2022年9月定例会 西中間久枝 一般質問
◆西中間久枝 議員
ハイタイ、こんにちは、日本共産党西中間久枝です。一般質問を行う前に所感を述べます。
昨日の県知事選挙で、オール沖縄の玉城デニー候補が圧倒的に勝利し、県議補欠選挙では、オール沖縄の上原快佐候補が勝利しました。保守・革新の垣根を越えて心ひとつに戦ったオール沖縄と市民県民の皆さんに心からの敬意を表します。この勝利は、「辺野古に新基地はつくらせない」「普天間基地は即時閉鎖・撤去を」という沖縄県民の揺るがない民意を示したものであり、市民県民が勝ち取った歴史的勝利です。引き続き基地のない平和で、誇りある豊かな沖縄づくりへ力を合わせていきましょう。
日本共産党は、那覇市長選挙で、翁長雄治さんの必勝を目指し、全力で頑張る決意を表明し、一般質問を行います。
それでは、障がい福祉について。視覚障がい者ガイドヘルパー(同行援護)の概要と課題を伺います。
○久高友弘 議長
宮城寿満子福祉部長。
◎宮城寿満子 福祉部長
お答えいたします。
同行援護は、視覚の障がいによって外出を著しく制限される方に対して、外出時にヘルパーが同行し、代筆・代読を含む視覚的情報の提供や移動のための支援を行うサービスです。本事業の支給量につきましては、これまでは障がいの程度に応じて、ひと月当たりの目安となる基準量の上限を16時間から32時間の範囲で決定していましたが、令和3年2月から上限を46時間に引き上げる見直しを行いました。上限時間の引き上げにより、視覚に障がいがある方の社会参加につながっているものと考えております。
課題といたしましては、新聞報道にもございましたが、利用できる時間が増えたが、ヘルパーの不足により実際の利用ができない方がいらっしゃるという状況がございます。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
課題となっていますガイドヘルパー不足への対応が必要です。ガイドヘルパー養成について伺います。
○久高友弘 議長
宮城寿満子福祉部長。
◎宮城寿満子 福祉部長
ガイドヘルパーの養成につきましては、都道府県が実施主体となっており、本県では、県から指定を受けた事業所が研修を実施しています。
令和4年5月現在、高等学校3校を含む12事業所が指定を受けております。複数の事業所においては、定員枠を増やしたり実施回数を増やしたとのことでしたので、今後、ヘルパー不足の課題にも対応できるものと期待しております。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
コロナ過での取組と課題について伺います。
○久高友弘 議長
宮城寿満子福祉部長。
◎宮城寿満子 福祉部長
コロナ禍における取組といたしましては、国からの通知に従い、買い物目的として利用する場合、本来は利用者とヘルパーが同行して外出する必要がありますが、新型コロナウイルス感染拡大防止の必要性に鑑み、ヘルパーのみが代行して買い物を行うことを認めています。課題といたしましては、コロナ禍により利用控えがみられること、発熱などの症状がある利用者を病院へ連れていくことでヘルパー自身に感染リスクがあることなどが挙げられます。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
課題も含めコロナ禍での障がい者の日常を支える取組は引き続き求められています。当局の皆さん、ぜひ障がい者の日常を支えるために引き続き頑張ってください。
次に、日常生活用具給付事業の概要と課題について伺います。
○久高友弘 議長
宮城寿満子福祉部長。
◎宮城寿満子 福祉部長
本市では、那覇市日常生活用具給付要綱に基づき、障がいの内容や程度に応じ、直腸機能障がいなどのある方を対象としたストーマ装具、紙おむつ、シャワーチェアーなどの入浴補助用具、電気式たん吸引器といった日常生活用具の給付を行っております。用具ごとに上限額が定められており、上限額の範囲内で費用の一部が自己負担となります。
失礼いたしました。上限額の範囲内で費用の1割が自己負担となります。
生活保護世帯については自己負担はございません。令和3年度の本事業の主な給付実績は、ストーマ装具3,706件、紙おむつ1,534件、入浴補助用具25件、電気式たん吸引器24件となっております。また、本事業の課題といたしましては、経済環境の変化による仕入れ価格の高騰に伴い、一部の種目において用具の価格が上限額を超過し、利用者の自己負担額が増えていることが挙げられます。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
現在物価高騰も続いています。1割負担、上限額を過ぎた分は全額自己負担になるストーマ装具の代金や紙おむつなど、その代金も価格改定され値上げが広がっています。負担はさらに重くなっています。給付の上限額を引き上げるべきであると考えますが、見解を伺います。
