2023年2月定例会 前田千尋 一般質問

前田 千尋

2024/04/15

◆前田千尋 議員 
 ハイタイ、グスーヨー チューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。日本共産党の前田千尋です。よろしくお願いいたします。
 初めに、子どもの貧困対策について質問いたします。
 今定例会の代表質問で明らかになったように、日本共産党那覇市議団が一貫して求め続けてきました就学援助制度の増額、さらに2009年9月定例会から就学援助項目への追加を求めてきた卒業アルバム代の実現を高く評価いたします。今後も引き続き、制度の拡充に力を合わせてまいります。
 日本共産党は、小学校と中学校の入学準備金についても増額を求めてきました。概要を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 名嘉原安志教育委員会学校教育部長。

◎名嘉原安志 教育委員会学校教育部長 
 お答えいたします。
 入学準備金は、就学援助で準要保護の認定を受けている家庭を対象に、入学前年度の適切な時期に、入学に必要な学用品購入費用を支給することで、保護者の経済的負担を軽減するものでございます。
 新年度当初予算案では、支給単価について国の基準額へ増額し計上しております。小学校入学準備金は4万600円を5万4,060円へ、中学校入学の準備金は、新入学学用品費として4万7,400円を6万3,000円へ増額しております。
 中学校分につきましては、入学前に3万円、入学後の4月にも新たに認定となれば、さらに3万3,000円の支給を予定しております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 入学準備金の増額を高く評価いたします。
 しかしながら、国基準の金額では、入学前に準備すべき物をそろえるには、まだまだ足りません。小学校ではランドセルや上履き、体育着、文房具など、中学校では体育着や夏と冬の制服などをそろえなくてはなりません。中学校の制服は夏と冬それぞれ2着を購入したくてもできません。経済的な理由に関係なく、全ての子供たちが安心して学校生活を過ごせるように入学準備金のさらなる増額が必要です。見解を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 名嘉原安志教育委員会学校教育部長。

◎名嘉原安志 教育委員会学校教育部長 
 お答えいたします。
 入学準備金のさらなる増額につきましては、引き続き他自治体の対応を確認してまいります。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 憲法では、義務教育の無償化が定められています。本市は、国へ負担を求めるべきです。対応を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 名嘉原安志教育委員会学校教育部長。

◎名嘉原安志 教育委員会学校教育部長 
 お答えいたします。
 準要保護児童生徒就学援助費における国庫補助金の復活や財源措置の拡充について、沖縄県市町村教育委員会連合会、九州市長会、中核市教育長会を通して国へ要望等を行っております。
 保護者の経済的負担を軽減し、教育の機会均等を図るためにも、就学援助費に対する財源措置の拡充について、今後も引き続き国へ要望等をしていきたいと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 引き続きよろしくお願いいたします。
 続いて、ジェンダー行政についてです。
 世界保健機関(WHO)が定義しているリプロダクティブ・ヘルス&ライツ(性と生殖に関する健康・権利)を保障する施策を進めるべきです。見解を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 第4次那覇市男女共同参画計画に基づき、各種施策を進めてまいりました。
 具体的には、なは女性センターで講座を通して、「女性の健康と権利」の尊重を深めるための学習を定期的に行っております。そのほか学校教育部や健康部においては、性教育、思春期健康教育の実施、保健所や子育て支援センター等での妊産婦栄養相談や子育て世代包括支援センターの保健師・助産師による健康相談などを行っております。
 今後につきましても、引き続き健康で安心して暮らしていくための大切な視点であるリプロダクティブ・ヘルス/ライツに配慮しながら、取組を推進してまいります。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 今年は第4次那覇市男女共同参画計画の中間年です。
 リプロダクティブ・ヘルス&ライツ(性と生殖に関する健康・権利)を全庁的に促進すべきです。見解を問います。

