2023年11月定例会 古堅茂治 一般質問
◆古堅茂治 議員
ハイサイ、グスーヨー チューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。日本共産党・オール沖縄の古堅茂治です。
1.市長の政治姿勢について質問します。
中央政界では、自民党派閥の政治資金パーティー券収入をめぐり、過少申告して巨額の裏金づくりをしていた疑惑が次々と発覚しています。
モニター資料を御覧ください。
(モニター使用)
この問題は、昨年11月、しんぶん赤旗日曜版がスクープし、神戸学院大学の上脇博之教授が告発したのを受けて、東京地検特捜部の捜査が始まり、政治資金規正法違反、不記載、虚偽記載での立件を視野に捜査が進んでいます。裏金づくりは松野官房長官、岸田自公政権の中枢にも広がっています。選挙管理委員長の見解を伺います。
○野原嘉孝 議長
日高清義選挙管理委員会委員長。
◎日高清義 選挙管理委員会委員長
お答えいたします。
選挙管理委員会といたしましては、昭和23年に制定されました政治資金規正法の立法趣旨を遵守するという立場でございます。関連条文を読み上げて答弁とさせていただきます。
政治資金規正法第2条、基本理念、第1項、「この法律は、政治資金が民主政治の健全な発達を希求して拠出される国民の浄財であることにかんがみ、その収支の状況を明らかにすることを旨とし、これに対する判断は国民にゆだね、いやしくも政治資金の拠出に関する国民の自発的意思を抑制することのないように、適切に運用されなければならない。」、第2項、「政治団体は、その責任を自覚し、その政治資金の収受に当たつては、いやしくも国民の疑惑を招くことのないように、この法律に基づいて公明正大に行わなければならない。」とうたっております。
以上でございます。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
自民党は、寄附に比べて透明度が低いパーティー収入を政治資金集めの重要な手段と位置づけ、依存度を高めていて、それが企業との癒着の温床となっています。企業・団体献金は、企業や諸団体の利益誘導のために資金提供するものであり、本質的には賄賂に当たります。
日本共産党は、企業・団体によるパーティー券購入も含めて政治献金を全面的に禁止する法案を国会に提出しました。金の力で政治を動かす、金権政治を一掃するためには、政治資金パーティー、企業・団体献金の禁止が不可欠です。見解を伺います。
○野原嘉孝 議長
當間順子総務部長。
◎當間順子 総務部長
お答えします。
政治資金規正法では、「政治資金の授受の規正その他の措置を講ずることにより、政治活動の公明と公正を確保し、もつて民主政治の健全な発達に寄与することを目的」としております。
政治資金パーティーも含めた企業・団体献金については、政治資金の授受の規制等において、対象者による制限や量的、質的制限などが設けられており、法の趣旨にのっとった公明公正な政治活動は原則であるものと承知しております。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
那覇市長選挙、知念覚氏の選挙母体・笑顔ひろがる豊かな那覇を創る市民の会の役員体制、事務所の所在地、さらに、関係する政治団体と資金管理団体を伺います。
○野原嘉孝 議長
知念覚市長。
◎知念覚 市長
公表されている政治団体一覧の情報でもってお答えいたします。
まず、笑顔ひろがる豊かな那覇を創る市民の会の代表者は知念覚、会計責任者は屋良栄作氏、所在地は、那覇市牧志2-17-12の2階となります。こちらは本年3月末に解散しており、これが資金関連団体で登録されておりました。
また2つ目が、知念さとる後援会、代表者は真栄田篤彦氏、会計責任者は末吉常邦氏、所在地は、那覇市泉崎一丁目9番7号 国場薬品ビル201です。
3団体目が、笑顔あふれる那覇を創る市民の会、代表者と会計責任者は、前と同じ真栄田氏、末吉氏となります。所在地は、那覇市おもろまち4-11-8となります。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
知念市長に関係する政治資金パーティーの開催状況と収支を伺います。
○野原嘉孝 議長
知念覚市長。
◎知念覚 市長
お答えします。
沖縄県選挙管理委員会に公表されている令和4年分、政治団体の収支報告書のとおりでございますけれども、ここで明らかにいたします。
政治資金パーティーは、那覇市おもろまち4-11-8で開催され、収入1,740万円、支出が65万4,105円でございます。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