○久高友弘 議長
宮城寿満子福祉部長。
◎宮城寿満子 福祉部長
今ございましたように、一部の種目につきましては、価格改定があることは承知しておりますが、各種目の上限額を引き上げることについては、予算等を伴うことでもありますので、他市の状況など情報収集するとともに調査研究してまいりたいと考えております。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
上限額、ぜひ引き上げを強く求めまして、次の質問に移ります。
聴覚や発話に困難がある方への電話リレーサービスがスタートしています。概要について伺います。
○久高友弘 議長
宮城寿満子福祉部長。
◎宮城寿満子 福祉部長
電話リレーサービスは、令和3年7月1日から総務大臣より指定された一般財団法人日本財団電話リレーサービスにて実施しております。当該事業は、聴覚等に障がいのある方のパソコンやスマホの画面を通じて手話や文字、音声を発信しますと、それを受けたオペレーターは通訳し聞こえる方に電話で伝え、次に聞こえる方の声を手話や文字で、聴覚等に障がいの方等につなぐサービスでございます。
サービスを利用するには、アプリをダウンロードし、必要な情報を登録することで利用することができます。緊急通報や仕事でのやり取り、病院への連絡、家族・友人との会話等で利用することができ、24時間365日利用が可能でございます。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
とても広げていきたい大切なリレーサービスになっています。引き続き周知の取組をお願いいたします。
次に、障がい者の就労支援など、那覇市独自の支援制度ジョブサポート制度の概要と課題について伺います。
○久高友弘 議長
宮城寿満子福祉部長。
◎宮城寿満子 福祉部長
那覇市障がい者ジョブサポーター等派遣事業は、一般社団法人那覇市身体障害者福祉協会へ委託し、平成19年度より実施しております。
当該事業は、就労を希望する障がいのある方の就職活動及び就労している方の安定的、継続的な職場への定着を図ることを目的に、相談内容に応じて必要な支援を行うジョブサポーターを養成し、派遣する事業です。派遣等の実績としましては、令和2年度は延べ3,105件、令和3年度は延べ2,116件で、約1,000件の減少となっております。その理由としましては、新型コロナウイルス感染症拡大に伴って活動を自粛したことなどによるものであり、そのため、障がいのある方の就職や就労定着に少なからず影響があったものと考えられます。引き続き感染症対策をしっかりと行いながら、より多くの障がいのある方々の就労支援に努めてまいります。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
コロナ禍で雇用の状況も働き方に大きな変化が起こっています。障がいのある方の就職もコロナ禍で求人が減少するなど就職や働く環境にも大きな影響が出ています。障がい者就労への支援の取組はさらに重要です。障がい者に寄り添った取組を引き続き当局の皆さん頑張ってください。お願いいたします。
次に、9月補正に計上している障がい福祉サービス事業所等に対するサービス継続支援事業補助金について伺います。
○久高友弘 議長
宮城寿満子福祉部長。
◎宮城寿満子 福祉部長
当該事業は、新型コロナウイルス感染者が事業所等で発生した場合において、必要な障がい福祉サービス等を継続して提供できるよう、消毒に要する費用や感染者の発生した事業所へ応援職員の派遣に係る費用等といった必要な経費の支援を行うものです。令和2年度、3年度に引き続き実施するもので、本定例会に補正予算を計上しているところでございます。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
次に、障がい者福祉サービス事業所へのコロナウイルス予防対策への支援について伺います。
○久高友弘 議長
宮城寿満子福祉部長。
◎宮城寿満子 福祉部長
令和2年度及び3年度につきましては、障がい福祉サービス事業所で陽性者が出た場合等に、国から提供のあったマスク、ガウン、フェイスシールド、手袋について、必要な事業所に対し配布を行っておりました。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
PCR検査の取組について伺います。
○久高友弘 議長
宮城寿満子福祉部長。
◎宮城寿満子 福祉部長
本市では、新型コロナウイルス感染症PCR検査強化事業を沖縄県と協力して行っております。
