2023年11月定例会 西中間久枝 一般質問

西中間 久枝

2024/05/10

◆西中間久枝 議員 
 ハイタイ(こんにちは)。日本共産党の西中間久枝です。
 一般質問を行います。
 毎年12月3日から9日は障害者週間です。国連国際障害者デーの12月3日から、障害者の日の12月9日までの1週間を障害者週間として障害者基本法の改正で定められました。国民の障がい福祉への関心や理解を深めること、障がい者が社会や経済、文化などの活動に参加する意欲を高めることを目的としています。
 内閣府の世論調査では、「障害者週間を知らない」が69.9%、「世の中には障がいのある人に対して、障がいを理由とする差別や偏見がまだあると思う」47.5%、「ある程度はあると思う」41%など公表されているように、まだまだ障がいを理由とする差別や偏見はなくなりません。社会活動や雇用など、障がい者の置かれている状況は厳しく、障がい福祉への理解や福祉拡充が強く求められています。
 それでは、質問します。
 交通行政について。
 障がい者団体、特定非営利活動法人DPI日本会議は10月20日に「全国一斉行動!UDタクシー乗車運動」として、UD(ユニバーサルデザインタクシー)の車椅子利用者への対応を各地で調査し、乗車拒否が3割を超える状況があった結果を受けて、11月13日、国土交通省に改善を要望しています。DPIの佐藤聡事務局長は、タクシー事業者は車椅子利用者を拒否しないという姿勢を徹底してほしいと、研修の強化などを国交省に要望しました。
 沖縄を含む17都道府県で、車椅子利用者延べ109人が参加し、調査、流しや乗り場での乗車を試みたほか、電話やアプリで配車予約ができるかどうかを調べています。その結果、34.9%に当たる延べ38人が乗車を拒否されたと回答。前回調査を行った2019年の26.7%より悪化している状況も明らかとなりました。電動車椅子利用者へのUDタクシー配車について、見解と対応を伺います。

○上里ただし 副議長 
 花城保都市みらい部副部長。

◎花城保 都市みらい部副部長 
 ユニバーサルデザインタクシーは、一般のタクシーを利用される方に加え、身体障がい者のほか、高齢者や妊産婦、子連れの方など、様々な人が利用できる構造のタクシーとなっております。
 沖縄県ハイヤー・タクシー協会に確認したところ、車両台数は令和4年3月末時点において、協会加盟事業者の保有台数3,466台のうち437台とのことです。
 ユニバーサルデザインタクシーの車椅子利用者への対応調査における配車状況につきましては、オペレーターや乗務員の認識不足等の理由により配車ができなかったとのことでありました。同協会としましては、人手不足などもあって教育が行き届いていなかったとのことであり、今後は利用者などの意見を伺い、周知徹底を図っていくとのことでした。
 本市としましても、運転手不足など様々な課題があると認識しておりますが、誰もが利用しやすい環境の向上が必要と考えております。乗務員等の交通モラル、マナーの向上と心のバリアフリーに関する研修の充実などについて、沖縄県ハイヤー・タクシー協会へ働きかけてまいりたいと考えております。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 沖縄では、電動車椅子ごと乗れる仕様のUDタクシーを実際に利用できるかどうかを、県自立生活センター・イルカの当事者3人が参加し調査をしています。県ハイヤー・タクシー協会のホームページで、UDタクシー保有の事業所のうち12か所に電話をしたが、1台も配車がされなかったことが地元紙などでも大きく報道されました。
 UDタクシーを必要としている電動車椅子利用者の方へ配車できるよう、配慮した予約制を設けるなど仕組みづくりも必要です。見解を伺います。

○上里ただし 副議長 
 花城保都市みらい部副部長。

◎花城保 都市みらい部副部長 
 ユニバーサルデザインタクシーは、一般のタクシーと同様に流し営業や車両を指定した予約による利用が可能となっております。
 本市としましても、電動車椅子などの利用者に配慮した予約や、ユニバーサルデザインタクシーの役割・活用に関する情報発信をホームページ等で行うことは、利用者にとって有益なサービスとの認識でおりますので、沖縄県ハイヤー・タクシー協会に申し出していきたいと考えております。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 障がいを理由とした乗車拒否や配車が制限されることなく、電動車椅子などを利用している方も安心してタクシーが利用できるよう、行政からも働きかけていただくよう要望いたします。
 次に、人事行政、障がい者雇用について。
 私の2023年6月定例会における障がい者雇用枠の正職化に向けて期限を設定し実施計画を策定すべきとの質問に対し、総務部長より、今後は正職員化への意向調査を行うとともに、各任命権者間での意見交換を実施していく予定との答弁がありました。その後の取組を伺います。