今年も4月6日に、ザ・ナハテラスで開かれています。9月28日のおもろまち事務所でのパーティーで20万円以上を支払った企業は5社で合計270万円、収入の15%、85%が不透明です。人数も記載されていません。国民の怒りの前に岸田首相も政治資金パーティーの自粛を言い出しました。市民の会の会長、選対本部長の久高前議長の逮捕・起訴を受けて、知念市長は政治資金パーティーをやめるべきです。見解を伺います。
○野原嘉孝 議長
知念覚市長。
◎知念覚 市長
この政治資金パーティーについて、私の現時点での考えを申し述べたいと思いますけれども、御存じのように政治活動は経費がかかります。
御質問の件につきましては、現実問題として私のような世襲でもない、地盤も看板もかばんもないという政治家が、それも政党にも属していないという人が志すことができる別の手法がない限り、今この制度を私は是認せざるを得ないということで思っております。
したがって、現行制度の下では法にのっとって開催することは差し支えないと考えております。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
贈収賄事件の真相究明に向けて質問した我が党の議員を威圧した知念市長に猛省を求めます。中継を御覧になった市民から、久高前議長の威圧質問と重なって見えた、許せないとの声が寄せられています。
沖縄県警は、知念市長の選挙母体・市民の会会長で知念選対本部長を務めた自民党の久高前議長をはじめ、4人を贈収賄容疑で逮捕しました。警察は刑事部長を長とする120人態勢の特別捜査本部を設置し、関係者への事情聴取が進められています。6日には、那覇地検が5人を起訴しました。市民の政治不信は極限に達しています。この政治と金の問題、さらなる進展があるでしょう。真相究明を市民は求めています。
モニター資料を御覧ください。
(モニター使用)
市民の会役員体制です。自民党の県議と那覇市議が役員です。知念選対本部長の久高前議長と役員の采配で知念市長は当選しています。
そこで、知念市長をはじめ、市民の会、自民党、後援会には久高前議長の逮捕・起訴に重い道義的責任があります。市民に謝罪し、説明責任を果たすべきです。知念市長の見解と対応を伺います。
○野原嘉孝 議長
知念覚市長。
◎知念覚 市長
お答えいたします。
選対本部長や政治団体の会長の人選については、組織的に役職が決められたという経緯があるものの、結果的に、このような事態が生じたことについては、私自身は極めて遺憾であります。警察当局においては、全容解明に努めていただきたいと考えております。
また、前議長からの当該問題に関する働きかけ等は一切なかったものの、前議長の逮捕は、市議会だけでなく、本市においても少なからず影響があったことから、今後、市議会と一丸となって、市民の信頼回復に努めていく必要があると考えております。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
知念市長当選の際に、万歳三唱の音頭を取ったのが久高前議長です。知念市長のSNSでは、逮捕・起訴された久高前議長と知念市長との万歳動画がいまだに見ることができます。知念市長、恥ずかしくないですか。
次に、市民の会の事務所を牧志二丁目に構えた日付と事務所家賃を伺います。
○野原嘉孝 議長
知念覚市長。
◎知念覚 市長
お答えいたします。
当該政治団体が設立されたのは令和4年9月18日で、契約期間終了後に退去しております。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
知念市長が代表の市民の会の報告書には、家賃の支払いの記載がありません。
選管委員長にお聞きします。これは不記載に当たるのではありませんか。事務所が無償提供されていた場合もその旨の記載が必要ではありませんか。
○野原嘉孝 議長
日高清義選挙管理委員会委員長。
◎日高清義 選挙管理委員会委員長
お答えいたします。
政治団体の政治資金収支報告書の提出先が本市ではなく、判断する立場にはありませんが、法令等に基づく収支報告書の記載事項に関しましては、家賃の支払いがある場合は支出に計上し記載する必要があると考えます。また、仮に事務所が無償提供されていた場合は、その事務所にかかる家賃相当額を寄附による収入とし、同じ金額を支出に計上し記載する必要があると解します。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
明確な不記載です。ここに那覇市の公報があります。市選管に報告した市長選挙の収支報告書では、46日間の家屋費として264万1,498円が記載されています。この家賃の記載がない市民の会の収支報告書、代表の知念覚市長はどう措置しますか。
