2021年9月定例会 西中間久枝 代表質問 議事録
◆西中間久枝 議員
ハイタイ。オール沖縄・日本共産党の西中間久枝です。これより、日本共産党市議団を代表して質問を行います。どうぞよろしくお願いいたします。
新型コロナ感染症で亡くなられた方に衷心よりお悔やみを申し上げるとともに、闘病中の方々に心からお見舞いを申し上げます。
困難な状況下で奮闘されている医療、介護の従事者とエッセンシャルワーカーとして日々の社会生活、経済活動を支えておられる各分野の事業者に深い敬意と感謝を表明いたします。
それでは、質問を行います。
1.コロナ感染症対策・教育行政について。
コロナ感染第5波は、感染性がより高いデルタ株が主流になり、感染しにくいとされていた子供の感染が顕著で、子供から親への感染も確認されています。この状況下でも、保護者世代にはワクチン接種が間に合っていません。各地で医療崩壊が始まり、入院できないケースが続出する中、デルタ株は子供や子育て世代にとっても、これまでで最大の脅威と言っても過言ではありません。そして、菅政権のコロナ失策で感染爆発を招き、医療崩壊で次々と救える命が失われる状況に、国民的怒りが爆発しています。
党市議団は8月24日、命を守ることを最優先にした新型コロナ対策に関する緊急申入れを城間市長に行いました。今、政治に求められているのは、城間市長を先頭に全職員が奮闘している、何よりも命を守ることをぶれずに貫くことです。
(1)デルタ株の感染力の強さを考慮し、学校の状況に応じ、登校見合わせの選択、分散登校、オンライン授業などを適切に柔軟に組み合わせることで対応して、学校活動の安全と学びの確保が求められています。
本市教育委員会のこの間の対応を評価し、見解を伺います。
(2)分散登校は、保護者の減収や失職、医療従事者が出勤できなくなるなどのデメリットがあります。そうしたしわ寄せが起きないよう、家庭の状況で必要な子供が朝から学校で学べるようにすることや、給食についての検討、対応を伺います。
(3)少なくない保護者、子供が、感染対策のため登校を見合わせる選択をしています。ところが国の通知では、同居家族に高齢者や基礎疾患がある者がいる場合には欠席扱いしないなど、登校見合わせの対象を狭くしています。広く認めるように転換し、登校を見合わせる子供たちの学びや成長への支援を明確に位置づけるべきです。見解を伺います。
(4)教室で子供たちが一定時間集まって会話し、給食を取る学校では、エアロゾル感染、空気感染に特に注意する必要があります。デルタ株は従来株の半分の時間で感染すると言われており、富岳のシミュレーションでは、短時間で空気を入れ替える常時換気4か所開けなどと、教室で教職員も生徒もウレタンではなく不織布のマスクをつけることが重視されています。
デルタ株に対応した学校での感染対策、部活動や大会などへの対応を伺います。
(5)不織布マスクは感染予防に重要な役割を果たします。経済的負担軽減のため、国の予算等で子供用マスクを無償提供すべきです。見解を伺います。
(6)コロナ感染は半数が無症状感染者からであり、無症状感染者の発見と保護が感染対策に欠かせません。このことを政府が無視してきたことが、事態の悪化を招いた一因です。
ドイツでは、広範な検査の一環として、児童生徒に週2回、迅速抗原検査をしています。感染状況の深刻な沖縄では、教職員、子供に週2回、国の予算で自宅で行える迅速簡易検査を行うべきです。見解を伺います。
(7)子供を守るために、学校とともに、家庭、学習塾、学童保育等、校外での感染対策の徹底も極めて重要です。その取組と課題を伺います。
(8)学校や学習塾、学童保育の教職員等、生徒、家庭への積極的ワクチンの接種について伺います。
2.こども医療費の無料化拡充について。
オール沖縄・玉城県政は、2022年4月からこども医療費の無料化を中学卒業まで拡充を行います。
そして、オール沖縄・城間市政では、病院窓口での支払い負担のない医療費完全無料化制度としてスタートすることを高く評価いたします。実施目的と概要を改めて伺います。
3.市営住宅行政について。
オール沖縄・城間市政は、低額所得者らに低廉な家賃で提供する市営住宅で、入居の条件としてきた連帯保証人確保を不要とする条例を本定例会に提案しています。高く評価いたします。
住まいのセーフティネットの最後のとりでと言われながら、保証人確保が壁になり、住宅弱者が入居できない事例をなくすことにつながるものとして期待されています。条例改正の目的、概要を伺います。
4.ジェンダー平等について。
コロナ禍で生理の貧困が問題になる中、トイレットペーパーと同じように、学校や公衆トイレに自由に使える生理用品が当たり前に置いてあることを党市議団は求めてきました。