○上里ただし 副議長 
 當間順子総務部長。

◎當間順子 総務部長 
 障がい者雇用については、令和6年度会計年度任用職員(障がい者雇用枠)の募集をしているところであり、合同面接会を12月下旬に実施することになっております。
 正職員化の検討に向けての意向調査については、例年実施している、会計年度任用職員に係る再度の任用についての意思確認及び令和6年度会計年度任用職員(障がい者雇用枠)の選考の後、2月をめどに実施したいと考えております。その後、当該意向調査等の結果も踏まえ、各任命権者間での意見交換を年度内に実施したいと考えております。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 実施計画を策定すべきです。見解を伺います。

○上里ただし 副議長 
 當間順子総務部長。

◎當間順子 総務部長 
 現段階においては、先ほど答弁いたしました正職員化の検討に向けての意向調査や各任命権者間での意見交換を基に、他市町村の状況も参考にしながら最良な雇用形態や採用方法を模索してまいります。
 今後も障がいのある方がその能力を十分発揮できるよう、関係部局とも連携して取り組みたいと考えております。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 障害者雇用、正職員化、実施計画の策定に向けてしっかり取り組んでください。
 次に、福祉行政について。
 2023年3月27日より、高速道路などの有料道路の障がい者割引の見直しがありました。概要を伺います。

○上里ただし 副議長 
 宮城寿満子福祉部長。

◎宮城寿満子 福祉部長 
 お答えいたします。
 高速道路などの有料道路における障害者割引は、通勤、通学、通院等の日常生活において、有料道路を利用される障がいのある方の自立と社会経済活動への参加を支援するための制度となっております。
 これまで、障がいのある方が障害者割引制度の対象であることを示すシールが貼付された障害者手帳を提示することで、1人につき1台、事前に登録された自動車に限り割引が適用されておりました。
 令和5年3月27日よりその要件が緩和され、事前登録されていない自動車であっても新たに割引が適用されることとなっております。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 今回大幅に緩和されています。割引を利用するには、事前の割引登録申請も必要となっています。改正の内容や手続方法など、分かりやすく広く周知をする必要があります。見解と取組を伺います。

○上里ただし 副議長 
 宮城寿満子福祉部長。

◎宮城寿満子 福祉部長 
 高速道路などの有料道路における障害者割引制度の内容については、これまでも障がい福祉のしおりに掲載し、障害者手帳の相談や交付などの際に案内してきたところです。今回の要件緩和につきましても、しおりに反映させるなど、周知を図っております。
 今後は、割引制度の内容や利用の流れ、注意点などを分かりやすく本市ホームページに掲載するなど、さらなる周知に努めてまいりたいと考えております。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 周知の取組、お願いいたします。
 次に、4年ぶりに那覇市障がい者運動会が開催されました。副市長、部長はじめ職員の皆様も参加されて大いに盛り上げていただきました。
 モニターお願いします。
       (モニター使用)
 大きく青空の下、盛り上がって開催することができました。
 次、お願いします。
       (モニター使用)
 ありがとうございます。
 次、お願いします。
       (モニター使用)
 ありがとうございました。
 当日、運動会で私は、息子は5年前からひきこもりですというお母さんと話をする機会がありました。「息子は、作業所での人間関係でいろいろあり、作業所を辞めてから5年間ひきこもりです。社会と少しでもつながってほしくて、いつも運動会のはがきが来たら見せるけど、いつも見るだけで、今回もいつものように見るだけだと諦めながらはがきを机に置いていたら、息子から、今回は行ってみようかなと。でも、当日になってみないと本当に参加できるか分からないから、期待する気持ちを抑えていました。今日の朝、息子がパン食い競争出てみたいと言ったから、急いで準備してきました。よかった、間に合って」と話をしてくれました。競技に出るために列に並んでいる息子さんの姿をうれしそうに見ていました。
 気取らず、何にも縛られずに、本人のままで参加できる運動会。そこがとても魅力的で、職員、手話通訳の皆さん、民生委員、地域、ボランティアの皆さん、介護・介助職員の皆さん、多くの方々の協力と支えがあることで安心して参加ができる運動会だと改めて思いました。
 障がいのある人が参加すること、社会とつながっていくきっかけにもなっている那覇市障がい者運動会の見解と取組を伺います。