○野原嘉孝 議長
知念覚市長。
◎知念覚 市長
お答えいたします。
聞いている皆さん、なかなか分かりづらいと思うんですけれども、今政治団体の家賃が払われていないんじゃないかということなんですね。実はこれを理解するには、政治団体と選挙の候補者である私の選挙事務所、2つがあるということを理解していただきたいと思います。ここは同じ事務所でやっております。ですから、誰が家賃を払うのかというのが問題になってきますけども、その件について県の選管と総務省には問い合わせております。それに基づいて支出が明確になるならばどちらでもいいという見解だと我々は解釈しましたので、私の選挙運動の収支報告書のほうにこれはきっちり記載されております。
以上でございます。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
無償であった場合にはそれなりに記載しないといけません。これは古謝副市長の参議院選挙のときの収支報告書はそのようになっています。詭弁です。
2022年の政治資金収支報告書、知念市長が代表の市民の会、久高前議長が代表の自由民主党那覇市支部、國場代議士が代表の自由民主党沖縄県第一選挙区支部、この3つの政治団体の事務担当者が何と同じ人物です。どうしてですか。
○野原嘉孝 議長
知念覚市長。
◎知念覚 市長
これは私が代表者を務める政治団体のほかは、他団体のことでありますので、その実情まで把握しておりません。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
通告を出しています。それなりに調べるぐらいの誠意ある答弁をお願いしたいと思います。
事務担当者は、どこの事務所の職員ですか。
○野原嘉孝 議長
休憩します。
(午後2時20分 休憩)
(午後2時20分 再開)
○野原嘉孝 議長
再開いたします。
知念覚市長。
◎知念覚 市長
先ほどもお答えしましたけれども、他団体のことは把握しておりません。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
その方は國場代議士の事務所の職員です。同一人物が中心となって、3つの団体での金の分散、帳尻合わせ、今問題となっている政治資金規正法違反、不記載、虚偽記載、裏金づくり、脱法行為などの疑念が出てきます。
次に、知念市長関連の政治団体への企業・団体献金の件数と金額を伺います。
○野原嘉孝 議長
知念覚市長。
◎知念覚 市長
公表されている政治団体の収支報告書のとおりでございますが、私が代表を務めるそれぞれの政治団体は、企業・団体献金を受け取っておりません。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
知念支持を明言し、選挙運動を積極的に展開し、知念候補と一緒に運動していた大手ゼネコン、スーパー、病院、石油、運輸業をはじめ、パーティーで訴えていた方の関連企業からも献金がありません。企業・団体献金は本当になかったのでしょうか。
○野原嘉孝 議長
知念覚市長。
◎知念覚 市長
何度も申し上げてありますけれども、収支報告書のとおり、私が務めるそれぞれの政治団体は、企業・団体献金を受け取っておりません。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
企業・団体献金の不透明は極みです。市民の政治不信は頂点に達しています。不記載、虚偽記載、脱法行為があれば政治規正法違反となります。
次に、知念市長は、逮捕・起訴された久高前議長から寄附を受けたことがありますか。
○野原嘉孝 議長
知念覚市長。
◎知念覚 市長
お答えいたします。
久高前議長個人からの寄附は一切ございません。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
モニター資料を御覧ください。
(モニター使用)
知念市長が代表の市民の会は、久高前議長が代表の自由民主党那覇市支部から、昨年10月4日150万円、10月21日460万円と合計610万円も寄附を受けています。この寄附に対してお礼はされたのでしょうか。そして、久高前議長から寄附金についてどのような説明がありましたか。
○野原嘉孝 議長
知念覚市長。
◎知念覚 市長
これはあくまでも政治団体から政治団体への寄附でございます。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
自由民主党那覇市支部の事務所の所在地を伺います。
○野原嘉孝 議長
休憩します。
(午後2時23分 休憩)
(午後2時23分 再開)
○野原嘉孝 議長