○野原嘉孝 副議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 リプロダクティブ・ヘルス/ライツは、個人としての尊厳を重んじる男女共同参画社会の実現にとって欠かすことのできない視点であると捉えております。
 今後の計画の後半年に向けましては、改めてリプロダクティブ・ヘルス/ライツが加速されるよう、関係部局との連携を密にし、鋭意取組んでまいります。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 よろしくお願いいたします。
 続いて、ジェンダー・防災行政について質問します。
 昨年6月定例会からこれまでにも、LGBTQなど性的マイノリティーの方々も安心して避難生活を送れるように、災害・防災における性的マイノリティーへの配慮等について、災害時などの対応を定めた「避難所運営マニュアル」へ盛り込むことを求めてまいりました。その後の対応について伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 LGBTQなど、性的マイノリティーの皆様にも安心して避難生活を送ることができるよう、避難所運営上の配慮等を盛り込んだ「那覇市避難所運営マニュアル」を先頃、改訂いたしました。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 性的マイノリティーへの配慮などを盛り込んだ避難所運営マニュアルになったということで改訂されたことを高く評価いたします。
 昨年6月定例会で提案したことを踏まえまして、どのような内容になったのか、改訂内容を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 改訂に当たりましては、防災危機管理課内において、女性や性的マイノリティーの皆様への避難所における様々な配慮すべき事項について、文言の修正や項目の追加を行いました。
 具体的には、避難所の受付様式において、性別を問わないチェック欄を新たに追加をいたしております。また、誰でも気兼ねなく利用できるトイレの確保や、男女別に支給の異なる物資の配給時には、プライバシーに配慮し個別に対応することなどを盛り込んでおります。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 ありがとうございます。
 昨年11月定例会の際にも、避難所運営マニュアルの改訂は性的マイノリティー当事者の声を直接聞いてくださいと、そして反映してほしいと提案してまいりました。その後の対応を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 議員の御提案を受け、早速、LGBTの当事者の団体へ避難所運営マニュアルの改訂案を提示し、修正や意見の照会を行ったところでございます。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 その際、当事者団体からの改訂への御意見どうだったのか教えてください。

○野原嘉孝 副議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 御意見としましては、避難所運営委員会はできるだけ男女同数となるよう努めること、相談しにくさを感じやすい性的マイノリティーや外国人などへの相談対応の配慮、授乳室を兼ねた利用者を限定しない調乳室の設置などがございました。
 今般の改訂案全体への反応といたしましては、マニュアルの項目や表現など随所に使用することを意識されており、避難所の状況に応じて可変的な運用が想定された、よく練られたものであるとのお声もいただいたところでございます。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 反映されたということで大変よかったと思います。
 再度、マニュアル改訂を求めました9月定例会では、総務部長が「確認作業の終了後に掲示板などを通して全職員に周知徹底」、「加えて、各避難所の避難所支援員へ避難所運営マニュアルの内容を反映した避難所運営を指導する予定」だとありました。改訂後の周知と今後の運営についてお伺いいたします。

○野原嘉孝 副議長 
 仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
 当該改訂後のマニュアルにつきましては、先頃全部局へ通知し、全庁の掲示板にも周知文書を掲載したところでございます。
 今後の避難所運営につきましては、当該マニュアルの改訂内容が反映されるよう、防災に関する職員向けの研修などの機会を捉え、適宜周知をしてまいります。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 今後もしっかりとよろしくお願いいたします。
 次に、国保行政について質問いたします。
 那覇市自営業者傷病手当金について、申請状況について伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 根間秀夫健康部長。

◎根間秀夫 健康部長 
 本市では、国民健康保険加入の従業員を対象に新型コロナウイルス感染症に感染した被保険者等に係る傷病手当金を令和2年度より国からの補助金を活用して支給を開始しております。
 当該手当金に加えて、国からの補助金を同様に活用して令和5年1月より県内初の本市独自事業として、自営業者を対象に那覇市自営業者傷病手当金を開始したところでございます。この新たな手当金は、当初、申請件数300件を想定しておったところ、令和5年2月14日現在の申請は121件となっております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 申請期間が今月2月28日までとなっています。周知はどうなっているのか。先日、商店街の業者の方から、那覇市の自営業者傷病手当金で大変助かった。でも、周りではこの支援制度をまだまだ知らない人が多い。もっとお知らせしてほしいとの声がありました。
 国保の被保険者である自営業者も多くいる中心商店街や様々な団体へ、積極的な制度活用の広報を行うべきです。通り会や公設市場を担当するなはまち振興課や経済観光部など、庁内の部とも連携し、広報を早急に強化すべきです。対応を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 根間秀夫健康部長。