本定例会に提案されている生理用品の配備事業は一歩前進です。評価いたします。概要とさらなる拡充についての見解を伺います。
5.文化・障がい者行政について。
市制100周年記念事業、感動を共有する文化の薫り高い芸術創造発信拠点施設「なはーと」の10月開館を市民と県民は待ち望んでいます。人や町が元気になり、これまで以上に魅力的な那覇市が創造されることを目指し続ける拠点施設でもあります。
障がい者団体は、施設の現場調査を踏まえ、バリアフリーに関して改善や要望を市に提出しています。対応状況を伺います。
後は質問席より再質問を行います。
○久高友弘 議長
城間幹子市長。
◎城間幹子 市長
西中間久枝議員の御質問の3番目、市営住宅行政について私のほうからお答えをいたします。
平成30年3月に、公営住宅管理標準条例(案)から保証人に関する規定を削除するとの国の通知を受け、全国の自治体では連帯保証人に関する規定を削除する動きが見られております。
本市では、このような状況を鑑み、市営住宅入居における連帯保証人の在り方を検討するため、令和2年度中核市を対象としたアンケート調査を2回実施しました。その結果、回答のあった49市中、約半数に当たる22市が連帯保証人を求めておらず、家賃滞納等について特に影響は出ていないとの回答を得ております。
このような状況を踏まえ、市民の負担を軽減するため、本市においても連帯保証人を不要とすることにいたしました。
なお、入居の際、連帯保証人は不要となりますが、緊急時の連絡先として緊急連絡人を求めることとしております。
緊急連絡人に協力を求める事項として、入居者が不在、病気などの場合における緊急時の対応、入居者が家賃を滞納した場合における納付指導、入居者が死亡し、または無断で退去した場合における退去手続等となっております。
また、緊急連絡人の要件につきましては、国内に住所を有し、入居者と住所・居所を同じくしない18歳以上であることとしております。
改正後の条例につきましては、令和4年1月予定の入居者募集から適用したいと考えております。
○久高友弘 議長
武富剛教育委員会学校教育部長。
◎武富剛 教育委員会学校教育部長
西中間久枝議員の代表質問の1番目、新型コロナの感染症対策・教育行政について(1)から(8)に順次お答えいたします。
まず(1)学校生活の安全と学びの確保についてお答えいたします。
各学校においては、分散登校等の工夫を行い、感染リスクの低減を講じることで、段階的に教育活動を再開しております。
教育委員会といたしましては、今後も感染対策を講じながら、児童生徒の学びの保障を行い、教育活動の充実を図ってまいります。
次に(2)分散登校についてお答えいたします。
市立小学校では、多くの子供たちが日常的に長時間集まることによる感染リスクにあらかじめ備えるという分散登校の目的を御理解いただき、可能な限り御家庭での対応をお願いしております。
しかしながら、やむを得ず自宅で過ごすことができない児童に対しては、受入れを行っております。また、弁当持参ができない児童への対応として、教育委員会が配布した非常食を活用できるようにしております。
次に(3)登校を見合わせる選択についてお答えいたします。
感染不安により、児童生徒や保護者から登校しない等の申出があった場合、欠席とせず出席停止扱いにするなど、進級・進学等に不利益が生じないよう柔軟に対応するとともに、オンラインの活用等により学びを保障しております。
次に(4)学校での感染症対策、部活動や大会などへの対応についてお答えいたします。
学校での感染症対策として、マスクの着用や手洗い、換気等の基本的な感染症対策の徹底、児童生徒及び教職員、その同居家族においても、風邪症状や体調不良時には登校・出勤させないような指導を行う健康観察の徹底などを行っております。
また、同居家族、友人等が感染し、濃厚接触の疑いがある場合は、保健所から濃厚接触の特定がなされていなくても、登校を控えるよう指導することとしております。
さらに、通学・通勤以外の不要不急の外出の自粛を通知する等、学校へ持ち込ませない対応を行っております。
部活動や大会の対応については、令和3年9月12日まで完全停止としており、県外への大会やコンクールの参加については、各団体の感染症対策ガイドラインにのっとり、十分な連携の下、慎重に検討し、学校長の判断で参加することとしております。
次に(5)不織布マスク等の無償提供についてお答えいたします。
不織布マスクは各学校とも消耗品費で購入しております。現在はマスクを忘れた児童生徒や破損した児童生徒に対して配布しております。
不織布マスクの無償提供については、国の予算措置等も含めて、今後研究していきたいと考えております。