再開いたします。
知念覚市長。
◎知念覚 市長
申し訳ございません。他団体ですから、私、現時点で把握しておりません。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
事務所は久高前議長の自宅です。自宅ですよ。460万円は実質的に久高前議長から知念氏への寄附とも言えることができます。見返りを期待しての献金だった疑念も生じてきます。久高前議長は、市民の会会長及び知念選対本部長として、市長選挙の陣頭指揮を取り、力も、金も動かして知念市長を誕生させ、念願の与党になり、知念市長とのより深い関係、市政への太いパイプ、大きな政治的影響力を得ています。
そこで、市有地の所有権をめぐる問題について、市政や議会に働きかけを強めていくことは誰にでも容易に想像できます。
知念市長、本当に一度も働きかけ、声かけがなかったのですか。
○野原嘉孝 議長
知念覚市長。
◎知念覚 市長
お答えいたします。
この市有地の問題につきましては、20年前から対立している案件でございます。それについての働きかけは一切ございません。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
久高前議長は5,000万円の議長室での金銭授受、自らの懐に金を入れたことを全面否定していました。しかし、後に自ら認めています。働きかけの真相も必ずや公判で明らかになるでしょう。
政治資金規正法は、「政治団体は、その責任を自覚し、その政治資金の収受に当たつては、いやしくも国民の疑惑を招くことのないように、この法律に基づいて公明正大に行わなければならない。」と規定しています。いやしくも市民の疑惑を招くことのないよう、知念市長の公明正大な答弁を求めます。
モニター資料を御覧ください。
(モニター使用)
國場代議士が代表の自民党沖縄県第一選挙区支部から、知念市長が代表の市民の会へ、10月11日100万円、10月21日に1,500万円、合計1,600万円の寄附があります。投票日直前です。
この寄附、金の性格について伺います。
○野原嘉孝 議長
知念覚市長。
◎知念覚 市長
収支報告書で御報告しているとおり、これは経常経費と政治活動費として内訳までちゃんと書かれておりますので、それを確認いただければと思います。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
この1,600万円の多額寄附は、選挙母体市民の会の収入の65%も占めています。
城間市長が知念覚氏の支持表明を発表したのは、10月12日です。
モニター資料を御覧ください。
(モニター使用)
國場代議士が代表の自民党沖縄県第一選挙区支部から、知念覚氏個人に、10月6日500万円、10月11日400万円と合計で900万円が寄附されています。収支報告書にはこの金の使途がありません。
どのように使われたか、明らかにしてください。
○野原嘉孝 議長
知念覚市長。
◎知念覚 市長
先ほど議員のほうは、3つの政治団体の話をしていました。これを正確に説明するには、公職の候補者である知念覚という登場人物が来ないと駄目なんですね。
これの合計の900万は、私の選挙運動収支報告書にちゃんと収入として記載されていますので、それをきっちり確認いただければと思います。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
私はこの寄附、金の性格を聞いているんです。何も違法とは言っていませんよ。
○野原嘉孝 議長
知念覚市長。
◎知念覚 市長
選挙運動費収支報告書に記載されているということは、その選挙運動に使われているということでございます。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
この2回の寄附、誰からどこで受け取りましたか。
○野原嘉孝 議長
知念覚市長。
◎知念覚 市長
これは候補者がこういうことをするわけがなくて、支部の会計責任者とそれから選挙事務所の出納責任者の確認の下、適切に処理されていると伺っております。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
休憩お願いします。
○野原嘉孝 議長
休憩します。
(午後2時29分 休憩)
(午後2時31分 再開)
○野原嘉孝 議長
再開いたします。
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
知念市長に関係する政治団体の金の動き、自民党本部から沖縄県連へ10月4日に2,500万円の交付金が支給されています。それが自民党第一選挙区に動き、知念市長に900万円、市民の会に1,600万円と金が流れています。