本事業は、障がい福祉サービス施設等の職員を対象として、感染拡大を未然に防ぐために令和3年6月から実施しており、本庁舎1階に窓口を設け、2週間に1回の割合で、PCR検査キットを事業者向け、配布・回収を行っております。
なお、令和4年9月1日時点の当該事業に参加する登録事業所数は89事業所、検査を受けた延べ職員数は、1万1,034人となっております。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
PCR検査の取組は、福祉施設や介護現場、働いている職員の皆さんから安心して働くことができると大変喜ばれている事業です。引き続き取組を頑張ってください。
次に、再度、生産活動拡大支援事業を行うことが必要です。見解を伺います。
○久高友弘 議長
宮城寿満子福祉部長。
◎宮城寿満子 福祉部長
新型コロナウイルス感染症の影響による発注の減少などに伴い、生産活動が停滞している就労系障がい福祉サービス事業所に対し、新たな生産活動への転換や販路開拓、生産活動に係る感染防止対策の強化等を図った場合に補助金を交付する那覇市生産活動拡大支援事業を令和2年度、令和3年度と実施しております。今年度につきましては、国や県の動向を注視してまいりたいと考えています。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
次に、障がい福祉サービスの利用者数、障がい福祉サービス事業所の数も年々増加している下で、担当職員の業務が増えて多忙となっています。さらに、コロナ禍での対応業務も増えていると考えます。多忙化も増加していると考えます。障がい者の安心した暮らし、命を支えるために、市、担当職員の皆さんの役割は重要です。対応する職員を増やすべきです。職員の増員を求めます。そのことについて伺います。
○久高友弘 議長
宮城寿満子福祉部長。
◎宮城寿満子 福祉部長
議員からもございましたように、障がい福祉サービス利用者数、障がい福祉サービス事業所数の増加に伴い、担当する職員に負担が生じていることは把握しております。
これまでも増員要求等体制強化に取り組んできたところですが、引き続き担当部署と調整を重ね、市民によりよいサービスが提供できるよう努めてまいりたいと考えております。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
ぜひ職員増員をお願いいたします。強く求めまして、次に、福祉のまちづくり条例について伺います。
市の公共施設は、市の責務として障がいのある方や高齢者が利用しやすい整備をすべきと考えます。市条例の中で、市の責務がどのように規定されているか、説明を求めます。
○久高友弘 議長
宮城寿満子福祉部長。
◎宮城寿満子 福祉部長
お答えいたします。
那覇市福祉のまちづくり条例は、市、市民及び事業者それぞれの責務を明らかにするとともに、福祉のまちづくりを協働で推進し、もって市民福祉の増進に資することを目的としております。
条例第3条第2項では、官公庁や社会福祉施設、教育文化施設などの生活関連施設の設置時に、高齢者や障がいのある方など、その他の関係者の意見を聞くこと、第3項では、市は自ら設置し、又は管理する生活関連施設について、高齢者や障がいのある方などが安全かつ快適に利用できるよう整備を進め、維持管理を適切に行うことなど、市の責務が規定されているところでございます。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
新真和志複合施設において、障がい者などの方々が雨天時でも施設への出入りがスムーズに行われるよう屋根設置などを図るべきです。見解を伺います。
○久高友弘 議長
比嘉世顕まちなみ共創部長。
◎比嘉世顕 まちなみ共創部長
お答えいたします。
新真和志複合施設内に入居する那覇市障がい者福祉センター、那覇市こども発達支援センター及び真和志支所などには、車いす使用者等の体の不自由な市民が多く利用されることが予想されます。このような方々が雨天時においても施設への出入りが支障なく行われるよう段差解消や雨端となるひさしなどの配慮について要求水準書に盛り込んでまいりたいと考えております。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
多目的トイレ設計基準が見直されています。新真和志複合施設への対応について伺います。
○久高友弘 議長
比嘉世顕まちなみ共創部長。
◎比嘉世顕 まちなみ共創部長
お答えいたします。
国土交通省のホームページを確認したところ、令和3年3月に高齢者、障がい者などの円滑な移動等に配慮した建築設計標準が改正され、車いす使用者トイレの大きさについての見直しが行われております。新真和志複合施設の多目的トイレについても、この設計標準に則した整備を行う予定でございます。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