◎根間秀夫 健康部長 
 周知につきましては、令和4年11月定例会議決後に本市ホームページ、「なは市民の友」への掲載、公式LINEでの通知、一人親方が所属している建設団体等へチラシ配布を依頼しました。
 また、保健所での食品衛生講習会での広報とチラシの配布等も行い、保健所窓口には、理容師・美容師、鍼灸師、クリーニング協会、民宿経営者の方々の来所を見据えて、チラシ、ポスターを設置しております。
 さらに、昨日2月16日、なはまち振興課による事務連絡会にて、各通り会、那覇商工会議所等出席団体へ広報やチラシ配布の依頼を行いました。今後も周知広報に努めてまいります。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 早速の対応、ありがとうございます。
 支給対象期間が、昨年12月31日までにコロナに感染したことになっています。まだ今年に入っても新型コロナウイルスの感染は続いています。支給対象期間を延長すべきです。見解を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 根間秀夫健康部長。

◎根間秀夫 健康部長 
 令和5年2月10日付、厚生労働省より、従業員を対象とした傷病手当金の対象期間が、令和5年5月7日まで延長する旨の通知がございました。これを受けまして、那覇市自営業者傷病手当金についても、支給対象期間を同様に延長する予定でございます。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 申請者が増えた場合は、必要に応じて予算を増やして対応すべきです。見解を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 根間秀夫健康部長。

◎根間秀夫 健康部長 
 申請者の増加及び支給対象期間の延長に係る予算につきましては、今後、補正予算等で対応できるよう関係部署と調整をしてまいります。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 よろしくお願いします。
 次に、特別支援教育について質問します。
 本市では毎年、特別支援教育を必要とする児童生徒が増えています。市内小中学校の特別支援学級の現状について伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 名嘉原安志教育委員会学校教育部長。

◎名嘉原安志 教育委員会学校教育部長 
 お答えいたします。
 特別支援学級は、障がいのために通常の学級では十分力が発揮できない児童生徒が、その個性や能力が発揮できる特別な教育の場としての意義がございます。また、児童生徒の障がいを正しく理解するとともに、個別の教育的ニーズを把握し、少人数による適切な指導や必要な支援を行う場としての役割を担っております。
 令和4年度の特別支援学級に在籍している児童生徒は1,438人で、学級数は、知的障がい学級99、自閉症・情緒障がい学級126、肢体不自由学級8、言語障がい学級1、難聴学級4、弱視学級3、病弱学級は3となっております。また、特別支援学級1学級の児童生徒の基準は8人となっております。
 現在、教員の休職等により小中合わせて5校において学級を振り分けていることを確認しております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 1学級最大8人ということなんですけれども、振り分けによる子供たちへの影響がとても心配です。一日でも早く元に戻すべきです。分散したのをいつまでに戻すのか伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 名嘉原安志教育委員会学校教育部長。

◎名嘉原安志 教育委員会学校教育部長 
 振り分けられた学級については、できるだけ早く解消できるよう調整しております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 しっかりと次年度も子供たちのためにも頑張っていただきたいと思います。そして、正規教員での増員も実現するように頑張ってください。
 次に、これまでも専門性の向上に向けて100%の免許取得を求めてまいりました。特別支援学校教員免許の取得状況について伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 名嘉原安志教育委員会学校教育部長。

◎名嘉原安志 教育委員会学校教育部長 
 お答えいたします。
 特別支援学級担任の特別支援学校教諭免許の保有率は、小学校が39.3%、中学校が55.0%、全体で44.6%となっております。
 教育委員会といたしましては、引き続き免許取得を積極的に奨励するとともに、全ての教員が基礎的な知識や技能を身につけられるよう研修等の充実を図り、特別支援教育のさらなる推進に努めてまいります。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 引き続き100%の免許取得に向けて頑張ってください。
 次に、特別支援教育補助員の配置について、現状を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 名嘉原安志教育委員会学校教育部長。