知念市長は11月16日の市長就任後、11月22日に109万5,713円を市民の会に寄附しています。
この寄附についての説明を求めます。
○野原嘉孝 議長
知念覚市長。
◎知念覚 市長
先ほどの議論の中で、選挙運動の収支報告書というのが欠落してますよというのを私、先ほどから申し上げているんですけれども、この選挙運動の収支報告書には収支の差額が生じます。そこの数字がその差額でございます。
その差額は私個人が受け取るわけにはまいりませんので、しっかりと政治資金として表に出すためにこういう処理をしているということでございます。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
モニター資料を御覧ください。
(モニター使用)
市民の会の収支報告書の写しです。
11月22日の知念市長からの寄附の記載で、職業が無職になっています。なぜですか。
○野原嘉孝 議長
知念覚市長。
◎知念覚 市長
選挙資金の余った分についてどうしようかというのを、この団体間で話し合われました。実際にこれを合意したのが、当然、市長就任前でございます。その就任前を捉えてそういう記載をしたという報告を受けております。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
家賃に続く虚偽記載です。
現職市長が1円単位の小銭まで寄附することがあるのでしょうか。これまでの質疑で明らかなように家賃の不記載、少ない企業団体・献金、パーティー収入など、政治資金の流れが極めて不透明です。
久高前議長が絡む贈収賄事件で議会の信頼が失墜しています。報道では、賄賂を渡した容疑者が1月に那覇簡易裁判所に提出した調停申立書では、資金提供依頼は議会での百条委員会設置に向けた政治工作資金だと明らかにしています。
それを裏づけるように2021年11月定例会で、久高前議長と自民党は、このような92ページの分厚い弁護士調査資料なるものを各会派に配り、理解と協力を求めて百条委員会設置を提案してきました。日本共産党の強い反対で設置はできませんでした。
その後、久高前議長は議長の特権を生かして、所属でない都市建設環境常任委員会に出席して、職員を威圧する質問を行うなど関係議員とともに当局を厳しく追及していました。
上下水道局職員は、久高前議長などの威圧、強圧質問にも屈することなく、理路整然とした正論で反論し、堂々と答弁を行っています。上下水道局職員の頑張り、誇らしく、本当に頼もしい限りです。
そこで、当事者からも人をだます詐欺事件だとの声まで出ている土地所有権をめぐる争い、上下水道局の明確な見解を伺います。
○野原嘉孝 議長
金城達也上下水道部長。
◎金城達也 上下水道部長
お答えします。
本件土地につきましては、明治44年に当時の那覇区が所有していることを国立公文書館に保管されている官報で確認しております。
その後、さきの大戦により公図等が焼失したため、戦後の「土地調査に関する件」に係る作業を経て、当局所有の土地として現在に至っており、所管事務調査におきましても、そのように説明しているところでございます。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
明治44年から明確な市有地を、贈賄容疑で逮捕・起訴された方などは、以前に自らの土地だとして、所有権確認の裁判を起こし敗訴しています。
判決内容を伺います。
○野原嘉孝 議長
金城達也上下水道部長。
◎金城達也 上下水道部長
判決内容につきましては、平成18年の高等裁判所にて控訴棄却となっており、その判断として「控訴人提出の各号証の信用性に多大な疑問が生じ、個々に検討しても信用できない」、また「那覇市が本件土地について、所有権申請したことに対して、本件訴訟を提起するまで異議を述べていないことは、所有権者の態度として理解できない」という理由となっております。
その後、最高裁で不受理となり、判決が確定しております。
○野原嘉孝 議長
古堅茂治議員。
◆古堅茂治 議員
裁判で敗れ、司法では勝てる見通しがないので、政治と金の力で動かそうとしたのが久高前議長の絡む贈収賄事件です。金で、威圧で、行政をゆがめようという行為は言語道断です。市民の不信と怒りが極限に達しています。
贈収賄事件、政治資金規正法違反、不記載、虚偽記載、裏金づくりなど、政治と金の問題の真相究明に向けて、警察と検察の役割の発揮が求められています。
議員と議会にも、知念市長にも、説明責任、自浄力の発揮と再発防止が求められています。真相究明と、政治資金パーティーと企業・団体献金の禁止、金権政治の一掃へ力を合わせていこうではありませんか。
終わります。