○上里ただし 副議長 
 宮城寿満子福祉部長。

◎宮城寿満子 福祉部長 
 お答えいたします。
 那覇市障がい者運動会は、那覇市在住の障がいのある方を対象として、スポーツ・レクリエーション活動を通じ、障がいのある方の心身の保持増強を図るとともに、交流の輪を広げることにより、障がい福祉の向上を目的として開催しております。
 コロナ禍の影響により令和2年度から中止となっておりましたが、今年は第41回として11月26日に、午前中のみではありましたが、4年ぶりに開催することができました。
 当日は約200人の方が、リレーやパン食い競争など9種目の競技に参加し、障がいの種別に関係なく交流を深め、さらに多くの学生ボランティアや障がい者団体の皆様等の手助けもあり、大変楽しく有意義な時間を過ごすことができたのではないかと考えております。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 今回の運動会は、お昼ごろに終了するという日程でお弁当がなかったようです。運動会のお弁当があるということも参加のきっかけになり、大きな楽しみの一つにもつながっているとの現場の声がありました。
 予算をしっかりと確保すべきです。見解を伺います。

○上里ただし 副議長 
 宮城寿満子福祉部長。

◎宮城寿満子 福祉部長 
 先ほど議員からの御紹介もありましたように、私、古謝副市長も御参加いただきまして、楽しく運動会に参加させていただきました。皆様が生き生きとした表情で参加されている様子を見て、会場は笑顔であふれていたなというふうに考えております。
 予算につきましてですけれども、障がいのある方が活躍できる重要な事業であるということは私どもも認識しておりますので、次年度以降も継続して実施できるように取り組んでまいりたいと考えております。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 運動会の開催は、開南小学校の運動場で行われます。競技で使う玉入れの用具やトイレの使用など、学校の協力がどうしても必要です。一緒に運動会を盛り上げて応援していただけるよう、那覇市としても学校との連携がこれからも図れるように配慮を求めます。見解を伺います。

○上里ただし 副議長 
 宮城寿満子福祉部長。

◎宮城寿満子 福祉部長 
 当該事業は、本市主催の事業として那覇市身体障害者福祉協会へ委託しており、委託事業者との会議などで開催に向けた調整を進めてきたところでございます。
 引き続き次年度の開催に向けては、委託事業者へ今年度の運営上の課題も確認した上で、スムーズな開催となるよう、主催者として必要な支援を行ってまいりたいと考えております。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 引き続き、ぜひ安全安心で開催できるように、また配慮もよろしくお願いいたします。
 生活保護行政について、次の質問に移ります。
 令和4年12月26日、厚生労働省・社会援護局保護課の通達で、伴走型相談支援及び出産・子育て応援給付金の一体的実施事業における出産・子育て応援給付金の生活保護制度上の取扱いについての説明を求めます。

○上里ただし 副議長 
 宮城寿満子福祉部長。

◎宮城寿満子 福祉部長 
 令和4年12月26日、厚生労働省・社会援護局保護課の事務連絡『「伴走型相談支援及び出産・子育て応援給付金の一体的実施事業」における「出産・子育て応援給付金」の生活保護制度上の取扱いについて』が発出されております。それにより、厚生労働事務次官通知第8の3の(3)のイ「出産、就職、結婚、葬祭等に際して贈与される金銭であって、社会通念上収入として認定することが適当でないもの」に当たるものとして、収入として認定しない取扱いが示されております。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 通達で述べられています次官通知第8の3の(3)のイ「出産、就職、結婚、葬祭等に際して贈与される金銭であって、社会通念上収入として認定することが適当でないもの」について、那覇市の見解と対応を伺います。

○上里ただし 副議長 
 宮城寿満子福祉部長。

◎宮城寿満子 福祉部長 
 原則、収入として認定しない取扱いとしております。
 ただし、金額が近隣の低所得世帯との均衡を失しない程度の額を超える場合は、個別的に判断を行っております。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 次、観光行政について質問します。
 那覇市観光基本計画の概要を伺います。

○上里ただし 副議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 お答えします。
 那覇市観光基本計画は、本市観光振興の基本指針として平成27年度に策定しました。計画期間を10年間として、目指す将来像を「人も、まちも活きいき、美ら島の観光交流都市」と掲げ、観光収入、宿泊客1人当たり市内消費額、延べ市内宿泊客数を目標値に設定し、5つの目指す方向性、7つの取組の展開を軸に様々な取組を進めております。
 しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響により、観光を取り巻く環境が大きく変化したことから、現行の観光基本計画と併せて、観光回復を牽引する観光施策の当面の方向性を示すため、新たに那覇市コロナ期観光回復戦略を策定しました。
 計画期間を令和3年11月から令和6年度までとし、4つの戦略の柱を軸に、10の取組を推進してございます。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 評価と課題について伺います。

