日本共産党那覇市議団ニュース22号
西田氏発言の撤回迫る 那覇市議会が抗議決議(しんぶん赤旗)
自民党の西田昌司参院議員が沖縄戦で犠牲になった女子学徒らを追悼する「ひめゆりの塔」の説明内容を「歴史の書き換え」と冒涜した問題で、那覇市議会は22日、西田氏と自民党本部に真摯な謝罪と撤回などを強く迫る抗議決議を賛成多数で可決しました。反対した維新系4人を除いて、自民を含む全会派が賛成しました。
決議は、沖縄戦の実相などをわい曲する発言と糾弾。沖縄戦犠牲の美化につながりかねない歴史観に基づいた発言そのものを、西田氏が事実と言い張っていることも批判しています。
本土決戦を遅らせるための時間稼ぎの「戦略持久戦」が沖縄で続けられ、戦場に駆り出された多くの学徒が犠牲になったと指摘。住民の多くが避難していた本島南部に日本軍司令部が撤退した結果、軍民混在の状況となって住民犠牲が拡大したと言及しています。「沖縄戦の最大の教訓が『軍隊は住民を守らない』とされてしまう理由はそこにある」と述べています。
日本共産党のフルゲン茂治市議団長は、賛成討論で「西田氏の妄言は、沖縄戦の実相と史実、県民の戦争体験と証言、そして沖縄県民の恒久平和への強い思いと沖縄の心、米軍支配にあらがった沖縄の歴史、平和教育などを否定し、捏造を図る歴史修正主義そのもの」と強調。立場を超えた賛同を呼びかけました。