◎名嘉原安志 教育委員会学校教育部長 
 お答えいたします。
 主に安全面や生活面で補助を必要とする児童生徒の支援を行う特別支援教育補助員は、令和4年度は88人の採用予定に対し、延べ92人を採用しました。退職する方もおり入れ替わりもありましたが、現時点において88人の配置となっております。
 令和5年度も、特別支援教育補助員の適切な配置を目指して募集の方法を工夫し、特別支援教育補助員の確保に努めてまいります。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 頑張ってください。
 次に、中心商店街の活性化について。
 (1)第一牧志公設市場についてです。
 いよいよ多くの皆さんが待ち望んだ新第一牧志公設市場がオープンします。新公設市場の役割、今後の中心商店街活性化に寄与する取組についてお伺いいたします。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 第一牧志公設市場は、開設当初から市民、県民の台所として、さらに近年では観光拠点としての役割も担ってまいりました。
 新しい第一牧志公設市場は、沖縄の「食」の魅力発信や「食」を中心とした体験ができる街歩き拠点として、中心商店街の回遊性を促進する役割が加わるものと認識しております。そのための取り組みの一つとして、公設市場を中心として「食」をテーマにしたイベントを開催する事業者・団体を支援することによる回遊性を促進する事業を新年度予算において上程しているところでございます。
 また、まちぐゎー案内所ゆっくるは、多くの市民、県民や観光客が訪れる新市場の外小間に移転することとなっており、従来以上に利用されることとなることから、案内機能などにより新市場を核として周辺商店街の回遊性向上が図れるものと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 オープニングは、周辺商店街や中心商店街・中心市街地を活性化するための計画が必要だと提案してまいりました。対応を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 第一牧志公設市場の供用開始に当たっては、オープニング事業を実施する予定であり、去る2月13日に公募型プロポーザルにより優先交渉権者を決定したところでございます。
 提案された事業企画としては、マスコミを活用した特設番組による誘客と、ノベルティグッズを活用した購買促進と回遊性の向上等の提案があり、現在、詳細な内容を調整しているところでございます。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 オープン前に障がいがある方々や団体からの御意見を聞き、反映させていただきたいと思います。
 新市場は、障がいがある方や高齢者、妊婦さんなど、誰もが安全で安心して訪れることができる施設でなくてはなりません。新施設におけるバリアフリーの状況を伺います。また、オープン後も引き続き意見交換を行っていくことが必要だと考えます。見解を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 新市場におきましては幅広い利用者が使いやすい施設となるよう、1階と2階のバリアフリートイレへのオストメイト用設備の設置や、子育て世代に配慮した授乳室、男女の一般トイレへのベビーチェアの設置、インバウンドにも分かりやすいサインの多言語表記など、ユニバーサルデザインに配慮した施設整備を行っております。
 また、昨年11月には障がい者団体に対する設計概要の説明・意見交換を行い、建築工事竣工後の去る2月2日には施設の事前視察をしていただいたところでございます。
 事前視察におきましては、施設のバリアフリー整備に一定の評価をいただいた一方で、入口スロープの設置箇所の追加表示やバリアフリートイレにおける鏡の位置の変更など、障がいを有する当事者目線での指摘もいただいており、現在必要な対応を行っております。
 供用開始後も障がいを有する方などから施設の改善に向けた提案等があった場合は、必要な対応を検討してまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 どうぞ引き続きお願いします。
 今、市場事業者の皆さんからは、完成したごみ庫の入口が狭いこと、また、オープン前にもかかわらず南側の壁に早速落書きがされてしまって、警備などのさらなる強化を求める声。そして新市場内でのBGMや館内放送ができるようにしてほしいなど様々な声があります。こうした声に対応を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 市場事業者からは様々な御要望を受けているところでございます。
 要望のうち、施設内のBGMにつきましては新年度予算で対応する予定であり、そのほかの要望等につきましても、事業者の方々と意見交換を行うとともに、協力しながら検討してまいります。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 丁寧な対応、よろしくお願いいたします。
 続きまして、工事車両の通行などで公設市場周辺の道がでこぼこになっています。安全のためにも早急に直すべきです。対応を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 建設工事における工事車両の搬出入に伴う道路の破損等につきましては、工事施工者において随時対応を行っております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 新市場を建設した経済観光部からは、その都度修繕しているとのことでした。それでも公設市場周辺などの道はでこぼこです。早急な修繕で安全性を確保することが求められています。対応を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 幸地貴都市みらい部長。