次に(6)迅速簡易検査を行うことについてお答えいたします。
無症状感染者の発見と保護が感染症対策に欠かせないことは認識しております。今後、国の予算措置等も含めて、研究していきたいと考えております。
次に(7)学校外での感染症対策の取組と課題についてお答えいたします。
家庭においては、基本的な感染症対策の徹底、本人及び同居家族の健康観察の徹底、同居家族、友人等が感染し、濃厚接触の疑いがある場合は、保健所からの濃厚接触の特定がなされていなくても、登校を控えるよう指導しております。
また、通学・通勤以外の不要不急の外出の自粛を通知する等、学校へ持ち込ませないことを周知しております。
今後、感染力の強いデルタ株に対するさらなる感染症対策が求められております。
最後に(8)教職員・生徒の積極的ワクチン接種についてお答えいたします。
現時点では、教職員のワクチン接種を行った総数は確認しておりませんが、7月より教職員へのワクチンの優先接種が始まっております。また、8月より中学3年生のワクチンの優先接種も行われております。
○久高友弘 議長
新垣淑博こどもみらい部長。
◎新垣淑博 こどもみらい部長
代表質問1番目の(8)のうち、放課後児童クラブ(学童保育)についてお答えします。
放課後児童クラブについては、国の原則開所という方針の下、社会基盤を支えるという使命感を持って運営を継続しております。
本市としましても、児童クラブ内での感染防止を図り、クラブ従事者を支援するため、積極的に優先接種に取り組んでまいりました。
主な取組として、ワクチンの接種を進めるため、市内全108クラブに対し希望調査を行い、84クラブ、241人に対し、7月下旬に他の接種予定者よりも早く接種券を優先配布しております。
また、沖縄県広域ワクチン接種センターの一つである那覇クルーズターミナルにおいて、49のクラブ、111人の希望者に対し、8月5日から11日の間、接種を行えるよう日程調整を実施いたしました。その結果、希望者にはおおむね接種できたものと考えております。
続きまして、2.こども医療費の無料化拡充についてお答えします。
こども医療費助成制度の拡充につきましては、これまでも県と歩調を合わせ実現に向けて取り組んできたところでございます。
2022年4月から実施しますこども医療費の無料化は、通院費の助成及び現物給付方式による助成の範囲を、中学校卒業相当の子供にまで広げるものであります。
医療費の助成を行うことで、保護者の経済的負担の軽減を図るとともに、子供の疾病の早期発見、早期治療を促進し、子供たちの健やかな育ちを支援することを目的としております。
○久高友弘 議長
武富剛教育委員会学校教育部長。
◎武富剛 教育委員会学校教育部長
御質問の小中学校における生理の貧困対策事業についてお答えいたします。
本事業は、世帯の経済状況により生理用品を準備できない児童生徒が、安心して学校生活を送れるような環境を整えることを目的としています。
また、事業概要としましては、寄附によるものとなっており、小学校1校当たり9,400円から2万2,600円、中学校1校当たり1万3,700円から3万9,000円分の生理用品を各学校に備えていきます。配布対象は、貧困に限らず、困っている女子児童生徒となります。
次年度以降の取組に関しましては、今年度の利用状況や学校の声を聞きながら検討してまいります。
○久高友弘 議長
比嘉世顕市民文化部長。
◎比嘉世顕 市民文化部長
西中間久枝議員の代表質問の5番目、バリアフリーに関する要望への対応状況についてお答えします。
那覇文化芸術劇場「なはーと」におけるバリアフリー関連の取組につきましては、平成28年度に実施した基本設計において、身体障がい者団体へのワークショップや、難聴や中途失聴者の協会へヒアリングを行っております。
ワークショップやヒアリングでの要望などを受け、盲導犬用トイレや授乳室の整備、バリアフリートイレの数の確保、難聴者支援設備のヒアリングループの設置などを整備いたしました。
また、これまでホール内に段差があることで限られた場所にしか車椅子席がなかったことや、舞台への移動経路に段差などがあるため直接行くことができず、裏口のようなところから行かなければならないことがあるとの意見がございました。
これらの意見を踏まえ、基本設計では、車椅子利用者の水平移動を円滑化するため、ロビー、車椅子席を設置する1階客席中通路、舞台の高さを同じ高さとすることを基本として進めてまいりました。
また、車椅子席を設置した1階中通路のそばに降りることができるエレベーターを設置するなど、垂直移動にも配慮した整備をいたしました。