○上里ただし 副議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 那覇市観光基本計画に関連する取組の評価対象事業は135件あり、うち完了20件、着手済み72件、停滞4件、未着手39件となっております。
 完了、着手済みを見ると7割近い数字となっており、コロナ禍による影響を踏まえると、一定程度評価できるものと考えております。
 課題としましては、停滞や未着手の事業について今後どのように対応していくか、検討していく必要があると考えてございます。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 今回の那覇市観光基本計画の改定は、1,000万人観光を達成した後のアフターコロナの下での策定となります。それらを踏まえて、更新するに当たっては、那覇市の経済発展やSDGsを考慮した策定委員の構成や目標数値の設定など、丁寧な議論が必要です。見解と取組を伺います。

○上里ただし 副議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 現在、第2次那覇市観光基本計画の策定を進めており、本市の附属機関である那覇市観光審議会に諮問を行ったところでございます。
 委員の構成は、宿泊業、飲食業、交通関連などの観光産業関係者や学識経験者、福祉や情報関連といった幅広い業種の方々から構成されており、各委員の専門的知識に基づく意見を計画の内容に反映させていきたいと考えております。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 次に、観光客が利用しやすいユニバーサルトイレの確保と設置にについて。
 市内のホテルと連携して、ユニバーサルデザインやLGBT多様性に対応するトイレを提供すべきです。見解を伺います。

○上里ただし 副議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 現行の計画においても、取組の展開における具体的な取組の一つとしてユニバーサルツーリズムの推進を掲げており、関係各課において事業を実施してまいりました。
 次期観光基本計画の策定においても検討してまいりたいと考えております。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 観光施設周辺での交通渋滞、オーバーツーリズムを避けるためにも、モノレールや定期バスの利用促進、レンタル自転車の整備が急がれています。見解を伺います。

○上里ただし 副議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 持続可能な観光地の形成には、オーバーツーリズム対策も欠かせないことから、次期観光基本計画においても取組の一つとして盛り込んでいく必要があると考えております。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 市内ホテルの宿泊と連携した修学旅行での利用促進を図るべきです。見解を伺います。

○上里ただし 副議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 那覇市観光協会が実施している那覇まちまーいや、那覇市街角ガイドによる地元ガイドと一緒に市内の観光資源を周遊するコンテンツについては、これまで多くの修学旅行での利用実績もあることから、実施団体と意見交換を行いながら、市内ホテル宿泊との連携の可能性について検討してまいりたいと考えております。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 那覇市内の交通機関の整備と接合、待機場や乗降場の整備が急務となっています。見解を伺います。

○上里ただし 副議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 本市においては、貸切りバスの路上駐車対策として、明治橋に貸切りバス待機場、のうれんプラザ隣に貸切りバス乗降場を整備しております。
 待機場につきましては、観光需要の回復に伴い利用台数も増加傾向にありますが、乗降場については利用が低迷しているため、利用促進に向けた取組を行っているところでございます。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 那覇市観光計画を更新するに当たっては、那覇市やとまりんから出航する離島なども視野に入れた観光コースの策定や充実を図るべきです。見解を伺います。

○上里ただし 副議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 現行の計画においても、具体的な取組の一つとして、離島及び周辺地域と連携した那覇市としてのリゾート機能の強化を掲げております。
 離島との連携については、今後都市型MICEを誘致促進していく中でも必要な取組の一つであると認識しているため、引き続き次期観光基本計画に盛り込んでまいりたいと考えております。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 多くの取組がありますが、バリアフリー化の視点も取り入れていただき、しっかり取り組んでいただきますようお願いいたします。
 次に、漁業行政について。
 なはまぐろ市場の概要を伺います。

○上里ただし 副議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 なはまぐろ市場は、那覇地区漁業協同組合が整備した施設となっております。1階は泊魚市場買受人協同組合が運営する水産物の販売スペースとなっており、同組合に加入する7事業者の店舗が営業しております。2階には購入した水産物の飲食スペースやテラス席、ベビールーム、マグロに関する展示室等が整備されております。
 総事業費は約3億2,000万円で、そのうち約8割の約2億3,000万円が沖縄振興特定事業推進費民間補助金、本市からの補助金が約3,000万円、組合の負担額は約6,000万円となっております。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 持ち上げやいろいろなテラス席も2階にありますが、残念ながらエレベーターなどがありません。車椅子を利用している方でも2階に移動して、またテラス席などを利用できるように設置すべきです。見解を伺います。

