交差点への信号設置と、県道29号線から市道鳥堀12号に向けた右折レーン設置への取組を伺います。 

○久高友弘 議長 
 比嘉世顕市民文化部長。
○比嘉世顕 市民文化部長
 お答えいたします。
 所管する沖縄県警察及び沖縄県南部土木事務所に確認いたしましたところ、今年度中に当該交差点への信号機及び右折レーンの設置を予定しているとのことでございました。
○久高友弘 議長
 古堅茂治議員。

○古堅茂治 議員
 関係部署と警察の御尽力を高く評価いたします。最後に、
 本市の換地処分違法確定事件について質問します。
 土地区画整理事業での本市の法令遵守違反、法令解釈ミスで、30年近く当事者に苦痛を与え続けています。著しい人権侵害です。
 9月議会で城間市長は、「本市の行政処分が違法という結果を重く受け止めまして、改めて心よりおわび申し上げます。誠意を持って対応し、早期に解決を図ってまいりたい」と答弁しています。
 この議会への重要な市長答弁を受けて、早期解決への取組を伺います。

○久高友弘 議長
 城間悟まちなみ共創部長。
○城間悟 まちなみ共創部長
 お答えいたします。
 本市は、原告との直近の面談で、解決に向けた本市の考え方をお伝えしたところでございます。早期に解決できるよう、引き続き話し合いを行ってまいりたいと考えております。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。
○古堅茂治 議員
 土地区画整理事業で換地処分が著しく違法だと確定した違法な行政行為、本市には、法令遵守、内部統制、公正・公平な行政執行など猛烈な反省が求められています。
 この問題の早期是正、法令に基づく正しい解決方法は、当事者の土地と隣接土地についても換地処分線から宅地造成工事として安全性が確保できるよう、擁壁を那覇市が事業者責任で行うことではありませんか。

○久高友弘 議長 
 城間悟まちなみ共創部長。
○城間悟 まちなみ共創部長
 本市といたしましては、判決理由で示された解決方法に基づいて早期に解決が行われるよう、誠意を持って対応してまいりたいと考えております。

○久高友弘 議長 
 古堅茂治議員。
○古堅茂治 議員
 これ以上、当事者を苦しめてはなりません。ぜひ当事者の意見も踏まえて、しっかり取り組んでほしいと思います。城間市長の英断を強く求めます。
 日本共産党市議団、11月定例会の代表・一般質問で、道理ある具体的提案を7人の議員が行ってまいりました。引き続き、オール沖縄・城間市政をしっかり支えてまいります。
 最後に、久高副市長、長い間お疲れさまでした。日本共産党市議団を代表して、オール沖縄・那覇市政を支えてこられたことに、心からの敬意と感謝を申し上げます。ありがとうございました。引き続き健康に留意され頑張ってください。
 これで質問を終わります。
 以上

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