ロビーから客席までの移動や客席から舞台への移動など、利用者の利便性を向上し、移動の円滑化に資する施設となるよう取り組んでまいりました。
完成後に施設の内覧会に参加した障がい者団体からの要望及びその対応につきまして、要望書の主な内容といたしましては、小さめのサインの改善、ロビーや劇場内に文字情報を発信する電光掲示板の設置、身障者用駐車場の青色塗装などの要望がございました。
これらの要望につきましては、今よりも大きめのサインの追加、ロビーにはデジタルサイネージの整備、劇場内は字幕などへの対応が可能なモニターまたはプロジェクター・スクリーンなどの備品の整備、身障者用駐車場の青色塗装の整備について、整備の前に改めて意見を頂戴した団体に確認していただき、開館までに整備を進めてまいります。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
それでは、再質問していきます。
最初に、学校で陽性者が出た場合の対応と教職員の検体採取の問題点・課題を伺います。
○久高友弘 議長
武富剛教育委員会学校教育部長。
◎武富剛 教育委員会学校教育部長
現在、学校と県の学校PCR支援チームが直接連絡を取り、接触者全員に迅速なPCR検査を実施しております。
手順として、学校が検査キットを受け取り、児童生徒へ配布・回収し、検査場へ提出します。
問題点・課題としては、これまで保健所の業務であった濃厚接触者と接触者の特定を学校が行うことや、検査キットの受取り、検体の回収、検査場への持ち込み業務も学校対応であることが挙げられます。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
次に、医療従事者ではなく、感染の危険性が高い教職員による検体採取は行うべきではありません。見解を伺います
○久高友弘 議長
武富剛教育委員会学校教育部長。
◎武富剛 教育委員会学校教育部長
教職員による検体回収については、学校から不安があることは聞いております。
学校から上げられた課題につきましては、県へも要望として伝えております。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
次に、防御的定期検査(社会的検査)として、子供・教職員が簡易検査を何度も行えるようにすべきです。見解を伺います。
○久高友弘 議長
武富剛教育委員会学校教育部長。
◎武富剛 教育委員会学校教育部長
抗原検査やPCR検査については、任意での検査であり、自己負担となっております。
今後、新型コロナウイルス感染症対策を踏まえ、予算措置等について研究していきたいと考えております。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
次に、児童生徒に陽性者が出た場合に、濃厚接触者を狭く見ず、学級、学年、部活、学校全体など、広めのPCR検査を行政検査として行うことが必要です。見解を伺います。
○久高友弘 議長
武富剛教育委員会学校教育部長。
◎武富剛 教育委員会学校教育部長
陽性者が出た場合の対応についてですが、児童生徒に陽性者が出た場合、学校と県の学校PCR支援チームが直接連絡を取り、接触者全員に迅速なPCR検査を実施しております。
手順として、各学校で濃厚接触者と接触者のリストを作成し、電子申請を県に直接行います。
県の学校PCR支援チームの指示の下、学校が検査キットを受け取り、児童生徒へ配布・回収し、検査場へ提出します。
検体の採取については、児童生徒及び保護者が行うこととなっております。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
次に、発熱などの症状があるときに、感染を疑われる方が通園・通学をしないよう、神奈川県では、小学校や幼稚園、保育園に通う子供がいる全家庭への抗原検査キット配布を決めています。検査キットの配布対象は、ワクチン接種の対象にならない12歳未満の児童や園児、約77万人を予定しています。
発熱などの症状があったら自宅ですぐ検査できるようにして、感染拡大を防ぐ狙いがあり、抗原検査キットを自宅に常備して、直ちに自分で検査できるようにすることで、感染拡大を抑えることが期待されています。
本市でも抗原検査キット配布を実施すべきです。費用は国に求めるべきです。見解を伺います。
○久高友弘 議長
武富剛教育委員会学校教育部長。
◎武富剛 教育委員会学校教育部長
文部科学省より、令和3年8月26日付事務連絡において、幼稚園、小学校及び中学校等における抗原簡易キットの配送について依頼があり、市立小中学校に対して抗原定性検査を迅速かつ簡易に実施するための検査キットを配布することとなっております。