○上里ただし 副議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 那覇地区漁協へ確認したところ、設置に要する費用や利用可能な敷地面積、工事期間等を踏まえ総合的に判断した結果、エレベーターの設置を見送った経緯があるとのことでございました。
 なお、2階に移動することが困難なお客様については、1階買受人協同組合の店舗従業員等により介助するなど、対応していきたいとのことでございます。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 従業員の方が仕事をしながら介助するなどはとても大変だと思います。また、安全の面でも対応はかなり厳しいと思います。
 私も2階のテラス席を利用させていただきました。青い空、海を見ながら食べる那覇マグロは格別でした。エレベーター設置や、またスロープ設置など、ぜひ観光スポットとしてもこれからたくさんの人に来ていただけるように、車椅子などを利用している方でも2階テラスを利用できるよう求めます。
 次の質問に移ります。
 なはまぐろ市場の既存のトイレをバリアフリートイレに改修すべきです。見解を伺います。

○上里ただし 副議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 国土交通省が示す施設設備のガイドラインによりますと、個別機能を備えたトイレの要件としましては、車椅子使用者が円滑に使用できる広さを有すること、オストメイト用水洗器具を設けること、ベビーチェアや乳幼児用のおむつ交換台等を備えたものであること等でございます。
 那覇地区漁協に確認したところ、これらの要件のうちオストメイト対応ではないことから、御質問の改修については利用者からの声として伝えてまいりたいと考えております。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 次に、大型バスの駐車場の整備を求めます。見解を伺います。

○上里ただし 副議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 大型バスの駐車場につきましては、これまでも漁港関係者から必要性が挙げられております。
 現在進めております泊漁港将来像構想策定事業においては、港内のゾーニングを検討することとしていることから、その中で検討していきたいと考えております。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 次に、泊いゆまちの概要を伺います。

○上里ただし 副議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 泊いゆまちは、沖縄の水産物を広めることを目的に、平成17年に沖縄県漁業協同組合連合会が整備し、沖縄鮮魚卸流通協同組合により管理運営されております。
 施設内には、水産物の仲卸業者23店舗が軒を連ね、マグロを中心に沖縄近海の水産物が販売されております。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 清掃をされていた職員の方から、泊いゆまちのトイレなんですけど、トイレの施錠がやりにくいとの声を伺いました。急ぎ改善すべきです。見解を伺います。

○上里ただし 副議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 御指摘いただいたトイレの不具合については、利用者の声として県漁連及び流通組合へ伝えてまいりたいと考えております。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 多くの観光客、外国の方、車椅子を利用している外国の家族連れの方を、私も10月3日に泊いゆまちでマグロ丼を食べてきました。そのときに多くの家族連れの方を見かけました。
 改めて質問いたします。ぜひバリアフリートイレとしてトイレを改修するよう申し入れるべきです。見解を伺います。

○上里ただし 副議長 
 高宮修一経済観光部長。

◎高宮修一 経済観光部長 
 多くの観光客が訪れる施設でございますので、議員御指摘の多目的トイレとしての改修につきましても、利用者の声として県漁連及び流通組合に伝えてまいりたいと考えております。

○上里ただし 副議長 
 西中間久枝議員。

◆西中間久枝 議員 
 快適に皆さんが利用できるよう、改善を求めます。お願いいたします。
 次に、ジェンダー政策、婚姻届の記入例の改善について質問します。
 一般社団法人あすにはが、婚姻制度におけるジェンダーバイアス、性別に基づく固定観念を可視化する調査として、全国調査を1,747の市町村を対象に婚姻届記入例の調査を10月から行っています。
 11月21日に中間報告の記者会見を行い、調査を終えた175自治体のうち約9割以上の自治体で、婚姻届記入例において、婚姻後の夫婦の姓は「夫の氏」にチェックを入れた記入例を示しているとの結果を公表しました。
 あすにはの井田奈穂代表理事は、行政のジェンダー視点の欠落であり、女性側が改姓するのが当たり前であるとの印象を与えてしまうもので問題があると指摘をしています。
 モニターをお願いします。
       (モニター使用)
 那覇市の婚姻届の記入例です。婚姻後の夫婦の姓は「夫の氏」にチェックを入れた記入例となっています。改善を求めます。見解を伺います。
 モニターありがとうございます。

○上里ただし 副議長 
 渡慶次一司市民文化部長。

◎渡慶次一司 市民文化部長 
 現在、本市のオリジナル婚姻届の記入例における婚姻後の夫婦の氏につきましては、先ほど御覧いただいたように「夫の氏」にチェックを入れたものとなっております。ホームページにおいても同記入例を掲載しております。
 本市におきましてもジェンダー平等の観点から、市ホームページでの記入例は「夫の氏」、「妻の氏」両方の記入例が掲載されている法務省のホームページにリンクするよう、速やかに修正してまいります。

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