◎幸地貴 都市みらい部長 
 お答えいたします。
 公設市場周辺の道路につきましては、舗装材としてインターロッキングブロックが使用され、経年劣化や荷捌き車両などの影響により、部分的に破損やがたつきが発生していることを確認しております。
 当該箇所につきましては、歩行者などの通行に支障をきたしている箇所を優先し、早急に修繕してまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 今ありましたインターロッキングブロックは、30年以上前に多く設置されたとお聞きしました。修繕を必要とする場所も多くなっています。黒いアスファルトで穴埋め修繕後に、点字ブロックが途中で切れてしまったところもあります。国内外から多くの皆さんが訪れるこの地域の安全性を高めるためにも、全面的な路面改修が必要です。今後、検討をよろしくお願いいたします。要望いたします。
 次に、仮設市場の跡地活用について質問いたします。
 11月定例会において、跡地活用は地域住民と商店街関係者からも意見を聞くことを求めてきました。対応を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 仮設市場は、新第一牧志公設市場の完成に伴い、7月末までに撤去する予定となっております。
 撤去後の跡地につきましては、中長期的には密集市街地の解消などの、いわゆるタネ地としての活用を行うことを方針としており、その活用がなされるまでの間の短期的・暫定的な利活用の具体的な案に関しましては、地域の声を直接伺うために説明会を開催いたしました。
 説明会は、去る1月17日・20日の両日に地域住民と商店街関係者等の方々を対象に開催し、自由な議論の中での意見を伺うためワークショップ形式で実施したところでございます。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 その際の市民からどのような御意見があったのでしょうか。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 説明会は、17日は昼間に、20日は夜間に開催いたしましたが、両日合わせて40人を超える参加をいただきました。
 説明会では、「荷下ろしや買い物をする方のための駐車場としてほしい」との商売等の事業活動のための観点、「避難場所が必要」との防災上の観点、「広場等としてイベントが実施できる場が欲しい」との賑わいの創出の観点からの意見など前向きな意見が寄せられております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 跡地活用に市民からのこうした意見をどのように反映させていくのか。今後の対応を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 仮設市場の跡利用につきましては、那覇市中心市街地活性化委員会からも、イベント実施による賑わいの創出や駐車場不足等への対応についての意見を伺っております。
 本市としましては、そのような意見について、可能な限り跡利用に反映させたいと考えております。具体的な手法としましては、今後、短期的跡利用を担う民間事業者等をプロポーザル方式により公募する予定でございますが、その際に、例えば「地域のイベント実施の際には、広場として一時利用を可能とすること」などの条件を付すことを想定しております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 早めに形になりますように、よろしくお願いいたします。
 次に、トイレ提供店舗支援事業について質問します。
 現在の支援店舗数とそれぞれの店舗への支援額についてお伺いいたします。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 本市では、中心商店街におけるトイレ不足に対応するため中心商店街の商店街組合及び通り会等と連携し、店舗のトイレを公衆用に提供・協力していただくトイレ提供店舗支援事業を実施しており、本年1月末現在、9つの店舗に御協力いただいております。
 なお、協力店舗には、大便器1台当たり月額6,000円、小便器1台当たり月額4,000円、上限額としては月額4万4,000円を協力支援金として交付しております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 マチグヮーに多くの人が安心して訪れることができるためにも、トイレの提供に協力する店舗を増やすことは重要です。本市の取組を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 トイレ提供店舗としましては、トイレが入口近くにあるなどの配置場所や、店舗がオープンな雰囲気にあるなどの利用しやすい環境であることが望ましく、また不特定多数の方々が利用することから店舗のオーナーの理解が重要な要件となっており、協力店舗が増えない状況が続いております。
 経済観光部としましては、今般のトイレ不足に起因する公衆衛生上の課題を踏まえ、特に夜間における協力店舗の拡充の必要性を認識しております。
 本市としましては、議会でも指摘されている公衆トイレの設置を含めて関係部局と連携して検討してまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 トイレ提供店舗は協力謝礼金で不足する分を負担しておりますが、現在の物価高騰の中、水道料金の値上げやトイレットペーパーの値上げなど負担が増えています。
 協力店舗を増やすためにも増額が必要だと考えますが、見解はいかがでしょうか。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 トイレ提供店舗支援事業における協力支援金は、協力していただいている店舗の光熱水費や消耗品相当額を補填する実費負担としての性格ではなく、協力金としての性格を有しております。
 しかしながら、今般の物価高騰を踏まえ、期間を限定した暫定的な支援等について、まずは協力店舗の御意見を伺ってまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 頑張ってください。
 続きまして、壺屋焼物博物館について質問いたします。
 壺屋町民会自治会より壺屋焼物博物館の専用駐車場整備等を求める要請について、6月と9月定例会で実現を求めてまいりました。高齢者や障がいがある方々も安心して訪れることができる博物館の環境整備には、福祉の観点からも駐車場の確保とスロープの設置などが必要です。早急の対応を求めます。