各家庭への配布については、予算の確保や保護者の考え方等を踏まえ、慎重な対応が必要であると考えております。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
次に、学童保育が3密とならないよう、学校などより広い場所を保障するなど、柔軟な対応が求められています。見解を伺います
○久高友弘 議長
新垣淑博こどもみらい部長。
◎新垣淑博 こどもみらい部長
お答えします。
放課後児童クラブの感染症対策としては、国の感染症対策ガイドラインに基づき、感染防止の基本である3密対策や利用児童のマスクの着用、手指消毒の徹底等の対策等を実施しているところです。
また、小学校の夏季休業延長や臨時休業が実施された8月23日からは、保護者が医療従事者等の社会生活を支える職種の世帯等に限定した特別保育を実施しており、利用はおおむね3割程度に減少しております。
なお、小学校施設の活用については、休業期間中、児童クラブからの要望を受けながら、学校側と調整し個別に対応を行っております。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
すみません。先ほどの質問で、抗原検査キット配布の実施について、費用は国に求めるべきということで見解を伺ったんですけれども、そのことについて見解を伺います。お願いします。
○久高友弘 議長
武富剛教育委員会学校教育部長。
◎武富剛 教育委員会学校教育部長
費用につきまして、予算の確保についても慎重な対応が求められますので、今後研究してまいりたいと考えております。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
それでは、次に、子供たちは長い間我慢を強いられ、コロナ禍が長期化する中で様々な不満を募らせています。
新型コロナウイルスと感染の仕組みを学び、受け身ではなく、自分の頭で考え、納得して行動変容し、部活動もこれなら可能ではといった、自分たちの学校生活の前向きな話合いを行うことこそ、この時期に欠かせない学びです。
そうした学びの保障を進めるべきと考えますが、見解を伺います。
○久高友弘 議長
武富剛教育委員会学校教育部長。
◎武富剛 教育委員会学校教育部長
昨年度より学校は、新型コロナウイルス感染症により多大な影響を受けております。その中でも児童生徒、教職員は、感染症対策の徹底を図りながら、よりよい学校生活を送ることできるよう取り組んでおります。また、学校ではGIGAスクール構想の下、タブレット端末等を活用したICT教育の推進も含め、学びの保障・充実に向けて工夫、改善を行っております。
教育委員会としましては、今後とも、各学校の取組を支え、コロナ禍にあっても充実した教育活動が展開できるようしっかりと支援してまいります。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
次の質問です。
介護者がコロナ入院で不在となった在宅の難病患者への対応について伺います。
○久高友弘 議長
長嶺達也健康部長。
◎長嶺達也 健康部長
介護者がコロナ入院で不在となり在宅で難病患者が過ごすということは、現在までのところ幸いにもございません。もし介護者がコロナ陽性で入院が必要となった際には、沖縄県コロナ対策本部に判断を仰ぐこととなります。
在宅を継続するのか、入院とするのかを含め、訪問診療医、訪問看護師、難病診療連携コーディネーターと検討し、方向性を決定することとなります。
コロナ禍においても、難病患者が安心して生活できるように支援してまいりたいと思います。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
引き続きお願いいたします。
それでは、次に福祉施設で感染が発生し、職員の入院や自宅待機などにより福祉サービス維持が困難となった場合に備え、状況に応じてほかの施設から応援職員の派遣等を行う事業実施について伺います。
○久高友弘 議長
宮城寿満子福祉部長。
◎宮城寿満子 福祉部長
障害福祉サービス事業所等で新型コロナウイルス感染症の感染者が発生し、職員の入院等により福祉サービスの維持が困難となった場合の支援につきましては、今回、補正予算として上げている障害福祉サービス事業所等に対する、サービス継続支援事業補助金の障害福祉サービス施設・事業所等との協力支援事業において実施を予定しております。