新真和志複合施設内には、障がい福祉関連施設などが設置され、車いす使用者等の体の不自由な市民の方が多く利用されることが予想されます。災害時においてどのような対応を考えているかを伺います。
○久高友弘 議長
比嘉世顕まちなみ共創部長。
◎比嘉世顕 まちなみ共創部長
お答えいたします。
災害時における避難経路の確保や設置する設備などについては、今後、関係課などと調整を行いながら、本施設の整備を行う予定でございます。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
誰もが利用しやすい新真和志複合施設の設置に向けて頑張ってください。また、要求水準書に盛り込むなど対応をよろしくお願いいたします。
次に、市営住宅入居について、市営住宅入居における優先的選考のひとり親の定義について伺います。
○久高友弘 議長
比嘉世顕まちなみ共創部長。
◎比嘉世顕 まちなみ共創部長
お答えいたします。
本市の市営住宅入居における優先的選考のひとり親につきましては、配偶者のない者で現に18歳未満の児童を扶養し、かつ当該児童のみと同居する者又はこれに準ずる者として市長が認める者としております。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
現在、那覇市では、子供が生まれているひとり親は優先的入居に含まれています。ですが、子供がこれから生まれる妊婦の方は、優先入居対象となっていません。優先入居の対象にすべきです。
そこで質問します。那覇市での親子健康手帳の意義と役割、実績を伺います。
○久高友弘 議長
根間秀夫健康部長。
◎根間秀夫 健康部長
親子健康手帳は、母子保健法に基づき、妊娠の届出をした者に対して交付しており、交付主体は市町村となっております。
手帳の意義は、妊娠、出産及び育児に関する健康記録であるとともに、乳幼児の保護者に対する育児に関する指導書であるとされております。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
初妊婦、初めて妊婦になった方の人数を伺います。
○久高友弘 議長
根間秀夫健康部長。
◎根間秀夫 健康部長
本市における妊娠届出数は、令和元年度3,023件、令和2年度2,780件、令和3年度2,610件となっております。
また、妊娠届出数のうち、初妊婦の件数と割合ですが、令和元年度1,266件、41.9%、令和2年度1,120件、40.3%、令和3年度1,057件、40.5%となっております。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
多くの子供たちが那覇市で誕生する予定になっています。
福岡市、鳥取県では、既に子供がこれから生まれる妊婦の方も優先入居の対象となっています。これから子供が生まれるという状況の中で、生活、収入など、不安なことも多く、住宅が確保されて安心して那覇市で子供を産み育てるための支援、応援としてこれから子供が生まれる妊婦、ひとり親も対象にすべきではないでしょうか。見解を伺います。
○久高友弘 議長
比嘉世顕まちなみ共創部長。
◎比嘉世顕 まちなみ共創部長
お答えいたします。
子供のいない妊婦をひとり親とした場合の運用について、他の自治体の状況を踏まえて調査研究してまいりたいと考えております。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
妊婦への市営住宅優先入居の対象にすることを強く求めます。
次に、那覇市都市景観資源について。
前回6月定例会で質問しました。巨木の維持・管理について、その後の取組状況を伺います。
○久高友弘 議長
幸地貴都市みらい部長。
◎幸地貴 都市みらい部長
都市景観資源に係る維持管理につきましては、支援が必要であると考えております。支援の方法について、他都市の事例を調査し、参考にしながら、どのような支援の方法が適切なのか検討を行っているところでございます。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
所有者からは剪定などの維持保全に関する費用が、かなり負担になっているとの声があります。助成金の交付などによる負担軽減ができないかも含めて検討していただきたいと思います。見解を伺います。
○久高友弘 議長
幸地貴都市みらい部長。
◎幸地貴 都市みらい部長
所有者の負担軽減について引き続き検討してまいりたいと考えております。
○久高友弘 議長
西中間久枝議員。
◆西中間久枝 議員
ぜひ来年度の予算措置に向けて頑張ってください。
以上をもちまして、日本共産党、西中間久枝の一般質問を終わります。ありがとうございました。