○野原嘉孝 副議長 
 渡慶次一司市民文化部長。

◎渡慶次一司 市民文化部長 
 お答えいたします。
 壺屋焼物博物館の専用駐車場整備につきましては、令和5年度予算において、駐車場1台の賃借料として年間24万円、駐車スペース整備費として17万4,790円を本定例会に上程しているところでございます。
 また、駐車場は当博物館に隣接する壺屋陶芸センターの既存の駐車場利用を予定しており、那覇市福祉のまちづくり条例や沖縄県ちゅらパーキング利用証制度に基づき、車椅子使用者に求められる広さに合わせた駐車スペースを確保する予定でございます。整備後は、ホームページに掲載するなど周知に努めてまいります。
 車椅子専用区画の整備は、本年のゴールデンウィークまでの完了を見込んでおります。駐車場につながるスロープの整備につきましては、博物館との高低差等から新たなスロープの設置をせず、既存の出入口から御利用いただく計画としております。
 今後も当博物館の運営に当たっては、自治会をはじめ壺屋博物館協議会など、関係者の皆様と意見交換を丁寧に重ねてまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 福祉のまちづくり条例に基づいて、車椅子専用の駐車場設置を高く評価いたします。引き続き壺屋地域の皆さんの声にも丁寧に寄り添いながら、壺屋焼物博物館の機能充実にこれからもぜひ頑張ってください。
 続きまして最後になりますが、首里城復興について質問いたします。
 2021年11月定例会で、首里城正殿の龍頭棟飾の作成には、壺屋陶器事業協同組合の参加を本市としても実現するために県へ要請することを求めてまいりました。その際、城間幹子市長と担当部長からは、機会を捉えて県へ要請してまいりたいとの答弁がありました。
 今年2月6日、壺屋陶器事業協同組合は記者会見を行い、首里城正殿の龍頭棟飾の復元に当たっては、同組合と県立芸大などの沖縄側が主体的に関われるように県へ求めています。本市からも首里城の復元は、県民の力で復興すること、次世代への技術の継承をするためにも、同組合が主体的に関われるように県へ要請すべきです。見解と対応を伺います。

○野原嘉孝 副議長 
 末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
 本市といたしましても、壺屋陶器事業協同組合の考えている首里城復元に向け、壺屋焼きをはじめとする那覇市の伝統工芸の技術を活用することは大変意義深いものがあると考えており、基金の活用の指針に沿うものだと理解しております。

○野原嘉孝 副議長 
 前田千尋議員。

◆前田千尋 議員 
 首里城の復興にみんなで力を合わせて引き続き頑張ってまいりましょう。
 質問を終わります。ありがとうございました。

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