当該事業は、利用者に必要な障がい福祉サービス等を継続して提供できるよう、感染者が発生した事業所からの利用者の受入れや当該事業所への応援職員の派遣を行うなど、協力する事業所に対して、割増賃金や手当等の費用、追加で必要な人員確保のための緊急雇用に係る費用といった必要な経費の支援を行うものとなっております。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
(「休憩お願いします」と言う者あり)
○久高友弘 議長
休憩します。
(午後1時32分 休憩)
(午後1時34分 再開)
○久高友弘 議長
再開します。
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
再度質問させていただきます。
障がい児、障がい者、高齢者に寄り添った感染対策、医療対策が求められています。家族が新型コロナウイルス感染症で入院し、介護者が不在となり、在宅で高齢者や障がい者の方が取り残された場合に備え、本人が陽性の場合に受け入れる短期入所協力施設、陽性・軽症でも福祉的ケアの割合が高い場合に受け入れるケア付き宿泊療養施設の設置について伺います。
○久高友弘 議長
休憩します。
(午後1時35分 休憩)
(午後1時35分 再開)
○久高友弘 議長
再開します。
宮城寿満子福祉部長。
◎宮城寿満子 福祉部長
福祉部からは、短期入所の協力施設についてお答えいたします。
高齢者や障がい者の介護者が感染により不在となった際に受入可能な短期入所の協力施設につきましては、事案が発生した際に短期入所事業を実施している施設と、速やかに入所等の調整ができるよう体制を整えているところでございます。
○久高友弘 議長
長嶺達也健康部長。
◎長嶺達也 健康部長
健康部からは、ケア付き宿泊療養施設についてお答えいたします。
入院・宿泊調整を行っている沖縄県新型コロナ感染症対策本部に確認しましたところ、ケア付き宿泊療養施設の設置はないため、現状としましては、陽性者本人の障がいの程度を把握し、対応可能な医療機関または宿泊施設の調整をしているとのことでございます。
○久高友弘 議長
新垣淑博こどもみらい部長。
◎新垣淑博 こどもみらい部長
先ほど議員御質問の各家庭のPCR抗原検査キットの件に関しまして、保育所等の分の答弁が漏れておりましたので、申し訳ございません。お答えいたします。
本市においては、保育所等における職員向けの抗原検査キットを市内246施設に配布を行っております。
議員御質問の保育所等の利用世帯への配布については、家庭における園児からの安全かつ適切な検体採取の可否等について、先行自治体から情報を収集するとともに、国による財政支援の有無等を含めて、今後調査研究してまいります。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
次に、子ども医療費無料化について再質問していきます。お願いします。
高校卒業までの子ども医療費無料化を実施している県内と中核市の状況を伺います。
○久高友弘 議長
新垣淑博こどもみらい部長。
◎新垣淑博 こどもみらい部長
お答えします。
公表されている県や厚生労働省の資料によりますと、通院・入院医療費の一部負担金なしで高校卒業まで実施している県内自治体は11市町村、中核市では福島県内の3市となっております。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
次に、本市での高校卒業までの医療費無料化実施に必要な試算額を伺います。
○久高友弘 議長
新垣淑博こどもみらい部長。
◎新垣淑博 こどもみらい部長
現在のコロナ禍、また中学校卒業までの助成も実施していない状況におきましては詳細な試算は難しいものがありますが、現時点で想定している中学校まで拡充した医療費を参考に大まかに概算したところ、約2億円となっております。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
次に、子育て支援へ高校卒業までの医療費無料化を実施するべきです。見解を伺います。
○久高友弘 議長
新垣淑博こどもみらい部長。
◎新垣淑博 こどもみらい部長
本市では、現在、2022年4月からの中学卒業までの無料化実施に向けて準備を進めているところであり、高校卒業までの年齢拡充についてもその重要性は認識しております。
今後は、中学卒業までの無料化実施後の医療機関への影響や財政負担等を見極めながら、県や県内市町村の動向を踏まえ研究してまいりたいと考えております。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
市民の命、暮らしを守ることがさらに強く求められています。日々の現場で奮闘されている職員の皆さん、頑張ってください。
以上で日本共産党の質問を終わります。ありがとうございました。